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【妄想】理佐ちゃんだから好き【小説】 ★3

1 :代理スレ立て役:2018/08/30(木) 00:49:26.71 ID:VruIbpa8K.net
前スレが文字数制限で心が折れたので新しくスレを立ててしまいました
基本的にただただ妄想を書いてくだけなんですが
たまに映画とかからパクったりもします
僕は小心者なので中傷は禁止させてください
優しい言葉で励ましたり褒めてください
よろしくお願いします

【過去スレ】
【妄想】理佐ちゃんだから好き【小説】 ★2
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1521448465/

【妄想】理佐ちゃんだから好き【小説】
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1518822442/

【保管庫】
https://ameblo.jp/ys0penki0rw/
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvv:1000:512:----: EXT was configured

2 :名無しって、書けない?:2018/08/30(木) 00:57:07.35 ID:+crz3a9ka.net
>>1
チワンさんありがとうございますm(__)m

お陰様でもう少し理佐ちゃんとの妄想を続けることが出来ます

3 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第10話:2018/08/30(木) 23:38:21.51 ID:3b2DtJjIa.net
「ポスターみたいな生写真って〜俺君なにやってんすか〜www」

理佐ちゃんから欅園での話を聞いて腹を抱えて大笑いするもなちゃん

それを見てやや遠慮しながらも笑う手紙男

理佐ちゃんと守護霊な俺が欅園を尋ねた翌日

さっそく訪ねてきたもなちゃん


「でも子供たちに理佐ちゃんをママって呼ばせてたってことはやっぱり理佐ちゃんと結婚してその孤児院の跡を継ぐつもりだったんですかね?」

なんて俺が漂ってる辺りを見て呟くもなちゃん

この猫娘・・・鋭いな

「たぶん・・・」
なんて戸惑いがちに答える理佐ちゃん


うん?理佐ちゃんなんで戸惑ってんだ・・・

まさか俺が結婚しようと思ってたの迷惑がってんじゃねえだろうな

徐々に明らかになる自分の過去に情緒不安定になり被害妄想な俺



「ねぇ、なに拗ねてんのよ?早く出てきなよ」
もなちゃんが帰ると同時にお風呂に立て籠る俺に困る理佐ちゃん

「別に拗ねてないよ・・・俺が理佐ちゃんと結婚しようと思ってたのが迷惑みたいだったから駄々こねてるだけ」
なんて子供返りな俺

「訳わかんないことでお風呂に立て籠んないでよ」
駄々っ子な俺に困る理佐ちゃん


「出て来ないならもう知らないよ、おじさんが番台に座ってる銭湯に行っちゃうからね」
恥ずかしがりでおっさんが番台に座る銭湯なんて行けないくせにチキンラン仕掛けてくる負けず嫌いな理佐ちゃん


「おっさんの番台な銭湯なんて恥ずかしがりな理佐ちゃんじゃ行けないだろ」

「なにそれ?ムカつく」って負けず嫌い発揮する理佐ちゃん

「だったら行けんのかよ、言っとくけどあのおっさんめっちゃスケベだから理佐ちゃんみたいな天地開闢以来の美人はめっちゃ見られるから覚悟しなよ」

なんてマジで銭湯に行かれておっさんに理佐ちゃんの裸を見られたくないから盛り気味に理佐ちゃんを嚇かす俺に

「ウソついてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、私の裸おじさんに見られたくないなら素直に言いなよ」
なんて俺の本心お見通しな理佐ちゃんだから好き

4 :名無しって、書けない?:2018/08/30(木) 23:42:35.79 ID:3b2DtJjIa.net
ブログへの移植作業中に「イタコの理佐ちゃん」が頓挫してたのを発見したので再開しました

「帰ってきたイタコの理佐ちゃん」と紛らわしいかとおもいますがご容赦くださいm(__)m

5 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第11話:2018/08/31(金) 00:12:01.33 ID:+VyLhJs0a.net
「うん、行ってきた・・・うん、は〜い、ありがとうね」

お風呂上がりの髪を乾かしながら電話する理佐ちゃん

風呂上がりの理佐ちゃん良い香り♪
なんて呑気に吉田拓郎になってる場合じゃない俺

何故なら・・・


「手紙さんが俺君の力になれて良かったって言ってたよ」

そう愛しの理佐ちゃんの電話相手が恋敵の電話男だからだ!

「そんなことよりこっち来て座りなさい」
なんてお説教モードな俺

守護霊の威厳てやつを見せてやる


「な〜に?さっきまで銭湯行かないでって半べそかいてた人が急に威張って」
なんて俺の出鼻を挫くケンカ上手な理佐ちゃん

「あのさ・・・なんか手紙男との話し方が軟らかくなってない」
理佐ちゃんに機先を制されたためか舌鋒全然鋭くない俺

「そっ、そんなことないよ・・・」
明らかに動揺する理佐ちゃん

「だっ、だってさ・・・いつの間にか敬語じゃなくなってるし・・・」
動揺する理佐ちゃんの反応に理佐ちゃんより遥かに動揺する俺

「気のせいだよ!」
動揺してたくせに俺の半端ない動揺見て強気に押す作戦に切り替える愛しの理佐ちゃん

このアマ・・・

やはり手紙男に気がある・・・

なんて哀しい結論な俺

「まぁ、彼を理佐ちゃんの結婚相手に推挙したの俺だしね、守護霊としては満足しとるよ」
所詮理佐ちゃんとは結ばれない運命の臨時雇いの守護霊な俺

せめて器の大きい男なふりするしかないやねって哀しい俺に

「確かに馴れてきたから敬語じゃなくなってるけどさ、ドス効かすの俺君にだけなんだよね・・・私」
なんてドス効かすのが愛情表現だった理佐ちゃんだから好き

6 :三蔵な理佐ちゃん 第222話:2018/08/31(金) 01:21:38.13 ID:+VyLhJs0a.net
「ほら、早く戦って私が逃げるチャンス作ってよ」

臨戦態勢万全ヤル気満々で怒鳴るヤカラ達相手に逃げる気満々な三蔵法師理佐ちゃん

「俺を犠牲にして逃げたって虚しいだけだよ理佐ちゃん、二人で逃げる方法考えようよ」
ギリギリの土壇場で観音菩薩らしく理佐ちゃんにエゴ丸出しの人生の虚しさを説く俺

「うるさい、あんた日頃私に幸せにしてもらってんでしょ、たった今恩返ししなさいよ」
なんて俺のありがたい説法が心に響かない理佐ちゃん


「はっはははは〜醜いね理佐」
なんて高笑いしながら店の前に集うヤカラを掻き分けて俺たちの前に現れた女

「オダナナ〜」
なんて嬉しそうに高笑い女に抱きつこうとする理佐ちゃん

この女が理佐ちゃんと待ち合わせさしてた友達・・・


「ちょっと離してよ」
抱きつく理佐ちゃんを振り払おうとするオダナナ

「やだ〜」
なんてオダナナをつねり出す歪んだ愛情表現な理佐ちゃん

「ちょっと本当に離してよ!」ってキレるオダナナ

「ねぇ、どうしたの?」
オダナナの剣幕に驚く理佐ちゃん

「街の皆さ〜ん、自分の付き人を犠牲にして自分だけ助かろうとしたこの女が私の名を騙る偽三蔵法師こと渡邉理佐ですよ〜」
なんて高らかに告げるオダナナ

「え〜〜っ!?」って超驚く理佐ちゃん

理佐ちゃんの友達が偽三蔵・・・



「しかしなかなか凄え建物だな」

オダナナ軍団に連行されてさしまった俺と理佐ちゃん

友達のオダナナが自分の偽者だったと知ってうちひしがれる理佐ちゃんを他所にオダナナ教団の施設に感心する俺

「理佐ちゃん見てみなよ、三蔵法師の名前はやっぱり金になるんだよ、次は三蔵教団作って荒稼ぎしようか?」

なんて悲しみに暮れる理佐ちゃんに大金稼ぐ算段してテンションあげあげになってもらいたい俺

「そんなんでテンション上がるか・・・」
ぼそっと呟き下を向く理佐ちゃん

なんだかんだ友達思いな理佐ちゃんだから好き

7 :三蔵な理佐ちゃん 第223話:2018/08/31(金) 16:24:51.27 ID:lHEHV/9Ga.net
「あのオダナナが私のこと陥れるなんてショック過ぎるよ〜」

閉じ込められた牢屋の中で嘆きが止まらない理佐ちゃん

「普段は小声なんだから嘆く時も小声で嘆いてよ」
お昼寝の邪魔されて苦情な俺

「こんな時に呑気に昼寝してんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、分かってんの?みんなあんたのせいだかんね」
なんてとんでもない難癖つけてくるヤカラな理佐ちゃん

「俺のせいは酷いよ、理佐ちゃんガサツなとこあるから知らないうちに恨まれてたんじゃないの、理佐ちゃんと待ち合わせの約束して手下のヤカラ送り込むなんてけっこうな遺恨だと思うよ」
なんて言い返す俺

「う〜ん?」
俺の言葉に難しい顔して思い当たる節がないか考える理佐ちゃん

数分後

「オダナナは何しても許してくれるから恨んでるわけないじゃん」
なんて多少の心当たりはあるみたいな理佐ちゃん


「相変わらず鈍いね」
なんて鉄格子越しに話しかけてくる人影

「美愉!?あんた何やってんの?」
人影の正体に気づき驚く理佐ちゃん

「こうならないように早く街から出ていくように忠告したのに」
なんて言いながら牢屋の鍵を開けてくれるすずもん

「ねぇ、どうゆうこと?なんであんたがここに居るのよ?」
すずもんを問い詰めようとする愛しの理佐ちゃん

「理佐ちゃん誰か来るから早く逃げよう」
見張り番の足音に理佐ちゃんの手を掴み走り出す俺

「今度こそ早く街から出てってよ」
俺たちの背中をすずもんの声が追いかけてくる

その声に

「うるさい!オダナナの目を覚ますまで絶対に出てかないよ」
なんて言い返す理佐ちゃんだから好き

8 :三蔵な理佐ちゃん 第224話:2018/08/31(金) 23:48:01.57 ID:VhYttmFsa.net
「お師匠様、マジで逃げないんですか?」

ホテルに逃げ帰った俺と理佐ちゃんから事情を聞いてビビる沙悟浄

「逃げないよ、私の好きなオダナナに戻ってもらうまでこの街に留まるから」
なんてすずもんの忠告完全無視な愛しの理佐ちゃん

「ねぇ俺君、それでいいよね」

世界一の美人理佐ちゃんに頼まれて嫌とは言えない俺

右に同じとうなずくすっかり理佐ちゃんファーストになってしまった八戒


「そう言えば悟空ちゃんは?」

俺と八戒が自分に忠実な下僕であることを確認して余裕が出たのか悟空が居ないことに気づく理佐ちゃん

「恐怖新聞の件でちょっと出てもらってるよ」
なんて恐怖新聞の秘密を解こうと悟空に頼み事した俺

「俺君、恐怖新聞のことなんとかしてくれんの?」
やっと真剣になった俺に嬉しそうな理佐ちゃん

「まあ、悟空が帰って来るの楽しみにしてなよ」
俺を頼りにしてる理佐ちゃんに悪い気がしない俺に

「ついでにオダナナのことも優しいオダナナに戻してよ」
なんてオダナナの件まで俺に丸投げしようとするちゃっかり理佐ちゃんだから好き

9 :名無しって、書けない?:2018/09/01(土) 00:05:29.19 ID:eUvNZe4uK.net
着々と更新乙です

さて、最終書き込みから丸2日たたないのにもう前スレが落ちたみたいです
dat落ちスピードがまた上がってるっぽいので注意しましょう

10 :名無しって、書けない?:2018/09/01(土) 17:23:25.32 ID:z6CLlln/a.net
>>9
油断大敵ですね

11 :名無しって、書けない?:2018/09/02(日) 10:07:54.35 ID:g3/sc65na.net
ブログへの移植が1000話越えました

長かった・・・

12 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第12話:2018/09/02(日) 15:26:39.98 ID:ABTD5gAAa.net
「いただきます」

子供達に合わせていただきますしてる理佐ちゃんを宙に漂いながら眺めてる守護霊な俺


初めて欅園を訪れてから1ヶ月

休みの度に欅園を訪ねては子供達の相手したりお母ちゃんの手伝いしてる理佐ちゃん


こんなことで良いのだろうか?

理佐ちゃんの守護霊としては俺ではなく手紙男との愛をはぐくんで欲しいのだが・・・

なんて段々エゴが浄化し始めて守護霊モードが優位になり、気づかないうちに自分より理佐ちゃんの幸せを考えてる俺


「ねぇ、どうしたの?最近穏やかになり過ぎじゃない」
お皿を洗いながら聞いてくる理佐ちゃん

「そうかな?自分ではあんま変わった気がしないけど」
やっぱり自分の変化に気づいてない俺

「変わったよ、穏やかになっただけじゃなくて、エッチなイタズラもしなくなっちゃったじゃん」
なんてちょっと寂しそうな理佐ちゃん

と、その時

「本当に飾ってるし〜www」

ホールの方からバカ笑いが・・・


「勝手に上がり込んでバカ笑いしてんじゃねーよ」
なんてホールで腹を抱えてバカ笑いしてるもなちゃんにドス効かす理佐ちゃん

「だってこんなの飾ってたら笑うっしょwww俺君の写真は小さいしwww」
なんて笑いが止まらない理佐ちゃんのドスが全然効いてないもなちゃん

「もう、着いたら電話してって言ったのに」
自分の特大生写真をもなちゃんに見られて照れ隠しに怒る理佐ちゃん



「俺君の育ったとこ見たいっていうからさ」
子供と遊んでるもなちゃんを眺めながら話す理佐ちゃん

「俺の育ったとこ見たって面白かねえだろに」って苦笑いする俺

「本当だよね」
なんて掃除始める理佐ちゃん


「ママ〜お客さんだよ」
理佐ちゃんを呼びに来る子供

「うーん?は〜い」
なんて返事して玄関に向かう理佐ちゃん

すっかり子供達のママになってる理佐ちゃんだから好き

13 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第13話:2018/09/02(日) 15:58:35.01 ID:ABTD5gAAa.net
「えっ!?なんで・・・」

玄関に立つ手紙男に絶句する理佐ちゃん

「もなちゃんに誘われまして・・・」
戸惑い気味な理佐ちゃんに申し訳なさそうな手紙男



「誘ったのすっかり忘れてた」
理佐ちゃんに伴われて部屋に入ってきた手紙男に苦笑いするもなちゃん


なんだってこんな野郎誘ったんだ

なんて守護霊優位モード忘れて悪霊みたいな凶相になる俺

「俺君・・・顔怖いよ」
なんて言葉とは裏腹に嬉しそうに指摘する理佐ちゃん

「どうしたんすか?」
嬉しそうな理佐ちゃんになにがなんだか分からずに聞くもなちゃん

「俺君が凄く怖い顔してもなちゃんのこと睨んでんの」ってやっぱり嬉しそうな理佐ちゃん

「え〜っ!?なんで?」って驚くもなちゃん

「うーん?ヤキモチ妬いてるみたい」
照れながら手紙男の方を指差す理佐ちゃん

「それで理佐ちゃん嬉しそうなんすね」
なんて理佐ちゃんをからかうもなちゃんに

「ちょっ!?なに言ってんのよ」って慌てる理佐ちゃん

「俺君が最近私に興味無くなってたからちょっと喜んだだけ」
なんてやっぱり嬉しかったみたいな理佐ちゃんだから好き

14 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第14話:2018/09/02(日) 16:23:56.47 ID:ABTD5gAAa.net
「理佐ちゃん照れるよ」

なんて理佐ちゃんの言葉に照れる俺

「照れてんじゃねーよ」って愛情のドス効かす理佐ちゃん


「理佐ちゃん理佐ちゃん」
イチャイチャする理佐ちゃんと俺に割って入るもなちゃん

「うん?なに?」ってもなちゃんを見る理佐ちゃん

その理佐ちゃんに無言で手紙男を指差すもなちゃん

めっちゃ気まずそうな手紙男



「すいません、俺君に乗せられてしまいました・・・」
俺を悪者にして手紙男を放ったらかしにしてイチャイチャしたことを謝る理佐ちゃん


そんなことやってたら

「理佐ちゃんに会いたいって人が居るのよ」
なんてお母ちゃんが言いながら悪人顔の若い衆を連れてきた


「お久しぶりです」
理佐ちゃんに挨拶する若い衆

お久しぶりってことは俺の知り合いか・・・

「誰・・・」
若い衆のこと覚えてない理佐ちゃん


「覚えてないの無理ないです、兄貴は極力理佐さんにはこっちの世界には触れさせないように配慮してましたから」
なんて理佐ちゃんに話す若い衆

「そうなんですか?」
なんてニヤニヤしながら俺の方を見る理佐ちゃん

「はい、理佐さんは神様から世界へのプレゼントだからお前達のような下等な世界の住人は近づくなって言われてました」

「大げさなんだよな・・・」
なんて言ってるわりに若い衆の言葉にますますニヤニヤが止まらない理佐ちゃんだから好き

15 :名無しって、書けない?:2018/09/03(月) 05:39:26.87 ID:6Dgwr/Gaa.net
あげ

16 :名無しって、書けない?:2018/09/04(火) 00:05:08.15 ID:5GyZeC30a.net
仕事が終わらない・・・

17 :名無しって、書けない?:2018/09/04(火) 19:20:09.87 ID:/3cL0CXa0.net
頑張れ〜

18 :名無しって、書けない?:2018/09/05(水) 00:04:42.59 ID:kU82Dhrja.net
>>17
自分のスマホに規制がかかってしまい書いたのが投稿出来ず無念です

19 :イタコの理佐ちゃんファイナル  第15話 前編:2018/09/05(水) 05:15:57.83 ID:F7Qvp5uKa.net
「えっ、それじゃあ俺君に言われて欅園のお手伝いしてるんですか」

若い衆の話に驚く理佐ちゃん

「はい、兄貴は理佐さんと会えなくなってからここには顔を出さなくなっちまったんすけど・・・」
寂しそうに語る若い衆

俺のことでも思い出してんのか?




「なんで舎弟さんに任せっきりにして顔出さなかったのよ!お母ちゃん可哀想じゃん」

欅園からの帰り道もなちゃんや手紙男と別れた途端に俺の舎弟だったって若い衆の話をぶり返して怒る理佐ちゃん

理佐ちゃん完全に欅園とお母ちゃんに感情移入しとるな・・・

「死んで記憶無くなっちゃった俺に言われても・・・」って困る振りする俺

「都合良く記憶無くしてんじゃねーよ」って拗ねる理佐ちゃん

20 :イタコの理佐ちゃんファイナル  第15話 後編:2018/09/05(水) 05:17:15.54 ID:F7Qvp5uKa.net
「ところでさ、そろそろ欅園に顔出すの止めたら」
お風呂からあがって髪を乾かす理佐ちゃんに提案する俺

「やだ」って一言で拒絶の理佐ちゃん

「でもさ、今日の手紙男の顔見たろ?めっちゃ複雑な顔してたじゃん」
守護霊というより同じ理佐ちゃんを愛する男として手紙男に同情する俺

「うるさいなぁ、もうあそこにしか俺君の生きてた面影が無いんだから仕方ないでしょ」
なんて拗ねながら話す理佐ちゃんだから好き

21 :名無しって、書けない?:2018/09/05(水) 05:18:21.22 ID:F7Qvp5uKa.net
何故かNGワードに引っかかるので分散投稿

22 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第16話:2018/09/05(水) 05:19:15.27 ID:F7Qvp5uKa.net
「俺君〜ちょっと来てよ〜」

先ほどから愛しの理佐ちゃんが俺を呼んでいる

「今は忙しいんだすまないな理佐ちゃん」
呟きながら隣の部屋に引っ越してきた美人OLのお風呂覗く守護霊な俺に

「覗いてんじゃねーよ」
なんてドス効かす鋭い理佐ちゃん


「ちょっとここ座って」
なんてお説教モードな理佐ちゃんだ

「ねぇ、もしかしてさ、穏やかになったついでにエッチじゃなくなったの私に興味無くなっただけじゃないの!」
詰問してくるヤキモチ理佐ちゃん

「言われてみれば・・・お隣の美人OLの裸には惹かれるものがあるな」
うっかり喋っちゃう俺

「なにそれ?超ムカつくんだけど」
なんて不機嫌になる理佐ちゃん

ヤベエ・・・

なんて怯えてたら手紙男から理佐ちゃんに電話が



「私、手紙さんとデートだから出かけるけど憑いてこないでよ」
ヤキモチに背中を押され突然の手紙男からのデートの誘いに快諾な理佐ちゃん

「守護霊の俺が憑いてなくて大丈夫なんですかね」って憎まれ口叩く俺に

「うるさい!お隣のOLさんでも覗いてればいいじゃん」
なんてヤキモチからとんでもないこと宣う理佐ちゃんだけど

お隣のお風呂の窓に魔除けのお札貼って俺が覗けないようにしてる理佐ちゃんだから好き

23 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第17話:2018/09/05(水) 22:58:21.90 ID:j5BVtMqDa.net
「ちきしょう!なんて女だ!」

お許しが出たと喜び勇んでお隣の美人OLのお風呂を覗きにきた理佐ちゃんの守護霊ね俺

しかし、言葉とは裏腹に窓に魔除けのお札貼って覗けなくしてるヤキモチ理佐ちゃんに怒り沸々な俺

だいたい自分は手紙男とデートしてんのに俺が美人OLのお風呂覗くのは邪魔するってどういう料簡なんだい?

なんて独り言呟きながら違う窓から部屋に潜入して直にお風呂覗くことにした俺

残念・・・来客中かよ

なんて肩を落とす俺



「うん?あいつ俺の舎弟じゃねえか?」

美人OLの客が欅園に居た俺の舎弟だと知りエッチ見れるかもなんて期待にしばし宙に漂うことにした俺

「あんたに言われて監視してるけどさ、やたら独りで怒ってて気味悪いんだけど」
なんて幽霊の俺が居るとも知らずに舎弟に文句言う美人OL


監視してるって理佐ちゃんのことか?

「あんなに美人なのにうちの兄貴みたいなダメ男に惚れてたぐらいだから頭の具合は良くねえかもな」
タバコの煙を吐き出しながら笑う舎弟

そんな話はいいから早くエッチせえよってイラつく俺

「でもさ、なんだってあの娘・・・理佐ちゃんだっけ?監視しなきゃいけないのよ?」
舎弟に訊ねる美人OL

「兄貴が最後のヤマで強奪した金がまだ発見されてないからよ、急に欅園に現れた理佐さんに渡ってんじゃないかと思ってな」
真剣な顔で呟く舎弟

俺が強奪した金行方知れずになってんのか?

それにしても知らないうちに変な事に巻き込まれ始めてる理佐ちゃんだから好き

24 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第18話 前編:2018/09/05(水) 23:03:40.03 ID:j5BVtMqDa.net
「あのボンクラが〜あんな綺麗な美人OL とエッチしやがって、腹の立つ」

好きで覗いてたくせに自分より大人なエッチする舎弟に劣等感を抱きそれを怒りに変えて惨めさを誤魔化す守護霊な俺

「なに独りでぶつぶつ文句言ってんのよ」
なんてお帰りの理佐ちゃん

「あら、お泊まりかと思ったらお早いお帰りで」
意外と早く帰ってきた理佐ちゃんに嫌味を言う不機嫌な俺

「なによ、機嫌が悪いからって私に八つ当たりしないで」
なんて文句言いながらお風呂に入る理佐ちゃん



「ねぇ、大事な話あんだけど」

なんてお風呂から上がり改まる理佐ちゃんに小声でって目で合図する俺

25 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第18話 後編:2018/09/05(水) 23:04:32.78 ID:j5BVtMqDa.net
そしてファミレスに移動する理佐ちゃんと俺

「なんで私が銀行強盗のお金を持ってるなんて疑われなきゃいけないのよ!?」
なんて驚く理佐ちゃん

「確かにね、見た目と違って小心者な理佐ちゃんが着服するわけないのにね」ってうなずく俺

「どさくさ紛れに小心者とか言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、早く記憶取り戻して私の着服疑惑晴らしてよ!」って無茶を言う理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」

「なに?」って不機嫌に返事する理佐ちゃん

「髪が立ってます」って呟く俺

「もう、なんでこんな時に幽霊の相手しなきゃなんないの!」
自分の妖怪レーダーに苛立つ理佐ちゃん

「すいません、こんな時にお邪魔しまして」
なんて苛立つ理佐ちゃんに謝りながら姿を現す男の幽霊

その幽霊見て

「うおおおぉ〜頭が割れる〜」
なんて頭を抱えて点滅し始める守護霊な俺

「ちょっと、色々起こり過ぎてついてけないんだけど・・・」
なんて風雲告げるイタコの理佐ちゃんファイナルの激流に呑まれまいといつものローテンションになる理佐ちゃんだから好き

26 :名無しって、書けない?:2018/09/05(水) 23:06:04.23 ID:j5BVtMqDa.net
やっと規制が解除されたと思ったらNG ワードに引っかかる俺の運の無さ

27 :1リットルの理佐ちゃん 第7話:2018/09/05(水) 23:38:29.15 ID:j5BVtMqDa.net
「なんだ〜立候補する奴は一人も居ないのか?」

学級委員を決める際に立候補する者が居ないのに業を煮やす担任の土田先生

「じゃあ、面倒くせえから出席番号が一番後ろの奴がやれ」

なんて土田先生の投げやりな提案で学級委員になってしまった愛しの理佐ちゃん

「さっそく音楽祭で何やるか決めろ」

土田先生の提案で前に出されてホームルームを仕切らされる理佐ちゃん

やべえ、恥ずかしがり屋の理佐ちゃんには大役過ぎて無理だろ

てな俺の心配をよそに真っ赤な顔して下向くだけのモジモジ理佐ちゃん

「なに言ってるか聞こえませ〜ん」
なんて頑張るも小声の理佐ちゃんをここぞとばかりにからかう意地悪なブス

ますます下向く理佐ちゃん

「なんだお前は見かけの割りに頼りない奴だな、仕方ないから助手つけてやるか」
なんて生徒を物色する土田先生

面倒くさい役を仰せつかっては大変と下向く生徒たち

「あのう・・・」って小声で土田先生になにか頼む理佐ちゃん

「おい俺、渡邉がお前を指名してるから書記やれ」って俺を指差す土田先生

先生の横で俺に両手合わせてごめんなさいポーズする理佐ちゃんだから好き

28 :1リットルの理佐ちゃん 第8話:2018/09/05(水) 23:42:06.80 ID:j5BVtMqDa.net
「まさか書記にされてしまうなんて」

他人には無関心な個人主義者を装う世捨て人なはずの俺

何の因果か?

理佐ちゃんに指名されて学級委員の助手である書記になってしまった俺

「ごめん、まだクラスで喋れるの俺君しか居ないから・・・」
なんて小声でささやく人見知りが重症な世界一可愛い理佐ちゃん

それはそれで嬉しいなって永遠に理佐ちゃんが喋れるのが俺だけなら良いのになって夢想家な俺


「それでは合唱の曲はどうするかだけど何か希望の曲ある人いたら言ってくんない?」
俺を頼りきり全然前に出ない地蔵理佐ちゃんを庇いながら進行役を買って出る書記な俺

しかし、何を聞いても返事をしてこないクラスメイトたち

結局何も決まらず授業開始の合図と共に時間切れなホームルーム



「困ったもんだな・・・」
休み時間に腕を組む俺に

「俺君に頼りきりでごめんね」
自分のことを言われたと思い謝る理佐ちゃん

「違う違う、曲が決まらないのを困ってただけだよ」
理佐ちゃんの勘違いに慌てる俺

「そうなの、良かった、俺君に頼りきりだから怒ってるのかと思った」って微笑む理佐ちゃん

「大丈夫だよ、理佐ちゃんが見た目と違って軽くぽんこつで喋れないのは何となく察してたから」って優しい俺に

「さりげなくぽんこつ呼ばわりしてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「馴れるのに時間がかかるけど馴れたらちゃんと喋れるんだからね」ってほっぺ膨らます可愛い理佐ちゃん

「確かに良く喋るかな・・・」って俺に

「俺君は特別だよ、なんか話しやすいんだ」って呟く理佐ちゃん

「ありがとう」って特別扱いにお礼を言う俺

お礼を言われて自分の呟きの意味に気づいて照れる理佐ちゃん

「それより曲どうしよう〜」
なんて話を逸らすために大げさに嘆く理佐ちゃんだから好き

29 :1リットルの理佐ちゃん 第9話:2018/09/05(水) 23:46:02.01 ID:j5BVtMqDa.net
「ねぇ、みんなちょっと待って!」

朝から合唱曲が決まらずに責任を感じていた学級委員の理佐ちゃん

授業が終わり帰りを急ぐクラスのみんなに声をかける理佐ちゃん

「クラスでやる合唱の曲だからみんなにも考えて欲しいんだ」
そうでなくても蚊の鳴くような小声が緊張で震えてしまう理佐ちゃん・・・可愛い

「なに言ってるか聞こえないし、塾があるから、合唱なんて無駄なことは学級委員に任すよ」
なんて理佐ちゃんの呼びかけにも無関心なクラスの者共

人類史上最高の美人理佐ちゃんの呼びかけに無関心なんて不敬罪で死刑にも値するぞと怒髪天な俺

「ちょっと待てよ、お前ら!」
小声理佐ちゃんに代わり演説始める俺


「俺のお義父さんは今でこそ世界一のお豆腐屋さんだけど、若い頃は腰がきまらず・・・かくかくしがじか・・・」
なんて理佐ちゃんから聞いたお父さんの話を巧みに取り込み演説ぶつ俺


「だからさ、クラスみんなで合唱なんて今しか出来ないんだから全力でやってみようぜ」って締める俺

「熱血なんて迷惑なだけだよ〜」
俺をからかいながら教室を出てく女子グループや申し訳なさそうに塾へ急ぐ男ども

「言葉はかくも無力か・・・」って虚しさを覚える俺に

「私のお父さんの話パクってんじゃねーよ」
なんて優しい笑顔でドス効かす理佐ちゃん

「ごめん、理佐ちゃんが頑張ってるの見たら黙ってらんなくて」って頭を掻く俺に

「ありがとう、私は熱血好きだよ」って言ってくれる理佐ちゃん

「それよりさ、私のお父さんいつから俺君のお義父さんになったの?」
なんて笑顔で聞いてくる理佐ちゃんだから好き

30 :1リットルの理佐ちゃん 第10話:2018/09/05(水) 23:51:50.80 ID:j5BVtMqDa.net
「俺君おはよう」

駅から学校への道をチャリを押して歩く俺に元気に挨拶してくれる愛しの理佐ちゃん

「どうしたの自転車?」って俺のチャリを覗き込む理佐ちゃん

「なんか調子悪くてさ」
とか言いながら、理佐ちゃんと並んで歩くために自転車が故障した振りして待ちぶせしてた理佐ちゃんに恋する健気な俺


「そろそろ買い替え時なのかな・・・」
理佐ちゃんにウソついた後ろめたさから余計な補足する小心な俺

「ダメだよ、大事に使いなよ」って俺のウソに乗ってくる純粋な理佐ちゃん

「そっ、それもそうだね」ってなんか申し訳ない俺

「それにさ、この自転車には思い出があるから・・・」
そう呟き俺に微笑む理佐ちゃん

「初めて俺と2ケツした思い出?」って理佐ちゃんからのYESを待つ俺

「ううん、放置自転車総倒しでもう間に合わないよ〜、からの雨の中劇的に高校入試に間に合った逆転の思い出」
俺の期待をはぐらかす臍曲がりな理佐ちゃん

「ちぇっ、俺が逆転の立役者なのに・・・」って拗ねる俺に

「拗ねてんじゃねーよ」って嬉しそうにドス効かす理佐ちゃん

「俺君と初めての二人乗りも思い出だよ、あくまでおまけだけどね」
なんてイタズラな笑顔で軽快に歩きだすドSな理佐ちゃん

嬉し過ぎたのか突然転ぶ理佐ちゃん

ラッキー!?朝から愛しの理佐ちゃんのパンチラチャンス到来や〜

「理佐ちゃん大丈夫かい?」
なんてニヤニヤを隠しながら理佐ちゃんを助けに走る俺

「めっちゃ痛〜い」って泣いてる理佐ちゃん

「ひぇ〜!?」
顎から血が出てる理佐ちゃんにパンチラどころではない俺



「どけどけ!当たると痛えぞ!」
慌てて理佐ちゃんを自転車の後ろに乗せて学校の医務室にチャリを全力疾走な俺

「ねぇ俺君」って俺の後ろから小声で話しかけてくる手負いの理佐ちゃん

「どうした理佐ちゃん、どっか痛いの?」って心配半端ない俺に

「ううん違うよ、また俺君と二人乗りの思い出が出来ちゃったなぁと思ってさ」
なんて呑気な理佐ちゃんだから好き

31 :1リットルの理佐ちゃん 第11話:2018/09/05(水) 23:54:27.07 ID:j5BVtMqDa.net
「俺君ありがとうね」

なんて顎の絆創膏が痛々しい傷だらけの天使理佐ちゃんに胸が痛む俺

「お礼なんていいよ、それより傷残ったりしないよね?理佐ちゃんみたいな美人の顔に一生消えない傷が残ったりしたら世界的損失半端ないよ」
なんて神様の最高傑作理佐ちゃんの美貌に傷が残るのを心配する俺

「大げさ」って俺とは対照的に覚めてる理佐ちゃん

「多分大丈夫だよ」
俺を安心させようとことさら笑顔になる健気な理佐ちゃん

「多分なんてあやふやだな、もっとちゃんとした医者行った方がいいかな?」ってうろたえるばかりで無力な俺に

「平気だよ、万が一傷が残っちゃったら責任取って俺君のお嫁さんにしてもらうから」
なんて笑いながら冗談を言う理佐ちゃん

「本気にするからな」
ここぞとばかりに理佐ちゃんとの結婚にリーチかける俺に

「怖〜い」ってドン引きの理佐ちゃん

「それよりさ、自転車故障してたんじゃなかったの?」って慌てて話しを変える理佐ちゃん

ヤベー、理佐ちゃんが怪我したショックで自転車が故障してる設定をすっかり忘れてた迂闊な俺

「理佐ちゃんと一緒に学校行こうと思って・・・」 
恥ずかしながら素直になる俺

「つまんないウソついてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ごめんなさい」って素直に謝る俺に

「やだ、許してあげない」って拗ねった振りする理佐ちゃん

「こんなに理佐ちゃんの怪我を心配したんだから許してよ〜」
理佐ちゃんの拗ねに付き合うすっかり骨抜きにされちゃってる俺に

「じゃあ、許してあげるよ」って上から宣う女王様な理佐ちゃん

「その代わり、今日から俺君の自転車の後ろは私の専用だからね」
なんて照れ笑いする理佐ちゃんだから好き

32 :名無しって、書けない?:2018/09/06(木) 00:00:39.25 ID:dOOpbqxEa.net
小説スレに投稿したやつ移植するの忘れてた・・・

33 :1リットルの理佐ちゃん 第12話:2018/09/06(木) 12:23:03.91 ID:XEv9X1j+a.net
「渡邉大丈夫か!?」

お昼休みに教室に駆け込んでくる松山ケンイチな先輩

何故お昼休みにバスケ部のユニフォーム着てんだコイツ
って引く俺やクラスの皆


「先輩・・・」
俺やクラスの皆とは逆に乙女な顔する愛しの理佐ちゃん

うっ、理佐ちゃん俺に気がある設定のはずだけどどうなってんだ?って心中穏やかじゃない俺

「私たちの中学の先輩で理佐の憧れの人」
さりげなく教えてくれる理佐ちゃんの親友の葵ちゃん

「じゃあ、くれぐれも無理すんなよ」
なんて俺の理佐ちゃんに偉そうに指示して教室を出てこうとする松山先輩

「はい、先輩ありがとうございます」
俺相手の時には見せない素直さでアピールする理佐ちゃん

「なに見てんの?」
俺の冷めた視線に気づき、後ろめたさから攻撃的になる理佐ちゃん

「あんな、いかにも女にモテるためだけにスポーツやってますみたいな男が好みとは・・・」って嫌みを言う俺を

「うるさい!黙って!」って瞬殺する理佐ちゃん

「なんだよちきしょう・・・」ってイジケル俺

「もう、中学の先輩と喋ったぐらいでいじけないでよ」って困る理佐ちゃん



「俺君ヤバいね、どう考えてもあの先輩の方が有利だよ、1年の時からミスター欅坂高校に選ばれてるハイスペック野郎だからね、そうそうに諦めるが吉だよ」
なんて下僕の分際で偉そうに講釈垂れる澤部

放課後の掃除当番が澤部となんて、松山ケンイチな先輩の出現から何か歯車が狂い始めたとしか思えない俺の人生

「うるせえ、俺のプロファイリングじゃ理佐ちゃんはハイスペックな男より、ダメな男に引っかかって苦労するけどそれでも幸せだって言ってくれるタイプなんだよ」って泣きながら澤部に言い返す俺

「なに戯言言ってんだよ、現に理佐ちゃん先輩に誘われてバッシュ見に行っちゃったじゃないかよ、きっと今ごろお揃いの紐なんてプレゼントされて顔赤くしてるよ」って高笑いする澤部

と、そこに

「誰が顔赤くしてんのよ」 
なんて教室に入ってくる理佐ちゃん

「すいません」って理佐ちゃんの威厳の前に食い気味の土下座で謝罪する下僕澤部

「先輩とバッシュ見に行ったんじゃなかったの!?」
突然の理佐ちゃん登場に戸惑う俺に

「俺君と一緒に帰ろうと思って引き返してきちゃった」って照れ笑いする理佐ちゃん

あまりの嬉しさに呆然と立ち尽くす俺

「ほら、手伝ってあげるから早く帰ろう」
なんて俺から箒を取り上げて掃除始める理佐ちゃんだから好き

34 :1リットルの理佐ちゃん 第13話:2018/09/06(木) 12:26:59.02 ID:XEv9X1j+a.net
「流れる季節の真ん中で♪」

なんだかんだありながらも合唱曲も決まり練習に勤しむ我がクラス

何事も消極的なクラスの皆から押し出されるように学級委員って理由だけで指揮者を任されたマエストロな理佐ちゃん

タクトをふるう姿がカッコイイ愛しの理佐ちゃんではあるが・・・

「渡邉さんリズムが違うんだけど」
なんて愛しの理佐ちゃんにイチャモンつけるクラスの外道ども

その完璧な美貌とは裏腹に調子っ外れなリズムを奏でるやや音感に難のある理佐ちゃん

「お前ら理佐ちゃんにイチャモンつける前に理佐ちゃんのリズムに併せる努力しろよ、ちょっと音痴な指揮者でも皆で庇えばきっと良いものが出来るよ」
多少強引な論法ではあるが書記として学級委員の理佐ちゃんを庇わねばならない俺

そんな俺の苦しい胸の内を知ってか知らず知らずか?

