【プロセカ】プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat.初音ミク 1812曲目

634 ：：2024/04/29(月) 07:05:31.54 ID:BNg1Kk9o0.net

「おお、ここが例の動物グッズの店か！ 咲希から聞いたとおりの賑わいだな」
（ふふ……みんなかわいい……あっ、あのもこもこハリネズミ、新しい色が出たんだ……）
「……志歩？」
「わっ！？……すみません司さん。えっと、ここの一番人気は手のひらサイズのふわふわぬいぐるみシリーズで、カップルがお揃いで買っていくことも多いです」
「ふむ、お揃いか……雫はうさぎが好きだったな」
「はい。……（お姉ちゃんはうさぎも好きだけどシマエナガの方が好きで……だけどうさぎなら私も司さんとお揃いにできるし……でも……）」
「……ん？ 志歩、どうした？」
「えっ？ い、いえ！ うん……シマエナガです！ お姉ちゃんはシマエナガの方が好きです」
「おお、シマエナガか。……志歩、息が荒いようだが大丈夫か？」
「ええと……ちょっとお手洗いに行ってきます（……誘惑に負けるところだった。司さんとお姉ちゃんでお揃いにするためにもお姉ちゃんの好みを最優先しないと）」
「わかった。ではオレはこの辺をうろついていよう」

「すみません、心配をかけました」
「気にするな！ それよりこれを受け取ってくれ」
「これは──ふわふわうさぎ、ですか？」
「ああ。志歩はうさぎの方が好きだったろう？ 手伝ってくれるお礼だ」
「う……すごく嬉しいです。だけど……」
「うむ？」
「それと同じのを持ってます。ほら」
「な、なんだと……！？ もう持っているのか……オレとしたことがなんという不覚！」
「ごめんなさい。でもせっかくなのでもらいますね」
「む？ いや待て志歩。そっちのをオレがもらってもいいだろうか？」
「ええっ？ 私のをですか？ ちょっと汚れてますけど」
「ああ。そっちのは口元が志歩っぽいからな」
「ちょ、ちょっと待ってください！ あの……司さん、どうして？」
「志歩はいつも見事なアドバイスをくれるからな。お守りにさせてほしい」
「おまも……まあ、司さんがそうしたいなら……」
「では、ありがたく頂戴するぞ！ よし、これで雫と来たときも安心だな！」
「そ、そうですね……」
「……どうした志歩？ 顔が赤いぞ？」
「な、なんでもありません。その……じゃあ、新しいのは私がもらいますから」