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【欅坂小説】欅坂の道化師【2冊目】

1 :名無しって、書けない?:2018/02/07(水) 21:39:51.64 ID:lF44R90tM.net
欅坂46のメンバーを登場人物とした小説を書いています。メンバー以外の人物はもちろん架空の人物です。前スレはまだ書き込めますが、長文が書けなくなった為に新しくスレを立ち上げました。

前スレ
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509967598/

保管倉庫
https://ameblo.jp/nyankozaka/

2 :ニャンコ坂46:2018/02/07(水) 21:41:55.39 ID:lF44R90tM.net
「あの制服は高校生か?」
広場の脇に車を停めた鳴滝がクリスへと問いかける。
「五島高校の制服ですね」
「まさに神様の御導きってやつかもしれないな」
そう言うなり、シートベルトを外した鳴滝は車のドアを開けていた。
「こんにちは」
「こんにちは!」
突然の訪問者を不審がる素振りも見せず、女子高生二人は笑顔で挨拶を返した。観光客が多く訪れる島だからだろうか。その言葉のイントネーションから、鳴滝がこの島の人間ではないことを察したのかもしれない。
「君達はこの教会の信者さん?」
「はい、そうです」
「じゃあ、シスター長濱の事は知ってるのかな?」
鳴滝の口から出たその名前に、女子高生はお互いの顔を見て表情を曇らせる。
いつしか鳴滝の背後には守屋とクリス、少し下がって尾関梨香も揃って立っていた。
「知ってます。けど……」
「行方不明なんだよね?」
言いそびれた言葉を言い当てられた女子高生達の顔は、少し強張って見えた。
「警察の人?」
「何でそう思ったの?」
恐る恐る振り絞ったような女子高生の問いかけに、鳴滝は悪戯にそう問い返していた。
「だって……シスター長濱のいた教会の神父様が殺されたのは、シスターが関係あるかもって噂だから……」
「それで警察が聞き込みに来たと思ったわけか」
「違うんですか?」
「違うよ。だって……」
尚も警戒する女子高生に答えたのは尾関梨香だった。

3 :ニャンコ坂46:2018/02/07(水) 21:47:08.27 ID:lF44R90tM.net
「こんな胡散臭いおっさんが警察なわけないじゃない」
「はぁ?」
左の眉のみを挙げて鳴滝が尾関へと振り返る。
「誰が胡散臭いおっさんなんだよ」
「鳴さんしかいないじゃないですか」
「俺は胡散臭くもなければ、おっさんでもないんですけどぉ」
女子高生を前にしているせいか、はたまた尾関を挑発するためなのか、語尾を上げながら右手の人差し指を頬へと当てた。
「それが胡散臭いって言ってるんです」
「狸に胡散臭いと言われるようになったら人間お終いだな」
「いえ、その前に人としてどうかと思いますけど」
「そうなんだよなぁ……人が良すぎて、自分は天使なんじゃないかと思う時がある」
「堕天使の間違いですよね?」
「やかましいわ!お前は近所のスーパーで半額シール貼ってもらって来い。そうすりゃすぐに買い手が見つかって、めでたく寿退社だ」
「それってセクハラです」
「そのお腹のお肉、グラムおいくらかしら?」
鳴滝の更なる挑発に、尾関は言葉ではなく渾身の力で彼の膝へとローキックを炸裂させた。
「ごめんなさいね。警察じゃないから。見れば分かると思うけど」
尾関の不意打ちに崩れ落ちた鳴滝へと冷たい視線を送りながら、守屋茜が女子高生へと語りかけた。
「じゃあ……どうしてシスターの事を?」
尾関と鳴滝のコントで、いくらか表情は柔らかくなったものの依然として女子高生達は警戒の目を向けていた。
「私達はシスター長濱を助ける為に来たの」
「助ける為?」
「そう。詳しくは話せないけれど、シスター長濱は今はとても危険な状況にいるの。だから協力してもらえないかしら?」
守屋茜の提案に再び顔を見合わせた女子高生達だったが、傍らで膝を抱えて蹲る鳴滝の姿を見て直ぐに最初の笑顔を取り戻していた。
「シスターの為に私達に出来る事なら」
「ありがとう。早速だけれど、この写真の女の子に見覚えはないかしら?」
提案を受け入れた女子高生達へと守屋茜が差し出したのは、長濱ねるの写真ではなく平手友梨奈の写真だった。