「音痴とか言ってんじゃねーよ」って小声でドス効かす理佐ちゃん

「俺君の言う通りだよ、理佐の指揮棒は飾りだと思って歌おうよ」
なんて俺に賛同してくれるダブリの齋藤ふーちゃん

パンで買収されてピアノ担当になってくれた渡辺ぺーちゃんがピアノ弾き出して練習再開の我がクラス


「もう指揮者やんない」

合唱の練習が終わった帰り道、俺と二人だけになった途端に文句言い出す内弁慶な理佐ちゃん

「まあ、そう怒らずに気を鎮めてよ」って機嫌をとる俺

「だって皆がやりたくないからやってんのに文句ばっかり言われるからやりたくないよ」って駄々っ子理佐ちゃん

「でもさ、指揮者やって様になるの理佐ちゃんしか居ないじゃん、実際タクト持ってる理佐ちゃんのかっこよさは際立ってるからね」
さらに機嫌をとる俺

「おだててんじゃねーよ」
なんてドス効かすも俺に褒められてニヤニヤが止まらない理佐ちゃん



「あっ、可愛い」って仔犬を発見する理佐ちゃん

「犬はさ、1番古い人類の友達なんだよ〜なんたらかんたら」
原案の麻生君みたいに犬のウンチクを披露しようとするもさして知識があるわけじゃなく適当にごまかす俺

「ふ〜ん、よく分かんないけど可愛いな」って仔犬を抱き上げる理佐ちゃん


そこに降り出す雨

「俺君、濡れちゃうからうち寄ってきなよ」
なんて言いながら俺のチャリの後ろに座るちゃっかり理佐ちゃん

「送ってけってことかな?」って苦笑いする俺に

「うん、ついでにこの子飼えるようにお父さんのこと説得して欲しいんだ」
なんてなかなかの難題突きつけてくる理佐ちゃんだから好き

35 :1リットルの理佐ちゃん 第14話 前編:2018/09/06(木) 12:33:24.67 ID:XEv9X1j+a.net
「てめえ、また来やがったのか!」

再度渡邉豆腐店に来訪した俺にいきなり臨戦態勢な理佐ちゃんのお父さん

「ちょっと、雨が降り出したから自転車で送ってくれたんだから俺君のこと威嚇しないでよ」って俺を庇ってくれる理佐ちゃん


「お前、またうちの娘と2ケツしたのか?」
理佐ちゃんが着替えに行った隙に尋問開始の理佐ちゃんのお父さん

「はぁ、送ってけって言われまして・・・」って絡む気満々のお父さんに弱る俺

「お前、なに法律違反したのうちの娘のせいにしてんだよ」
やっぱり絡んできた理佐ちゃんのお父さん

「また威嚇してる」
俺がお父さんにイジメられてないか心配で慌てて戻ってきてくれた愛しの理佐ちゃん

Tシャツショーパンの理佐ちゃんに目が釘付けの俺・・・エロくて堪らん

「どうしたの顔真っ赤だよ」
お父さんをお店に追いやり聞いてくる理佐ちゃん

「なんでもない・・・」って言いながらも理佐ちゃんのTシャツショーパン姿を目に焼付ける思春期真っ盛りな俺



「理佐が高校に受かったのも俺君のお陰なんだからどんどん食べてね」
なんて俺をすき焼きでもてなしてくれる理佐ちゃんのお母さん

「ありがとうごさいます」って肉にがっつく俺

「そういえばさ、俺君うちのお父さんに頼み事があるって言ってなかったっけ?」
あからさまに仔犬を飼うための交渉を俺に丸投げする理佐ちゃん

「まさか嫁によこせなんて言うんじゃねえだろうな」ってめっちゃ勘違してキレる粗忽なお父さん

「ちょっと、なに急に言ってんの」って慌てる理佐ちゃん

36 :1リットルの理佐ちゃん 第14話 後編:2018/09/06(木) 12:34:36.24 ID:XEv9X1j+a.net
「良かったね、飼えることになって」
庭で仔犬と遊ぶ理佐ちゃんに声かける俺

「うん、また俺君に助けてもらっちゃった」
なんて言いながら縁側に座る俺に嬉しそうに微笑む理佐ちゃん

すったもんだの挙げ句なんとかお父さんを説得することに成功した俺

「お義父さんめっちゃキレてたね」
勘違い野郎な理佐ちゃんのお父さんに思い出し笑いする俺

「本当恥ずかしい・・・」って照れる理佐ちゃん

「あの感じだと理佐ちゃんを嫁にもらう奴はマジで何発か殴られそうだな」って早くもビビる俺に

「ビビってんじゃねーよ」って笑いながらドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、まだ付き合ってもいないのに気が早くない?」
なんて言いながら隣に座ってきそうな理佐ちゃんだから好き

37 :1リットルの理佐ちゃん 第15話 :2018/09/06(木) 12:36:17.98 ID:XEv9X1j+a.net
「付き合ってもいないのに気が早くない?」

なんて苦笑いしながら俺の隣に座る薄着の理佐ちゃんに胸が高鳴る俺

「確かに・・・」
すぐ横に居る理佐ちゃんのエロい身体が気になってしまって呟くのが精一杯な俺

邪しまな俺の視線に気づき唸る早くも理佐ちゃんに忠実な仔犬

「どうしたの急に唸りだして」って自分の足元で俺を威嚇する仔犬の頭を撫でる理佐ちゃん

「そろそろ帰ろうかな」
仔犬に威嚇されて神にも等しい理佐ちゃんをエロい目で見ていた自分に気づき恥ずかしさから引き上げることにした俺

「雨もあがったし、がんもの散歩がてら送ってあげるよ」って優しい理佐ちゃん

「がんも?」って仔犬を指差す俺

「うん、お豆腐屋の犬に相応しい名前かなぁと思って」って安易なネーミングセンス見せつける愛しの理佐ちゃん


「しかし、理佐ちゃんのショーパンは破壊力半端ないな」
先生に怒られあくびしながら席に着く俺

昨夜見た理佐ちゃんのショーパン姿のせいで寝坊してしまい遅刻の俺

「遅刻してんじゃねーよ」って休み時間と同時にドス効かす理佐ちゃん

「なんか寝れなくてさ」って不眠の原因である理佐ちゃんに苦笑いする俺

「今日も俺君が待ち伏せしてると思ったのにな」って拗ねる理佐ちゃん

「待っててくれたの?」って理佐ちゃんの言葉に嬉しさ隠しきれない俺

「人のこと待たせといて喜ばないでよ、拗ねてんだからね」って可愛い理佐ちゃん

「じゃあさ、明日から待ち合わせしようか?」
昨夜見た理佐ちゃんのショーパン姿を脳裏に描き性欲を勇気に変えて一歩踏み出す俺

「恥ずかしいからやだ」
なんて顔を赤くして逃げてく理佐ちゃんだから好き

38 :1リットルの理佐ちゃん 第16話 :2018/09/06(木) 12:37:47.40 ID:XEv9X1j+a.net
「付き合ってもいないのに気が早くない?」
なんて苦笑いしながら俺の隣に座る薄着の理佐ちゃんに胸が高鳴る俺

「確かに・・・」
すぐ横に居る理佐ちゃんのエロい身体が気になってしまって呟くのが精一杯な俺

邪しまな俺の視線に気づき唸る早くも理佐ちゃんに忠実な仔犬

「どうしたの急に唸りだして」って自分の足元で俺を威嚇する仔犬の頭を撫でる理佐ちゃん

「そろそろ帰ろうかな」
仔犬に威嚇されて神にも等しい理佐ちゃんをエロい目で見ていた自分に気づき恥ずかしさから引き上げることにした俺

「雨もあがったし、がんもの散歩がてら送ってあげるよ」って優しい理佐ちゃん

「がんも?」って仔犬を指差す俺

「うん、お豆腐屋の犬に相応しい名前かなぁと思って」って安易なネーミングセンス見せつける愛しの理佐ちゃん


「しかし、理佐ちゃんのショーパンは破壊力半端ないな」
先生に怒られあくびしながら席に着く俺

昨夜見た理佐ちゃんのショーパン姿のせいで寝坊してしまい遅刻の俺

「遅刻してんじゃねーよ」って休み時間と同時にドス効かす理佐ちゃん

「なんか寝れなくてさ」って不眠の原因である理佐ちゃんに苦笑いする俺

「今日も俺君が待ち伏せしてると思ったのにな」って拗ねる理佐ちゃん

「待っててくれたの?」って理佐ちゃんの言葉に嬉しさ隠しきれない俺

「人のこと待たせといて喜ばないでよ、拗ねてんだからね」って可愛い理佐ちゃん

「じゃあさ、明日から待ち合わせしようか?」
昨夜見た理佐ちゃんのショーパン姿を脳裏に描き性欲を勇気に変えて一歩踏み出す俺

「恥ずかしいからやだ」
なんて顔を赤くして逃げてく理佐ちゃんだから好き

39 :名無しって、書けない?:2018/09/06(木) 12:40:02.02 ID:XEv9X1j+a.net
>>38
間違って貼ってしまった・・・

40 :名無しって、書けない?:2018/09/06(木) 12:45:52.61 ID:QUlPp4Tj0.net
このスレ知らんかった
今夜読もう

41 :名無しって、書けない?:2018/09/06(木) 19:28:35.81 ID:dOOpbqxEa.net
>>40
滅多に訪れる人も居ない欅板の僻地である我がスレに気づいてくれてありがとうございますm(__)m

42 :1リットルの理佐ちゃん 第16話:2018/09/06(木) 19:50:07.91 ID:dOOpbqxEa.net
「待ち合わせしても遅れてくるんだ」

待ち合わせ場所の公園に現れた俺を見るなり文句言う理佐ちゃん

恥ずかしいからやだなんて言ったくせにやっぱり待ち合わせしたいなんて言い出した理佐ちゃん

「理佐ちゃん乗せるためにチャリを手入れしてたんだ」
なんて愛しの理佐ちゃんを乗せるためにチャリをカスタムした俺

「理佐ちゃん号・・・」
チャリのボディに書かれた文字を見て目を丸くする理佐ちゃん

「理佐ちゃん専用だからさ俺のチャリは」って誇らしい俺

「ダサくないかな・・・」って呟く理佐ちゃん

「そんなことないよ、理佐って名前は響きも字面も完璧に可愛いよ」って理佐ちゃんに訴えかける俺

「まあ、いいや」ってチャリの後ろに乗る理佐ちゃん

どうやら俺の相手をしていると学校に遅刻してしまうと判断したらしい理佐ちゃん

「ほら、早く漕ぎなよ」って俺を急かしてくる理佐ちゃん




「流れる季節の真ん中で〜♪」
音楽祭で自らが指揮者となり合唱した三月九日を俺の背後で歌う上機嫌の理佐ちゃん

「タクトふるう理佐ちゃんカッコ良かったね」って理佐ちゃんを褒める俺

褒められて照れたのか歌うの止める奥ゆかしい理佐ちゃん

「忙しく過ぎる日々の中で俺と理佐ちゃんで夢を描く♪」
なんて理佐ちゃんから引き継いで替え歌を歌う俺に

「変な替え歌歌ってんじゃねーよ」ってチャリの後ろからドス効かす理佐ちゃん

「俺君は私とどんな夢描いてんのよ?」
なんて照れ隠しにぶっきらぼうな理佐ちゃん

「恥ずかしいから言わない」
理佐ちゃんに拒否されるのが怖くて結婚なんて夢を描いてるとは言えない俺

そもそもまだ仲の良いクラスメイトでしかない身の俺だけに仕方ない・・・

「言わないってことは、描いてはくれてるんだね、私との夢・・・」
なんて呟き俺の背中にもたれてくる理佐ちゃんだから好き

43 :1リットルの理佐ちゃん 第17話:2018/09/06(木) 19:55:00.30 ID:dOOpbqxEa.net
「理佐ちゃん先行ってて」

学校着いたらやっぱり遅刻な俺と理佐ちゃん

理佐ちゃんを先に行かせて自転車置き場にチャリを置きに行く俺

その背後で

「痛〜い」って転ぶ愛しの理佐ちゃん

理佐ちゃんまた転んでる・・・

俺がよく転ぶ理佐ちゃんに嫌な予感を感じてる隙に

「渡邉大丈夫か?」
なんて理佐ちゃんに駆け寄る松山ケンイチな先輩

「先輩どうしたんですか?」
こんな時間に校門辺りにいる松山先輩に戸惑う理佐ちゃん

まずい・・・松山先輩を見る理佐ちゃんがまた女の顔になってる!?

「土曜日の花火大会一緒に行かないか?」
花火大会に誘うために理佐ちゃんを待ち伏せしてた松山先輩

困ったように俺の方を見る理佐ちゃん

なんか言わなきゃって焦るけどミスター欅坂高校に選ばれるほどに格上な松山先輩にビビって立ち尽くす俺



「ねぇ、なんで困ってんのに助けてくれなかったの?」
1時間目の授業が終わるなり俺に文句言いにくる理佐ちゃん

「ごめん、困ってるって思わなかった」
なんて理佐ちゃんが困ってたのに気づかなかったふりする俺

「なんで気づいてくんないの、先輩に強引に花火大会一緒に行く約束させられちゃったじゃん」って拗ねる理佐ちゃん

「いや・・・ほら、あの人理佐ちゃんの憧れの先輩だって葵ちゃんが言ってたから・・・」

理佐ちゃんが松山先輩と花火大会に一緒に行くと聞いて動揺したせいか、言わでもな事言う俺に

「つまんない事気にしてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「私は俺君と花火大会一緒に行くつもりだったんだからね」
なんて怒る理佐ちゃんだから好き

44 :1リットルの理佐ちゃん 第18話:2018/09/06(木) 19:59:42.29 ID:dOOpbqxEa.net
「俺君よ〜俺は情けないぜ」

とぼとぼ歩く俺に心無い言葉を浴びせる親友の澤部

理佐ちゃんと松山ケンイチな先輩に割って入ることが出来なかった俺

その報いで花火大会には澤部と理佐ちゃんの親友原田葵ちゃんと3人でお出ましってわけだ

「ちきしょう、あの時に理佐ちゃんが俺と一緒に花火大会に来るつもりだったと分かっていたら・・・」
なんて暗くなり始めた夜空に叫ぶ嘆きの俺

「今さら何言ってんの、理左が俺君のこと好きなのなんて見え見えなのに」
無責任なこと言うごぼうな葵ちゃん

「そうだよ、葵ちゃんが俺のこと好きなのがモロバレなぐらい理佐ちゃん分かりやすいのに、本当情けないよ」
俺を詰るふりしてさりげなく葵ちゃんにアピールするやり手な澤部

「やだ、澤部君何言ってるの」
なんて澤部の肩を叩く満更でもない葵ちゃん

いつの間に・・・澤部恐るべし



「俺君!あれ理佐ちゃんと先輩じゃないか?」
斥候よろしく花火大会の会場に向かう人波の中に理佐ちゃんと先輩を発見する三等兵澤部

「理佐ちゃん・・・」
仕方なく先輩に付き合ってるわりに浴衣姿でバッチリ決めてる理佐ちゃんに大切なものが遠のいてくのを感じる俺

しかし理佐ちゃん綺麗やな〜

「女にとって恋はタイミングだからね、一緒に花火見たりしたら先輩に恋心が芽生えるかもよ、元々憧れてたわけだし」
なんて小4丸出しのくせに恋を語る葵ちゃん

「うるせえ、小4はわた飴でも食ってろ」って葵ちゃんに八つ当たりする俺

「小4って言うな!!死ね死ね!」
なんて頬っぺた膨らまして小4丸出しで怒る葵ちゃん

「ちょっと、こんなことでケンカしなくてもいいでしょ」
慌てて葵ちゃんの機嫌とる情けない澤部

と、その時・・・

「渡邉大丈夫か!?」
響き渡る松山先輩の叫び声

愛しの理佐ちゃんに緊急事態発生か?
澤部と葵ちゃんを放って置いて人波をかき分ける俺

やっぱり転んでる理佐ちゃんに凍りつく俺

「どけい!」って松山先輩を突き飛ばし理佐ちゃんを抱える俺

「うおっ!?鉢割れとるやないか!」って頭から血を流す理佐ちゃんにマジ焦る俺

「ぼさっとしてねえで救急車呼べよ!」って誰にともなくを怒鳴るパニック起こしてる俺

救急車来るまで俺の腕の中で気を失ってる理佐ちゃんだから好き

45 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第19話:2018/09/07(金) 09:58:55.16 ID:cEpcm379a.net
「ひぃ〜頭痛い!?」

ファミレスに男の幽霊が現れた途端に頭が痛くなり点滅始めた守護霊な俺

「俺君大丈夫?」
俺の様子に心配する愛しの理佐ちゃん

「私のせいですかね?俺君とは因縁あるし」
なんて理佐ちゃんに話しかける男の幽霊

「ちょっと、俺君に近づかないでよ、消えちゃうじゃん」
点滅してる俺が消滅しちゃうかもと慌てる理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・そいつ・・・俺のこと殺した奴・・・」
頭抱えながら声を振り絞る俺

「え〜〜っ!?」って驚きの悲鳴あげる理佐ちゃん

「お客様いかがなさいましたか?」
さっきから独りで奇声あげてる状態の理佐ちゃんにビビりながら声かけるファミレスの店員

「あっ、すいません、ちょっとコンタクトが・・・」
なんて誤魔化す理佐ちゃん



「いやあ、お恥ずかしい、本当は俺君の前に顔出せた義理じゃないんですけどね」
なんて頭掻きながらへらへらしてる俺を殺した幽霊

恥ずかしいからファミレスに居たくないなんて理佐ちゃんの提案でカラオケにやってきた理佐ちゃんと俺と俺を殺した仇敵の幽霊

「やい!てめえに撃たれた心臓の痛み忘れてねえぞ、コラ!」
なんてへらへら笑う仇敵を睨む俺

「俺君・・・」って俺のこと見る理佐ちゃん

「お前だきゃ絶対許さんからな!」って仇敵憎しで悪霊化待った無しで理佐ちゃんスルーの俺

「お互い死んだ身なんですからそんなこと言わないでくださいよ」
なんてまだへらへらしてる仇敵の幽霊

「ねぇ俺君?」ってなんか言いたそうだけど小声過ぎてまたもやスルーされる理佐ちゃん

「殺されてんのに簡単に許せるかバカ野郎!」ってキレる俺に

「無視してんじゃねーよ」
なんてドス効かす理佐ちゃんだから好き

46 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第20話 前編:2018/09/07(金) 19:57:10.42 ID:Fktvg31ya.net
「俺君記憶戻ったの?」

無視されていじけてたけど俺の説得で機嫌直した理佐ちゃんの呟き

「この野郎の顔見たら思い出した」
頭痛かったのは記憶の封印が解けたからみたいな俺

「それじゃあ過去のことはチャラってことで」
なんて俺が記憶を取り戻したのに便乗してくる仇敵



「え〜っ!?先に撃とうとしたの俺君なの」
なんて仇敵澤部の話を丸飲みして驚く理佐ちゃん

「はい、お金を独り占めしたあげく俺と土田を撃とうとしたんです、自分から銀行強盗に誘ったくせにとんだ凶悪犯ですよ」
理佐ちゃんに聞かさなくても良いことまでべらべら喋る澤部

「最低だな・・・」って俺を白い目で見る理佐ちゃん


「結局金は俺君が何処ぞに隠したか分からないし土田は隠した場所を聞き出す前に俺君を撃った俺を責めるしで嫌になっちまいましてね」
なんて理佐ちゃん相手に愚痴る澤部

「それで土田の野郎も殺っちゃうかなんて思ってたらあの野郎察知して警察に逃げ込みやがって・・・」
俺よりお前の方が極悪人じゃねえかな澤部

「それでヤケ起こして死んじゃったの?」
俺も澤部もどっちもどっちだと見極めをつけたらしく興味無さそうに聞く理佐ちゃん

「いえ、女を襲おうと思って夜の街をふらふらしてたら車に轢かれまして・・・」
なんて凶悪犯には相応しい惨めな末路な澤部

「ひゃっはははは〜、それで未練残して幽霊になっちゃったから成仏すんの手伝ってくれってか?」
記憶は戻るし仇敵澤部の惨めな最後聞けて笑いが止まらない俺

「さあ理佐ちゃんこんな奴放っといて帰ろうぜ」って助ける気なんてさらさらない俺

「うん・・・」ってなんか元気ない理佐ちゃん

47 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第20話 後編:2018/09/07(金) 19:57:51.77 ID:Fktvg31ya.net
「理佐ちゃんと付き合ってた記憶しかなくて不便してたけどやっと完全体の俺に戻れたよ」
なんて高笑いの俺

「良かったね」ってなんだか不安そうな理佐ちゃん

「理佐ちゃん大丈夫か?」
部屋に帰ってきてからも元気無い理佐ちゃんが気にかかる俺

「もしかして記憶戻った代わりに私の守護霊になってからのこと忘れちゃったかと思ってさ・・・」
なんて呟く理佐ちゃんだから好き

48 :名無しって、書けない?:2018/09/08(土) 13:04:10.14 ID:j+IL/abba.net
規制で書き込めない

49 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第21話 :2018/09/08(土) 20:52:02.15 ID:rnPh4SWaa.net
「いや、全然覚えてるよ」

過去の記憶が戻る代わりに守護霊時代の記憶を失ってないか心配してた愛しの理佐ちゃん

そんな理佐ちゃんを安心させてあげる俺

「それよりさ、明日は俺様埋蔵金を掘りに行こうよ」って理佐ちゃんを誘う俺に

「ねぇ、どうしてお金独り占めしようとしたの?」
なんて聞いてくる理佐ちゃん

「うん?舎弟の惚れた女をデブ専のボスから取り返すのに金が必要だったんだよね、だから後腐れないように舎弟じゃなくて澤部と土田って悪党を臨時雇いして金だけ独り占めしようと思ったんだけどさ、
あの澤部が思った以上にビビりで殺されるって勘違いしたんだろうね、俺もあいつが人を殺すのに躊躇無い奴なんて思ってなかったから油断してた」
なんて苦笑いな俺

「なんで取り返そうと思ったの?」
分かりきったこと聞いてくる理佐ちゃん

「理佐ちゃんのこと嫁にしたいからに決まってんじゃねえか、俺の作戦失敗のせいで舎弟の惚れた女をデブ専のボスに取られたまんまで理佐ちゃんと幸せになれねえじゃん」
なんてこれまた分かりきったこと答える俺

「そっか、そうだよね」って寂しそうに笑う理佐ちゃん

「どうした?」って聞く俺に

「なんで死んじゃったのかなぁって思ってさ・・・」
なんて言っても仕方ないこと言う理佐ちゃん

「ごめんね、生きてたら今頃独り占めした金で欅園をでっかくして理佐ちゃんに贅沢三昧させてあげてたのにな」
なんて哀愁な俺

「贅沢なんてさせてくれなくていいから生き返ってよ・・・」
なんて無茶ぶりする理佐ちゃんだから好き

50 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第22話 :2018/09/08(土) 21:40:22.80 ID:rnPh4SWaa.net
「理佐ちゃんのためならエンヤコラ〜」

なんて樹海に隠した俺の埋蔵金を掘る俺

「ねぇ、鼻歌なんていいからちゃんと掘ってよ」
贅沢より生き返ってよなんて言ってたわりに翌朝直ぐに俺を連れてお宝探しの理佐ちゃん

これだから女ってやつは・・・

しかし、守護霊の俺から見ても完璧過ぎる理佐ちゃんが時おり見せる女性特有の度しがたいエゴが嫌いじゃない俺

いやむしろそれも理佐ちゃんの可愛いの要素なわけで・・・

とにかく理佐ちゃんのために埋蔵金を掘り出す俺なのです


「こんな所に隠してたら分かる分けないよな」
なんて現れる仇敵澤部の幽霊

「わっ!?びっくりした、なに憑いてきてんのよ」
文句言いながら澤部に向かって聖水かけるエクソシスト理佐ちゃん

「熱いじゃないか!止めなさい」って理佐ちゃんに文句言う澤部

「止めてあげるから俺君みたいに誰かに取り憑いて埋蔵金掘るの手伝ってよ」
なんて澤部を脅すやり手な理佐ちゃん


「俺君の惚れた女だけあってなかなかの気性難だな」
なんて文句言いながら登山してたオッサンに取り憑いて俺を手伝う澤部

「お前なんだって俺たちに憑いてくんだよ、恨みこそあれ恨まれる覚えねえぞ」

澤部に取り憑かれる謂れのない俺と理佐ちゃん

「強奪した金の行方が気になって成仏出来ないんだよ、早く掘り出して俺を成仏させてくれ」
なんて宣う澤部

それ聞いて掘るの中止する俺

「ねぇどうしたの?」って不思議そうな理佐ちゃん

「何が悲しくて俺を殺した野郎を成仏させるために埋蔵金掘らなきゃいけないのか!」ってキレる俺に

「そんな小さいこと言ってないで掘りなよ」
なんて俺を殺された恨みより埋蔵金への欲が勝っちゃいそうな理佐ちゃんだから好き

51 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第23話 前編:2018/09/08(土) 22:08:56.22 ID:rnPh4SWaa.net
「これが銀行から強奪した3000万です」

ついに掘り出した埋蔵金を愛しの理佐ちゃんに捧げる俺

「ちょっと待って」
なんて俺を制して澤部に埋蔵金を見せる理佐ちゃん

「おおっ、これで成仏出来る・・・」
呟くと同時に点滅始める澤部



「うわっ、あのバカ登山のオッサン置き去りで成仏しちまった」
地べたに転がるオッサン見て嘆く俺

と、そこに

「あんた本当に兄貴が取り憑いてんのかよ?」
なんて現れる俺の舎弟

そういえば理佐ちゃんの部屋を監視されてたのうっかり忘れてた俺

52 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第23話 後編:2018/09/08(土) 22:09:46.69 ID:rnPh4SWaa.net
「じゃあ殺されてからずっと守護霊になって理佐さんを守ってたんですか?」
俺に説明されてようやく納得した舎弟

「ああ、理佐ちゃんしっかりしてるように見えて案外ぽんこつだからよ、心配で成仏出来なかったんだよな」
なんて理佐ちゃんの体への未練で幽霊になったとは舎弟に知られたくない兄貴な俺

俺と舎弟から離れたとこで目を¥マークにして札束数えてる理佐ちゃんを見てうなずく舎弟

「それよりお前なんだって理佐ちゃんを監視してたんだよ、金に釣られて理佐ちゃんに何かするようなお前じゃねえだろ」
なんだかんだ舎弟を信頼する良い兄貴な俺

「はあ、兄貴の強奪した金がみんなナンバー控えられてるって情報が入ったんで万が一理佐さんに渡ってたら理佐さんが厄介事に捲き込まれると思いまして・・・」

なんのことはねえ、理佐ちゃんを心配してただけの舎弟

「ずっと行方探してたんですけどね、まさか欅園で逢えるとは・・・」
なんて理佐ちゃんを見る舎弟

「お前まさか・・・理佐ちゃんのこと?」

なんて俺の舎弟まで恋の虜にしちゃう理佐ちゃんだから好き

53 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第23話 後編:2018/09/08(土) 22:10:29.97 ID:rnPh4SWaa.net
最近NG ワードにやけに引っかかる

54 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第24話:2018/09/09(日) 02:21:20.49 ID:DieEmTXRa.net
「お前いつから理佐ちゃんのこと狙ってたんだよ」

舎弟を正座させて詰問する俺

「狙ってたなんて人聞きの悪いこと言わんでください・・・」
なんてまだ札束数えてる理佐ちゃんの方をチラチラ見ながら話す舎弟

「欅園で見かけて以来兄貴の代わりに生涯お守りしようと思っただけです」
やっぱり理佐ちゃんの虜になってる舎弟

「それってプラトニックで理佐ちゃんとエッチしたいとかじゃねえのか?」
大事なことなので真剣に聞く俺

「当たり前じゃないっすか!兄貴の思い人である理佐さんにそんな気持ち有るわけないじゃないっすか、だいたい俺女房子供居るんすよ」って怒る舎弟

「いやでもさ、お前にその気が無くても理佐ちゃんなんか変に男に過ち犯させちゃう魅力あるじゃん、不倫の恋に誘っちゃうみたいなやつがさ」
なんて舎弟の剣幕に慌てて言い訳する俺に

「人聞きのの悪いこと言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「理佐ちゃん聞いてたの!?札束に目が眩んで俺たちなんて眼中に無いのかと思ってたよ」
なんて苦笑いする俺

「お金の亡者みたいに言わないで」ってほっぺ膨らませて怒る理佐ちゃん


「それよりライター貸して」

なんて俺の手からライター受け取り俺の埋蔵金を燃やしちゃう理佐ちゃん

「わっ!?なにやってんの〜」
理佐ちゃんのあまりの凶行にどうしていいか分からない俺

「俺君の敵討ちしてあげてんだから騒がないでよ」
なんて山火事一歩手前の理佐ちゃんだから好き

55 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第25話:2018/09/09(日) 02:49:07.55 ID:DieEmTXRa.net
「ひぃ〜俺の金〜」

慌てて火を消しに走る俺

「兄貴!これで良いんです、どうせナンバー控えられてる金なんて下手に使えねえんだからこのまま燃やしちまいましょう」
なんて俺を引き留める舎弟

「うるせえ離せバカ野郎!俺が消えても大丈夫なように理佐ちゃんに金だけでも残してあげてえんだよ」
燃え盛る札束に虚しく叫ぶ俺



「ねぇ、そんなにがっかりしないでよ」
ため息つきながら窓の外を眺める俺を励ます理佐ちゃん

「そんなに心配なら私結婚しないよ、そしたら俺君ずっと私の守護霊やってられるじゃん」
なんて呑気な愛しの理佐ちゃん

そんな理佐ちゃんに再びため息な俺

ハンドル握りながら何か言いたげに俺と理佐ちゃんを見つめる舎弟


「じゃあ理佐ちゃん幹部の体をサウナに放置したら光の速さで帰ってくるから」
理佐ちゃんにそう言ってヤクザの幹部の体を帰しに行く俺

「兄貴、お供しますよ」
ベンツの助手席に俺を座らせる舎弟

「たまには覗かれないでお風呂入りたいからのんびりしてきなよ」
なんてしばらくぶりに会った俺と舎弟に気を使う理佐ちゃんだから好き 

56 :イタコの理佐ちゃんファイル 第26話:2018/09/09(日) 14:40:58.83 ID:PP27Z58/a0909.net
「俺が取り憑いてるヤクザの幹部の金だから好きなだけ呑めよ」

理佐ちゃんの好意に甘えて飲み屋で舎弟とささやかな同窓会を開く俺


「ところで兄貴、成仏近いんじゃないですか?」 
ひとしきり思い出話に花を咲かせた後に切り出す舎弟

「あと数日ぐらいかな、澤部の幽霊と会って記憶が戻っちまったからな、記憶を封印する条件で理佐ちゃんの守護霊に推挙してもらったからどうしようもないな」
素直に白状する俺

「兄貴らしくないですね」
素直な俺に面喰らう舎弟

「お前には俺の代わりに理佐ちゃんを生涯守ってもらわなきゃいけねえからよ」
照れ隠しに焼き鳥を頬張る俺

「理佐さんには伝えないんですか?成仏近いこと・・・」

「理佐ちゃんああ見えて案外脆いとこあるからよ、さりげなく消えてくよ」
理佐ちゃんの悲しむ顔は見たくないから黙ってさよならするつもりな俺



「理佐ちゃんただいま!」
小声で囁き寝てる理佐ちゃんを宙に漂いながら眺める俺

別れが近いから理佐ちゃんのエロい寝姿を目に焼きつけておきたい俺

「女は順応性高いっていうからから俺の居ない生活にも直ぐに慣れるさ」
なんてまたもや点滅始める俺

「う〜ん、俺君のエッチ、、、ムニャムニャzzz」って寝言な理佐ちゃん

俺の気も知らないで呑気な夢見てる理佐ちゃんだから好き

57 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第27話:2018/09/09(日) 14:45:50.33 ID:PP27Z58/a0909.net
「理佐ちゃん頼みあるんだけどさ・・・」

朝ごはん食べてる理佐ちゃんに頼み事な俺

「夢の中でお風呂覗いたからやだ」
なんてイタズラな笑顔で理不尽なこと言う愛しの理佐ちゃん

くっ、このアマ色々気にかけてあげてんのに・・・

なんて軽くイラつく俺

「わっ!?俺君点滅してるよ」
イラついたせいで点滅抑えるの忘れてた俺

昨夜、理佐ちゃんの寝姿見てたらエロモード過多になってしまい
意識してないと点滅が止まらなくなっちゃった俺ってわけだ


「ねぇ、もしかして澤部の幽霊みたいに成仏しちゃうってことないよね」
なんて鋭い理佐ちゃん

いや、鋭いもなにも澤部が点滅しながら成仏すんの見てたんだからいくら迂闊な理佐ちゃんでも勘づくか?

理佐ちゃんを崇拝してるわりに理佐ちゃんのポテンシャルを見くびってた俺

「ただの浮遊霊と守護霊を一緒にしないでくれよ、俺は理佐ちゃんをきっちり幸せな結婚に導く使命果たすまでは成仏しないよ」
なんて強気に押しきる優しいウソな俺に

「そっか、そうだよね」
俺のウソを簡単に信じてほっとする理佐ちゃん

やはり見た目は超絶ポテンシャルだけど他はそれなりのポテンシャルな理佐ちゃんは愛おしい



「欅園のお母ちゃんに俺君のこと説明すんの?」
俺の頼み事に意外な顔する理佐ちゃん

「うん、恥ずかしいんだけど記憶戻ったらお母ちゃんのこと抱き締めてあげたくなっちゃったんだけどさ、いきなりヤクザの幹部に抱き締められたらお母ちゃんびっくりしちゃうだろ・・・」
なんて照れながら話す俺に

「あんた・・・マザコンだったんだ・・・」
なんてちょっと引く理佐ちゃんだから好き

58 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第28話:2018/09/09(日) 14:49:57.70 ID:PP27Z58/a0909.net
「お母ちゃん会いたかったよ〜」

なんて欅園で俺を育ててくれたババアに抱きつくヤクザの幹部に取り憑いた俺

「くっつくな、むさっ苦しい」
照れ隠しにきついこと言うお母ちゃん

「世間様に迷惑ばっかりかけて申し訳なくて情けないよ」
なんて説教始めるお母ちゃん

それ見て涙ぐむ愛しの理佐ちゃん



「記憶戻ったけどお母ちゃんが口やかましい説教ババアなのはうっかり忘れてたわ」
ベンツのハンドル握りながらぼやく俺

「無理してんじゃねーよ」って笑いながらドス効かす理佐ちゃん

「無理してないけど理佐ちゃんありがとうね、お母ちゃんに上手く説明してくれて」ってお礼言う俺

「信じてくれて良かったよ、それに俺君が守護霊じゃ苦労するでしょ?なんて同情までしてくれるしさ」
なんて笑う理佐ちゃん

「守護霊になってからだけじゃなくて生きてる時も苦労ばかりさせてすまなんだ」
成仏も近いんでこの際だからちゃんと謝罪する律儀な俺

「苦労なんてしてないよ、迷惑はいっぱいしてるけど・・・」
なんて呟く理佐ちゃん

「迷惑はしてるんだ・・・」って苦笑いな俺

「当たり前じゃん、俺君のせいで幽霊は見えるようになっちゃうし妖怪レーダーのせいで髪の毛は逆立っちゃうし、本当いい迷惑だよ」って頬を膨らます理佐ちゃん

「それに油断してるとお風呂覗こうとしたりスカートの中から出てくるしさ」

言われてみたら確かに迷惑かけてる俺

「まあ、お風呂やスカートは俺君なりの愛情表現だから大目に見てあげるけどさ」
なんて言って俺に初めて本気で成仏したくないって思わせる理佐ちゃんだから好き

59 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第29話:2018/09/10(月) 02:03:09.73 ID:wLJbGTi/a.net
「私と手紙さんを一緒に呼び出すなんてなんかあったんすか〜理佐ちゃん居ないみたいだし」

今までになかったシチュにテンションあがるもなちゃん

「大ありですよ」って二人に覚悟決めさせる俺

「かなり近いうちに俺消えるから・・・かくかく・・・しかじか・・・」
なんて澤部の幽霊登場からの流れを説明する俺


「そんな・・・」
さすがにショック受けるもなちゃん

難しい顔して黙り込む手紙男

「まあ、そんな訳だからよ、理佐ちゃんのことよろしく頼むわ」
二人に頭を下げる男

「この厳ついオッサンも見納めかと思うと寂しいっす」
なんて俺が取り憑いてるヤクザの幹部を指差してうっすら涙浮かべるへそ曲がりなもなちゃん


「もなちゃんまで寂しがんなよ」

なんてどさくさ紛れにもなちゃんを抱き締める俺に

「ちゃんとさよなら言わなくて良いんですか?」
重い口を開く手紙男

「どんなに理佐ちゃんが悲しんでもちゃんとお別れするべきです」
俺の目を見て話す手紙男

「でもよ、ちゃんと別れたら理佐ちゃんの中で俺の存在が揺るぎないものになっちゃうじゃねえかよ
俺なんて黙って消えちゃう方が理佐ちゃんも簡単に忘れられんだろ、しばらくは怒ってるかもしんねえけど」

なんて自分が消えた後の理佐ちゃんと手紙男のことを考えて理佐ちゃんには何も言わずに消えるつもりだった俺

「俺さんのことを理佐ちゃんが忘れなくても構いません、そんな理佐ちゃんだから好きになったんですから」
とか言ってくれる手紙男

もしかして当たりの男を引いたかもしれない理佐ちゃんだから好き

60 :名無しって、書けない?:2018/09/10(月) 02:34:37.63 ID:wLJbGTi/a.net
来週の見返り理佐ちゃんが楽しみ過ぎて眠れん・・・

61 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第30話:2018/09/10(月) 02:35:29.23 ID:wLJbGTi/a.net
「理佐ちゃん話あんだけど・・・」

手紙男に唆されて理佐ちゃんに成仏が近づいたことを知らせる俺

「やっぱりあの点滅は成仏が近いお知らせみたいなものだったんだ」
なんて俺の点滅の意味に納得する理佐ちゃん

めっちゃ泣かれるかと思ったら案外けろっとしてる理佐ちゃんに拍子抜けする俺

いや、がっかりと言うべきか・・・

どこかで俺と離れたくないって泣かれるの期待してた俺

「はっはははは〜最期まで守護霊失格だったな」
いつか来る俺との別れをとっくに受け入れてた理佐ちゃんと比べてまだまだ理佐ちゃんに未練がある自分に笑っちゃう俺

「私が言うのも何だけどさ、結構立派な守護霊だったと思うよ」
俺を慰めてくれる愛しの理佐ちゃん

「気遣ってくんなくていいよ、守護霊なのに理佐ちゃんが幸せになるの見届ける前に消えるんだからやっぱり失格だよ」
なんて苦笑いする俺

「前にも言ったけどさ、俺君が幽霊になって現れてからずっと幸せだよ、私は」

言ってから照れ隠しに下向く理佐ちゃん

よく見たら肩を震わせてる照れ隠しじゃなくて泣いてる理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」
泣くほど俺のこと思ってくれてる理佐ちゃんがありがたいやら理佐ちゃんとの別れが悲しいやらでなんかもう言葉に出来ない俺

ずっと立ち尽くしてたら

「俺君体が!?」

なんて理佐ちゃんの切迫した声が!

「うお!?めっちゃ点滅しとる」って悲鳴の俺

どうやら理佐ちゃんに別れを告げた拍子に成仏のスイッチが入ってしまった俺

「ウソでしょ〜」
叫びながら消え行く俺を抱きしめようとするもすり抜けて地べたに転がる理佐ちゃん

「理佐ちゃん今までありがとう!時の続く限り、いや、時が絶えても永遠に好きだ!!」
言うと同時に消える俺に

「あっさり消えてんじゃねーよ」
なんて最愛のドス効かせてくれる理佐ちゃんだから好き

62 :イタコの理佐ちゃんファイナル 第31話:2018/09/10(月) 03:21:22.81 ID:wLJbGTi/a.net
「俺君よぉ、そろそろ生まれ変わるかどこぞの馬の骨の守護霊やるか決めてくれや」

なんてガタガタうるせえ神様

愛しの理佐ちゃんとお別れして天国にやって来て早2年の月日が経つ俺 

その間に理佐ちゃんは手紙男と結婚して幸せに暮らしている

暮らしているどころか妊娠9ヶ月、もうじき男の子が産まれてますます幸せになるだろう

「理佐ちゃんは優しいから良いお母さんになるだろうな」
なんてモニターで地上の理佐ちゃんを見守るいまだに守護霊気取りな俺


「またモニター勝手に持ち出してんのかよ、それは天国でも幹部クラスしか使用出来ないんだから勘弁してくれよ」
なんて文句ばっかさな神様

「うるせえな、このモニターでしか愛しの理佐ちゃんを見守れないんだから堅いこと言うなよ」
成仏したわりに理佐ちゃんに未練たらたらな俺

「俺にうるせえって言ったね、これも慈悲だぜ」
なんてウインクしたかと思ったらいきなり麻酔銃で俺を撃つ神様

「てめえ・・・ちきしょう・・・」って意識を失う俺




ここは何処だ?そもそも俺は誰だ?
なんて意識が戻った途端に記憶喪失意識真っ白な俺


「そろそろオシメ換えて欲しいのかな」
なんて男の声が

そっと目を開けて見るとむさっ苦しい男の顔が・・・キモい


「う〜ん?きっと抱っこだよ」
男の声に応えるぶっきらぼうな声

なんか堪らなく愛おしい声だな

「オギャア〜オギャア〜」
声の主の顔が見たくて泣いてみる俺に

「泣いてんじゃねーよ」
なんてドス効かせながら抱っこしてくれる超美人で可愛い俺のママ

「俺君は理佐が抱っこすると機嫌が直るな」

なんて呟いてるこいつが俺の親父か

俺君ってのが俺の名前なわけねって納得する俺

「俺君から名前貰ったから似ちゃったんだよ、俺君私のこと大好きだったからさ」
なんて赤ん坊の俺を優しく見つめる理佐ちゃんだから好き




63 :三蔵な理佐ちゃん 第225話:2018/09/10(月) 21:31:13.25 ID:U7UQM+e2a.net
「俺君、悟空ちゃんが変な人連れてきたよ」

来客に聞こえちゃうような声で俺を呼ぶ三蔵な理佐ちゃん


どうして普段は小声なくせに悪口の時は大きな声出すんだ?

聞かれたらどうするつもりなんだよ、理佐ちゃんのために来てもらってんのに・・・

不用意な理佐ちゃんに首を傾げながら来客を出迎えに玄関へと急ぐ俺


「遠いところをはるばるお越しいただき畏れ入ります」
なんて来客にうやうやしくお辞儀する俺

「早速だけど今私のこと変な人っていった娘がそう?」
なんて悟空から詳細を聞いてきたらしい最強の霊能者宜保なーこ

理佐ちゃんから恐怖新聞を祓ってもらおうと大枚はたいて依頼したってわけだ


「そうなんですよ、うちの理佐ちゃんにたちの悪い霊が取り憑いちまいやしてね、なーこ先生になんとか助けていただけたらと思いやして」
なんて這いつくばってお願いする俺

「変な人呼ばわりするような性悪な女は助けない」

やっぱり理佐ちゃんの余計な一言聞かれとるやないか〜い
なんて頭抱える俺

「なーこちゃんがへそ曲げると大変ですからなんか食べ物出してください」
困る俺にアドバイスくれる宜保なーこの弟子かとし

なんだかよく分からないままに美人なかとしの言うがままに食事を振る舞う俺


それから3日

「俺君、ありゃたちの悪いたかりじゃないすかね」

いまだに食べるばかりで理佐ちゃんに憑いた恐怖新聞を祓ってくれない宜保なーこと弟子のかとしに疑惑を抱く八戒

「失礼なこと言わないでよ、最低限のことはやってあげてるよ」
なんて地獄耳な宜保なーこ

「言われてみれば先生が来てから恐怖新聞が配達されてないような」って呟く愛しの理佐ちゃん


「うちの豚が失礼なこと言ってすいません、どうか理佐ちゃんをお助けください」
やはり最強の霊能者だった宜保なーこに土下座してお祓いを頼む我ら三蔵一行

「なーこちゃん、可哀想だから助けてあげましょうよ」
なんてへにょへにょ宜保なーこに頼んでくれるかとしだから好き

64 :三蔵な理佐ちゃん 第226話 前編:2018/09/11(火) 12:37:32.46 ID:za68Fhd0a.net
「理佐ちゃん怖がってないでここにお座り」

宜保なーこのお祓いが始まる段になったらビビり出した理佐ちゃんを説得中な俺

「怖いから無理」って駄々こねる愛しの理佐ちゃん

「そんなこと言わないでこっちおいでよ」って粘り強く理佐ちゃんを説得する俺

「やだって言ってんじゃん」
理佐ちゃん相手だと俺が下手にしか出てこないのを承知してるだけに強気で押し切ろうとする理佐ちゃん

悟空に目で合図する俺


「ちょっと!なにすんのよ」
自分に襲いかかる悟空に文句の理佐ちゃん

「お師匠様のためなんですから我慢してください」
俺の指示で理佐ちゃんを縛りつけて宜保なーこの前に転がす悟空

「オレクンダイスキ!オレクンダイスキ!」
すかさず緊箍児の呪文を唱えて悟空に仕返しする愛しの理佐ちゃん



「なーこ先生よろしくお願いします」
悟空を犠牲にしながらもなんとかお祓いの準備を整えて宜保なーこにお任せな俺

「理佐ちゃん、怖くないように側に居てあげるからね」
なんて理佐ちゃんの隣に座る俺

65 :三蔵な理佐ちゃん 第226話 後編:2018/09/11(火) 12:38:11.34 ID:za68Fhd0a.net
「では今から恐怖新聞の作者の霊を呼び出して鬼形礼を説教してもらいます」

そう言うと何やら唱え出す宜保なーこ

すると何やら白い煙のような物が空間にたち現れ段々と人の形をとり始める

「怖っ・・・」って呟く理佐ちゃん

釣られて怖くなっちゃったので理佐ちゃんのケツを触り安心しようとする俺

いつもなら「触ってんじゃねーよ」なんてドス効かすはずだけど何も言わない理佐ちゃん

「理佐ちゃん大丈夫?」って心配になっちゃう俺

恐怖のあまり気を失っちゃってる理佐ちゃんだから好き

66 :三蔵な理佐ちゃん 第227話 後編:2018/09/11(火) 21:58:35.91 ID:JnA084Qea.net
「メリージェーン♪」

なんて気絶しちゃった理佐ちゃんをよそに歌い出す幽霊

「ウソだろ!?」
宜保なーこの召喚した霊がつのだじろうじゃなくて弟のつのだ☆ひろなことに驚く俺

「なーこちゃん、間違いてるみたいですよ」
驚く俺見て宜保なーこに耳打ちする弟子のかとし

それ聞いてつのだ☆ひろを帰そうとする宜保なーこ

「ちょっと待ってくれくださいよ〜メリージェーンは最後まで聞かせてよ」
なんて騒ぎ出すつのだ☆ひろファンの八戒

「てめえはすっこんでろ!」
理佐ちゃんから恐怖新聞を祓う目的を忘れた豚を一喝する俺

「すいません、なーこ教ではつのだと言ったらつのだ☆ひろのことなので・・・」って謝る宜保なーこ

「はあ、しかし生きてるつのだ☆ひろまで召喚出来るなんて半端ない霊能力ですね」
ちょっと感心する俺

「それはそうですよ、なーこちゃんは本物中の本物ですから」って先生自慢する弟子のかとし

「やっぱり凄い先生のお弟子さんであるとしちゃんも凄いんでしょうね」
かとしをとしちゃん呼びする馴れ馴れしい俺

「いえいえ、私なんて全然たいしたことないですよ」
なんてへにょへにょ答えるかとし

「なに言ってんすか!としちゃんめっちゃ美人なんだからもっと自信持ちましょうよ」
かとしを励ます下心な俺

「はあ・・・」
俺の励ましにも自信無げにうなづくかとし

「本当に美人ですよ、初めて見た時に理佐ちゃんと間違いそうになったんすから」
なんて必殺の褒め言葉を炸裂させる俺

「そうなんですか・・・」
俺の褒め言葉がピンと来てないかとし

「何が言いたいかと言うとね、としちゃんはオリンピックに美人って競技があったら人類史上最高得点叩き出しちゃう理佐ちゃんと間違われるくらい美人だって言いたかったんだ」
読解力に難ありなかとしに補足する俺に


「恥ずかしいこと力説しないでよ」って文句言う理佐ちゃん

気絶から覚めた途端にキレる理佐ちゃんだから好き

67 :名無しって、書けない?:2018/09/11(火) 21:59:33.46 ID:JnA084Qea.net
>>66
タイトルの後編は消し忘れですm(__)m

68 :名無しって、書けない?:2018/09/12(水) 07:26:13.36 ID:PfesIDWZK.net
宜保なーこwwww
なんかツボに入ってしまったww

69 :名無しって、書けない?:2018/09/12(水) 23:35:24.62 ID:tRcZ0MTHa.net
>>68
妄想が浮かんだ当初は宜保愛子さんのまんまだったんですけど書いてるうちになーこちゃんに変わっていましたw

70 :三蔵な理佐ちゃん 第228話:2018/09/14(金) 00:24:27.84 ID:w/fZvyEPa.net
「また浮気しようとしてたね」

気絶から覚めた途端にかとしにちょっかい出そうとした俺を詰める理佐ちゃん

「勘違いです、なんか自信が無いみたいなので励ましてただけで本当は理佐ちゃんの足下にも及ばないと思っています」
かとしを諦め全力で愛しの理佐ちゃんの機嫌を取りにかかるもはや観音菩薩としての威厳すら失ないかけの俺

「え〜〜っ!?ウソだったんですか」
なんてショック受けるかとしの悲痛な叫び

そんなん無視じゃってただただ理佐ちゃんに嫌われたくない俺

「あんた恥ずかしくないの?かとしに謝んなよ」
なんてかとしに謝罪させようとする理佐ちゃん


「うるさい!静かにして!」
響き渡る宜保なーこの声

振り向くといつの間にかつのだ☆ひろを帰して兄貴のつのだじろうを呼び出してる凄腕霊能者宜保なーこ

そんな宜保なーこに向かって

「ムカつくなぁ」
なんて口の悪い理佐ちゃん

「うるさい!」
言うと同時に念力で理佐ちゃんのすかーをめくる宜保なーこ

「きゃ〜」
なんて珍しく女の子らしい悲鳴あげる理佐ちゃん

「先生さすがです、ありがとうございます」
予期せぬサプライズで理佐ちゃんのパンチラをプレゼントしてくれた宜保なーこに土下座で尻尾振る俺に

「お礼言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「もうやだ」
なんてふて寝するために自分の部屋に閉じ籠る理佐ちゃんだから好き

71 :三蔵な理佐ちゃん 第229話 前編:2018/09/15(土) 00:30:07.49 ID:/HmITIrKa.net
「もうやだ」

色々有りすぎて容量オーバーしてしまい部屋に閉じ籠ってしまった三蔵法師こと理佐ちゃん


「先生続けてください」
理佐ちゃんは理佐ちゃんとして話を進めるために宜保なーこにお願いする俺

「お師匠様放っておいていいんですか?」
俺の耳許でささやく八戒

「ぶっちゃけ理佐ちゃん居ても騒ぐか拗ねるだけだからそっとしておこうぜ、どうせ時間経てば機嫌戻るからよ」
なんて理佐ちゃんの単純さに賭ける俺



「とりあえず当事者同士でどうぞ」
恐怖新聞の原作者つのだじろうの霊と俺の会談をセッティングしてくれる宜保なーこ

「ありがとうございます」
弟子のかとしに握手求めるなーこちゃんよりかとし推しの俺

72 :三蔵な理佐ちゃん 第229話 後編:2018/09/15(土) 00:30:56.71 ID:/HmITIrKa.net
「単刀直入に言わせてもらうんだけどよ、てめえの書いた恐怖新聞が俺の女にストーカー紛いのことしてんだけどよ、てめえがなんとかしろや」
掛け合いは最初が肝心とつのだじろうの霊に凄む俺

と、その時

「きゃあああ〜」
なんて愛しの理佐ちゃんの悲鳴が!?

何事だって理佐ちゃんの籠る部屋に駆け込む俺


「俺君、恐怖新聞が〜」
なんて俺の胸に飛び込む理佐ちゃん

「恐怖新聞だって!?なーこ先生これはいったい?」
なーこ先生の力で近づけないはずの恐怖新聞が現れたことに動揺する俺

「考えあってのことだから任せて」
なんて貫禄たっぷりに余裕かます宜保なーこ


対照的に俺の腕の中で震えるへっぽこ理佐ちゃんだから好き

73 :三蔵な理佐ちゃん 第230話:2018/09/15(土) 22:56:27.47 ID:AiiARbWUa.net
「理佐ちゃん俺が守るから心配すんな」

恐怖新聞にビビる三蔵法師理佐ちゃんを抱きしめる観音菩薩な俺

そんな俺たちを庇うようにつのだじろうの霊と弟子のかとしを従えて恐怖新聞の前に立ちはだかる宜保なーこ

その宜保なーこを威嚇するようにパタパタと捲れ出す恐怖新聞


「ちょっと待った〜!」
愛しの理佐ちゃんを突き飛ばし恐怖新聞に駆け寄り芸能面ガン見な俺

「いきなり突き飛ばさないでよ!」
なんてご立腹の理佐ちゃん

「ひぃ〜前田のあっちゃんが妊娠や〜」
怒る理佐ちゃんをよそにめっちゃショック受ける元あっちゃん推しの俺

「わっ!?なに泣いてんのよ、あっちゃん妊娠なんておめでたいじゃん、ファンだったら祝福してあげなよ」
なんて無責任なこと宣う理佐ちゃん

「理佐ちゃんのバカバカバカ〜」
なんて地べた転げ回る俺

「うるさい」
そんな俺を一喝する宜保なーこ


「俺君、後で膝枕で泣かしてあげるからさ」
なんて俺を慰めてくれる理佐ちゃん

そんな理佐ちゃんに促されて宜保なーこのお祓いを見守る三蔵一行


宜保なーこに目配せされて原稿用紙になにか書き出すつのだじろう

すると恐怖新聞の背後に浮かび上がる鬼形礼

「理佐ちゃんに取り憑くのは今日でおしまい」
鬼形礼に命じる宜保なーこ

「しかし、それは・・・」
なんて躊躇する鬼形礼

それに合わせてざわめき出す恐怖新聞

やはり理佐ちゃんへの執着心が半端ない鬼形礼と不浄霊たち

それ見てつのだじろうにあごで指図する宜保なーこ

原稿用紙を消しゴムで擦り出すつのだじろう

みるみる消えてく恐怖新聞と鬼形礼

「こんなお祓いありなの・・・」
なんて拍子抜けする理佐ちゃんだから好き

74 :名無しって、書けない?:2018/09/16(日) 15:32:04.39 ID:YBQJwLAza.net
挙げ

75 :三蔵な理佐ちゃん 第231話 前編:2018/09/16(日) 22:53:29.85 ID:5vE3Siela.net
「ちょっと待った!」

恐怖新聞が跡形も無く消えて鬼形礼が顔だけになったあたりでつのだじろうの霊を止める俺

「こいつには聞きたいことがあるからまだ消さないでくれ」
なんて宜保なーことつのだじろうの霊に頼む俺

「俺君大丈夫?」
心配そうに俺のシャツの袖つかむ理佐ちゃん

「心配だったら俺のこと背中から抱きしめてて」
なんて理佐ちゃんの胸を感じていたい俺

「それはやだ」ってあっさり拒否る愛しの理佐ちゃん



「俺君のお陰で頭だけでも生き残れたんだ、お礼に全て話なさい」
鬼形礼を諭すつのだじろうの霊

「はい、原作者様には逆らえません」
なんてあっさりゲロッちゃう生首の鬼形礼

76 :三蔵な理佐ちゃん 第231話 後編:2018/09/16(日) 22:54:15.53 ID:5vE3Siela.net
「なんでオダナナが・・・」

鬼形礼から自分を呪った首謀者が親友のオダナナと教えられてショック受ける理佐ちゃん

そのまま部屋に閉じ籠り2日の理佐ちゃん

「俺君どうします?お師匠様のあの落ち込みようじゃしばらくはこの街を離れられませんよ」
なんて理佐ちゃんを心配する悟空

「理佐ちゃんと友達のことだから俺たちじゃどうしようもねえよな」
お手上げ状態の俺

「あのう、私を仲間に加える件はどうならましたでしょうか?」
なんて話に割って入る生首の鬼形礼

「てめえ、生首だけで何の役にも立たねえんだから仲間になんかするか」
なんて転がしちゃう俺

「でも、お師匠様の名を騙ったり恐怖新聞で呪ったりなんてかなりお師匠様を怨んでますよね」
ぽっりと呟く八戒

「まあ、お師匠様のあの性格じゃ何かの弾みで怨まれるようなことしてそうで・・・うっ・・・」
そこまで言って頭を抱えてうずくまる悟空

「うおっ!?大丈夫かよ兄貴?」
苦しむ悟空を気遣う八戒



「俺君、頭を締め付けられてます」
失神してしまった悟空を調べて報告するどうやら耳敏い理佐ちゃんに緊箍児で報復されたらしい悟空

落ち込んでても自分の悪口には報復を
忘れない理佐ちゃんだから好き

77 :名無しって、書けない?:2018/09/16(日) 22:56:01.90 ID:5vE3Siela.net
もう何を書いてもNGワードに引っ掛かって書き直しばかりで嫌になる・・・

78 :三蔵な理佐ちゃん 第232話:2018/09/17(月) 23:01:22.04 ID:txLoCWupa.net
「気をつけろ!理佐ちゃんは落ち込んでても自分の悪口には地獄耳だぞ」

なんて皆の衆に注意する俺


「俺さん!天地開闢以来の美人にして神の最高傑作たる三蔵法師様のお供にお加えください!」
ここぞとばかりに地獄耳の理佐ちゃんにおべっかを使い仲間に加わろうとする生首鬼形礼

「てめえはすっこんでろ!理佐ちゃんが地獄耳なのは悪口言われた時だけじゃこの野郎!」
なんて窓から生首鬼形礼を投げちゃう俺

と、同時に

「誰が開闢以来の美人と神の最高傑作の二冠王なのよ」
照れながらも満更でもない理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・悪口の時だけ地獄耳なんじゃないの?」
なんて驚く俺

「そんなわけないでしょ、悪口なんて聞こえなかったよ、鬼形礼の声は大きいから聞こえただけ」
なんて拗ねる理佐ちゃん

「でも悟空の奴が・・・」
失神してる悟空を指差す俺

「私は知らないよ」
なんてとぼける理佐ちゃん

ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・

堂々ととぼける理佐ちゃんにざわつく三蔵一行

どうやら鬼形礼のおべっかで機嫌が良くなってみたら
悟空の悪口に報復してしまった自分の狭量さに恥じいっているらしい理佐ちゃん

ならば、とぼけるんじゃなくて素直になって謝りなさいと諭すのが後見人たる観音菩薩な俺の役目なのだろうが・・・

世界一の美人理佐ちゃんにそんな酷なこと言えない理佐ちゃんにベタ惚れな俺

「悟空は短気で癇癪持ちだから持病の頭痛が出たんだろうから心配すんな」
なんて愛しの理佐ちゃんを庇うためにウソをついて皆の衆の動揺を鎮める俺



「お師匠様のお口に合うか分かりませんが」
悟空より理佐ちゃんの機嫌を優先することにしたらしくご馳走で理佐ちゃんをもてなす八戒と沙悟浄

賢い選択だ


「八戒ちゃん美味しいよ」
皆のものが自分についたと知って機嫌良く八戒の料理を褒める理佐ちゃん

「これからはたまに八戒にご飯作ってもらって理佐ちゃんをもてなす日も作ろうか?」
なんてどこまでも理佐ちゃんを甘やかさしてしまう俺に

「いいよ、家事すんの好きだから」
なんて良い奥さんになるために生まれてきたみたいな理佐ちゃんだから好き

79 :名無しって、書けない?:2018/09/18(火) 04:10:21.30 ID:A7kbe1oca.net
ブログとツイッター繋げたら投稿するたびに告知が出るんでビックリした!

80 :1リットルの理佐ちゃん 第19話:2018/09/19(水) 04:34:34.28 ID:HB0ARaSea.net
1リットルの理佐ちゃん 第19話


「俺君よ〜理佐ちゃんのお見舞い行かないのかよ」

川で水質調査する生物部の俺をわざわざ訪ねてきた三等兵みたいな澤部

「理佐ちゃんのこと好きなくせに心配じゃないのかよ」
なんて余計な澤部

「心配も何も元気なんだろ、今お前から聞いたよ」
なんて興味無い振りをする俺

「悪い奴じゃないけど、冷たいんだよな・・・」
ぶつぶつと文句ばっかりな澤部

「お前も知ってんだろ、あの病院にうちの親父が勤めてんの」
なんて取って付けたような言い訳する俺


理佐ちゃんが怪我したお祭りの夜

本当は俺とお祭りに行くつもりだったなんて言ってくれた理佐ちゃんなのに・・・

理佐ちゃんを強引に誘う松山ケンイチな先輩の前に理佐ちゃんとお祭り行くの諦めちゃった負け犬な俺

もしも、あん時に強引にでも理佐ちゃんをお祭りに誘ってたら・・・
理佐ちゃん怪我しなかったのかな?