4 :名無しって、書けない?:2018/02/07(水) 22:03:30.16 ID:rJX0Dc06a.net
2冊目突入おめでとうございます

前スレ同様ちょくちょく読みに来ますのでニャンコ先生のペースで頑張ってくださいm(__)m

5 :ニャンコ坂46:2018/02/07(水) 22:06:07.37 ID:s2YmjU1ld.net
>>4
早速の応援レスありがとうございます!
ぼちぼち書いていきますね(^ ^)

6 :名無しって、書けない?:2018/02/08(木) 04:37:42.84 ID:QDJSW+rU0.net
同人誌気取りは出禁ですけど…

7 :ニャンコ坂46:2018/02/08(木) 08:06:40.40 ID:9bROadY8M.net
>>6
マジですか?
本当なら板変えないと

8 :ニャンコ坂46:2018/02/08(木) 20:28:55.39 ID:sQ8KIdllM.net
ちょっと自分の文章が気になって、創作発表板の先輩方に指南を仰いで来たのですが、
やはり凄い方々でした……
頑張らねばと思いつつも>>6さんの指摘もあるので、引っ越しを思案中です

9 :名無しって、書けない?:2018/02/08(木) 20:32:34.40 ID:MHjP7BUEM.net
別にいいだろ、
出禁だったらこの板で誹謗中傷してるやつから出入り禁止じゃね?

10 :名無しって、書けない?:2018/02/08(木) 21:06:09.76 ID:aez2PDRQa.net
なにがあったの?

久々に大岡裁きしたいから詳しく教えて?

11 :ニャンコ坂46:2018/02/09(金) 02:21:43.47 ID:A1po9DQmM.net
>>9
そうですよね。
誹謗中傷しているわけではないので
セーフという事で
>>10
大丈夫ですよ(^ ^)
私の勘違いでした。

12 :ニャンコ坂46:2018/02/09(金) 02:26:18.14 ID:A1po9DQmM.net
寝落ちしたせいで変な時間に目が覚めた。

東村芽依のイラスト描いていて思ったのですが、この子の目元のメイクは長沢菜々香に似ている気がします。今のなーこは髪色変えてガラッと雰囲気変わりましたけど。

13 :名無しって、書けない?:2018/02/09(金) 08:43:56.00 ID:WSZ9JXqXa.net
>>11
僕の大岡裁き見せれなくて残念ですw

14 :ニャンコ坂46:2018/02/09(金) 19:59:58.82 ID:1rlo/xivM.net
>>13
お気持ちはありがたいとのですが、
なるべく揉め事は避けたいですww
小心者には耐えられません(^ ^)

15 :名無しって、書けない?:2018/02/09(金) 20:28:45.99 ID:dzYv+cuPa.net
>>14
僕も口だけの小心者なので本当はほっとしてるとこですw

16 :ニャンコ坂46:2018/02/09(金) 22:59:55.70 ID:1rlo/xivM.net
6枚目シングル聴きましたが……
ROCK YOU!で鳥肌立った_φ( ̄ー ̄ )
予言してしまった

17 :ニャンコ坂46:2018/02/10(土) 06:42:04.15 ID:3x+N7fouM.net
綺麗になったなぁ(´Д` )