なんて川面を見つめながら後悔半端ない俺



「うじうじしてんじゃねーよ」
そんな俺に理佐ちゃんの真似をしながら草むらの影から飛び出してくる理佐ちゃんの親友原田葵

そんな葵ちゃんの頭をひっぱたく俺

天下無双な超美人理佐ちゃんの真似をするなんて何人たりとも許されない所業なのだ

「ちょっ、ちょっと俺君やり過ぎ〜」
慌てて止めに入る澤部

「葵ちゃん、なんで出てくんだよ、俺に任せるって言ったろ」
俺を落ち着かせ半べその葵ちゃんを慰める澤部


「どうゆうことだよ?二人して何を企んでんだよ」
二人の態度に怪しいものを感じた俺

「自分のせいで怪我したんじゃないかって思ってないか心配してるからさ・・・理佐が」
あっさり白状する葵ちゃん

俺の苦悩を丸っとお見通しな理佐ちゃんに絶句する俺

「自分が怪我してんのに俺君のこと心配してるんだよ、お見舞いに行ってあげてよ、理佐は意地っ張りだから言わないけど俺君が来るのまってるよ」

なんて葵ちゃんの言葉に涙止まらない俺

めっちゃ健気な理佐ちゃんだから好き 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)


81 :名無しって、書けない?:2018/09/19(水) 22:14:52.47 ID:0PiYjFqKa.net
規制中につき保守だけ

82 :1リットルの理佐ちゃん 第20話:2018/09/20(木) 13:30:54.21 ID:Zz7uZ74ba.net
「さて、なんと言って理佐ちゃんの病室に入ろうか・・・」

葵ちゃんと澤部にほだされた訳ではないけれど理佐ちゃんのお見舞いにやって来た俺

「こんなことなら直ぐにお見舞い来ればよかったな・・・」
なまじ間を空けてしまったせいで理佐ちゃんになんと話しかけようか悩む俺

早く理佐ちゃんに会いたいわ話しかける言葉が見つからないわで大学病院のだだっ広い待合室を右往左往する俺

「俺君じゃないか?」
そんな俺に話しかける藤木直人な先生

「教授に会いに来たのかい?」
さりげなく俺の親父がこの大学病院の偉い教授であることを読者の皆さんに伝える藤木直人な先生

「親父にじゃなくて高校の同級生が祭りの晩に頭の鉢を割って入院してるからお見舞いに来ました」

「ああ、この大学病院始まって以来の美人患者と呼ばれてる理佐ちゃんのことだね」
なんて言いながら理佐ちゃんがリハビリしてる部屋を教えてくれる藤木直人な先生

「大学病院始まって以来の美人じゃなくて人類創成以来の美人ですよ」
藤木直人な先生の間違いを訂正して理佐ちゃんおわすリハビリルームを目指す俺

「なんだってリハビリなんかやってんだろ?、まさか頭打ったショックで後遺症とか出てんのかな?」
首をかしげながらも理佐ちゃんの居るリハビリルームにやって来た俺



「理佐ちゃんお待たせ!ついに俺がやって来たよ〜」

理佐ちゃんが俺がお見舞いに来るのを心待ちにしてたのになかなか来なかった気まずさをまぎらわすためにわざとおどけながらリハビリルームに入ってく俺

それなのに・・・

「やだ〜先輩」
なんて楽しそうに松山ケンイチな先輩と楽しそうに談笑してる理佐ちゃんだから好き

83 :名無しって、書けない?:2018/09/20(木) 13:31:59.99 ID:Zz7uZ74ba.net
規制がかかる前にお昼休みオーバー覚悟な投稿

84 :名無しって、書けない?:2018/09/20(木) 22:17:25.23 ID:vK1YdCoua.net
なぁちゃんマジか・・・

85 :1リットルの理佐ちゃん 第21話 前編:2018/09/21(金) 19:33:42.40 ID:EGAdX0Bza.net
「久しぶりだね」

俺の顔見るなり嬉しそうに笑う理佐ちゃん

「じゃあ俺帰るわ、お大事に」
俺の登場で居づらくなったらしく理佐ちゃんに手を振り引き揚げる松山ケンイチな先輩

祭りの夜に俺に怒鳴られたことを恨んどるのやろか?



「どうしたの浮かない顔して?」

理佐ちゃんに指摘されるまでもなく松山ケンイチな先輩と楽しそうにしてた理佐ちゃん見てショック受けてる俺

落ち込みが顔に出とるのか?

86 :1リットルの理佐ちゃん 第21話 後編:2018/09/21(金) 19:34:07.26 ID:EGAdX0Bza.net
「そんなに気にしなくて平気だよ」
なんて俺を安心させようとしてくれる理佐ちゃん

「そうなの?」
理佐ちゃんの言葉にほっとする単純な俺

「うん、なかなかお見舞いに来てくれなかったけど怒ってないから安心して」
なんて見当違いなこと宣う理佐ちゃん

うーん?ちょとぽんこつなとこが理佐ちゃんの魅力ではあるが・・・

困ったもんだって頭抱える俺

しかし、勘違いしてる理佐ちゃんに松山ケンイチな先輩のこと今さら聞けんな・・・

なんて悩んでたら・・・

「理佐ちゃん、そろそろリハビリ始めようか」
なんてリハビリの先生

「はい、よろしくお願いします」
相変わらず小声だけど礼儀正しい理佐ちゃんだから好き

87 :名無しって、書けない?:2018/09/21(金) 19:35:06.41 ID:EGAdX0Bza.net
これのどこがNGワードなのか問い質したい!

88 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 10:17:02.96 ID:oEqET9r3K.net
>>87 緊急事態です(笑)

NGワード絞り込みスレッド★121
http://agree.5ch.net/test/read.cgi/mango/1535754961/387-8

上手く貼れてなかったらすいませんが
現在1レスに「理佐ちゃん」が6個以上でNGになることがわかりました(笑いごとではないがw)

89 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 10:19:19.29 ID:oEqET9r3K.net
>>88
ていうか間違えてたm(_ _)m

NGワード絞り込みスレッド★121
http://agree.5ch.net/test/read.cgi/mango/1535754961/387

90 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 16:36:50.33 ID:oEqET9r3K.net
さらに>>89のリンクの続きを見るとわかりますが
理佐 ×6はセーフ
りさちゃん ×6はNG
みたいです

困りましたね…

91 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 23:09:26.47 ID:G2gA4dV4a.net
>>88
>>89
マジですか!?

「理佐ちゃん」は俺の妄想の全てと言っても過言じゃない単語なのに・・・

最大のピンチや・・・


>>90
わざわざ調査していただき感謝です

しかし、理佐ちゃんを呼び捨て出来ない以上は分割投稿やむ無しですねw

92 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 23:22:33.20 ID:G2gA4dV4a.net
ちなみに自分のスマホは規制が凄くて朝からこの時間になっても書き込めません

ここのところのNGワードと規制のWパンチで2ちゃんへのモチがダダ下がりでTwitterで妄想ツイとゆうのを始めてしまいましたw

アメブロの方が規制も無いし文字数制限やNGワードに引っかからないから良いんですけど
いかんせん2ちゃんで妄想書くのに慣れてしまったから他のとこで書くとリズムが狂って妄想が流れてくれないんですよねw

アメブロに慣れるまでは仕方ないからこっちで下書き書いてる感じですねw

93 :名無しって、書けない?:2018/09/22(土) 23:47:01.10 ID:oEqET9r3K.net
>>92
漫才のほうはもっと理佐ちゃん連発なのに書けてるから不思議ではあるんですけどね
でもNG確認スレだとやっぱりそうなるんですよね〜

94 :名無しって、書けない?:2018/09/23(日) 00:20:06.17 ID:YuNR6LxPa.net
確かに漫才スレでは理佐ちゃん連発ですねw

基準が分からないですねw

95 :名無しって、書けない?:2018/09/23(日) 00:20:40.76 ID:YuNR6LxPa.net
やっと規制が解除されたw

96 :1リットルの理佐ちゃん:2018/09/23(日) 14:04:27.49 ID:GA7W+LGha.net
「あ〜疲れた」

リハビリがひと段落して一息つく愛しの理佐ちゃん

「なんか後遺症とかあんの?」

「う〜ん?なんで?」
不安そうな俺に聞き返す理佐ちゃん

「リハビリしてるからさ、頭打ったショックでどっか動かなくなっちゃったかと思って」
なんて少しずつ原案の方にすり寄る俺

「そんなことないよ、何日か寝てるだけの生活してたから・・・」
珍しく深刻な俺に戸惑いながら答える理佐ちゃん

「そっか、なら良かった」って呟く俺に

「心配してくれてたんだ、人に関心ないとか格好つけてたのに」
なんてイタズラな笑顔浮かべる理佐ちゃん

「そりゃあ、理佐ちゃんは特別だから・・・」
何日ぶりかに理佐ちゃんの顔を見たせいか理佐ちゃんへのアムールがちょと顔を覗かせる俺

「そっ、それは・・・ありがとう」
なんて俺のアムールに照れてしどろもどろになる理佐ちゃん

そして黙る恋に臆病な俺と理佐ちゃん



理佐ちゃんと一緒だと沈黙も悪くないな

なんて幸せに浸ってたら

「おっ!理佐ちゃん今日はモテモテだな」
なんてリハビリの先生が戻ってきた

「なに言ってんですか!?」
慌てて照れる理佐ちゃん

「照れなくたって良いじゃないか、こっちの彼ともデートの約束したのか?理佐ちゃん美人なんだから色んな男と付き合って一番良い男を選べよ」
なんて高笑いするリハビリの先生

無神経にも理佐ちゃんが松山ケンイチな先輩とデートの約束したの喋っちゃうリハビリの先生

非常に気まずい・・・って思ってたら

「ごめん、先輩強引だから・・・」
なんて俺に謝る理佐ちゃんだから好き

97 :名無しって、書けない?:2018/09/23(日) 14:07:00.33 ID:GA7W+LGha.net
今日は理佐ちゃんがNGワード解除されてるみたいですw
結構いい加減な基準みたいですね
さすが5ちゃんねるw

98 :名無しって、書けない?:2018/09/24(月) 07:36:19.43 ID:rOQ1KRUAa.net
流れが早いね

99 :名無しって、書けない?:2018/09/24(月) 16:35:27.94 ID:TUg4i3T4a.net
連休が終わる・・・

100 ::2018/09/24(月) 16:44:51.11 .net
100

101 :名無しって、書けない?:2018/09/25(火) 00:51:41.41 ID:zEZrp4bta.net
>>96
第22話ですm(__)m

102 :1リットルの理佐ちゃん 第23話 前編:2018/09/25(火) 00:57:18.80 ID:zEZrp4bta.net
「神の最高傑作なくせに押しに弱いんだよな理佐ちゃんは・・・」

またも松山ケンイチな先輩に押しきられた理佐ちゃんに困り果てながら病院から出てくる俺

さりとて愛しの理佐ちゃんを責める訳にもいかず・・・

この怒りどうしてくれようか?って道端で思案顔な俺に



「理佐ちゃん喜んだかい?」

声かけながら近づいてくる三等兵澤部

「気を使って二人きりにしてあげたんだから感謝してね」
これまたおしゃまな笑みを浮かべる小4みたいな葵ちゃん

無言で二人の頭をひっぱたく怒りの矛先見つけた俺

103 :1リットルの理佐ちゃん 第23話 後編:2018/09/25(火) 00:57:42.09 ID:zEZrp4bta.net
「それは理佐ちゃんが悪いんじゃないかな〜」

「そうだよ!私たちじゃなく理佐に怒りなよ!」

なんて俺に事の成り行きを聞いてイキる二人


「理佐ちゃんを怒るなんて畏れ多くて出来るか!」って一喝する俺

「俺君よ、今からそんなにビビってたら理佐ちゃんとまともに付き合えないぜ」
なんて童貞丸出しの恋人いない歴=年齢のくせに生意気な澤部

「そうだよ、理佐は見た目の通りに気が強いから甘やかすと大変なことになるよ」
なんて澤部に同意しつつも親友だけに良く理佐ちゃんを見てる葵ちゃん



「理佐ちゃんになんて言えばいいんだよ・・・」

澤部と葵ちゃんの息の合った攻撃に負けて病院に戻ってきた俺


「何気に松山先輩とのデート楽しみみたいだったしな・・・」

なんて愚痴りながら理佐ちゃんの病室覗いたら・・・

すやすやと夢の中の理佐ちゃんだから好き

104 :名無しって、書けない?:2018/09/25(火) 01:00:03.04 ID:zEZrp4bta.net
今日は「理佐ちゃん」6個以上でNGワードみたいですw

理佐ちゃんの名前がNGワードとは天罰当たるぞ

105 :1リットルの理佐ちゃん 第24話:2018/09/25(火) 13:22:20.85 ID:osbaaYqma.net
「明日は退院だね」

原田葵が楽しそうに理佐ちゃんに話しかける

色々気まずいながらも葵ちゃんと澤部に誘われて毎日お見舞いに来てた俺

松山ケンイチな先輩に対抗して理佐ちゃんをデートに誘うつもりが・・・

いざちゃんと誘うとなったら可愛いの人類最終到達点理佐ちゃんにビビり退院の日を迎えてしまった俺


「はしゃぎ過ぎだよ!葵は・・・」
なんて俺の方を気にしながら苦笑いする理佐ちゃん 

ここ何日かの俺の様子に何かを感じ取ったのか・・・

明らかにデート誘われ待ちの理佐ちゃん


そんな二人に何かを察したのか?

「そう言えば俺君理佐に話があるんじゃなかったっけ?」

「それじゃ我々は席を外そうかね?葵ちゃん」

なんて下手な芝居売ってくれる葵ちゃんと澤部

葵ちゃんに目でお礼する理佐ちゃんだから好き

106 :1リットルの理佐ちゃん 第25話:2018/09/26(水) 07:25:48.10 ID:de71CDhua.net
「ねぇ、話ってなに?」

葵ちゃんと澤部が病室を出ていっても話し出さない俺に軽く苛立つ理佐ちゃん

気を利かせて二人だけにしてくれたのは嬉しいが・・・

理佐ちゃんと二人だけになったらますます緊張して貝になる俺ってわけだ


「今さら緊張してんじゃねーよ」
そんな俺をリラックスさせようとわざと乱暴な口きく愛しの理佐ちゃん

それっきり口を閉ざし俺からのデートの誘いを待つ理佐ちゃん

ちょっと頬染めてれのぐ可愛い・・・

「退院したらさ・・・理佐ちゃんと二人で・・・遊びに行きたいんだけど・・・」
理佐ちゃんの可愛いに勇気を貰い理佐ちゃんを誘う俺に

「う〜ん?どうしようかな・・・」
なんてもったいつける素直じゃない理佐ちゃん


「理佐!そこは素直になりなよ!」
なんて病室に飛び込んでくる葵ちゃんとそのあとをついてくる澤部

覗いてやがったな・・・

「わっ!?あんた達何やってんのよ?」
なんて驚く理佐ちゃん



「ねぇ、どこ連れててくれんの?」

凄い剣幕で葵ちゃんと澤部を追い出した理佐ちゃん

それでも葵ちゃんの忠告が胸に響いたのか妙に素直だ


「動物園に行こうと思ってるんだ」
素直な理佐ちゃんにまた緊張な俺

「ど、動物園・・・」って動揺する理佐ちゃん

「う、うん・・・俺が理佐ちゃんをエスコート出来るの動物園くらいだから・・・」
ちょっと子供っぽいか・・・って動物園チョイスへ失敗か?って後悔する俺に

「松山先輩と行く約束したのも動物園なんだよね・・・」
なんて言いにくそうな理佐ちゃんだから好き

107 :1リットルの理佐ちゃん 第26話 前編:2018/09/26(水) 12:58:08.20 ID:GXwx2Xpva.net
「理佐ちゃんとデートどこに行こうかな〜」

生物学部の俺にもっとも相応しい動物園デートは松山ケンイチな先輩に先を越された迂闊な俺

だがしかし、理佐ちゃんと初デートの約束して浮かれる俺


「松山先輩とのデートが明日だから明後日が理佐ちゃんとの初デートの日か〜」
なんて生物学部のカレンダーに日付入れる俺



「理佐ちゃんと結婚して可愛い孫に囲まれる歳になっても『俺君との初デートが一番の思い出』なんて理佐ちゃんにぶっきらぼうに言われるデートにしたいもんだな〜」
体育館前の水道で水槽洗いながら理佐ちゃんとの幸せな妄想に酔う俺

108 :1リットルの理佐ちゃん 第26話 中編:2018/09/26(水) 13:03:51.90 ID:GXwx2Xpva.net
「お前マジであの娘とデート行くのかよ?」

「う〜ん、約束しちゃったからな」

浮かれる水槽洗いな俺の耳に届いてきた松山先輩の声



あの娘って理佐ちゃんのことかな・・・

声の主を求めて忍び足で体育館に近寄る俺


「超美人だけどかなり性格に難有りだって評判の娘だろ」

なんて話声にますます理佐ちゃんのことだと確信する俺

「ああ、世界一の美人だけどちょっと偏屈でドSなんだよその上困ると地蔵になるしな・・・」

間違いなく理佐ちゃんやないかい・・・

109 :1リットルの理佐ちゃん 第26話 後編:2018/09/26(水) 13:04:14.20 ID:GXwx2Xpva.net
「世界一の美人とドSと地蔵なんて3つのキーワード併せ持ってるなんて理佐ちゃんしか居らんやろ」


なんてますます聞き耳たてる俺


「お前も分かってんじゃん、いくら超美人でも苦労するだけだろ」って松山先輩の友人の声

「だから迷ってるんだよ、一緒に居る時に怪我したからお見舞いに行ったら無理矢理デートの約束させられたからさ」
なんて肩を竦める松山ケンイチな先輩


渡邉許すまじ・・・

なんて歯軋りする俺

ちゃっかり自分から松山ケンイチな先輩をデートに誘っちゃう理佐ちゃんだから好き

110 :名無しって、書けない?:2018/09/26(水) 13:06:00.94 ID:GXwx2Xpva.net
今日も理佐ちゃんが安定のNGワードw

もう書くなってことかな

111 :名無しって、書けない?:2018/09/26(水) 13:13:22.14 ID:DS4lMhkEK.net
NGワード規制でいちばん目の敵にされるのが悪徳商法・勧誘のやつみたいなので
固有名詞を連発しているのが目立ってしまったのかもしれませんね

ちなみに

理佐 ちゃん

みたいに間にちょっとスペース空けたりすると大丈夫っぽいですね(記号でもよさそう)

112 :名無しって、書けない?:2018/09/26(水) 13:21:12.89 ID:GXwx2Xpva.net
>>111
スペース作戦良いですね

NGワードうざいんでもうブログに撤退しようかと思ったんですけど・・・

理佐ちゃんの個スレに書き込みしてて『イタコの理佐ちゃん(タッチ編)』が思い浮かんだんで戻ってきたらチワンさんのレスが!?

もう少し5ちゃんも続けようかなw

113 :1リットルの理佐ちゃん 第27話 前編:2018/09/27(木) 02:30:49.96 ID:zkqx7Dloa.net
「理佐ちゃんにも困ったもんだよな・・・」

ちゃっかり松山ケンイチな先輩を自分から誘ってた理佐ちゃんに頭抱えて嘆く俺



「確かに人類の歴史に今後2度と現れないレベルの美人だけどかなりキツイ性格だよな、いつもまとわりついてる変な同級生にキレてるもんな」

俺の嘆きにかまわず会話を続ける松山先輩の友人

いつもキレられてる変な同級生って俺のことか・・・?

「やっぱり止めとくかな、女は見た目じゃないもんな」
なんて気性難な理佐ちゃんにビビり明日のデートバックレる気満々な松山先輩

「しめしめ、気性難こそ理佐ちゃんを凡百な女と一線を画す存在にしてる美点なのに気づかない凡人はとっとと退場しろや」
なんて扉の蔭から松山先輩と友人の会話にほくそ笑む俺

114 :1リットルの理佐ちゃん 第27話 後編:2018/09/27(木) 02:31:37.27 ID:zkqx7Dloa.net
「勝手にライバルが消えて愉快だな〜」

結局理佐 ちゃんとは距離を置く結論に達した松山ケンイチな先輩に笑いが止まらない帰り道の俺

「ちょっと懲らしめるためにも理佐 ちゃんには内緒だな、盛大にすっぽかされるがいい」
なんて愛しの理佐 ちゃんにささやかな復讐する小さい俺



「理佐ちゃん調子どう?」
学校帰りに理佐 ちゃんの顔が見たくなり渡邉豆腐店に顔を出す俺

「俺君!来てくれたんだ」
なんて嬉しそうに出迎えてくれる理佐 ちゃんだから好き

115 :1リットルの理佐ちゃん 第28話 :2018/09/28(金) 22:26:20.22 ID:onU9RwzWa.net
「ワン!ワン!ワン!ウゥゥゥ〜!」

俺を見るなり凄い剣幕で唸る理佐ちゃん家の飼い犬がんも

「こいつ俺のお陰で理佐ちゃん家の犬になれたってのに・・・」

「なんか邪悪な物を感じてるのかもしれないよ」
なんてがんもにたじろぐ俺を笑う理佐ちゃん



「やっぱり自分家の方が落ち着く?」
がんもが咬もうとするのを避けながら理佐ちゃんに聞く俺

「うん」
返事しながら俺が咬まれないようにがんもを抱く優しい理佐ちゃん

ここぞとばかりに理佐ちゃんに甘えるがんも

犬のくせに理佐ちゃんに惚れてるな・・・

理佐ちゃん家に来るたびに俺は奴に吠えられ咬まれるかもしれんのか・・・

理佐ちゃんに甘えながら時折凄い目で俺を睨む恩知らずながんもに身の危険を感じる俺を

「俺君、ちょっと来て」
なんて自分の部屋に誘う大胆な理佐ちゃん

「さすが理佐ちゃん、やっぱり犬より俺だよね」
新たな恋のライバルがんもに勝った嬉しさで小躍りしながら理佐ちゃんについてく俺に

「訳わかんないこと言ってんじゃねーよ」
なんて苦笑いする理佐ちゃんだから好き

116 :名無しって、書けない?:2018/09/30(日) 08:58:00.84 ID:YhUwAVE3K.net
台風の被害が出ないよう願いながら保守

117 :名無しって、書けない?:2018/10/01(月) 00:20:18.02 ID:sOoG8m8ka.net
>>116
保守ありがとうございますm(__)m

本日も1日規制に巻き込まれてました

118 :1リットルの理佐ちゃん 第29話:2018/10/01(月) 17:52:25.92 ID:c4K4Rrsja.net
「先輩のことごめんね・・・」

部屋に入り二人きりになると申し訳なさそうに謝る理佐ちゃん

「うん?なんだろう・・・」

明日の松山ケンイチな先輩とのデートのことだと分かっているけど・・・

どうせ松山先輩来ないの知ってる俺

先輩とのデートなんて全然気にしてないふりするのも男の優しさと意地ってもんだぜ!なんて余裕な俺


「ありがとう・・・」
俺の優しさに感謝する理佐ちゃん

「だからなんのことだろ・・・」
余裕で知らんぷりする包容力を見せつける俺に

「本当に先輩強引だから・・・」
なんて自分から先輩をデートに誘ったくせに困ってるアピールする理佐ちゃん

バレてるの知らずにとぼける理佐ちゃんも可愛いな・・・

神の最高傑作理佐ちゃんもやっぱり生身の女の子なんだな・・・

なんてイケメンな先輩と俺を天秤にかける理佐ちゃんの女性特有な愚かさが愛おしい俺

これが惚れた弱味ってやつか・・・

そんな俺の気も知らないで

「明日何着ていこうかな・・・」
なんて松山ケンイチな先輩とのデートを楽しみにしてんのが透けてる理佐ちゃんだから好き

119 :名無しって、書けない?:2018/10/03(水) 21:44:51.18 ID:2Uwj8sF/K.net
今日は5chのサーバーエラーがありましたという保守

120 :名無しって、書けない?:2018/10/03(水) 23:21:34.94 ID:Kb53ppf4a.net
>>119
保守ありがとうございましたm(__)m

121 :1リットルの理佐ちゃん 第30話 前編:2018/10/03(水) 23:25:30.88 ID:Kb53ppf4a.net
「やっぱり許せんよな・・・」

理佐ちゃん家で夕飯をご馳走になり帰宅な俺

松山ケンイチな先輩とのデートを楽しみにしてそうな理佐ちゃんを頭に思い浮かべて悩む俺



「なんだよ用って?」

突然家まで押しかけてきた俺に面倒くさそうな松山先輩

悩んだ挙げ句葵ちゃんに先輩の家を教えてもらい直訴にやって来た俺ってわけだ


「明日マジでバックレるつもりっすか?理佐ちゃん楽しみにしてますよ」
松山先輩に直球投げつける俺

「お前には関係無いだろ」

そう言って家に入ろうとする先輩の肩を掴む俺

「関係無くても理佐ちゃんが先輩とのデート楽しみにしてんだからバックレんなよ!」
なんて言っちゃう俺

松山先輩が理佐ちゃんに興味無くなって万々歳なはずが・・・

理佐ちゃんの楽しそうな顔見てたら心とは裏腹な行動に出ちゃう複雑な俺

「悪いけど腕ずくでも理佐ちゃんとデートしてもらいますよ」
先輩の肩を掴む手に力こめる俺

122 :1リットルの理佐ちゃん 第30話 後編:2018/10/03(水) 23:26:07.87 ID:Kb53ppf4a.net
「ただいま・・・」
腕ずくとかカッコつけたわりに先輩に一方的にボコられ帰宅な俺

「またケンカに負けたのかい?」
なんて重傷な俺に呑気な声かけるお母ちゃん

「うるせえ・・・負けたんじゃねえや、男の意地を通しただけだよ!」
言うと同時に気を失なう俺

俺がこんなことになってんの知らないで呑気に寝てそうな理佐ちゃんだから好き

123 :1リットルの理佐ちゃん 第31話 前編:2018/10/03(水) 23:28:07.18 ID:Kb53ppf4a.net
「いてててて・・・」

目を覚ますと同時に体の痛みに悲鳴あげる俺

「どうせ勝てないなら早く諦めるべきだったな・・・」
なんて後悔な俺

さすがは理佐ちゃんが憧れた男だけあってめっちゃ強かった松山ケンイチな先輩

「伊達に運動部じゃねえよな」
痛む体に鞭打ち着替えを急ぐ俺



「そんな体で出かけるのかい?」
おめかししてる俺を心配そうなお母ちゃん

「動物園に忘れ物取りに行ってくるわ」
なんて松山先輩にすっぽかされるであろう理佐ちゃんを待ち伏せする積もりな俺

124 :1リットルの理佐ちゃん 第31話 後編:2018/10/03(水) 23:28:42.70 ID:Kb53ppf4a.net
「理佐ちゃん遅いな・・・」
雨の中動物園の前で松山先輩との待ち合わせ時間にも現れない理佐ちゃんを心配する俺

「体痛いわ雨まで降ってくるわ最悪だな・・・」
なんて熱まで出ちゃって座り込む俺


「なんでお母ちゃんに言われたのに傘を持たずに来ちゃったんだろう・・・」
中途半端な己れの反抗期を心底悔やむ俺

そんな俺に差しかけられる傘

「うん?」
なんて見上げたら

「天気予報ぐらいちゃんと見なよ」
なんてぶっきらぼうな理佐ちゃん

「理佐ちゃんこそ大幅遅刻じゃねえかよ、憧れの先輩とデートなのに」
言い返す俺

それには答えず

「酷い顔・・・」
なんて呟き俺を抱きしめてくれる理佐ちゃんだから好き

125 :1リットルの理佐ちゃん 第32話 :2018/10/03(水) 23:31:53.08 ID:Kb53ppf4a.net
「先輩から電話あったんだ」

俺に傘を差しかけたまま話す愛しの理佐ちゃん

「電話?」

「うん、好きな子居るからやっぱりデート出来ないって言ってた」
なんて笑いながら話す理佐ちゃん

「笑いごとじゃねえだろ、理佐ちゃんのこと振りやがってあの野郎、やっぱり許せんな〜」
なんて腹立てる俺に

「振られたとか言ってんじゃねーよ」
食い気味にドス効かす苦笑いの理佐ちゃん

「ねぇ、勘違いされたらやだから言っとくけど、先輩にはちょっと憧れてただけだからね」
負け惜しみな愛しの理佐ちゃん

「でもやっぱり許せんよ・・・」
ぶつぶつ文句な俺


「もう言いじゃん、それより俺君がデート行けってしつこいからついやり過ぎちゃったって謝ってたよ」
優しく笑いながら俺の頬の傷を撫でる理佐ちゃん

「先輩なんか勘違いしてんじゃねえの?顔が気にくわないからボコってやっただけだよ」
強がる負けず嫌いな俺

「ウソついてんじゃねーよ」って笑う理佐ちゃん

「先輩がめっちゃ弱かったって言ってたよ、俺君のこと」って笑うドSな理佐ちゃん

「あの野郎余計なこと言いやがって・・・武士の情けを知らないのかよ」
理佐ちゃんに弱いのバレて愚痴る俺に

「ありがとうね」って微笑む理佐ちゃん

「さあ、なんのことやら?」
素直な理佐ちゃんは照れくさいのでとぼける俺に

「私のこと心配で雨の中待ってたくせに」
なんてイジワルな笑顔浮かべる理佐ちゃんだから好き

126 :三蔵な理佐ちゃん 第233話 :2018/10/05(金) 00:10:44.91 ID:4VsuqO95a.net
「俺君どこ行くんすか〜?」

日の出と共にお散歩する俺に文句たらたらな八戒

三蔵法師こと理佐ちゃんに取り憑いた恐怖新聞は偉大なる霊能者宜保なーこの力で祓われ一安心の三蔵一行

「うるせえな、そんなに文句あるならホテルで留守番してろよ」
八戒に文句言う俺


「俺だってそうしたいですけどお師匠様が俺君のこと心配して護衛しろって言うから・・・」

「理佐ちゃんがそんなこと言ってたのか・・・」

八戒の口から愛しの理佐ちゃんの優しさを教えられて感動の俺



「え〜っ!?お師匠様とオダナナを仲直りさせるんですか〜?」

朝飲みしようと入った飲み屋で俺の目的を聞いて驚きの悲鳴あげる八戒

「バカ!声がでけえよ」
慌てて八戒の口をふさぐ観音菩薩な俺

「でもどうやって仲直りさせるんですか?お師匠様はともかくオダナナの方はかなりお師匠様のこと怨んでますよ」
なんて声を潜める八戒

「そうさなぁ、なんか良い方法ねえかな・・・」
なんて悩む俺

「恐怖新聞の件が片づいたから偽三蔵のオダナナはスルーして旅に出ましょうよ」
悩む俺に囁く八戒

「理佐ちゃん友達思いだからさ、このまま旅立ったら引きずるだろ・・・」
八戒に呟き黙る俺

世話の焼ける理佐ちゃんだから好き

127 :三蔵な理佐ちゃん 第234話 前編:2018/10/05(金) 21:32:30.42 ID:4VsuqO95a.net
「すいやせ〜ん」

八戒の制止も聞かずに偽三蔵法師ことオダナナの門を叩く俺


「あっ!?てめえは偽三蔵法師と一緒にいたクズ野郎じゃねえか!」
俺の顔見るなり怒鳴るヤカラの頭

愛しの理佐ちゃんを偽者呼ばわりとは罰当たりな野郎だな・・・

「これはお恥ずかしい所を見られてしまいました、実は私極楽浄土におわすお釈迦様より命じられあの者を探るために遣わされた観音菩薩なる者でして」
すぐさまぶん殴りたいのを我慢して挨拶する俺

「えっ、やっぱりあの偽者ヤバイ奴だったのか」
なんて俺の言葉を真に受けるヤカラ頭



「しかし凄い建物ですね」

ヤカラ頭に三蔵教団の豪邸を案内してもらいながらため息つく俺

理佐ちゃんと二人で捕まった時にも思ったけど宗教って儲かるんだな・・・

128 :三蔵な理佐ちゃん 第234話 後編:2018/10/05(金) 21:32:55.98 ID:4VsuqO95a.net
「あんた本当に観音菩薩様なの?」

疑わしそうに俺を見つめる偽三蔵オダナナ

「はい、実はお釈迦様から偽三蔵が現れて人心を惑わせてるから捕まえて地獄に送れなんて指示されまして、あの女がボロ出すの待ってるんですよ」
なんて口からでまかせな俺

「地獄!?」ってびっくりするオダナナ

「三蔵法師の称号を騙るのはかなり重罪らしくてお釈迦様がお怒りなんですよ、あの女・・・理佐ちゃんって言いましたっけ?凄い美人だけど永遠に地獄の業火に焼かれる運命ですわ」
なんて肩を竦めて笑う俺

「そんなに重い罪なの・・・?」
青ざめた顔で聞いてくるオダナナ

ビビってるwビビってるww

なんて腹の中で笑ってたら愛しの理佐ちゃんから電話が・・・


「はい、もしもし〜」
ビビるオダナナに断りいれて廊下で理佐ちゃんからの電話に出る俺に

「いつまでお散歩してんの?朝ごはん待ってんだけど」
なんて俺が帰ってくるまでご飯待っててくれる理佐ちゃんだから好き

129 :三蔵な理佐ちゃん 第235話 前編:2018/10/07(日) 14:44:13.24 ID:S5Q9oWkza.net
「すいませんね、お釈迦様からの電話なんで無視出来なくて」

電話の向こうの理佐ちゃんを適当にあしらい偽三蔵オダナナの居る部屋に戻ってきた俺

「お釈迦様から電話・・・?」
なんてもの問いたげなオダナナ

「いやね、あのボンクラ念のためにオダナナさんのことも調べろなんて言ってんすよ・・・」
さりげなくオダナナにプレッシャーかける俺

「私のことも・・・」
青ざめるオダナナ

「失礼な話ですよね、まあ偽三蔵があちこちに出現しちゃってお釈迦様もトチ狂っちゃってんでしょうね、もう何人の偽三蔵を地獄に強制連行したかな・・・」
なんて肩を竦めて困ったポーズな俺

全然喋らなくなっちゃうオダナナ

効いてる、効いてるwww


「心配しないでください、こんな立派な教団作ったオダナナさんは間違いなく本物の三蔵法師様ですよ、観音菩薩たる私が保障します」
ビビる偽三蔵オダナナに救いの手を差し伸べる観音菩薩な俺



「じゃあ、偽三蔵理佐ちゃんの尻尾掴むために協力お願いします」

オダナナ三蔵教団の客分にしてもらいニコニコ顔で教団本部を後にする俺を

「どうゆうつもり?」
なんて呼び止めるすずもん

「もんちゃん!会いたかったよ〜」ってすずもんに抱きつく俺

130 :三蔵な理佐ちゃん 第235話 後編:2018/10/07(日) 14:44:34.65 ID:S5Q9oWkza.net
「殴るなんて酷いよ・・・理佐ちゃんと俺を逃がしてくれたお礼したかっただけなのに・・・」

抱きつきにいったところをすずもんのカウンターで返り討ちにあった俺

とりあえず町のあんみつ屋に入って尋問されてるってわけだ

「お礼なんていいから何企んでるか話しなよ、理佐が本物でオダナナが偽物なの知ってるくせになんでオダナナに近づいてるの?」
なんて厳しく追及してくるすずもん

「さすがもんちゃんするどいね、実はさ理佐ちゃんがかなり落ち込んじゃってんだよね、オダナナに恐怖新聞なんて刺客飛ばされて
あんな状態じゃ天竺の旅どころじゃないからさ理佐ちゃんとオダナナ仲直りさせようと思ってんだ、そういう訳たまから俺を信じてもんちゃんも協力してくれ」
頭下げてすずもんに頼む俺



「しょせん小娘だなw」
簡単にすずもんの協力を取りつけて理佐ちゃんの待つホテルに向かう俺


「ただいま〜」って声かけながら帰宅な俺に

「朝ご飯何時までまたせんのよ!」
なんて完全不機嫌な理佐ちゃんだから好き

131 :三蔵な理佐ちゃん 第236話 前編:2018/10/09(火) 01:07:43.42 ID:geQ0v06Ma.net
「上手いことオダナナの教団に潜りこめたからちょくちょく留守にするんで理佐ちゃんのことよろしく頼むわ」

朝ごはんを食べ終わり食器洗いしてる理佐ちゃんに聞こえないように声を潜め悟空、八戒、沙悟浄に頼む俺

「お師匠様には?」
理佐ちゃんの方を見やり俺に訊く悟空

「内緒にしといてくれ、本当は仲直りしたいだろうけど如何せん理佐ちゃんは名うてのつむじ曲がりだからよ」
なんて理佐ちゃんの素直になれない性格を見抜いてる俺


「それとよ、もうちょいしたら理佐ちゃんの友達のもんちゃんが来るからよ、全力で引き留めて長逗留してもらってくれ」
愛しの理佐ちゃんが退屈しないようにすずもんを招待してる優しい俺

「引き留めるんすか?」って何故に?な疑問の八戒

「宜保なーこ先生に霊視してもらったらオダナナが唯一心を許してるのがもんちゃんらしいからよ、引き離してる隙に俺が入り込もうと思ってさ」
なんて理佐ちゃんとオダナナを仲直りさせついでにオダナナと依存関係作り上げてオダナナ教団の財産も狙ってる俺


「あの教団施設からみてかなり貯めこんでるぞ」
なんて早くも皮算用始める観音菩薩な俺


と、そこに

132 :三蔵な理佐ちゃん 第236話 中編:2018/10/09(火) 01:11:31.31 ID:geQ0v06Ma.net
「何こそこそ話してんの?」
なんてデザート運んでくる理佐ちゃん

「理佐ちゃんに贈り物あるんだ」
咄嗟に誤魔化す俺

「贈り物・・・」
俺の言葉に訝しい顔する理佐ちゃんだけど・・・

そこに絶妙なタイミングでフロントからの連絡が

「おっ、贈り物のお出ましだ!」
なんてすずもんを迎えに行く俺

133 :三蔵な理佐ちゃん 第236話 後編:2018/10/09(火) 01:12:00.67 ID:geQ0v06Ma.net
「もんちゃん本当に来てくれたんだ〜ありがとう」
なんて大袈裟に喜ぶ俺

「理佐が落ち込んでるからお見舞いに来てくれなんて頼まれたからだから」
俺の大袈裟な歓待に引くすずもん

「そうなんだよね、理佐ちゃんかなり精神的にきててさ、しかも人に心配かけたくない性格だから余計拗らせちゃってるからさ、悪いんだけど色々気にかけて欲しいんだ、回り無神経な男しか居ないからさ・・・」
なんて気の良いすずもんにプレッシャーかけて理佐ちゃんから離れづらくさせる小技な俺



「美愉〜」
すずもん見るなり抱きしめるチョークスリーパーな理佐ちゃん

「俺君の贈り物って美愉だったんだね、ありがとう」
なんて俺の贈り物喜ぶ理佐ちゃんだから好き

134 :名無しって、書けない?:2018/10/09(火) 01:13:47.42 ID:geQ0v06Ma.net
「プレゼント」とはともかく「理佐ちゃん」がNGワードに引っかかるのは納得いかんな・・・

135 :三蔵な理佐ちゃん 第237話 前編:2018/10/09(火) 18:19:17.95 ID:VeL03w/la.net
「美愉の奴毎日毎日何処でかけてんの!」

教団内で唯一心を許せるすずもんの不在に苛立ちが募るオダナナ

「何だか忙しいみたいですよ」
なんて鼻くそほじりながら励ます俺

「美愉居ないんじゃ耐えらんないよ〜三蔵法師やってるくらいなら代官山の蔦屋書店建物の一部とし生まれ変わったほうが気楽だよ〜」
なんて今度は泣き出す情緒不安定なオダナナ

偽物のくせに信者に頼られるプレッシャーに負けてメンタル崩壊してんじゃねえか・・・



「三蔵法師様、すずもんの代わりは出来ませんが不肖観音菩薩な私めが粉骨砕身お守りしますから、建物の一部になるのはお止めください」
なんて甘言を弄して巧みにオダナナの心の隙間に入り込む俺

「でもあんた理佐のこと地獄に送るのに必要な偽物の証拠掴むために見張ってなきゃいけないんじゃないの・・・」
すっかり俺のウソを信じてる人の良いオダナナ

「なあに、書類適当にデッチあげて提出しちまいますよ、万が一あっちが本物だったとしてもそれより今は三蔵法師様のお心を少しでもお支えしたい気持ちのほうが強いです」
なんてわざとらしく平伏する俺

136 :三蔵な理佐ちゃん 第237話 後編:2018/10/09(火) 18:19:47.27 ID:VeL03w/la.net
「ただいま」
なんとか上手いことオダナナに取り入って教団の相談役に就任してホテルに戻ってきた俺

「俺君どこいってたの?もう夕飯食べちゃったよ」
なんてお出迎えしてくれる理佐ちゃん

「急にお釈迦様が仕事入れちゃってさ、しばらく留守がちになるかもしんない・・・」
申し訳なさそうに切り出す俺に

「え〜っ、俺君忙しくなっちゃうの?」
なんて俺に同情してくれる優しい理佐ちゃん

「うん、まあ仕方ないよ、なんだかんだ観音菩薩だからさ、俺の仕事が片づくまで適当に遊んでてよ」

「うん、わかった、俺君も働きすぎて体壊さないでよ」

なんてすずもんが一緒に居てくれるから上機嫌な理佐ちゃんに胸を撫で下ろす俺に

「でもさ、どんなに忙しくても夕飯は一緒に食べたいな」
なんて言ってくれる理佐ちゃんだから好き

137 :三蔵な理佐ちゃん 第238話 前編 :2018/10/10(水) 06:03:32.85 ID:dyvH5LCWa.net
「ちきしょう!ただの素人かよ!」

オダナナ教団に上手いこと潜り込んだはいいけれど・・・

信者から全然金を吸い上げるシステムが構築されてなくて怒りな俺

「すいません・・・」
なんて謝るオダナナ

すずもんを理佐ちゃんの側に置く作戦が功を奏したのかすっかり俺を頼りきりになっちまったオダナナ

元来気を遣う性格らしく俺の顔色を伺うオダナナ


しかし、コイツ何の為に三蔵法師の名前騙ったんだろか・・・

教団作るまでになってんのに金を集めないオダナナが不思議でならない観音菩薩な俺



「じゃあこの施設も信者が勝手に建ててくれたんですか?」

「私は大袈裟になるのが嫌なんで断ったんですけど・・・信者さんにお金を使わせるのも悪いし・・・」

なんて俺の疑問に素直に答えるオダナナに

ちょっと気性難な気のある理佐ちゃんより三蔵法師に向いてるかも・・・

なんて恐ろしい考えが頭をよぎる俺

138 :三蔵な理佐ちゃん 第238話 中編 :2018/10/10(水) 06:04:38.65 ID:dyvH5LCWa.net
「やい!オダナナ!てめえ何だって三蔵法師の名前騙りやがった!」
メンタル弱ったオダナナに一か八かで勝負かける俺

「すいません、お許しください」
俺のかけたカマに引っかかりあっさり白状なオダナナ



「うーん?理佐ちゃんの旧友だから助けてあげないこともないんだけどさ、俺の言うこと聞いてくれる?」
未来永劫地獄の業火に焼かれる刑に怯え許しを乞うオダナナに優しく囁く俺

139 :三蔵な理佐ちゃん 第238話 後編 :2018/10/10(水) 06:04:55.29 ID:dyvH5LCWa.net
「ただいま」
オダナナに誓約書書かしてホテルに帰宅な俺

「もう、遅いよ!せっかく美愉が夕飯作ってくれたのに」
なんて大手柄の俺に文句言う理佐ちゃん

「マジでもんちゃんが作ってくれたの!?」
料理上手と名高いすずもんの手料理に喜ぶ俺に

「なんかムカつく・・・」
なんてヤキモチ妬く理佐ちゃんだから好き

140 :名無しって、書けない?:2018/10/10(水) 06:09:04.48 ID:dyvH5LCWa.net
なんやこのNGワードの連発は?

この程度の文を3レスに分けなきゃいけないんじゃ小説は書けないなw

何度も書き直してるから話進まないし、面倒くさくなっちゃってかなり削っちゃったよw

141 :名無しって、書けない?:2018/10/10(水) 07:26:35.81 ID:+QkfeXZPK.net
>>140
悲しいお知らせです

またこれから変動するかもしれませんが
テストスレで検証したところ
現在『オダナナ』も1レス内に6個でNGのようです

142 :名無しって、書けない?:2018/10/10(水) 16:58:10.64 ID:r2C6ISXQa1010.net
>>141
オダナナもですか!?

いよいよもって意味が分からないですね・・・

しかし、理佐ちゃんの可愛さは地球を救う・・・

143 :名無しって、書けない?:2018/10/11(木) 01:49:28.74 ID:tVobpiZZa.net
こんな時間に規制が解除されたって眠くて書けんよ・・・

144 :三蔵な理佐ちゃん 第239話:2018/10/11(木) 22:24:08.13 ID:mPssDY5Va.net
「お前を許す代わりにお釈迦様からノルマ課されちまったからよ、今月から信者にも献金課すからな」

偽三蔵法師のオダナナに口からデマカセ言って金を集める算段する俺

「えっ、献金させるんですか?そんなことしなくても町の有力者な資産家の方が建物建ててくれたり食べる物も信者の方が自発的に持ってきてくれてますよ」
なんて相談役の俺に異を唱える三蔵法師の名を騙るくせに基本善良なオダナナ

「おい偽者!てめえは今日からお飾りなんだから黙って従ってらいいんだよバカ野郎!」
観音菩薩な本性も露にオダナナを怒鳴る俺

「でも・・・町の人たちは皆親切だし無理なことしたら悪いですよ」
なんて食い下がるオダナナ

さすが理佐ちゃんが好きになるだけあって良い奴だな・・・

なんてオダナナを見直す俺


「うるせえこの野郎!だったらてめえがお釈迦様に懺悔して地獄の業火に焼かれてこいや〜」
見直したけど行動に反映されない観音菩薩な俺

俺の暴言に黙るしかないオダナナ

結局のところ地獄の業火に焼かれないためにはお釈迦様と交渉のチャンネル持ってる俺に頼るしかないオダナナ

実際はお釈迦様は偽三蔵のことなんて全然知らんけどね・・・

さもバックにお釈迦様が控えてるように見せかけてオダナナを洗脳にかかる俺


「三蔵法師様何事ですか?」
俺の怒鳴り声に異変を感じて会議室に駆け込んでくる三蔵教団を守るヤカラ達

「なんでもないです・・・」
偽三蔵なんて秘密を守るために沈黙するしかないオダナナ

「しかし・・・先ほどから怒鳴り声が」
なんてオダナナの態度に不振な何かを感じとるヤカラ頭

「そういえばお前には何回か絡まれた借りがあったな」
話しに割り込みヤカラ頭を指差す不敵な俺

「あの時はあなたが観音様だとは知らなかったから・・・」
教団の相談役という立場になった俺に口ごもるヤカラ頭

「まあいいや、それより今日から俺の仲間も教団の役員になるからよろしくな」
ヤカラ頭に言うと同時に指を鳴らし合図する俺

「ちゃ〜す、よろしくで〜す」
なんて挨拶しながら会議室に入ってく悟空、八戒、沙悟浄の理佐ちゃん護衛隊

今回出番の無かった理佐ちゃんだから好き

145 :名無しって、書けない?:2018/10/12(金) 23:13:08.23 ID:Wei4+3AFa.net
1年8ヶ月かけて書いてきた妄想が1400話越えた

都市伝説で経験人数が3桁になると女の子のパンツの色を当てれるようになるって聞いたんだけど・・・

妄想がトータル1500話越えた景色はどんな景色か見たいから1500話にたどり着きたいものだな・・・

146 :名無しって、書けない?:2018/10/15(月) 00:41:08.93 ID:vYEIvn3rK.net
偉業に敬意を表しつつ保守

147 :名無しって、書けない?:2018/10/15(月) 04:55:13.01 ID:34kqZRRga.net
>>146
ありがとうございますm(__)m
ただただ神様の最高傑作理佐ちゃんを讃える日々です

規制に巻き込まれて丸一日書き込みが出来ませんでした

148 :時をかける理佐ちゃん 第79話 前編:2018/10/15(月) 12:16:50.69 ID:+VEocpDMa.net
俺と理佐ちゃんと同じように幕末にタイムリープしちゃってた白石麻衣ちゃん

その麻衣ちゃんが訪ねて来てから数日後


「今日仕事早く終わるから浅草行かない?」
なんて朝ごはん食べながら理佐ちゃんを誘う俺

「浅草・・・」
ちょっと躊躇う愛しの理佐ちゃん

「うん、なんだか麻衣ちゃんが心配だから様子見に行こうかと思ってさ・・・」

あの日の麻衣ちゃんの寂しそうな後ろ姿が気になって仕方ない俺



黙りこむ理佐ちゃん

「やっぱり気にしてる・・・?」
麻衣ちゃんにキスされたことを理佐ちゃんが怒ってるんじゃないかとビビる俺

「うん?なにを?」
なんてにぶい理佐ちゃん

「いや、別に・・・」
にぶい理佐ちゃんに便乗してキスされたことはスルーする俺

149 :時をかける理佐ちゃん 第79話 後編:2018/10/15(月) 12:17:25.62 ID:+VEocpDMa.net
黙りこむ理佐ちゃん

「やっぱり気にしてる・・・?」
麻衣ちゃんにキスされたことを理佐ちゃんが怒ってるんじゃないかとビビる俺

「うん?なにを?」
なんてにぶい理佐ちゃん

「いや、別に・・・」
にぶい理佐ちゃんに便乗してキスされたことはスルーする俺



またも黙る理佐ちゃん

どうしたんだ?


「理佐ちゃん」

沈黙に耐えれなくなった俺がなんか話そうと理佐ちゃんの名前を呼んだ時

「俺君と麻衣ちゃんがキスしたのなんて気にしてないからね」
なんて突然言い出す理佐ちゃん

「そっ、そうなの・・・」
スルーするつもりだった麻衣ちゃんとのキスのことを蒸し返す理佐ちゃんに戦々恐々とする俺

「うん、ただの幼なじみだった時ならヤキモチ妬いたかもしれないけどさ、今は形だけとはいえ夫婦だからあのぐらいじゃ全然平気だよ」
なんて正妻としての余裕を感じさせる理佐ちゃんだから好き

150 :時をかける理佐ちゃん 第80話 前編 後編:2018/10/16(火) 00:51:39.87 ID:KGAeKw1Ba.net
「ここが新門の辰五郎の家か・・・」

理佐ちゃんを誘って麻衣ちゃんの様子を伺いに来たものの江戸一番と名高い侠客新門辰五郎の名に気圧される俺

「なんだか騒がしいね」
男の俺と違って侠客という響きに憧憬を感じないらしく門の中を覗く理佐ちゃん



「親分、凄え美人が覗いてやすぜ」
なんて世界一の美人理佐ちゃんを目敏く発見して親分に報告する厳つい子分

「なに、お通ししろい」
なんて妾を何人も囲っていただけあって美人に目がない新門の辰五郎

151 :時をかける理佐ちゃん 第80話 後編 後編:2018/10/16(火) 00:52:09.34 ID:KGAeKw1Ba.net
「ほう、お芳を訪ねて来なすったのかい」
おかみさんのいれてくれたお茶を俺と理佐ちゃんに勧めながら目を細める辰五郎

優しそうなその目に麻衣ちゃんが大事にしてもらえてると確信する俺

「はい、麻衣ちゃんがなんだか寂しそうだったのが気がかりで・・・」
なんて頭掻く俺

「麻衣?」
一瞬鋭い目になる辰五郎

やべ、うっかり麻衣ちゃんとか言っちゃった・・・


「麻衣って名前を知ってるってことはお前さんたちも未来から来たお人なのかい?」
なんて切り出す辰五郎

やはりバレたか・・・

「この期に及んで親分に隠しだてしたところで仕方ありやせん」
なんて辰五郎に合わせて江戸っ子ぽく全てを打ち明けようとする俺

途端に緊張感で張りつめる空気

「俺君、私話の邪魔になったら悪いからおかみさんの手伝いしてるね」
なんて男同士の緊張感に耐えきれなくなっちゃった理佐ちゃんだから好き

152 :時をかける理佐ちゃん 第81話 前編 :2018/10/17(水) 07:24:33.65 ID:2ug7nlzxa.net
「徳川慶喜の妾になっただ〜!?」

新門辰五郎の言葉に思わず声を荒げる俺


ガチャ〜ン!

なんて俺の声が耳に入ったのか台所から理佐ちゃんが皿を落とす音が響く

「大丈夫かい?」
理佐ちゃんを心配するおかみさん

「・・・」
おそらく謝ってるであろう理佐ちゃんの小声だが俺までは聞こえない



「将軍様に是非にと望まれてな」
なんて煙管ふかしながら呟く辰五郎

「マジか・・・」
理佐ちゃんを正妻にして麻衣ちゃんを愛人という将来の夢が儚い物になりそうな気配に落ち込む俺


「そんなわけでおいらたちも来月には京都に引っ越すからよ、その準備で忙しいのよ」
なんて麻衣ちゃんや将軍様と一緒に京都に行くらしい新門の辰五郎

153 :時をかける理佐ちゃん 第81話 後編 :2018/10/17(水) 07:25:05.52 ID:2ug7nlzxa.net
「それじゃお芳、じゃねえや麻衣とおなじ寺子屋に通ってたってわけか」
今度は俺と理佐ちゃんがこの時代に来てしまった経緯や麻衣ちゃんとの関係を聞いて神妙な顔する辰五郎

「信じてくれるんすか?」
未来から来たって話をあっさり信じる辰五郎に驚き隠せない俺

「おいらの大事な娘の友達が言うんじゃ信じるしかあるまいよ」
俺を優しい目で見つめながらこともなげに呟く辰五郎

「オヤジ・・・」
なんて回りの子分たちみたいにオヤジ呼びして感動を伝える俺

台所からはいつの間にか打ち解けたのだろうか楽しそうにおかみさんと話す理佐ちゃんの声が・・・



「気立ての良い娘さんだ、大事にしなよ」

楽しそうにおかみさんを手伝う理佐ちゃんを目を細めて宣う辰五郎

江戸一番の侠客新門の辰五郎に気に入られちゃう理佐ちゃんだから好き

154 :時をかける理佐ちゃん 第82話 前編 後編 :2018/10/18(木) 07:33:54.49 ID:Xit/hMAIa.net
「ねぇ、元気出しなよ」

新門の辰五郎を訪れてからここ2、3日元気の無い俺を励ます理佐ちゃん

理佐ちゃんの次に好きな麻衣ちゃんが将軍徳川慶喜の側室になってしまったのがショック過ぎる俺

「もう3日も仕事ズル休みしちゃってるよ、クビになったらどうすんの?」
なんて俺を心配しながらも現実的な理佐ちゃん

「お金は大丈夫、いざとなったら勝先生にせびるから・・・それより麻衣ちゃんが遠い存在になっちゃったのがつらいし心配・・・」
理佐ちゃんを安心させつつ地べたにのの字をかいてる俺に


「私が居るのに麻衣ちゃんのことで落ち込まれると複雑なんだけどな・・・」
愛しの理佐ちゃんに励まされてもセンチが抜けない俺にぼやく理佐ちゃん


そんなこんなで俺を元気づけるためにお出かけに誘う理佐ちゃん

「何処に行くのかと思ったら浅草見物かよ」
つい先日、新門の辰五郎を訪ねついでに見て廻った浅草なんでがっかりな俺


「だいたい辰五郎のおっさん家がある浅草なんて麻衣ちゃん思い出してつらいじゃないかよ・・・」
なんて理佐ちゃんが居るにも関わらず俺を好きな麻衣ちゃんに未練たらたらな俺に

「ぶつぶつ言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「俺君に元気出して欲しいから遊びに来たんだからね」
なんてそっと俺の手を握りしめる理佐ちゃん

155 :時をかける理佐ちゃん 第82話 後編 :2018/10/18(木) 07:34:42.98 ID:Xit/hMAIa.net
愛しの理佐ちゃんに手を握りしめられて大人しく歩く俺

やはり理佐ちゃんの前では全てが些事になってしまう恋に生きる俺なのだ・・・

なんて呑気なこと考えてたら再び新門の辰五郎の家に連れてこられる俺

「なんで・・・」ってな俺に

「引っ越しの準備大変そうだったからさ・・・」
なんて俺を励ましついでに引っ越しのお手伝いさせるつもりの理佐ちゃん

「マジですか・・・」
どうやら理佐ちゃんの罠に嵌められたらしい俺

「おかみさんが麻衣ちゃん居なくなって寂しそうだからさ、俺君騒がしいから気が紛れるかと思って」
なんて宣う理佐ちゃん

「麻衣ちゃんロスで騒がしく出来ないよ・・・」
引っ越しの手伝いなんてするくらいなら帰りたい俺

「それにさ、私もお母さん思い出しちゃったんだよね・・・」
なんて俺の帰りたい欲をスルーして呟く理佐ちゃん

「お母さん思い出しちゃったんだ・・・」
理佐ちゃんの呟きに帰るの諦める俺に

「やっぱり俺君は優しいね」
なんて嬉しそうな理佐ちゃんだから好き

156 :三蔵な理佐ちゃん 第240話:2018/10/20(土) 07:01:21.15 ID:uarKjgvHa.net
「お師匠様ともんちゃん月を満喫してますかね」

金勘定してる俺に語りかける八戒

「理佐ちゃん好奇心旺盛だから満喫してじゃねえか」
お金数えるのに夢中で素っ気ない返事の俺

オダナナからすずもんを引き離しとくために理佐ちゃんとすずもんに月への観光旅行にプレゼントした俺

「やはり民間人初の月旅行はZOZOの前澤社長より人類最高峰美人の理佐 ちゃんこそふさわしいこらな」
なんて理佐ちゃん至上主義者な俺



てなこと語らってたら

157 :三蔵な理佐ちゃん 第240話 後編:2018/10/20(土) 07:03:09.99 ID:uarKjgvHa.net
「観音菩薩様、信者から苦情が出ています」

なんて俺に教団の実権を握られて操り人形と化したオダナナが報告してくる

「その苦情を上手くなだめるのが教祖であるあんたの仕事だろ」
冷たく突き放す俺


偽三蔵を名乗り理佐 ちゃんに恐怖新聞飛ばすような真似したオダナナには慈悲の心も枯れ果てた観音菩薩な俺ってわけだ



今、町では偽三蔵オダナナの間違った仏教解釈が広まってしまった町の民を救うべく観音菩薩な俺が直々に指揮を執り三蔵教団の改革が進められていた

「だいたいテメエが理佐ちゃんの偽者に成りすまして自分の顔で仏像やら仏画描かしたのがいけねえんだからよ
四の五の言ってねえでとっとと理佐ちゃんの顔に直せや」

なんてオダナナベースの三蔵教団施設を理佐ちゃんベースにリフォームし始めた俺

理佐ちゃんが月旅行から帰って来る頃には町そっくり理佐ちゃんの物にしてあげたい俺

町ひとつプレゼントしたくなる理佐ちゃんだから好き

158 :三蔵な理佐ちゃん 第241話 :2018/10/20(土) 07:27:11.33 ID:uarKjgvHa.net
「それからよ、この町だけじゃお布施が足らないから今日から隣町からも人引っ張ってくるからな」

オダナナに新たな使命を課す俺

「ええ・・・そんなにお金集めてどうするんですか?」
俺の貪欲な金銭欲に怯むオダナナ

「テメエのこと無罪にしてもらうのに極楽やら地獄のお偉方に金配ってんだよバカ野郎〜!」
あくまでも金集めは偽三蔵を騙らったオダナナを無罪にするためだと主張する俺


「貴様いい加減にしろ!」
オダナナを怒鳴る俺にキレるヤカラ頭

「三蔵法師様がどういうお考えで貴様を相談役に迎えたか分からんが口のきき方に気をつけんか!」
なんてオダナナが偽者とも知らずに崇拝してる愚かなヤカラ頭

「三蔵法師様こいつどうしますか?」
オダナナに意味ありげな笑みを浮かべる俺

「お前こそ偉大なる観音菩薩様に口を慎みなさい」
俺の意を汲んでヤカラ頭を諌めてくれるオダナナ

やっぱり悪人に弱味を握られたら人間お仕舞いだな・・・

なんて惨めなオダナナ見て教訓にする俺


「俺君、アイツは早目に仲間に引き込んでおきたいですね」
オダナナに諌められ肩を落として役員室を出ていくヤカラ頭の背中を見ながら囁く八戒

「確かにアイツ忠誠心強いから理佐ちゃんの親衛隊に欲しいよな」
なんて同意する俺


「アイツにこれ聴かせてあげて」
オダナナが俺に偽三蔵であることを自白した音声データを八戒に渡す俺

「さすが俺君抜け目ない」
なんてニヤリと笑う八戒

理佐ちゃんに似て生真面目なとこのある悟空より悪事の時はこの豚の方が役に立つな・・・

なんてうなずく俺

なかなか出番の来ない理佐ちゃんだけど好き

159 :名無しって、書けない?:2018/10/21(日) 22:02:44.06 ID:T0p8x+dka.net
もう少しでブログがこのスレに追いつく

160 :三蔵な理佐ちゃん 第242話:2018/10/22(月) 23:13:18.65 ID:VBpYFMA3a.net
「なんか私が偽者だって噂が広まってるみたいなんですが・・・」

執務室で金の延べ棒磨いてる俺に相談のオダナナ

「噂?、本当のことなんだから仕方ねえよ」
なんて突き放す俺

「そんな・・・」って憐れなオダナナ

「そんなことよりよ、ジジイとババアの信者は老い先短いんだから貯め込んでる金吐き出すように指示しろよ」
愛しの理佐ちゃんのために貪欲に金を貪る俺

「もう嫌です、いつになったら美愉に会わせてくれるんですか?」 
なんて反抗的なオダナナ

「会わせてやりてえけどよ、もんちゃんほ偽者のお前より理佐ちゃんの方が好きだって言って一緒に月旅行に行っちゃったよ」
理佐ちゃんを呪ったオダナナを精神的に追いつめるためにウソ八百な俺

「また理佐だ、アイツはいつも私の邪魔をするんだ、貴乃花親方が引退しちゃったのも村田が判定負けしたのも全部理佐が悪いんだ〜」
なんて容量オーバーで訳わかんないこと言って騒ぎ出すオダナナ



「いかがなさいました」
騒ぎを聞きつけ執務室に飛び込んでくるヤカラ頭

「こいつを引っ捕らえろ」
己の立場も弁えずヤカラ頭に命じて俺を捕らえようとする偽三蔵オダナナ

俺の方を見るヤカラ頭

頷く俺


「偽者が生意気に俺に命令するんじゃねえ!」
オダナナを怒鳴るヤカラ頭

「え〜っ!?」
ヤカラ頭の背信に悲鳴あげるオダナナ

「俺君からお前か自白してる音声聴かせてもらったんじゃボケ!」
怒鳴ると共にオダナナを引っ立てるヤカラ頭

「騙したな〜!」
なんて叫んでも後の祭りなオダナナ

「お前には感謝してるよ、お陰で労せずして理佐ちゃん教団立ち上げれそうだからよ」
引っ立てられるオダナナに感謝を捧げつつ再び金の延べ棒を磨き始める俺

月旅行してる間に教祖に成り上がっちゃいそうな理佐ちゃんだから好き

161 :名無しって、書けない?:2018/10/23(火) 22:56:42.55 ID:9+nPCOR6a.net
助手に逃げられ仕事が終わらん・・・

162 :名無しって、書けない?:2018/10/23(火) 23:42:27.87 ID:SBhirEVN0.net
>>161
何か前にも一度逃げられてたような気がしますが…

163 :名無しって、書けない?:2018/10/24(水) 22:28:52.58 ID:gVNgt+cMa.net
>>162
今時の若い子には僕のような仕事こそ男の人生であるとゆう哲学についてこれないみたいです・・・

164 :三蔵な理佐ちゃん 第243話:2018/10/25(木) 11:09:24.95 ID:/FpSEgFwa.net
「おう、素晴らしい」

オダナナの顔から理佐ちゃんの顔にモデルチェンジされた仏像たちに感嘆する観音菩薩な俺


「この美しい仏像たちを信者の皆さんにお披露目する日も近いな」
急ピッチで理佐ちゃん仕様に模様替えされる教団施設に満足する俺

「お師匠様も明日には月から帰って来ますしね」
なんて理佐ちゃんお帰りなさいケーキを作りながらうなずく八戒

「おい、理佐ちゃん用のケーキだけじゃなくてもんちゃん用のマロンケーキも作っとけよ、友達思いの理佐ちゃんは自分だけとかは気にするからよ」
八戒にアドバイスする細かいとこにも気を効かす俺

「心配ご無用、今悟空の兄貴が山に栗を拾いに行ってますよ」
なんて抜け目ない八戒

「お前らも成長したな」
旅を始めたばかりの頃は粗暴なだけの妖怪だった理佐ちゃんの下僕たちの成長に目を細める俺


「盗聴器上手く付けれそうか?」

お帰りなさい理佐ちゃん記念パーティの準備は八戒に任せて教団施設に戻るなり沙悟浄に訊ねる俺

「はい、上手くつけれました」
ドヤ顔する沙悟浄

「やっぱりこの手の作業は悟空や八戒みたいながさつな奴等には無理だからよ、お前に頼んで正解だったは」
さりげなく悟空八戒と比べながら沙悟浄を持ち上げて良い気分にする帝王学な俺


「でも盗聴器なんてどうすんですか?」
なんて愚問な沙悟浄

「受付で信者に相談内容を話させてよ、この盗聴器で面談室に居る理佐ちゃんに聞かせるんだよ」

「はあ・・・」
なんてここまで聞いてもピンとこない八戒

「信者が部屋に入るなり理佐ちゃんがぴたりと悩みを言い当てるんだよ、あの美貌も相まってカリスマ教祖理佐ちゃんの誕生じゃねえか」
愛しの理佐ちゃんのために色々画策してあげてる優しさ溢れる俺

「色々考えてるんすね」
金儲けなマメな俺に感心する沙悟浄

「理佐ちゃんが神様のお気に入り第1位から陥落しちゃって限度額無制限の神様カード使えなくなっちゃったからね、理佐ちゃんに贅沢させてあげる金と天竺までの旅費を稼がなきゃいけないからさ・・・」
天竺旅行のプロデューサー観音菩薩としての苦労もそれなりに有る俺

俺のような怠け者を働き者にしちゃう理佐ちゃんだから好き

165 :時をかける理佐ちゃん 第83話 前編:2018/10/26(金) 21:58:10.71 ID:PbM9t0xSa.net
「ねぇ、京に遊びに行かない」

仕事を終えて理佐ちゃんの作ってくれた夕飯食べてる俺に唐突な提案する理佐ちゃん

「京は物騒だから行かない」
などと理佐ちゃんの提案を一蹴する我が身大事な俺

「なんでよ!せっかく新門のお父さんとお母さんが誘ってくれてんのに」
なんてむくれる理佐ちゃん

引っ越しの手伝いと称して毎日引っ越しの手伝いに行ってるうちに新門の辰五郎夫婦をお父さんとお母さんなんて呼ぶほどに懐いてしまった理佐ちゃん

「いくら新門のオッサンに誘われても今の京は危なすぎるよ、俺は理佐ちゃんを無事に現代に連れ戻す義務があるから認めません」
なんていくら愛しの理佐ちゃんがむくれようと聞く耳持たない俺

「俺君のバカ!」
なんてふて寝決め込むおきゃんな理佐ちゃん



「おい、勝の旦那が来なすったぜ」
なんて俺に声かける棟梁

「鉋かけが終わるまで待っててもらってくんない」
ここぞとばかりに棟梁に職人気質を見せつける俺を

「バカ野郎!オメエみてえなヘボが生意気に二本差しの旦那を待たせるな」
なんて説教する厳しい棟梁

166 :時をかける理佐ちゃん 第83話 中編:2018/10/26(金) 22:03:06.69 ID:PbM9t0xSa.net
「なんの用ですか?」

勝海舟が棟梁に断り連れ出された先のあんみつ屋であんみつゴチになる俺

「理佐ちゃんに頼まれてよ、オメエを説得に来たってわけよ」
なんて旅に必要な手形を出しながら笑う勝海舟

「理佐ちゃん勝先生に言いつけに行ったんですか・・・」
執念深い理佐ちゃんに驚く俺

「身寄りも無え江戸でよ、やっと頼れる人間を見つけたんだからよ、オメエも理佐ちゃんに惚れてるんなら四の五の言ってねえで一緒に京に行けや」
なんて刀の刀身をチラチラ見せながら圧力かけてくる勝海舟

この野郎、理佐ちゃんが美人だからって何でもかんでも理佐ちゃんの味方しやがって・・・


「でも今の京はかなり危険じゃないですか?」
勝海舟の手元でぎらつく日本刀の迫力にビビる俺

「道中は新門の厳つい連中に守られてるし京に入ったら龍馬も居るだろ」
なんて他人事な勝海舟

「それによ、オメエはともかく理佐ちゃんは薩摩の西郷さんが娘のように可愛がってるんだからまず安心だな」
なんて高笑いする勝海舟

167 :時をかける理佐ちゃん 第83話 後編:2018/10/26(金) 22:03:24.70 ID:PbM9t0xSa.net
「ただいま」
勝海舟に無理矢理京行きを受諾させられて帰宅な俺

「おかえり〜」
なんて上機嫌な理佐ちゃん

さては勝海舟から俺が京行きを受け入れたの聞かされたな・・・

「俺君、これ見て」
俺の手を引っ張る笑顔の理佐ちゃん

やはり開闢以来の可愛さだ・・・




「こっ、これは!?」
食卓に並ぶ豪華な夕飯に驚き隠せない俺

「勝先生が今日は俺君を労ってやれなんて届けてくれたんだよ」

理佐ちゃんの言葉にさすが勝先生・・・幕末の大物だけのことはあると唸る俺に

「早く食べよう」
なんてご飯よそってくれる愛しの理佐ちゃん


「さすが勝先生!めちゃくちゃうめえ〜」
完全に勝先生のアメとムチに魅了されてしまった俺

「料理したのは私なんだけどね・・・」
なんて可愛く拗ねる理佐ちゃんだから好き

168 :名無しって、書けない?:2018/10/26(金) 22:06:49.90 ID:PbM9t0xSa.net
NGワードに引っ掛かって書き直したり削ったりで連続で書く気力が奪われる〜

粘り強い精神力が欲しい!