https://i.imgur.com/zR36LNv.jpg

18 :ニャンコ坂46:2018/02/10(土) 17:52:43.55 ID:Trjlvg7mM.net
「あれ?……これって……」
「ユリナちゃんだよね?」
その名前に、鳴滝は驚愕の眼差しで二人の女子高生を見上げた。
「知ってるのか?」
「多分……知ってる子だと思います」
「会った事があるの?」
写真を差し出した本人である守屋茜さえも、おそらくは予想していなかったのだろう。目を見開いてそう問い返していた。
「昔、慈愛院という施設があって、そこにいた子です」
その言葉に絶句した鳴滝と守屋茜は、ただ互いの目を見つめて動きを止めた。
「そのユリナちゃんとシスター長濱は一緒にいたの?」
沈黙する鳴滝と守屋茜に代わり、そう問いかけたのは尾関梨香だった。
「シスター長濱もあの施設の子で、友梨奈ちゃんのお姉さんみたいな感じでした」
「あと、リナちゃんも仲良かったよね」
「リナちゃん……まさか……」
何気なく語られたその名前に、尾関は鳴滝を見た。
「他に女の子はいたのかな?」
今度は益田クリスがそう問いかけた。
「他に?……誰かいたっけ」
「中学生になったばかりの人いたよね」
「リカさんだ。そう、リカさん」
女子高生二人が会話するその側で、蹲っていた鳴滝がむくりと起き上がった。
「長濱ねる、ユリナ、リナ、リカ……こいつは……」
「まさかとは思うけど……」
細めた鳴滝の目に射抜かれた守屋茜は、まだ目を見開いている。
「リカさんといつも一緒にいた面白い子いたよね?」
一人の女子高生が、もう一人へと問いかけた。
「いたよね。名前なんだったっけ?」
その会話の主たる彼女達に、皆の視線がその名前を口にしようとする少女に注がれた。

19 :ニャンコ坂46:2018/02/10(土) 17:56:19.93 ID:Trjlvg7mM.net
ん?なんか最後おかしいな。
訂正
×→その会話の主たる彼女達に、皆の視線がその名前を口にしようとする少女に注がれた。
◯→皆の視線が、その名前を口にしようとする少女に注がれた。

20 :ニャンコ坂46:2018/02/10(土) 19:14:00.25 ID:kiio//48M.net
「思い出した!香るのナナコちゃんだよ」
「かおる?」
二人の会話に、尾関梨香が思わずそう問い返していた。
「ナナコちゃんの『こ』は子供の『子』じゃなくて、『香り』の字で『こ』なんです」
「そうそう。だから香るのななこちゃんって呼んでたよね」
鳴滝達の動揺に構わず、二人の女子高生は想い出話しに花を咲かせている。
「アヴェ、マリア……」
その時、白い教会を背に立つ青い衣を纏ったマリア像へと鳴滝が呟いた。
その低く響く声は聖母を讃歌する祈りの声と言うよりは、紅蓮の地獄の炎に身を包まれた亡者の雄叫びのようにも聴こえて、その場にいた者達の口を瞬時に塞いでしまった。
「グラーツィア、プレーナ、ドミヌス、テークム……」
その瞳の中央にマリア像を捉えたまま、鳴滝が呪文の様な言葉を続ける。
「Et haec tibi mens tua?……これも貴女の御心ですか?」
答えを返す筈もないマリア像へと、憎しみにも思える鋭い眼光を向ける鳴滝に、尾関のみならず、そこにいた女達はショウウィンドウの中のマネキンのように動く事さえ出来ずにいた。
「ふざけるな……」
振り絞る様に、マリア像へと唸り声で吐き捨てた鳴滝の膝へと、尾関が再び渾身のローキックを炸裂させた。
「マリア様に喧嘩売ってどうするんですか!」
「お前の辞書には……手加減という言葉はないのか!」
膝を抱えて蹲る鳴滝が、痛みを堪えながらも言いそう放っていた。
「そんなもの、鳴滝探偵事務所に入った初日に捨てました」
「不法投棄だ!今すぐ拾って来い!」
闇からの緊張から一転し、いつもの彼へと戻った鳴滝を見て守屋茜は安堵の表情を浮かべていた。

21 :ニャンコ坂46:2018/02/10(土) 19:56:45.40 ID:qQYKt8+xM.net
ところで、小説を書いたりイラストを描いたりする時に、それぞれにBGMを聴きながらなんて事もあると思いますが、私はこんな曲を聴いています。
欅坂は二曲だけですが……

https://i.imgur.com/0EFGBd6.jpg

こんなのをBGMにしてこの小説を書いていますが、
3月7日以降は「ガラスを割れ」がここに加わると思います。
この曲に関しては賛否両論あると思いますが、ファンなら推すしかないですよね。
ヒットするかどうかは、作詞作曲が誰か?だけではなく、ファンの力も無視出来ないわけですし。
賛否両論さえも好きだからこそのものであって、興味も無ければあれこれ言う事も無いですよね?
あの先生方の儲けになるのが癪に触る人も少なからずいるでしょうが、一歩譲って推しメンの将来の為に投資しておきましょう。

https://i.imgur.com/Y6LFFlY.jpg

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