169 :時をかける理佐ちゃん 第84話 前編:2018/10/27(土) 11:10:39.23 ID:1zJo9K0Ka.net
「ひぃ〜山道つらいよ〜」

愛しの理佐ちゃんの頼みで新門一家と共に京を目指すも箱根の峠で悲鳴あげる俺

理佐ちゃんはと言えば新門の親方夫婦と駕籠に乗って一足先に旅籠に到着のはずだ・・・


「泣き言ぬかすんじゃねえバカ野郎!」
なんて俺を怒鳴る新門の若い衆

「だってよ〜現代人が歩いて京まで行けるわけないじゃん」
必殺技の駄々捏ねを繰り出す俺

「やかましい!」
なんて俺を蹴り飛ばす若い衆

幼馴染みの理佐ちゃんには通じてもこの時代の荒くれ者には通じないか・・・

なんて駄々捏ねが通じない虚しさを噛み締める俺

170 :時をかける理佐ちゃん 第84話 中編:2018/10/27(土) 11:10:58.08 ID:1zJo9K0Ka.net
「足が痛いからしばらくは歩けない」
旅籠に着くなり理佐ちゃん見つけて泣きが入る俺

「俺君大丈夫?」
なんて俺の足をさすってくれる優しい理佐ちゃん



「だいたいよう、理佐ちゃんと新門の親方夫婦には駕籠用意して俺には無いって無神経過ぎんだろ、あのボンクラは」
なんて勝海舟の悪口が止まらない俺

「もう、そんなに怒んないでよ」
自分に甘い勝海舟を庇う理佐ちゃん

「それよりお散歩行こうよ」
俺の足が痛いのをもう忘れて清水港見物に誘う理佐ちゃん

171 :時をかける理佐ちゃん 第84話 後編:2018/10/27(土) 11:11:20.03 ID:1zJo9K0Ka.net
「やっぱり海は良いね」
なんて海さえあれば上機嫌な単細胞理佐ちゃん

「単細胞とか言ってんじゃねーよ」ってドス効かす以心伝心な理佐ちゃん


「俺君こっち来て」
優しく波打ち際に俺を誘う理佐ちゃん

「理佐ちゃん〜」
甘えながら駆け寄る俺


「うおっ!?」
擦り切れた足の裏が海水にやられて悲鳴あげる俺に

「俺君〜」
なんて甘えてくる間の悪い理佐ちゃん

「理佐ちゃんちょっと離してくれ」
足の痛みに耐えかねて頼む俺を

「やだ、もう少し甘える」
なんて離してくれない理佐ちゃんだから好き

172 :時をかける理佐ちゃん 第85話 前編:2018/10/27(土) 13:59:44.32 ID:1zJo9K0Ka.net
「おうおうおう!天下の清水港でイチャコイてる不届き者たあ許せねえな!」

しばらくぶりに俺に抱きつき甘える理佐ちゃんに感動してたら不粋な輩が・・・

さりげなく俺の背後に隠れる幼馴染みの理佐ちゃん

いつどんな時でも危険回避能力に長けた理佐ちゃんが愛おしい・・・



「うるせえ!清水辺りの田舎者が江戸っ子に絡むなバカ野郎!」
天下の新門一家がバックにいるだけに強気な俺

「なにお〜清水一家の豚吉様を舐めてんのかこの野郎!」 
なんて名前の通りの高木ブー面を真っ赤にして怒る豚吉

「名前のまんま・・・笑」
なんて思わず吹いちゃう笑いの沸点は低い理佐ちゃん

「なんだ〜自分は物凄い美人だからって俺の顔を笑うのか〜」
理佐ちゃんの美貌を褒めながら激高する清水港のヤクザ豚吉

「その顔と名前で笑わせる気満々なくせに怒んないでよ」
俺の背中に隠れながら豚吉の怒りに油を注ぐ理佐ちゃん


「なんぼ国宝クラスの美人でも許せねえ!」
怒りに燃えて長ドスを抜く豚吉

名前と見た目はユーモラスでも中身は動乱の幕末に名を馳せた清水一家のヤクザだけあって短気な豚吉に

「こわ〜い」
なんて俺を豚吉に突き飛ばして逃げてく愛しの理佐ちゃん

「俺の人生終わった!?」
迫りくる豚吉に俺が観念してたら・・・

173 :時をかける理佐ちゃん 第85話 後編:2018/10/27(土) 14:00:24.80 ID:1zJo9K0Ka.net
「止めねえか!」
なんて豚吉を殴り飛ばす隻眼のチビ

「なにすんだ兄貴!」
思わず叫ぶ豚吉

「そちらは新門の親分のお身内でい」
豚吉に俺の身分を話す兄貴分



「助かった・・・」
兄貴分の登場で落ち着いた豚吉に胸を撫で下ろす俺


「新門のお身内とは知らずに失礼しやした」
改めて俺に謝る豚吉

「あんたは刀じゃなくてアロハ着てウクレレ弾いててよ」
豚吉と高木ブーを混同する理佐ちゃんに

「いつの間にか戻ってきたの」って驚き隠せない俺

「逃げ遅れた俺君が心配でそこの木陰から見守ってたの」
なんて俺を突き飛ばして逃げたことは無かったことになってる理佐ちゃんだから好き

174 :時をかける理佐ちゃん 第86話 前編:2018/10/28(日) 20:35:37.08 ID:PE9MUHD6a.net
「食いねえ!食いねえ!寿司食いねえ!」

俺と理佐ちゃんを町の寿司屋に案内してくれた豚吉の兄貴分森の石松

「いやぁ、理佐ちゃんみたいな究極の美人とイチャイチャしてたら妬まれても仕方ないですよ」
なんてお寿司をゴチになり快く豚吉を許す俺

現代から動乱の幕末にタイムリープして確実に器がでかくなってる俺なのであった



「オイラがたまたま親分の名代で金比羅参りに行く途中で通りかかったから良かったものの、危うく親分の客人である新門のお身内に怪我させるとこだったんだから反省しろい!」

どうも酒乱の気が有るらしくさっきから同じ話を蒸し返して豚吉を詰める森の石松

「俺君、豚吉さん可哀想だから止めてあげなよ」
なんて無責任に注文してくる愛しの理佐ちゃん

「森の石松と言ったら清水の次郎長の子分の中でもケンカっ早くて有名なヤクザだから知らんぷりしてお寿司食べてようよ」
理佐ちゃんに提案する平和主義者な俺

「でも可哀想じゃん」
なかなか引き下がらない優しい理佐ちゃん

175 :時をかける理佐ちゃん 第86話 後編:2018/10/28(日) 20:35:55.30 ID:PE9MUHD6a.net
「石松さん、もうそろそろそのへんで・・・」
頑固な理佐ちゃんに促されて仲裁に入る俺

「こう、こう、こう、この野郎!俺っちになんか文句あんのか!」
俺の予想より遥かにケンカっ早く怒り出す森の石松

「ちょっ、ちょっと、親分の大事なお客人ですよ!」
なんて叫びも虚しくボコられる哀しい俺

ボコられる俺を助けるどころかこの隙に逃走図る薄情な豚吉

そしてさりげなく存在消す地蔵な理佐ちゃん


やってることは豚吉同様薄情な理佐ちゃんだけど・・・

全てが済んだ後に


「あんな豚助けなきゃ良かったね」
なんて照れ隠しに豚吉のこと罵りそうな理佐ちゃんだから好き

176 :下町の理佐ちゃん 第1話 前編:2018/10/29(月) 21:53:56.29 ID:+JeDSSV/aNIKU.net
親譲りの無鉄砲でガキの頃から損ばかりしてる俺

突っ張ることが男のたった一つの勲章だって信じて相撲取り目指したこともあったけど・・・

勘違いに気づきヤンキー目指すも路地裏で見た夜空に煌めいた流れ星見て宇宙に見せられてロケット一筋に頑張った俺

ロケット打ち上げの責任者にまで上り詰めるも発射直前爆発するロケットと共に終わる俺のロケット人生



「ふ〜ん、下町の町工場のオッサンにも色々あったんですね」
なんて俺の半生聞いても全然響かない事務の理佐ちゃん

「ひでえな・・・ここから大企業の宇宙開発事業に俺の開発したバルブシステム片手に参画する壮大な物語が始まるんだぜ」
連れない理佐ちゃんに最近ハマってる下町ロケットからパクった夢物語を語って聞かせる町工場ながら社長な俺

「社長・・・テレビに影響され過ぎ・・・」
冷めた目で俺を見る理佐ちゃん

「若いのに夢がないな・・・」
冷めてる理佐ちゃんに呆れながらネジを作り始める俺

「夢ならありますよ」
なんてそっぽ向く理佐ちゃん

今年38になる俺から見ても可愛い・・・


「理佐ちゃんも乱暴な口きかなきゃ美人なんだから恋人ぐらい出来そうだけどな」
そっぽ向いて拗ねる理佐ちゃんをからかう俺

「社長こそ、キャバクラ通い止めたら奥さん帰って来てくれますよ」
なんて言い返してくる負けず嫌いな理佐ちゃん

「いや、帰って来ないんだ・・・正式に離婚が成立したから・・・」
18も年下の小娘の言葉にマジでヘコむナイーブな俺に

「落ち込んでんじゃねーよ」
なんて不器用なりに励ましてるつもりなドス効かす理佐ちゃん

「別に落ち込んでねえし」
なんて強がる町工場のオッサンな俺

そんな俺をちょっと気にする優しい理佐ちゃん

177 :下町の理佐ちゃん 第1話 後編:2018/10/29(月) 21:54:22.59 ID:+JeDSSV/aNIKU.net
「理佐ちゃん、時間だそろそろ上がってくれ」
理佐ちゃんに心配かけまいとことさら明るい俺

「社長はまた残業ですか?」って聞く理佐ちゃん

「うん、このネジもう少し工夫出来ると思うんだ」
なんて事務員の理佐ちゃんと俺の小さな町工場だけど俺品質俺プライドを守りたい俺

「あんまり無理しないでくださいね」
なんて片づけ始める理佐ちゃん



「嫁に逃げられた侘しさが切実に迫るな
〜」
なんて工場の奥にある我が家に帰ってきた俺


「こっ、これは!?」
ちゃぶ台の上に並ぶ夕飯に驚く俺

美味しそうな玉子焼きやらなにやらケチャップな香りの味噌汁と置き手紙

「さっきは言い過ぎました、新しいお嫁さん見つかると良いですね」
なんて夕飯と置き手紙残してくれる事務員の理佐ちゃんだから好き

178 :下町の理佐ちゃん 第2話 後編:2018/10/30(火) 22:14:36.88 ID:vAh0LFrMa.net
「昨日ありがとうな」

暴言のお詫びに夕飯作ってくれた事務員の理佐ちゃんに照れながらお礼言う町工場のオヤジな俺

「どういたしまして」
こっちを見ずにぶっきらぼうな理佐ちゃん


なんだ・・・機嫌悪いのか?

38にもなって事務員の顔色窺う小心者な俺

やっぱり若い娘さん雇ったのは失敗だったか・・・

なんて社長としての判断より牡の本能に流されて世界一の美人理佐ちゃんを雇ったことを後悔し始める俺


「あのう・・・」

そんな俺に小声で話しかけてくる控えめな理佐ちゃん

「どうした!?また俺なんか変なこと言ったか?」
なんて夕飯作ってもらったお礼を言っただけなのに過剰反応する俺に

「恥ずかしがりなだけですから・・・」って呟く理佐ちゃん

「うん・・・」
理佐ちゃんの言ってる意味が分からない鈍い俺

「昔からお礼言われたり褒められるの苦手なんです・・・」
なんて言ってるそばから恥ずかしそうな理佐ちゃん


「ああ、それで素っ気なかったのか」
合点がいくと同時に理佐ちゃんが機嫌悪かったわけではないと知りホッとする俺


「でも本当に美味しかったよ、味噌汁にケチャップは逃げた嫁には無い発想で俺には新鮮だった」
ホッとして調子に乗ったのか俄然理佐ちゃんの料理を褒める俺に

「褒めてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「すまない・・・」
世界一可愛くて美人の理佐ちゃんのドス声にビビり謝る俺

「すいません、照れ隠しです」
なんて謝る理佐ちゃん


「照れ隠しなんだ・・・」
独特な感情表現な理佐ちゃんに戸惑う俺に

「美味しいって言ってくれたからたまに夕飯作りますね」
なんて笑顔て言ってくれる理佐ちゃんだから好き

179 :名無しって、書けない?:2018/10/30(火) 22:15:24.60 ID:vAh0LFrMa.net
>>178
タイトルの後編は間違い

180 :下町の理佐ちゃん 第3話 :2018/11/01(木) 23:21:10.13 ID:CP804n4xa.net
「ちきしょう!」

平成最後の天皇賞秋をステファノスに賭けて見事に散った俺


「競馬には負けるし納期は迫ってるしで日曜日まで仕事とは嫌になるよ」
なんて愚痴りながらネジを作る町工場のオヤジな俺

「嫌になるのはこっちなんですけど・・・」
日曜に一人は辛かろうと手伝ってくれてる事務員の理佐ちゃん

「だいたい普段からちゃんと仕事してればこんなことにならないと思いますよ」
なんてさらりと嫌味な理佐ちゃん

「はいはい、すいませんね、日曜日だってのにこんなオッサンとネジ作りなんでさせちゃって、世界一美人な理佐ちゃんならきっとデートだったんでしょうね」
言われっぱなしは悔しいので理佐ちゃんに彼氏が居ないことを知っていながら言い返す俺に

「褒めながら嫌味言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「すいません・・・」
理佐ちゃんのドス声の前に社長の威厳も無く謝罪する俺



「ほら、早くやっちゃいましょうよ」
いじける俺を作業に戻れと促す理佐ちゃん

「うん、頑張ればサザエさんに間に合うな」
18も年下の小娘理佐ちゃんに促されてヤル気出す俺

「社長サザエさんなんて見てるんですか?」
妙なとこに食いつく独特な感性の理佐ちゃん

「嫁に逃げられてから家族の居ない寂しさを埋めようと見るようになった」
家族を失い波平的な幸せのありがたみを知った俺

「みじめだな・・・」
なんて俺を哀れみの目で見る理佐ちゃんだから好き

181 :下町の理佐ちゃん 第4話 前編 :2018/11/02(金) 00:23:42.89 ID:f/j4t5w8a.net
「お疲れ様で〜す」

日曜出勤を終えて帰ってく事務員の理佐ちゃん

「おう、ありがとう、事務員なのに工場仕事なんてさせちまってすまん、お陰で納期に間に合うよ」
理佐ちゃんに感謝を捧げる俺

「社長と私しか居ない会社だから仕方ないですよ」
なんて笑いながら手を振る理佐ちゃん

なんて可愛いんだ・・・

しかも口ではきついこと言ってるけど本当は優しい・・・

「もうちょい俺が若かったら放っておかないんだけどな」
なんて呟きサザエさん見ながらビール飲む俺

182 :下町の理佐ちゃん 第4話 後編 :2018/11/02(金) 00:28:40.42 ID:f/j4t5w8a.net
「ちきしょう・・・波平を羨む日が来ようとは・・・」
サザエさんに嫁に逃げられた寂しさがいっそう身に染みてしまい嘆く俺


「やっぱりご飯食べてなかった」
そこに突然現れる理佐ちゃん

「なんだ!?」ってびっくりする俺

「約束したから・・・」
何故か照れて口ごもる理佐ちゃん

「約束・・・」
照れてる理佐ちゃんに何のことやらちんぷんかんぷんな俺に

「たった3日前の約束忘れてんじゃねーよ」
なんてドス効かせながらカバンからエプロン取りだし台所に向かう理佐ちゃん



「ごめん、突然戻ってきたからびっくりしちゃったんだ」
台所の理佐ちゃんにとりあえず謝る俺

「忘れてたわけじゃないけど、たまに夕飯作ってくれるなんて社交辞令みたいなもんだと思ったからさ・・・」
頭掻き掻き言い訳な俺に

「迷惑でした?」って聞いてくる理佐ちゃん

「迷惑なわけないじゃん、なんだか誰かと話したい夜だったんだから・・・」
なんてむしろありがたいと恐縮する俺に

「戻ってきて良かった、きっとサザエさん見たら寂しくなっちゃってると思ったんだ」
なんて言ってくれる優しい理佐ちゃんだから好き

183 :時をかける理佐ちゃん 第87話 前編 :2018/11/02(金) 20:23:51.46 ID:E90/kChOa.net
「うわっ!?酷い顔になっちゃってる」

森の石松にボコられた俺の顔を覗き込み低体温な悲鳴あげる愛しの理佐ちゃん

「私の俺君殴るなんて許せないよ!」
なんて石松がどこぞに消えたのを確認してから怒るちゃっかり理佐ちゃん

俺が石松に殴られてる時は知らんぷりしてたくせに・・・


「新門のお父さんに言いつけちゃおうよ」
なんとか森の石松に報復したい理佐ちゃん

「いいよいいよ、そんなことして新門一家と次郎長一家が抗争になったら大変だから」
なんて大人な対応な俺

「それに石松のボンクラの寿命もあと僅かだからさ」
実は森の石松が金比羅さんにお参り行って殺されちゃうの知ってる現代人な俺

自然報復したい気持ちより先の知れた石松に慈悲が湧こうってもんだ



「ふ〜ん、やっぱりヤクザの最後ってそんなもんだよね」
石松を待つ運命を俺に聞かされてうなずく理佐ちゃん

「だから理佐ちゃんもあんな屑のために腹を立てたら損だよ」
短気な理佐ちゃんを教え諭す俺に

「うん、俺君がそう言うなら怒んないよ」
なんて素直な理佐ちゃん

184 :時をかける理佐ちゃん 第87話 後編 :2018/11/02(金) 20:25:53.11 ID:E90/kChOa.net
そんなこと話ながら宿に戻って来た俺と理佐ちゃんを土下座で待ち構える森の石松

「酒乱の気を出してしまいました」
なんてどうやら俺に謝罪に来たらしい石松

「ちょっと!俺君のことこんなブスにしちゃっといて謝ってすむと思ってんの!」
どうやら石松の酔いも覚め新門一家も宿に居るだろうと強気に出る内弁慶美人な理佐ちゃん

穏便に済ましたい俺の気持ちは・・・



「お詫びの品です」
世界一の美人理佐ちゃんの言葉にめっちゃ高そうなかんざし差し出す森の石松


「似合う?」
とりあえずかんざしがオシャレで高そうだったので着けてみるイマドキ女子高生な理佐ちゃん

「うん、世界一可愛い」
なにをしても可愛いに決まってる理佐ちゃんにうなずく俺に

「人前で大げさに褒めないでよ」
なんて石松への怒りを忘れて照れ隠しに拗ねる理佐ちゃんだから好き

185 :時をかける理佐ちゃん 第88話 前編 :2018/11/03(土) 13:03:36.70 ID:q1rYO/KNa.net
「ねぇ、石松さんに金比羅さんに行かないように言ってあげなよ」

清水一家が開いてくれてる新門一家歓迎会の最中に俺に囁く幼なじみの理佐ちゃん

「俺、こんなにボコられたのに?」
俺をボコった森の石松にあんなに憤ってたくせに手のひら返しな理佐ちゃんにちょっと不満な俺

「うん・・・新門のお母さんに見せたらかなりの高級品だって、これ」
なんて言いながら頭のかんざしを指差す理佐ちゃん

天地開闢以来の美人と幕末の江戸を騒がせるほどの美人のくせに高級品な賄賂にあっさり転ぶ理佐ちゃん・・・

可愛いじゃないか
なんて女性特有の可愛い愚かさも魅力な理佐ちゃん



「ねぇ、良いでしょ?」

なんて小首を傾げつつおねだりしてくる理佐ちゃんに快くうなずく俺

旅の宿で高まった気持ちを利用して理佐ちゃんとエロいことを・・・
てなこと考えてるからには理佐ちゃんの機嫌を損ねたくない俺なのだ

186 :時をかける理佐ちゃん 第88話 後編 :2018/11/03(土) 13:08:44.44 ID:q1rYO/KNa.net
「本当にありがとうござんす」
なんて理佐ちゃんから金比羅参りに行ったら命が無いのを聞かされた森の石松

俺の手をとり大感激ってわけだ

「いえいえ、たまたま未来から来たから石松さんの運命を知ってたってだけですから」
なんて謙遜しながらも石松に握られた手を引っ込める俺

さっきから感激しつつ酒のピッチが上がりまくる森の石松に嫌な予感しかない俺


「俺君、私眠くなっちゃったから先に寝てるね、ファァァ〜」
巻き込み事故を警戒したのかわざとらしくアクビして部屋に逃げてく愛しの理佐ちゃん


「こんな酷い顔にしちまったオイラを助けてくれるなんて俺君は男の中の男ですよ」
なんて言いながらやっぱり暴れだす酒乱の石松



「ちきしょう・・・やっぱり金比羅参りで殺られちゃえばいいんだあのボンクラ」
清水の次郎長の一喝で森の石松の酒乱は収まったものの再びボコられた俺

「だいたい気づくの遅えだろ、なにが海道一の大親分だよバカ野郎・・・」
なんて思わず清水の次郎長にまで文句な俺

理佐ちゃんとエロいことしたい一心で痛みに耐えながら理佐ちゃんの眠る部屋に向かう俺

そうとは知らずに油断して寝てそうな理佐ちゃんだから好き

187 :下町の理佐ちゃん 第5話 前編:2018/11/04(日) 13:02:30.51 ID:Ibc+fnlRa.net
「ただいま〜」

お昼ご飯を近所の定食屋ですませて工場に戻ってきた俺

「おかえりなさい」
つまんなそうに俺を出迎える事務員の理佐ちゃん

見れば見るほど美人だ

おそらく人類始まって以来の美人にして人類が続く限り史上1位に輝き続ける美人だろう

「おれがあと10才若かったらな・・・」
自分の机に座りファッション誌を読んでる理佐ちゃんの横顔に思わず呟く俺

「うん?なんか言いました?」
ファッション誌から顔あげて俺に訊ねる理佐ちゃん

「いや!?なんにも」
慌てて誤魔化す俺

「ねぇ、顔が真っ赤」
なんて様子のおかしい俺を訝しむ理佐ちゃん

「景気づけに飲んだビールのせいかな!?」
なんて大声出しながら工場に逃げてく俺に

「昼間からビール飲んでんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

188 :下町の理佐ちゃん 第5話 後編:2018/11/04(日) 13:02:56.07 ID:Ibc+fnlRa.net
「しかしいかんな〜」
なんてボヤキながら我が欅製作所の主力製品であるネジ作りに精を出す俺

最近ちょくちょく理佐ちゃんに夕飯作ってもらってるせいか理佐ちゃんを女として見始めてる自分が怖い俺

「まったく何を考えてんだか!相手は18も年下だぞ!」
なんて煩悩まみれな自分に喝を入れてネジ作りに没頭する俺

こうして夕暮れを迎える欅製作所



「ダメだ!全部規格違いや〜残業や〜」
1日の仕上げに製品チェックするも煩悩にやられて頭抱える嘆きな俺に

「失敗作量産してんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「仕方ないから残業用に夜食作ってあげるから頑張ってください」
なんてますます俺の煩悩煽る理佐ちゃんだから好き

189 :下町の理佐ちゃん 第6話 前編:2018/11/05(月) 15:48:47.88 ID:hE0ISGL8a.net
「理佐ちゃん、ちょっと大事な話があるんだけどいいかな?」

残業してる俺を気遣い本当に夜食作ってくれてる事務員の理佐ちゃん

「ごめ〜ん、今手が離せないから後にして」
料理に夢中になるあまり社長である俺に敬語を忘れるうっかり理佐ちゃん


これはこれで悪くない・・・

いや、むしろ幸せ過ぎるうっかりなんじゃないだろうか・・・

料理に夢中な理佐ちゃんの後ろ姿にしばし嫁に逃げられた寂しさを忘れる俺に

「社長、どうせ手伝うことなんて無いから仕事しててください」
なんて指示を出すしっかり者の理佐ちゃん



「考えてみたら良い娘が来てくれたよな」
社員募集はしてみたものの芳しくない反応に不安しか無かった日々を思い返す俺

190 :下町の理佐ちゃん 第6話 中編:2018/11/05(月) 15:49:08.86 ID:hE0ISGL8a.net
ここからしばし回想〜


「すいません、やっぱ止めときます」

なんて頭を下げて逃げてく面接に来たはずの社員候補

電話してきて俺の工場に面接に来たくせに思いの外小さくボロい工場に怖じ気づいたんだろう・・・

「ちきしょう!忙しくなってきたから社員募集したけど工場見た途端に逃げてくじゃねえか!」

社員募集出してから数日

面接来たのは今の奴で3人

その3人が揃いも揃って工場を見て逃げてく現実にプライド崩壊の俺

「だいたい工場勤めに夢見すぎなんだよ、頭きたからお昼から休みにしてパチンコで稼いでやる」
なんて短絡な発想で勝負に出かける全然下町ロケットじゃない俺

191 :下町の理佐ちゃん 第6話 後編:2018/11/05(月) 15:49:47.24 ID:hE0ISGL8a.net
「2度と来ないでくれ!クズ野郎!」

なんて捨て台詞なパチンコの店員に店を叩き出される俺


「ちきしょう、未来のロケット製作者に無礼な真似しやがって・・・、テメエの店が玉出さねえから暴れられんだろが・・・」
社員募集に人が集まらない悔しさですっかりやさぐれた俺


地べたにうずくまる俺に空から降る雨

雨に濡れるなんてごめんだぜとばかりにコンビニの傘置き場から傘をパクリ遁走な俺

「この道の良いところは女子高生が駅に抜ける近道に利用してるとこなんだよな」
雨にも負けず遠回りしてまで女子高生
の群れに混ざり帰る俺

「捨て犬か・・・」
道端のダンボールから顔を覗かせる犬の赤ちゃんに立ち止まる俺

「本当は濡れるのが好きなのさ」
なんて呟きパクった傘を子犬に差しかける女子高生たちの視線を意識する俺




俺と理佐ちゃんの出会う前の回想シーンだけになかなか出番が来ない理佐ちゃんだから好き

192 :下町の理佐ちゃん 第7話 前編:2018/11/05(月) 16:36:12.66 ID:7F6ii9/Wa.net
「ヒッ、ヒッ、ヒックション〜」

なんてくしゃみしながらネジを作る欅製作所社長な俺

「あぁ、女子高生たちに良いとこ見せたいからなんて子犬に傘あげなきゃよかったよ」
なんて前日の己が所業を悔やむ風邪気味な俺



この物語がまだ回想中なのは言うまでもない


「調子悪いから今日の面接断った方が良かったかな・・・どうせ女の子じゃ工場見た途端に逃げてくだけだろ」
なんてすっかり負け癖がついてしまった俺

しかし、面接来るのが女だからと断らないスケベ根性はある俺

「凄えエロな女が来て面接AVみたいなことになったらヤバイな」

てなこと妄想しながらネジ作ってたらやって来たのが天地開闢以来の美人理佐ちゃんだ

193 :下町の理佐ちゃん 第7話 後編:2018/11/05(月) 16:36:35.51 ID:7F6ii9/Wa.net
「犬好きなんですか?」

工場見るなり逃げてくだろうって俺の予想を裏切り事務室で面接受けてる理佐ちゃん

「好きと言えば好きだし・・・さして興味無いと言えば興味無いし・・・」
開口一番犬が好きとか聞かれて面食らう俺

始めて俺を見るなり「あっ!?」なんて驚いてたし・・・
えらい美人だけど変な子でオッサン調子狂うぜってな俺


「なんだか俺が面接受けてるみたいだな」
なんて頭を掻き苦笑いする俺に

「すいません」
なんて小声で謝る理佐ちゃん



「ありがとうございました」
一通りの話を終えて挨拶する理佐ちゃん

「こちらこそありがとう、面接だけでも受けてくれて嬉しかったよ」
理佐ちゃんにお礼を言う俺

「面接だけでも・・・」
怪訝な顔する理佐ちゃん

「いやぁ、恥ずかしながらここ何日かで面接受けに来た人が工場見るなり帰っちゃうからさ」
なんて苦笑いするしかない俺

「はぁ・・・」
俺のボロい工場に言葉に詰まる理佐ちゃん

「君もそうでしょ?我慢して面接受けてくれてありがとう」
再び頭を下げるこの数日でボロい町工場の分際で人を雇うなぞおこがましいと気づいた俺に

「じゃあ・・・合格で良いですか・・・?」
なんて遠慮気味に聞いてくる小声の理佐ちゃんだから好き

194 :下町の理佐ちゃん 第8話 前編:2018/11/05(月) 17:13:21.17 ID:7F6ii9/Wa.net
「サボってんじゃねーよ」

背後から突然ドス効かせて俺の回想を終わらせる欅製作所ただ一人の社員理佐ちゃん

というわけで終わる回想シーン



「ちゃんと仕事しないと夜食食べさせてあげませんよ」
なんて社長の俺を詰める理佐ちゃん

世界一の美人だし唯一面接受けてくれた理佐ちゃんだからと入社以来下手に出すぎたか・・・

日々気の強い本性を出してくる理佐ちゃんにやや後悔な俺ではあるが・・・

社員の理佐ちゃんに夕飯やら夜食やら作ってもらってる分際で何言ってんだな話である・・・

195 :下町の理佐ちゃん 第8話 後編:2018/11/05(月) 17:14:13.90 ID:7F6ii9/Wa.net
「私が面接受けに来た日のこと思い出してたんですか?」
言い訳する俺にご飯よそいながら聞き返す理佐ちゃん

「うん、よくこんな良い娘が入社してくれたと思ってさ」

「確か・・・私以外の人は面接も受けないで逃げてっちゃったんですよね」
何故か楽しそうに思い出し笑いする理佐ちゃん

俺の哀しい思い出を笑ってる・・・



「かなり追いつめられてたからね、実際人を雇う資格の無い会社だと思い始めてたし・・・」
なんだか哀しい気持ちになる俺


「あの時なら社長なら面接受けたら誰でも一発採用でしたよね」って笑う理佐ちゃん

「そうだね、むしろ面接受けたらうちの工場の方が不採用にされてしまうな」
理佐ちゃんの冗談に苦笑いな俺に

「受かってますよ」
急に真顔な理佐ちゃん

「えっ・・・」
真顔な理佐ちゃんの美しさに年の差を忘れてドキリとする俺

「自分が濡れるのも構わず子犬に傘を差しかけてるの見た時に採用です」
なんて照れ笑いする理佐ちゃん

「それであの時・・・」
面接に訪れた理佐ちゃんに犬が好きか聞かれたのを思い出す俺


「たまたま偶然なんですけどね・・・前の日にあの社長見なかったら私も工場見て逃げてたかも・・・」
なんて笑う理佐ちゃんだから好き

196 :時をかける理佐ちゃん 第89話 :2018/11/05(月) 17:44:41.66 ID:7F6ii9/Wa.net
「理佐ちゃ〜ん」

またも酒乱の石松にボコられた体を引きずり理佐ちゃんの寝てる部屋にたどり着いた俺

なんと言っても旅先で女はスケベになるという格言に乗って愛しの理佐ちゃんと幼なじみの一線を越えたい俺


「わっ!?そんなに血だらけでどうしたの?」
俺が酒乱の石松に絡まれだしたの見て身をかわしたくせにどうしたの?も無いだろ!な理佐ちゃん

しかし可愛い・・・

箱根の峠で心底疲れ果て豚吉の白刃にあわや一巻の終わりかと思いきや二度に渡り森の石松から凶行を受けた俺

「1日に何度も命の危険を感じたせいか理佐ちゃんが綺麗に見えるよ」
なんて血だらけの俺にドン引きする理佐ちゃんを口説く俺に

「死にかけだから綺麗に見えるとか言ってんじゃねーよ」
ドス効かせながら木刀で俺の頭に致命傷与えるおきゃんな理佐ちゃん

「う〜ん、やられた」
なんて理佐ちゃんの体への野心虚しく気絶寸前な俺

「わっ!?俺君大丈夫?」
慌てて布団から出てくる愛しの理佐ちゃん

自分でやっといて大丈夫もないもんである・・・

「理佐ちゃん、なんで木刀なんて持ってたの?」
完全に理佐ちゃんのこと丸腰だと油断して夜這いにきた俺の当然の疑問

「新門のお父さんが芦ノ湖のお土産屋さんで買ってくれたの」って答える理佐ちゃん

「辰五郎の野郎・・・余計なことしやがって・・・」
虫の息で呟く俺に

「俺君大丈夫!?」
ますます慌てる理佐ちゃん

めっちゃ浴衣がはだけてます

「理佐ちゃん・・・太ももが色っぽい」
虫の息ながらなんとか触ろうと手を伸ばす俺を

「こわっ!?」
とか言って突き飛ばす理佐ちゃん

重傷負いながらも理佐ちゃんの体にかける俺の執念にドン引きの理佐ちゃんだから好き

197 :名無しって、書けない?:2018/11/07(水) 09:49:23.42 ID:9Ua39UzMK.net
飽きてきたようなこと言いながらコンスタントに続いてる庭先生さすがっす

198 :名無しって、書けない?:2018/11/07(水) 23:29:50.40 ID:3UDnDhlW0.net
下町理佐ちゃん、敬語口調でいいですな

自分の知っている範疇をアレンジして書いているような作品で、物語自体が浮足立っていない感じがしますね
ですので、この俺くんはドラマパロディというより、庭さんのドキュメンタリーだと思って読んでますw

199 :名無しって、書けない?:2018/11/08(木) 00:55:45.23 ID:XSTKxkRqa.net
>>197
細々ながらまだ妄想が湧いてくるので続いてますw


>>198
下町ロケットに触発されたんですが気づいたらスケールが小さくなってしまい俺のドキュメントチックになってしまいました

創作力が乏しいのと調べる努力をしたくないのでどうしても身近な物や体験談的になってしまうんですよねw

200 :名無しって、書けない?:2018/11/08(木) 07:00:58.63 ID:WDUuw09U0.net
>>199
一応褒めたつもりですので、誤解なさらないようにw

『自分の知っていることを書け』
多くの作家が口を揃えて言ってますが、これがなかなかできません
物事の拡大解釈が過ぎるとインパクトのある話にはなりますが、他人が理解できないんですよ
そういう意味で、庭さんのドキュメントは実地的なものに纏められてて、読んでて楽しいですよという事です

201 :名無しって、書けない?:2018/11/08(木) 13:25:49.18 ID:XSTKxkRqa.net
>>200
褒められると照れますな〜

俺の場合は小説書いてると言うよりは理佐ちゃんと妄想してる意識の方が強いので自然俺が投影されてるのでほぼ全作ドキュメントですw

202 :時をかける理佐ちゃん 第90話 前編:2018/11/10(土) 01:23:30.90 ID:szWPWJV8a.net
「ねぇ、石松さんが謝りにきたよ」

布団でうなされる俺に声かける幼なじみの理佐ちゃん

昨夜またも森の石松の酒乱の被害にあって怪我の俺

もっとも理佐ちゃんに夜這い仕掛けて返り討ちにあって突き飛ばされたのが致命傷なのではあるが・・・

そんなの気にしやで優しい理佐ちゃんに言える訳もなく全てを石松に押しつける俺



「石松さんよ〜オイラあんたの命の恩人だぜ、それを1度ならず2度も怪我させて謝って済むと思ってんのかい?」
なんて理佐ちゃんとエロいことし損なった苛立ちを石松にぶつける俺

「ただただお詫びの言葉も無いです」
俺に詫びながら理佐ちゃんをチラチラ見る石松

「許してあげなよ、お酒を憎んで人を憎まずだよ」
なんて石松の視線に促されるように俺をなだめる理佐ちゃん

「なに!?」
理佐ちゃんの方を見やる俺

理佐ちゃんの髪に輝く新しいかんざし

「理佐ちゃん・・・かんざしが増えてるね?」
疑惑の眼差しを理佐ちゃんに向ける俺

「たまたま偶然貰っただけだから!」
とぼけるために怒り口調な理佐ちゃん

このアマ・・・物欲に流され過ぎやろ

江戸時代に来て町娘風な格好しててもやはり中身は現代っ子の理佐ちゃん

203 :時をかける理佐ちゃん 第90話 後編:2018/11/10(土) 01:23:55.59 ID:szWPWJV8a.net
「理佐ちゃんが許してやれって言うんじゃ仕方ないか・・・」
愛しの理佐ちゃんが石松にあっさり買収されてしまった以上矛を納めるしかない理佐ちゃんには腰が弱い俺

「ありがとうござんす」
すかさずお礼を言う森の石松

「お前のせいで理佐ちゃんにエッチさせてもらえなかったんだから本当に反省しろよ」
なんて石松にクンロク入れて上下関係を構築する俺を

「エッチなんてさせるか」って怒る理佐ちゃん

俺が理佐ちゃんに怒られてるうちに逃げてく森の石松

流石一流のヤクザ、機を見るに敏だぜ




「ねぇ、誤解されるようなこと言わないでよ」
石松が居なくなったのも気づかずにまだ文句言ってる理佐ちゃん

「誤解も何も俺たち夫婦なんだけど・・・」
現代人の俺たちが江戸の町に馴染むために夫婦の振りしてるのを盾にとる俺

「それは勝先生に言われて振りしてるだけで私たちただの幼なじみじゃん」
なんていざとなると幼なじみの殻に閉じこもる臆病な理佐ちゃんだから好き

204 :時をかける理佐ちゃん 第91話 前編:2018/11/10(土) 02:23:29.88 ID:szWPWJV8a.net
「麻衣ちゃんにヤキモチ妬いたりするくせに・・・」

いざとなると幼なじみに閉じこもる理佐ちゃんに拗ねる俺

「もう、拗ねないでよ」
なんて困る理佐ちゃん

「でも俺のこと好きなんだろ」
なんて理佐ちゃんに迫る動乱の幕末に磨かれたせいで男らしくなった俺

「それは・・・」
顔を赤らめ小さくうなずく照れ理佐ちゃん

めちゃくちゃ可愛い

「理佐ちゃん!生涯女は理佐ちゃん一人だ〜」
可愛い過ぎる理佐ちゃんに辛抱堪らず青春のタックルかます俺

「ちょっ、ちょっと待って・・・」
なんて口とは裏腹に力を抜いて俺に身を預けるまな板の上の鯉な理佐ちゃん

ついに理佐ちゃんと!

幕末にタイムリープして良かった〜

なんて喜びも束の間

「俺君!お詫びの気持ちです」
土下座しながら部屋に飛び込んでくる森の石松

慌てて俺を蹴り飛ばす恥ずかしがりが高じて乱暴になっちゃう理佐ちゃん



「その体じゃ東海道はきついかと思いやして駕籠を用意させてもらいやした」

気絶から覚めて布団に横たわる俺に得意顔の石松


ヤクザの世界で上に行くやつは空気読まない奴だとは新門のオッサンが言ってたけど・・・

俺の人生最大の悲願である理佐ちゃんとのエッチを潰したくせに何故得意顔が出来るんだ・・・

「石松よ、お前自分が仕出かした事の重大さに気づいてるのかい?」
理佐ちゃんに抱き起こされながら問う俺

「2度に渡り酒乱を起こしてしまい申し訳ありやせん」
なんて見当違いなこと宣いながら頭を下げる石松

頭を下げる姿を女には見られたくないだろうと石松のプライドを慮り席を外す気配り理佐ちゃん

205 :時をかける理佐ちゃん 第91話 後編:2018/11/10(土) 02:25:38.54 ID:szWPWJV8a.net
「そんなことは些細なことなんだよ石松、身持ちの堅さと美貌なら世界一と称えられる理佐ちゃんが俺に身を任す覚悟をしてくれたのにお前が乱入してくるからさ・・・」
言ってるうちに逃した魚の大きさに哀しくなる俺

「そうとは知らず重ね重ねすいやせん」
なんて謝る石松

「あぁ、エッチしたかったな」
まだ見ぬ女体の神秘に嘆息漏れる俺に

「お詫びと言っては何ですが・・・」
なんて俺に耳打ちする森の石松

「石松さんマジですか!?」
清水港のソープ街的なとこに連れてってくれるなんて囁く森の石松を兄貴見る目になる現金な俺



「なんか機嫌良くなってない?」
森の石松との和解が成立して浮かれる俺を怪しむ理佐ちゃん

「そんなことないよ、それよりさ俺は大事とって2、3日静養してから出発するから理佐ちゃんは新門のオッサンたちと先に行っててよ」
なんて清水港の夜を満喫するために心の愛妻理佐ちゃんを体よく遠ざける野心家な俺に

「う〜ん?俺君が心配だから付き添ってたいな」
なんて天使な理佐ちゃんだから好き

206 :時をかける理佐ちゃん 第92話 前編:2018/11/10(土) 20:00:21.18 ID:kGKfdPfZa.net
「俺君、理佐ちゃんに悪いから止めとくか?」

俺の怪我を心配して新門一家と供に旅立たずに清水港の宿に残った理佐ちゃん

俺を心配する理佐ちゃんの甲斐甲斐しい真心に心を打たれ、ヤクザのくせにひよる森の石松

「なに言ってんすか石松さん、うちの理佐ちゃんはああ見えて迂闊な美人だから何とでも誤魔化せますよ」
なんて理佐ちゃんを見くびる石松にソープ奢ってもらうために清水港に残った俺

「しかし、理佐ちゃんみたいな超絶美人で性格もまあまあ良い嫁が居るのに・・・」
ヤクザとは思えないこと宣う日和見な森の石松

「そりゃ理佐ちゃんは天地開闢以来の美人だし性格だって俺的には世界一なんですけどね・・・」
さりげなく石松のまあまあ良いって理佐ちゃんの性格評を否定する俺

「じゃあ尚更理佐ちゃんを騙すなんて悪いと思わないんですかい?」
なんてくどい森の石松

「性に潔癖な理佐ちゃんより近くのオッパイ」
石松の目を見て真剣に呟く俺

「何すかそれ?」
意味不明な俺の呟きに片方しかない眼をパチクリする石松

「俺の居た未来の諺ですよ、なかなか触れないオッパイより簡単に触れるオッパイの方が貴いって意味です」
なんてウソな諺まで使ってソープに連れて行ってもらいたい必死な俺

207 :時をかける理佐ちゃん 第92話 後編:2018/11/10(土) 20:00:56.23 ID:kGKfdPfZa.net
「え〜っ、私のこと置いてどこ出かけんのよ?」
宿のおばちゃんを手伝いお布団を畳ながらむくれる理佐ちゃん

「なんか豚吉の奴がカジノでケンカして捕まっちゃったらしいんだよね、それで石松さんだけじゃ不安だから助太刀頼まれてさ」
なんて愛しの理佐ちゃんにウソをつく俺

不思議なもんでソープの為なら立て板に水の如くウソがスラスラ出てくる俺

「ケンカの助太刀をよりによって俺君に・・・」
めっちゃ疑惑の眼差しな理佐ちゃん

「石松さん歴戦の強者だけに隠された俺の戦闘力を見抜いたのかもよ・・・眼は1個しかないけど・・・」
理佐ちゃんの眼差しにビビりながら答える俺

「あんた弱っちいじゃん」
俺の答えに納得してない様子の理佐ちゃん

「理っ、理佐ちゃんには俺の戦闘力が見えないだけだよ」
言いながら逃亡する俺

「ちょっと!待ちなよ!」
なんて俺を追いかけ走り出す理佐ちゃん

しかし

ビッターンなんて音を立てて畳に五体投地する理佐ちゃん

やべえ!?

一瞬転んだ愛しの理佐ちゃんを振り返るも平気そうだと逃走する俺に

「俺君のバカ!絶対許さないからね!」
なんて悔しがる理佐ちゃんだから好き

208 :保育園の理佐ちゃん 第52話 前編:2018/11/10(土) 22:59:08.62 ID:kGKfdPfZa.net
「じゃあ行って来ます」

我が子俺助を抱く保育士の理佐ちゃんに手を振り会社に向かう俺

「うん、仕事頑張ってね」
なんて新婚さんみたいな理佐ちゃん


理佐ちゃんとキスしてから3ヶ月

季節はもう秋から冬の気配だ



「しかし、夢のような日々だな」
なんて自分のホッペをつねる理佐ちゃんと相思相愛になった俺

ホッペに痛みを感じながら保育園を振り返る俺

「やっぱり夢じゃない」
まだ俺に向かって手を振ってる理佐ちゃんと俺助に幸せを噛み締める俺なのだ

209 :保育園の理佐ちゃん 第52話 中編:2018/11/10(土) 23:01:03.85 ID:kGKfdPfZa.net
「あぁ感動したな〜」
映画館を出るなり背伸びする理佐ちゃん

「たまには恋愛物も良いね」
理佐ちゃんに同意しながらさりげなく理佐ちゃんと腕を組む俺

「うん?」
驚き一瞬身を硬くするも照れ笑い浮かべながら許してくれる理佐ちゃん

いまだに恋愛関係に馴染まない理佐ちゃん

可愛くもあるがやや歯痒い俺

やっぱり早くエッチしたいのが男の性ってもんだからな

210 :保育園の理佐ちゃん 第52話 後編:2018/11/10(土) 23:01:26.13 ID:kGKfdPfZa.net
「ちょっと有り得ないぐらい甘い恋だけどあれはあれで良かった」
俺の思惑とは裏腹にまだ映画の話をしてるおぼこい理佐ちゃん

「そうだね、甘い恋だったね」
正直理佐ちゃんと腕組むタイミングだけに集中してたせいで映画の内容など理解してない俺


「それより何か食べて帰ろうか?」
なんて誘う俺

「ダメ、夕飯は一緒に食べる約束で二人だけでデートさせてもらってるんだから」
律儀にも3才児俺助との約束を守る真面目過ぎる理佐ちゃん


そして俺助とお義母さんの待つ理佐ちゃん家に帰る俺と理佐ちゃん



「そういえば俺助君のオモチャ」
駅に着くなり出がけに俺助がお気に入りのオモチャ欲しがってたのを思い出す理佐ちゃん

「じゃあ俺の部屋に寄って取って行きますか」
なんて理佐ちゃんを俺助の居ない我が部屋に誘い込もうとワクワクする俺に

「なんか顔がエッチだよ」
なんて警戒心抜群な理佐ちゃんだから好き

211 :保育園の理佐ちゃん 第53話 :2018/11/12(月) 01:28:42.20 ID:hwaQvsMla.net
「顔がエッチなのは元々だから気にしないでよ」

エッチな顔の言い訳しながら理佐ちゃんの手を掴み我が部屋に連れ込む気満々な俺

邪な思いが顔に出ちゃった俺に警戒心MAXで怯える理佐ちゃん

珍しく気弱な理佐ちゃんに逆にヤル気になってるってわけだ!



「・・・という訳だから覚悟決めてくれ理佐ちゃん」
なんて理佐ちゃんに頼みながら通りの角曲がる俺


「えっ・・・!?」
角曲がったらアパートがブルーシートに包まれてるの見て愕然とする俺に

「いきなり覚悟なんて出来るわけないでしょ!」
なんて愕然とした俺の隙を突き金玉蹴ってくるおきゃんな理佐ちゃん

「う〜ん、やられた・・・」
なんてうずくまる俺


「ごめん、やり過ぎた」
うずくまる俺に慌てて駆け寄る愛しの理佐ちゃん

心配するなら最初から蹴るなよ・・・

なんて思いつつ

「俺の理佐ちゃんが貞操観念が堅いの分かって安心してるぐらいだから気にしないでよ」
なんて答える理佐ちゃんを謝らせたくない俺

「貞操観念・・・」って目が点な理佐ちゃん

「うん、結婚するにあたって理佐ちゃんが貞操観念緩い女だったら色々心配だからさ」
理佐ちゃんに金玉蹴られて賢者モードになったせいか盛ってしまった自分が恥ずかしくて咄嗟にウソつく俺なのに・・・

「結婚なんて嬉しいけどまだ気が早いよ・・・」
なんてマジ照れしてくれる純な理佐ちゃんだから好き

212 :保育園の理佐ちゃん 第54話 :2018/11/12(月) 22:48:21.47 ID:jJd64h37a.net
「上の部屋でボヤですか・・・」

びしょびしょになってしまった我が部屋に呆然としながら大家さんの説明聞く俺

俺の部屋の上の住人が出したボヤを消すために消防車がやって来て下の階の俺の部屋が水浸しってわけだ・・・



「上の階のお婆ちゃんだいぶボケてたからなぁ、まあ怪我人出なくて良かったのかな」
部屋を片づけながら大きめに呟く俺

無論片づけを手伝ってくれてる愛しの理佐ちゃんに優しい男だと思ってもらいたいからなのは言うまでもない

「奇跡的に俺助君の絵本とオモチャも無事だったしね」
なんて俺のアピールを華麗にスルーして俺助のオモチャを片づける理佐ちゃん

「まあいいか、幸いこれも無傷だったし」
独り言呟きながら亡き妻の写真を撫で撫でする感傷的な俺

「なに独り言言ってんの?」
俺の手元を覗き込む好奇心旺盛な理佐ちゃんに

「なんでもない!?」って慌てて写真を隠す俺

「なに隠してんのよ!」
写真を隠す俺の手を無理矢理ほどこうとする理佐ちゃん

「なんでもないから止めれ〜」
うつ伏せになり腹の下に写真を隠す俺

「ちょっと、さっきアイスおごってあげたでしょ、見せなさいよ」
なんて力づくな理佐ちゃん

もうダメだ・・・なんでも諦めかけそうになった時

「あっ!?やっぱりいいや・・・」
なんて急に頬染めてモジモジし始める変な理佐ちゃん

「どうしたの・・・?」
突然おかしくなる理佐ちゃんに?マークの俺

「俺君も独身みたいなもんだからさ・・・それに人一倍エッチみたいだし・・・ね?」
なんてどうやら俺がエッチ関係な物を必死に隠してると誤解する理佐ちゃん


「変な誤解すんなよな・・・」
愛しの理佐ちゃんに誤解されたら一大事と亡き妻の写真を見せる俺

「あっ・・・!?」
なんて恥ずかしい勘違いにますます頬染める理佐ちゃんだから好き

213 :保育園の理佐ちゃん 第55話 :2018/11/13(火) 22:38:08.72 ID:otOQbJcda.net
「人の亡妻の写真をエロ関係と勘違いするとは・・・」

とんだ勘違いに頬染めうつむく理佐ちゃんを慰めようと冗談言う俺

「俺君が必死に隠すから勘違いしただけだからね」
なんて俺の優しさに気づかずに俺のせいにしてくる勝気な理佐ちゃん

「それは・・・」って言いよどむ俺

理佐ちゃんがヤキモチ妬くからとは俺の口からは言えまい・・・

言ったら照れ隠しにますます絡んでくるに違い無い理佐ちゃんにため息吐く俺なのだった


「何わざとらしくため息吐いてんのよ!」
俺の予想を裏切りヤキモチ妬くからとは言わなくても絡んでくるヤカラな理佐ちゃん

なんてへそ曲がりな女なんだ・・・


「じゃあ言っちゃうけどさ!」

てな感じであんたがヤキモチ妬くから隠したんだよ!と理佐ちゃんに引導渡そうとする俺に

「ごめん、電話かかってきちゃった」
なんて照れ笑いしながら肩透かし喰らわす理佐ちゃん



「・・・それでね、俺君の部屋の片づけ手伝ってるから遅くなるよ」

お義母さんに事情説明する理佐ちゃん

「うん、分かった、ありがとう・・・えっ、なんで私がお礼言うのかって・・・うるさい!黙って!」

俺を蚊帳の外にして何やらお母さん相手に文句言ってる愛しの理佐ちゃん

「どうしたの・・・」
お礼言ってたと思ったら急に怒りだす理佐ちゃんの情緒不安定が心配になる俺に

「部屋が元に戻るまで家に来てなさいって、お母さんが」
なんてお義母さんの慈愛溢れる言葉を伝達する理佐ちゃん

「こんな優しいお義母さんに文句言うことないのに・・・」って抗議する俺

「勘違いしてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「俺君のこと泊めてくれるって言ってくれたからお礼言ったらからかわれたの!」
なんて俺にも怒るふりする理佐ちゃん

「なんだよ〜俺の代わりにお義母さんにお礼言ってくれたのかよ理佐ちゃん」
早くも内助の功を発揮する理佐ちゃんにデレデレな俺に

「うるさい!黙って!」
なんて照れ隠しが過ぎる理佐ちゃんだから好き

214 :保育園の理佐ちゃん 第56話 前編 :2018/11/15(木) 21:13:59.07 ID:npBJAC4Da.net
「この度はお義母さまより温かき配慮をいただきお礼の言葉もありません、家を失い流浪の身に堕ちかけた我等親子にかけていただいた恩義はお義母さまの愛娘である理佐ちゃんを生涯かけて幸せにすることで返す所存であります」

理佐ちゃんのお母さんに拝謁するなり感謝の意を捧げる俺

「お母さんにお礼言うのに紛れて変なこと言わないでよ!」
なんて台所で夕飯の準備しながらも俺の将来の展望を聞き逃さない妙にそんなとこだけ敏感な理佐ちゃん



まったく人生一寸先は闇なんて言うけどアパートの上の階のお婆ちゃんがボヤ出して困った俺

そこに部屋が回復するまで理佐ちゃんのお兄ちゃんの使ってた部屋に居候しろなんて言ってくれた理佐ちゃんのお母さんに甘えることにした俺

215 :保育園の理佐ちゃん 第56話 中編 :2018/11/15(木) 21:14:20.11 ID:npBJAC4Da.net
「遠慮しなくていいわよ、困った時はお互い様なんだから」
なんて我が子俺助を抱っこして笑う理佐ちゃんのお母さん

何故か理佐ちゃんと出会ったばかりの頃から俺の味方してくれる理佐ちゃんのお母さん

きっと抜けた所も多々ある愛娘の幸せを願う母親の本能で俺こそが理佐ちゃんを幸せにするために生まれてきた男だと見抜いたのだろう・・・

いずれにしろお義母さんにはただただ感謝ですってな俺

216 :保育園の理佐ちゃん 第56話 後編 :2018/11/15(木) 21:14:40.30 ID:npBJAC4Da.net
「将来のお婿さんなんだから大事にしないとねw」
台所の理佐ちゃんに笑いかけるからかいモードなお母さん

「気が早いですよ〜」って喜ぶ単純な俺

「余計なこと言わないでよ!俺君すぐに調子に乗るんだから!」
なんてお母さんの計算通りに熱くなる俺以上に単純な理佐ちゃんだけど

「もうすぐ夕飯だから早くお風呂入って来てよ」
なんて俺を急かす早くも奧さんみたいな理佐ちゃんだから好き

217 :保育園の理佐ちゃん 第57話  :2018/11/15(木) 22:14:58.65 ID:npBJAC4Da.net
「万事塞翁が馬ってこうゆうの言うのかのかな・・・」

部屋を水難で失った俺が愛しの理佐ちゃんとひとつ屋根の下で暮らすことになり理佐ちゃん家のお風呂に入ってるとゆう夢の様な我が流転に思わず古代中国の故事も出ようったなもんだ


「今のこの流れなら無いとは言えんな・・・」
なんて俺助じゃない方の我が股間の息子を念入りに磨く希望に胸も股間も膨らむ俺

と、そこに

「タオル置いとくよ」
お風呂のドア越しに声かける愛しの理佐ちゃん

「あっ!?ありがとう・・・」って慌てる俺に

「照れてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、新婚さんみたいだなんて思ったんでしょ?」
なんて勘違いして俺をからかう理佐ちゃん

「うん・・・?」って返事に困る俺

まさか理佐ちゃんのためにチンチン磨いてたとは言えまい・・・

「俺助君は後で私と入るって言ってるからゆっくり温まりなよ」
なんてやっぱり良い奧さんになりそうな理佐ちゃん

それにつけても理佐ちゃんとお風呂に入れる俺助が我が息子ながら羨ましい・・・



「やっぱり理佐ちゃんのご飯は美味しいな〜」
風呂入って理佐ちゃんの作ってくれたご飯食べて地上の楽園理佐ちゃん家でくつろぐ俺

「しかし、働き者理佐ちゃんと怠け者の俺の相性は最高な気がするな」
夕飯を食べ終わり片づけをしてさらに俺助をお風呂に入れた理佐ちゃん

一息つく間も無く動き回る理佐ちゃんに感心する俺


「俺君〜お兄ちゃんの部屋にお布団運ぶの手伝って」
なんて2階にあるお兄ちゃんの部屋に客用のお布団を運ぶのに俺を呼ぶ理佐ちゃん

「はいよ〜」って返事する俺に

「いつも布団ぐらい自分で運ぶのに俺君に甘えたいんだね」
なんてニヤリとする理佐ちゃんのお母さん

「お義母さん照れますよ〜」
なんてお義母さんにからかわれてデレる俺

「あの子は子供の頃から人見知り激しかったくせに好きな子には凄く甘えるのよ」って意味深に笑うお義母さん

「参ったな〜」
お義母さんの術中に嵌まり益々デレる俺を

「早く来いよ!」
なんて痺れ切らして呼びにくる理佐ちゃんだから好き

218 :保育園の理佐ちゃん 第58話  :2018/11/16(金) 23:20:19.19 ID:8S+LacC9a.net
「生まれて初めて我が家に帰ってきた気がするな〜」

理佐ちゃんが敷いてくれた布団に転がりはしゃぐ俺と我が子俺助

「ちょっと、邪魔しないでよ」
文句言いながら俺たち親子の妨害にもめげずに布団を敷き続ける健気な理佐ちゃん

「いっそのこと理佐ちゃんの布団も隣に敷いちゃおうか?」
布団敷いてる理佐ちゃんに頭がのぼせて勇み足な俺に

「バカ言ってんじゃねーよ」
なんてドス効かせながら部屋を去って行く愛しの理佐ちゃん


「俺助、泣いたふりしろ」
理佐ちゃんの後ろ姿が名残惜しく戻ってきてもらおうと名案な俺に

「3才児利用してんじゃねーよ」
背後から再びドス効かせるアゲインな理佐ちゃん

「わっ!?びくりした」
企みを見られて照れ隠しに慌てたふりする俺

「わざとらしいよ・・・」って呆れ顔の理佐ちゃん

「酷いな・・・覗いてるなんて」
理佐ちゃんの冷たい視線に苦笑いな俺

「人聞き悪いこと言わないでよ、これ階段に落ちてたよ」
なんて言いながら亡き妻の写真を見せる理佐ちゃん

「あっ・・・ごめん」
今度はマジで慌てる俺

「なんで謝ってんのよ」 
なんだか気まずい俺をよそに亡き妻の写真を写真立てに入れてくれる理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」
ヤキモチ妬くかと思いきや机に写真を飾ってくれる理佐ちゃんに驚き隠せない俺

「なんて顔してんのよ」
俺の顔見て文句言う理佐ちゃん

「何かごめんね・・・」
なんだか申し訳なくなり今カノの理佐ちゃんに謝る俺

「なに謝ってんのよ、俺君と俺助君の大切な人の写真なんだから大事にすんの当たり前でしょ」
言葉とは裏腹につっけんどんな言い方する照れ隠しな理佐ちゃん 

「理佐ちゃん・・・」
理佐ちゃんの優しさに言葉も無く立ち尽くす俺に

「それに私にとっても大切な人になるんだから・・・」
なんて言ったはいいけどさらに照れる理佐ちゃんだから好き

219 :名無しって、書けない?:2018/11/18(日) 00:55:41.12 ID:LYuPkL3R0.net
何か庭さんにしては平和な題材過ぎて続かないかとも思いましたが、保育園シリーズもなかなかいい味出てきましたね
絶妙に気持ち悪いと言いますか、なんと言いますかいつもの世界観に入って参りましたな

220 : :2018/11/18(日) 12:44:46.29 ID:6KDaQ5+ea.net
>>219
絶妙な気持ち悪さが妄想の隠し味ですからねw

221 :時をかける理佐ちゃん 第93話 前編:2018/11/18(日) 19:36:59.24 ID:6KDaQ5+ea.net
「俺君、元気ないけど大丈夫ですかい?」

ソープへの道を歩きながら後ろを振り返る俺を心配してくれる森の石松

追いすがる理佐ちゃんを置き去りにした負い目に潰れそうな俺ってわけだ


「理佐ちゃん転んでたけど大丈夫かな・・・大怪我してないかな・・・まさか顔に一生消えない傷がついてたらどうしよう・・・」
後ろめたさも手伝い悪い方への連想が止まらない俺

「そんなに奥さんのこと気になるなら止めときますかい・・・?」
なんて俺の気持ちを慮る石松

「えっ!?」
理佐ちゃんは心配だけどその発想はなかった俺

「なに言ってんすか!それはそれこれはこれですよ、繋げて考えたらかえって理佐ちゃんに悪いですよ」
当然のごとく石松の提案は却下の俺

「でも・・・あれですよ、心配事がある時にソープ行っても楽しめないですよ」
なんて訳知り顔する石松

「そんな心配しなくても大丈夫です、オッパイの前には心配事なんて消えてなくなりますから」
胸を張り宣言して石松を安心させる俺

222 :時をかける理佐ちゃん 第93話 後編:2018/11/18(日) 19:37:48.11 ID:6KDaQ5+ea.net
てなこと話ながらもなんとかソープ街にたどり着いた俺と石松


「この娘なんだか理佐ちゃんと雰囲気が似てる気がする!」
看板見ながら店に飛び込もうとする俺を

「俺君!お待ちなせえ!」
なんて引き留める石松

「なんだよ!まどろっこしいな」
俺の手を引っ張りコンビニに入ってく石松に苛つく性欲に支配されつつある俺

「精力剤を飲まねえと不安なんですわ」
情けないこと言いながら俺にも精力剤買ってくれる森の石松

「俺はまだ高3だからいらねえよ」
とは言いながら念のために飲んどく用心深い俺



「本当にいいんですかい?奥さんのこと」
なんてソープの待ち合い室で女房の話を持ち出す不粋な石松

「近い将来愛しの理佐ちゃんとエッチするための練習だから理佐ちゃんも喜んでくれますよ」
なんて都合の良いこと宣う俺

「それで奥さん似の嬢を選んだんですかい」
なんて感心する森の石松

風俗来てまで理佐ちゃん似を指名させちゃう理佐ちゃんだから好き

223 :時をかける理佐ちゃん 第94話:2018/11/18(日) 20:03:58.19 ID:6KDaQ5+ea.net
「うわっ!?髪型だけ理佐ちゃん似のババアや」

ボーイさんに案内された部屋で俺を待ってたのは理佐ちゃんとは似ても似つかないババア

これが動乱の幕末なのか・・・

モラルもなにもないパネマジに愕然とする俺

「お前みたいなババアが天地開闢以来の美人理佐ちゃんと契るための練習台になるか!」
馴れ馴れしく俺を裸にしようとするババアを突き飛ばす俺

「俺の童貞は愛しの理佐ちゃんに捧げんのや!」
叫びながら廊下に飛び出す裸の俺


「お客さんどうしました」
なんて駆け寄ってくるボーイ

「てめえパケ詐欺しやがってバカ野郎!」
集まってくるボーイ達に裸でキレる乱心な俺

これが店に入る直前に飲んだ精力剤の効果ってやつか?


「俺君どうしやした?」
騒ぎを聞きつけ部屋から出てくる森の石松

「どうしたもこうしたもババアが出やがった!」
石松に報告しながら石松の背後の嬢を確認する俺

「石松さんまさか・・・」
俺の嬢より遥かにババアな石松の嬢、しかも火照った感じから何かを察して戸惑う俺

パケ詐欺なんかで騒ぐ俺は風俗で遊ぶ資格無いのか・・・?

森の石松と比べて器の小さい己に自問自答する悩み多き俺



「俺君の方が普通ですよ、あっしは穴さえあれば何でも良い侠なんで気にせんでつかあさい、それに天下一の美人理佐ちゃんを嫁にした俺君は審美眼が厳しくなってますから」
なんて缶コーヒー差し出しながら俺を慰める石松

ソープを出て近所の公園で落ち込む俺ってわけだ

「そうは言ってもヤクザみたいなもんより器が小さいなんてショックですよ」
格下の石松に慰められても立ち直れない俺に

「そいつはすいやせんでしたね」って拗ねる石松


と、そこに

「こんなとこで何やってんの?」
なんて戸惑い顔で登場する理佐ちゃんだから好き

224 :時をかける理佐ちゃん 第95話 前編:2018/11/18(日) 21:22:30.22 ID:6KDaQ5+ea.net
「理佐ちゃんこそ一人でこんな時間に何やってんだよ、幕末は危険な時代だから美人の一人歩きは危険だっていつも言ってるだろ」

突然歓楽街に現れた理佐ちゃんに驚きながらも心配から厳しい口調になる俺

「それを言うなら女の一人歩きでしょ、いちいち美人って言わないでよ」
なんて照れ隠しに拗ねる理佐ちゃん



「俺を心配してくれたの?」

石松を理佐ちゃんのためにクレープを買いに走らせ公園のベンチで理佐ちゃんの話を聞いてる俺

「うん、石松さんと二人だけで豚吉さんを助けに行くなんて言ってたからさ」
俺を見つめてうなずく人類史上最高可愛い理佐ちゃん

「理佐ちゃん〜」
いつなんどきでも俺を心配してくれる優しい理佐ちゃんを思わず抱きしめ感激に震える俺

「ちょっと・・・俺君痛いよ」
なんて戸惑いながらも俺に身を預ける愛しの理佐ちゃん

理佐ちゃん良い匂いだな〜なんて感激してたら

「俺君クレープなんて売ってないですよ〜」
なんて戻ってきて良いムードぶち壊す石松

そしていつも通りに俺を突き飛ばす恥ずかしがりな理佐ちゃん

225 :時をかける理佐ちゃん 第95話 後編:2018/11/18(日) 21:22:50.73 ID:6KDaQ5+ea.net
「あんた少し空気読めなさすぎるから気をつけないと早く命落とすよ」
理佐ちゃんに突き飛ばされた腹いせに石松に嫌みを言う俺

ちょっと離れたとこで池に集まる蛍見てる理佐ちゃん

「はぁ、すいやせん」
形だけ謝るも反省してるようには見えない石松

何やら騒がしいソープ街

「何の騒ぎですかね?」
俺の嫌みをかわすために話題転換する石松

「何だろ?ケンカみたいだけど」
石松の企みにあっさり釣られる単細胞な俺
 
「あ〜っ!?」
俺の言葉に悲鳴あげる理佐ちゃん


「どうした理佐ちゃん」

悲鳴あげる理佐ちゃんに慌てて駆け寄る俺と石松

「俺君と石松さん助けるために清水のおじちゃん達連れてきてたの忘れてた・・・」
なんてうっかりミスに苦笑いする理佐ちゃんだから好き

226 :三蔵な理佐ちゃん 第239話 前編 :2018/11/19(月) 22:13:03.71 ID:SDRdoneZa.net
「俺君、新しい神殿が完成しましたよ」

教団の事務所で偽三蔵オダナナを告発する記事を書いてる観音菩薩な俺を呼びにくる猪八戒と沙悟浄

「理佐ちゃんのお帰りに間に合って良かったわ」
原稿から顔をあげて応える俺

妄想ゆえの都合よすぎる時間設定で理佐ちゃんとすずもんが月旅行してる間に神殿を完成させてしまう観音菩薩な俺



「しかし、新しい神殿を建てるのに信者からお布施搾り過ぎじゃないですかね?」
新たなる神殿へと向かう俺に不安を吐露する八戒

「それに古代エジプト並みの強制労働させてしまいましたから信者の間にも不満が拡がってますよ」
これまた心配性な沙悟浄

「バカだなお前は、そんな心配ばかりしてるからハゲちまうんだよ」
なんて沙悟浄の頭をはたく俺

「これはハゲじゃなくて皿だって何度も言ってるじゃないですか」
唇尖らせて拗ねる沙悟浄

「うるせえ、信者の不満の捌け口は考えてるよ」
拗ねる沙悟浄をどやしながら記事の原稿を見せる俺

「こいつは・・・」
ここ最近のお布施の強要や重労働への強制参加は正体がばれつつあることを恐れた偽三蔵オダナナの暴走であると告発した記事の内容に唸る八戒と沙悟浄

「と言う訳でよ、この記事を文春編集部に届けてくれや、明日の発売日には間に合わせろって厳命してくれな」
ドヤ顔しながら沙悟浄に原稿渡す俺

なんて常冬の街で八戒を陥れるための怪文書を投稿してから文春と繋がってる俺

「八戒よ、悟空の奴は理佐ちゃんの足止めに向かってるな?」
八戒に確認する俺

「はい、明日には種子島宇宙センターに着くのでそのまま1泊するように手配してます」
さすがに抜かりない八戒

「それじゃあ、明後日にお帰りになる理佐ちゃんが本物の三蔵法師として町の民に迎えられるように明日中にケリつけますか!」
なんて張り切る俺

227 :三蔵な理佐ちゃん 第239話 後編 :2018/11/19(月) 22:22:02.18 ID:SDRdoneZa.net
「オダナナよ、俺の理佐ちゃんに呪いを飛ばした罪を悔いているかね?」
教団施設の地下牢に幽閉されてるオダナナに訊ねる俺

「心から悔いています〜地獄送りだけはお許しください」
なんて必死に哀願するオダナナ

「三蔵法師に成り済ました件は俺の独断で許してやるから心配すんな」
交渉にあたらまずアメから差し出すやり手な俺

「ありがとうございます」
俺に半端ない感謝を捧げるオダナナ

「その代わりと言っちゃあなんだがよ、お前は理佐ちゃんに呪い飛ばした罪で牛裂きの刑に決まったよ」
冷酷に言い渡すアメの次はムチな俺

「え〜〜っ!?」って悲鳴あげるオダナナ

「今さっき天国から判決文が届いてさ、神様最高傑作理佐ちゃんに呪い飛ばしたのを神様が怒っちゃってさ」
なんて口からでまかせな俺に

「それもなんとか観音菩薩様のお力で」
なんてムチが思いの外効いてるオダナナ

「じゃあさ、俺の罪も被って明日信者の前で謝罪会見して国外追放になってくれや」
ようやく本題切り出す俺

しばらくぶりの三蔵な理佐ちゃんなのに出番無いけど世界一美人な理佐ちゃんだから好き

228 : :2018/11/19(月) 22:25:55.29 ID:SDRdoneZa.net
三蔵な理佐ちゃん話数なんですが
こちらとブログで話数が違うとややっこしいので統一しましたご容赦くださいm(__)m

とお断りしてみたけどもはや読んでる人も皆無な過疎スレだけに虚しい・・・w

229 :三蔵な理佐ちゃん 第240話 前編 :2018/11/19(月) 23:26:53.76 ID:SDRdoneZa.net
「皆様!お忙しい中お集まりいただきありがとうごさいます」

お昼から始まった謝罪会見の冒頭から頭を下げ挨拶する俺

「私、この三蔵教団の事務長を勤めます観音菩薩であります、何故観音菩薩たる私がこの教団に関わっておるかともうしますと
皆様も今朝の文春でもうお分かりかと思いますが極楽におきまして以前より三蔵法師の名を騙る不逞の輩が居ると問題になっていましてかの偉大なるお釈迦様から直々に頭を下げられまして不肖観音菩薩たる私が内偵をしておった次第であります」

長々と説明する俺ここ最近の横暴極まりない教団に文句言ってやろうと集まった信者たちがざわめき出す


「やっぱり文春の記事は本当だったのか!」

「観音菩薩様が仰るんだから我々が信奉してた三蔵法師は偽三蔵で間違いないだろ!」

「ここ最近の強制労働や無理なお布施も偽三蔵が私腹を肥やすためだって文春に書いてあったぞ!」

信者のざわめきに紛れてオダナナを糾弾する方向に導くために次々とヤジを飛ばす俺に雇われたサクラ達

そして希代の悪党オダナナが全て悪いと世論が出来上がるのを待つ俺



「皆さん落ち着いてください!」
しばらくの間信者たちが騒ぐままにしておき頃合い良しとばかりに立ち上がる俺

「おい皆、観音菩薩様は我々のために極楽より降臨してくださったんだ話を聞こうじゃないか!」
なんて信者達に呼びかけるなかなか有能なサクラ

230 :三蔵な理佐ちゃん 第240話 後編 :2018/11/19(月) 23:27:36.48 ID:SDRdoneZa.net
「まず三蔵教団の施設ですが、本来であれば異端の産物として即刻取り壊さねばならんのですが、幸い本物の三蔵法師理佐ちゃん仕様に模様替えしていたのでこれからも皆さんが信仰するための施設として極楽で管理運営したいと思います」
粛々と言い渡す観音菩薩な俺

「でもこれからは誰を信仰すりゃいいんじゃろか?」
なんて当然の疑問を投げかける信者一同

「皆さんが安心して信仰生活出来るように極楽のお釈迦様が本物の三蔵法師様をお遣わしになるのでご安心を」

俺が言うと同時に巨大スクリーンに映し出されるテレ朝サマステライブで青空が違うを披露する最高可愛い理佐ちゃん

本物の三蔵法師理佐ちゃんのあまりの可愛さにため息もらす信者一同

「天国においては神様の最高傑作と呼ばれ極楽においてはカラスが鳴かない日はあっても理佐ちゃんが可愛くない日は無いと呼ばれる天地開闢以来の美人がこれからは皆さんの教祖です!おめでとう!」
マイク置いて拍手始める俺

それに合わせて拍手する俺に仕込まれたサクラ

やがて信者達にも拡がる理佐ちゃん大歓迎の拍手

これだから群衆心理ってやつは恐ろしいぜ・・・


「よんどころない事情で今は4人になっていますが皆さんの信心しだいではたまにライブもしてくれるかもしれませんよ」
なんて謝罪会見前半を締める俺

こんな無理筋な話を信者達に納得させちゃう可愛さと美しさを兼ね備える理佐ちゃんだから好き

231 :三蔵な理佐ちゃん 第241話 :2018/11/20(火) 21:21:47.02 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
「俺君お疲れ様です」

謝罪会見の前半を見事に乗り切り控室に戻ってきた俺を出迎える八戒

「青空理佐ちゃんのお陰でなんとか乗り切れたよ〜理佐ちゃん様様だな」
なんて真三蔵法師の紹介VTRにテレ朝サマステライブの青空理佐ちゃんを選んだ自分の慧眼に惚れ惚れする俺

「2016年か・・・もう2年以上前になるんすね・・・」
珍しくしみじみする八戒

「それにこの時はもなちゃん居るしな」
八戒に合わせしみじみ呟く俺

「それでサマステライブの青空を選んだんすか?」
やや驚きながら俺を見る八戒

「もなちゃん居てこその青空MARRYだからな」
驚く八戒に照れる俺

「文春騒動の時は理佐ちゃんの間接キスをDQNに流出させてしまったかもしれない大悪人とか言って怒ってませんでしたっけ?たしか志田って呼び捨てしてたし」
当時のことをよく覚えてる八戒

「忘れたよ、例え何があって卒業しようとももなちゃん、ずーみん、米さんが俺達ファンに与えてくれた幸せな時間は色褪せないからな」
誰であれ欅坂を卒業していくのはやっぱり寂しい俺

「そうですね色々事情もあるでしょうけど我々オタは推しが見せてくれる物をただ喜び推しが見せない物には関心をもたないのが華ですわな」
なんてオタの鏡みたいなこと呟く沙悟浄

「まあ、卒業したらそれぞれの道を歩むんだけど、どの道も幸せに繋がる道であることを祈るよ」
そう呟き謝罪会見の後半に向けてウォーミングアップ始める俺

「うぉ〜志田ちゃん!ずーみん!米さん!本当にありがとう〜!!!」
唐突に感極まって絶叫する欅坂オタだったらしい沙悟浄

「よっしゃ!行こうか!」
沙悟浄の絶叫に合わせて八戒が俺の背中を叩く



「それでは本日のメインイベントであります偽三蔵オダナナの土下座ショーを開始したいと思います」
八戒に背中叩いてもらったお陰で緊張も吹き飛び謝罪会見後半も順調な滑り出しを見せる俺


「と、その前に皆さんのお布施や土地の権利書などは偽三蔵が金に換えて使ってしまったようなので回収不可能なので諦めてください、これについては極楽も真三蔵法師一行による新運営も一切関与しませんからヨロシク」

偽三蔵オダナナの土下座の前に肝心なことをサラリと発表して控室に逃げる俺

なんだか酔って書いたせいで西遊記と現実の欅坂46の境界線が曖昧だけど・・・

きっとここから本当の伝説作る欅坂46と理佐ちゃんだから好き

232 :三蔵な理佐ちゃん 第242話 前編 :2018/11/20(火) 22:00:25.21 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
「よし、あとはお布施着服や信者強制労働の汚名をオダナナに着てもらって万事オーケーだ」

全ての悪事を被せて理佐ちゃんを呪ったオダナナへの復讐を果たし意気揚々と控室に引き揚げてきた俺


その目に飛び込んできた正座させられてる罪人のごとき八戒と沙悟浄


「わっ!?どうしたんだ?」
八戒と沙悟浄に駆け寄る俺

「私のオダナナいじめてんじゃねーよ」
なんてドス効かせながらそんな俺の頬をつねり上げるのは確かに愛しの理佐ちゃんだ!?


「なんで理佐ちゃん居るの〜!?」
1日早いお帰りの理佐ちゃんとすずもんに驚愕する俺

「悟空ちゃんがホテルの予約するの忘れたから1日早く帰ってきたの!」
かなりお怒りの理佐ちゃん

「ちっ、あの馬鹿、理佐ちゃんに種子島観光を楽しんでもらいたかったのに」
なんて舌打ちする俺を

「うるさい!」
一喝する真三蔵法師の威厳みなぎる理佐ちゃん



「私としましてはただただ愛する理佐ちゃんとオダナナを仲直りさせるためにと思いまして」
土下座しながら事情説明に励む観音菩薩な俺

「なんで私と仲直りさせんのにオダナナが信者の皆からつるし上げられなきゃいけないのよ」
全然俺の話に聞く耳を持たない理佐ちゃん

と、そこに

「理佐〜美愉〜」
ヤカラ頭に支えられながらオダナナ登場

「オダナナ〜」
なんてオダナナに抱きつくすずもんと腕を噛む理佐ちゃん

理佐ちゃんの独特な愛情表現にドン引きな俺

そしてオダナナとヤカラ頭の口から露見する事の真相

233 :三蔵な理佐ちゃん 第242話 後編 :2018/11/20(火) 22:01:03.75 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
「悟空ちゃん!やっちゃって」
なんて悟空に合図する理佐ちゃん

「へい!」
理佐ちゃんに返事すると共に俺をボコボコにする血も涙も無い悟空

「てめえがホテルの予約忘れなければ今日中にオダナナを追放して明日には信者総出で理佐ちゃんをお迎え出来たのに・・・」
なんて悟空を睨む俺

「俺君すんません、お師匠様には逆らえません」
俺の眼光にヒビリそっぽ向いて謝る悟空

「てめえこっち向け!この野郎!」
なおも悟空に荒ぶる俺を

「うるさい!」
なんて踏んづける理佐ちゃんだから好き

234 :三蔵な理佐ちゃん 第243話 :2018/11/20(火) 22:32:08.48 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
「三蔵法師様、信者たちが詐欺だと騒ぎ出してます」

謝罪会見の会場で信者が騒ぎ出したと理佐ちゃんに報告する変わり身の早いヤカラ頭

「理佐ちゃん!ここは俺に任せてくれ観音力全開で舌先三寸信者どもを煙に巻いて見せるよ」
修羅場こそ極楽の風雲児の出番と張り切る観音菩薩な俺

「うん、俺君に任せるよ」
なんて素直な理佐ちゃん

お怒りは冷めたのかな・・・って警戒する俺 


「なにするんですか・・・?」
悟空に命じて俺を後ろ手に縛り門の横に晒す理佐ちゃんに尋ねる俺

「俺君に任せるからちゃんと謝罪しなよ」
なんて笑いながら『この者今回の真犯人也』なんて貼り紙するドSな理佐ちゃん

「理佐ちゃん待って〜行かないで〜」
理佐ちゃんの背中に叫ぶ俺

「あんた達は私と俺君のどっちの味方?」
叫ぶ俺を無視して正座する八戒と沙悟浄に囁く理佐ちゃん

「お師匠様です!」
あっさり俺を裏切り理佐ちゃんに忠誠を誓う鬼畜外道な八戒と沙悟浄

「じゃあ、教団のお金と不動産や美術品を処分して信者の皆にお金返す手続きして、足りない分は俺君のヘソクリとお釈迦様に言って俺君の退職金前借りして補填してあげて」
なんててきぱきと指示する理佐ちゃん

「酷いよ〜ちょっとポンコツな理佐ちゃんどこ行った〜」
さすがに泣いてしまう一文無しな俺に

「ポンコツとか言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「仕方ないから一緒に謝ってあげるからちゃんと反省してね」
なんて言ってくれる理佐ちゃんだから好き

235 :三蔵な理佐ちゃん 第244話 :2018/11/20(火) 22:58:55.58 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
「ちきしょう、通りすがりに殴る奴まで居たぜ」

鏡に写る顔を見ながら文句言ってる俺

偽三蔵騒動を納めるために理佐ちゃんによって人柱にされた観音菩薩な俺

騙されたと知った信者達がどさくさ紛れに俺を殴ったってわけだ


「そりゃ、お布施の強要やら強制労働させてたんだから殴られもしますよ」
なんて腫れた俺の顔見て笑う八戒

「お師匠様が一緒に謝ってくれなかったらもっと殴られてましたよ」
理佐ちゃんの掃除を手伝いながら俺をからかう沙悟浄

「お師匠様には一生逆らえませんね」
床の雑巾がけしながら俺に笑いかける悟空

ちっ、どいつもこいつも理佐ちゃんの尻に敷かれやがって・・・

「こっちとらてめえらに言われなくたって出会った時から理佐ちゃんには逆らえないんじゃボケ!」
なんて負け犬な遠吠えかます俺

「うるさ〜い!黙って掃除してよ!お昼には出発たからね」
騒がしい三蔵法師の下僕一同に喝入れる愛しの理佐ちゃん

理佐ちゃんの発案で毎度恒例になりつつある世話になったホテルの部屋掃除に勤しむ三蔵一行ってわけだ



「本当に行っちゃうんだ」
町の外れまで見送りに来たオダナナとすずもん

「うん、天竺にお経取りに行かないと俺君がお釈迦様にいじめられちゃうからさ」
寂しくて泣きそうなのを我慢して俺の方見て苦笑いする理佐ちゃん

「お師匠様そろそろ」
なんて無神経に声かける悟空

「オレクンダイスキ!オレクンダイスキ!」
緊箍児の呪文唱えて悟空を制裁すると同時に


「オダナナ〜うちの俺君が色々ごめんね〜」
感極まりオダナナに抱きつく理佐ちゃん

「私の方こそけやかけで臭いって言われたぐらいで恐怖新聞飛ばしてごめんね〜」
なんて理佐ちゃんに謝るオダナナ

かくて偽三蔵騒動も丸く収まり天竺への旅を続ける三蔵一行

きっとなんか言わなきゃと焦り頑張って空回りしてオダナナに臭いと言ってしまった悪気は無い理佐ちゃんだから好き

236 :名無しって、書けない?:2018/11/20(火) 23:00:56.59 ID:v35lKUlfaHAPPY.net
三蔵な理佐ちゃんの偽三蔵オダナナ編がやっと完結しましたm(__)m

237 :名無しって、書けない?:2018/11/20(火) 23:31:08.01 ID:L1nqaVChKHAPPY.net
ひたすら乙です

それにしても
244話って…(驚愕)

238 :名無しって、書けない?:2018/11/20(火) 23:46:55.84 ID:jxAFu8W60HAPPY.net
オダナナ&すずもんの描写もそこそこ丁寧でいいですね
物語の中心円が広がっても、それぞれの魅力は薄まることなく進行しているのですごいです

239 :名無しって、書けない?:2018/11/21(水) 00:17:16.05 ID:ico5/WZPa.net
>>237
しかもブログの記事数がついに1500を越えました
お知らせやお詫びが15ほどあるので実際は1486妄想なんですけどねw

>>238
まだまだ名前を借りるだけになってしまいオダナナやすずもん推しの方には申し訳ないです
あと登場人物を増やすと理佐ちゃんの出番が少なくなるのが悩みの種です



しばらくぶりに道を踏み外しそうになった俺君が理佐ちゃんに怒られ反省するとゆう理佐ちゃんシリーズの原点に戻れた気がしますw

240 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第60話 前編:2018/11/21(水) 20:16:33.58 ID:b7OPoxvsa.net
「気づけば季節は秋なんだな〜」

10月の空を見上げて背伸びする寝ぼけ眼の俺

「秋なんだな〜じゃないでしょ!早く走んなよ」
なんていきなりキレる朝から機嫌の悪い理佐ちゃん

そんな気分屋な理佐ちゃんではあるが世界一可愛いから俺は気にしない

なにしろ幼なじみとしてずっと一緒に居るから馴れてしまったと言うか諦めてしまったと言うか・・・

「人のこと心の中で気分屋とか言ってんじゃねーよ」
なんて俺の心を見抜きドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、俺君が中々起きないから遅刻寸前なのに呑気過ぎない」
走るの止めて俺を詰める理佐ちゃん

「俺が起きるの待ってないで先に行けば良かったのに・・・」
美しすぎるお怒り理佐ちゃんにたじろぎながらも強がる俺に

「彼のこと置き去りに出来ないでしょ・・・」
俺のささやかな抵抗にさらに怒るかと思いきや意外にも照れる幼なじみの殻を破り恋人同士に馴れてきたデレ理佐ちゃん

「参ったな〜いきなり止めてくれよ〜」
理佐ちゃんよりさらに照れるデレデレな俺に

「ほら!早く行くよ」
なんて俺の手を掴み走り出す理佐ちゃん

241 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第60話 後編:2018/11/21(水) 20:17:14.83 ID:b7OPoxvsa.net
「ギリギリセーフ!」
校門に滑り込むと同時に理佐ちゃんのために校門を閉める土田先生を邪魔する俺

「邪魔すんじゃねえバカ野郎!」
なんて俺をボコる暴力教師

「俺君大丈夫?」
俺が土田先生にボコられてる隙に遅刻を免れた愛しの理佐ちゃん

「理佐ちゃんを遅刻から救えて本望だ・・・」
力無く呟く傷だらけの俺

「うん・・・ありがとう、なぜか足だけは私より速いんだよね、俺君は」 
嬉しそうに呟く理佐ちゃんに

「おい渡邉、1時間目終わったら職員室来い」
なんて言って歩き去る土田先生



「なんであいつはクビになんねえんだ?」
ボロボロな体を引きずり教室に向かう俺

「それより土田先生なんの用だろ・・・」
痛んだ俺の体より自分が呼び出された理由を気にする可愛い理佐ちゃん・・・

「ちぇっ、体張って理佐ちゃんを遅刻から救ったのに・・・」っていじける俺

「ごめん、カッコ良かったよ」
なんて早口で言いながら俺に手を振り自分の教室に消えてく照れ屋な理佐ちゃんだから好き

242 :名無しって、書けない?:2018/11/21(水) 20:31:42.84
AKBの小説とか
http://story2.ichaos.me
体験談
http://lazoo.ichaos.me

243 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第61話:2018/11/21(水) 21:19:04.84 ID:b7OPoxvsa.net
「俺君何やってるんだい?」

1時間目の休み時間終わりに職員室のドアに耳をつけて様子窺う俺に声かけるクラスメイトの澤部


「土田の野郎に理佐ちゃんが呼び出されてるから心配でよ」
理佐ちゃんの悲鳴が聞こえたらすぐにでも飛び込む覚悟の俺

「ははは、相変わらず心配性だな、いくら理佐ちゃんがこの街一番の美人でもまさか職員室で襲われたりしないよ」
なんて呑気に笑う愚かな澤部

「おい貴様!理佐ちゃんはこの街一番じゃなくて世界一の美人だ、言い直せ」
理佐ちゃんをディスる澤部に詰め寄る俺

「ははは、幼なじみだから贔屓するのは分かるけど世界一は言い過ぎだよ」
またも笑う愚かな澤部

「幼なじみちゃうわ!彼女じゃボケ!」
澤部に襲いかかる理佐ちゃんの彼氏な俺



「俺君大丈夫!?」

愛しの理佐ちゃんの名誉を賭けて澤部に挑むも返り討ちにあい保健室のベッドでいじける俺に駆け寄る理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・俺はもうダメだ・・・」
理佐ちゃんに優しくしてもらおうと大袈裟に弱る俺

「え〜っ!?澤部君はちょっと転がしただけだって言ってたよ」
なんて言いながら弱々しい俺から布団を剥ぎ取る積極的な理佐ちゃん

「理佐ちゃん優しくして・・・」
頬染めながら理佐ちゃんに抱きつく俺に

「きゃっ!?」
なんて悲鳴あげる女の子な理佐ちゃん

そして

「勘違いしてんじゃねーよ」
なんて俺を突き飛ばしドス効かすいつもの理佐ちゃんではあるが・・・

「ごめん!?」
なんて俺に駆け寄り心配する理佐ちゃん

目まぐるしく変わる乙女心についていけない俺なのだ・・・

「ねぇ、足なんともない?」
なんて優しく足をさすってくれる理佐ちゃん

「うん?足はなんともないよ・・・」
なんて答えながら・・・このアマなんか企んでるなと幼なじみならではの勘が働き警戒する俺に

「ねぇ、今日の夜俺君の部屋に行っていい?」
なんて俺を幸せにすること企んでる理佐ちゃんだから好き

244 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第62話 前編:2018/11/21(水) 22:33:01.84 ID:b7OPoxvsa.net
「俺と理佐ちゃんの長い月日を考えたら初めて結ばれるのが保健室は無いわな」

秋の空を流れ行く雲を眺めながら理佐ちゃんとの初夜を夢見る授業どころではない俺



「俺君、今日の放課後遊びに来いよ」
俺を返り討ちにしたのを悪いと思ったのか我が家に招きゲームで接待したいと宣う澤部

「澤部よ、災い転じて福となすの例えじゃないがお前に返り討ちにされたお陰だ、気に病むな!かっかかかか!」
なんて高笑いする俺

そして授業中に高笑いした罪で廊下に立たされてる俺

245 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第62話 中編:2018/11/21(水) 22:33:22.72 ID:b7OPoxvsa.net
「もう、何やってんのよ!」

澤部にチクられ廊下に立たされてたことを理佐ちゃんに怒られる放課後の俺

「まったく面目無い」って素直に謝る俺

今日の夜の楽しみを思えばただただ素直に理佐ちゃんのご機嫌とる健気な俺

「ところで理佐ちゃん、部屋の掃除をするついでにベッドのシーツ変えるんだけど好きな色選んでよ」
なんて理佐ちゃんをお買い物に誘う俺

理佐ちゃんが俺の部屋で大人の階段上がるからなはリフォームして全面改装してあげたいけど予算を考慮してベッドのシーツでお茶を濁す俺

「掃除すんの?だったら私が夜行った時に手伝ってあげるよ」
なんて言ってくれる優しい理佐ちゃん

「掃除ぐらい理佐ちゃんが来る前にやっとくから心配しないでよ、それより心の準備をちゃんとして来てよ」
初めてのエッチを前にきっとビビるであろう理佐ちゃんを気遣う俺

「心の準備・・・?」って目が点な理佐ちゃん

「理佐ちゃん、俺も馴れてないし多分下手だろうけど優しくするからね」
理佐ちゃんの手を取り優しく囁く俺に

「急に改まってどうしたの?俺君はあおつも優しいじゃん」
なんて言ってくれる理佐ちゃん

246 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第62話 後編:2018/11/21(水) 22:33:59.86 ID:b7OPoxvsa.net
「理佐ちゃんが俺の部屋にやって来る♪エッチをするために♪俺のために♪」
なんて久しぶりの理佐ちゃん替歌を歌いながら部屋の掃除を張り切る俺

「今日からはエッチしたくなったら理佐ちゃんが居るからエッチ関係な資料は捨てちゃうか」
早くも理佐ちゃんの身体を俺の女体と勘違いを始めるいかにも夢見る童貞な俺

そんな俺の思惑を知ってか知らずか

「わぁ!綺麗になったね、偉い偉い」
なんて部屋に入るなり俺の頭を撫でてくれる油断大敵な理佐ちゃんだから好き

247 :2ちゃんの理佐ちゃん 第7話:2018/11/22(木) 23:42:07.51 ID:VUfe2bN/a.net
「ねぇ、なんで澤部さんの親戚がやってる海の家でバイトする妄想飛ばしてんのよ!」

俺が2ちゃんの理佐ちゃんだから好きスレに投稿したばかりの妄想見て文句言ってる欅坂46の理佐ちゃん

「まったくSRで犬の耳着けてたかと思ったら今度は文句ですか?忙しい美人だな」
なんてお手上げポーズな俺に

「美人とか言ってんじゃねーよ」
なんてドス効かす褒められるのが苦手な理佐ちゃん

「ねぇ、変な妄想2ちゃんに書いてんの見逃してあげてんだから手抜きしないでよ」
理佐ちゃんの個スレから小説スレに移り今は理佐ちゃんだから好きスレに落ち着くという流転の運命に翻弄されながらも妄想し続けた甲斐がありいつの間にか理佐ちゃんも楽しみにしてくれてるってわけだ


「帰ってきた時をかける理佐ちゃんのこと忘れてるうちにもう冬だからね、今さら夏休みの妄想湧かないよ」
新しい理佐ちゃんシリーズ始めたりイタコの理佐ちゃんを再開して無理矢理完結してるうちにすっかり帰ってきた時をかける理佐ちゃんのこと忘れてた俺

「あんたの妄想なんてもともと季節感皆無なんだからそんなの気にしなくてもいいじゃん、風景描写も無ければ肝心の私だって名前だけで髪型や服装とかを細かく描写してないしさ、名前だけ連呼の記号妄想じゃ読者の皆さんも感情移入出来ないよ」
なんて宣う愛しの理佐ちゃん

「うっ、気にしてることを・・・」
理佐ちゃんらしからぬ細かい分析と的確な言葉に傷つく俺


「己れこそ可愛さと美しさとよく分からない頼りなさに任せきりで人気になってるくせに・・・」
なんて一矢報いる俺に

「ディスってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「私はあんたと違ってけやかけで毎回何か喋らなきゃって思ってるからね、引っ込み思案なのと考えるのに時間かかるタイプだから結果出せてないけどさ」
なんて結局思ってるだけで結果出せてない可愛い理佐ちゃんだから好き

248 :名無しって、書けない?:2018/11/22(木) 23:43:25.02 ID:VUfe2bN/a.net
>>247
帰ってきた時をかける理佐ちゃんがいきなり秋から再開した言い訳w

249 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第63話:2018/11/23(金) 22:25:20.23 ID:fEWKd7Ada.net
「おっ、私が選んであげたシーツちゃんと使ってるじゃん」

自分で選んだシーツに新調されたベッドを見て満足そうに頷く幼なじみ兼彼女の理佐ちゃん


「気に入ってくれた?」
理佐ちゃんに聞く俺

「俺君のベッドなのになんで私に聞くのよ、俺君こそ気に入ってくれたの?」
苦笑いしながら聞き返してくる奥床しさが可愛い理佐ちゃん

「今日からは理佐ちゃんのベッドでもあるからさ・・・」
なんて何を言わせんだよ照れくせえな理佐ちゃんってな俺に

「訳わかんないこと言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、俺君が幸せに眠れるようにって一生懸命選んだんだからね、分かってんの?」
なんてなんだかんだ俺思いな優しい理佐ちゃんに

「理佐ちゃんさえ居てくれたら幸せだよ〜」
辛抱堪らず飛びかかる猛々しい漢と書きたいぐらい男の中の男な俺

「え〜〜っ!?」
悲鳴あげながらベッドに倒れ込む愛しの理佐ちゃん

「愛する理佐ちゃんのためなら火の中水の中俺のベッドの中だよ〜理佐ちゃん」
などと訳の分からないこと宣いながら理佐ちゃんに抱きつく俺

「こわ〜い」
なんて言いながら俺の金玉蹴りあげる理佐ちゃん


「何度目の金蹴りか〜♪無念だ・・・」

なんて理佐ちゃんシリーズ始めてから何度理佐ちゃんを襲い何度金玉蹴りあげられたか分からない我が身の愚かさを乃木坂の名曲に合わせながら噛み締める俺

そして金玉抱えてうずくまるしかない俺



「もう、なんで俺君に話があるから部屋に来ただけなのに変な勘違いしてんのよ」
なんて文句言いながらも上がってしまった金玉が下りてくるように俺の腰を叩いてくれる優しい理佐ちゃんだから好き

250 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第64話:2018/11/23(金) 23:21:47.37 ID:fEWKd7Ada.net
「坂道学園対抗リレーに助っ人しろだ〜」

理佐ちゃんに腰を叩いてもらい金玉下がって安心したのも束の間

隣町にある乃木坂学園との毎年恒例の対抗リレーに俺を参加させるように陸上部顧問の土田先生に密命を帯びた理佐ちゃんから懇願されてるってわけだ

「うん、今朝の俺君の走りを見て一目惚惚れしたんだって」
なんてうなずきながら話す仕草も可愛い過ぎると評判の理佐ちゃん

「一目惚れした相手をボコりますかね?」
あからさまに乗り気じゃない俺

「初めて一流になれる素材見つけて嬉しくてやり過ぎちゃったらしいよ」
なんて土田先生の乱暴な愛情表現が自分と一緒なのに共感して目を輝かせる理佐ちゃん

なんでやねん!?



「興味ありませんね」
理佐ちゃんが俺の部屋に来る理由がエッチしたいからじゃないと判明してガッカリな俺

「そんなこと言わないでやってみなよ、俺君が足早いの学校の皆は知らないから驚くよ」
脱ぎっぱなしの俺の制服を衣紋掛けに吊るしながら勧誘してくる理佐ちゃん

「別に皆を驚かせたいとは思いませんね」
理佐ちゃんに背を向け漫画読みながら屁をひる俺に

「女の子の前でオナラしてんじゃねーよ」
なんて俺の失点を見逃さずにドス効かせて再び主導権を握り返す抜け目ない理佐ちゃん


「だってさ・・・俺のために部屋に来てくれると思ってたのに土田先生のためなんだもん・・・」
再び理佐ちゃんに背を向けいじける意外と可愛い俺

「ヤキモチ妬かないでよ、土田先生のためじゃなくて俺君のためにリレー出なって言ってんだよ」
肩ごしに背を向ける俺の顔を覗き込む理佐ちゃん

「ちっ、近いよ・・・」
大好きな理佐ちゃんの顔が近すぎて動揺する俺

「襲おうとしてたの誰?」
なんて笑う理佐ちゃん

「学校の皆に私の俺君を自慢したいからリレー頑張って」
なんてキスしてくれる理佐ちゃん

「りっ、理佐ちゃん・・・」
初エッチを期待してたわりにキスされただけで固まる所詮純情小心野郎な俺

「リレー頑張ったらもっとご褒美あるかもよ?」
なんて珍しく誘惑モードで俺を釣ろうとするも真っ赤な顔してうつむく羞恥心に負ける理佐ちゃん

俺に負けず劣らず純情小心美人な理佐ちゃんだから好き

251 :名無しって、書けない?:2018/11/26(月) 10:27:49.23 ID:hjvLX6AOa.net
上げ⤴

252 :下町の理佐ちゃん 第9話:2018/11/26(月) 22:22:15.32 ID:hjvLX6AOa.net
「社長〜!ちょっと来てくださ〜い」

工場の隣にある自宅の2階でお昼寝中の俺を1階の事務所から呼んでる事務員の理佐ちゃん

「う〜ん、まだ1時前じゃないかムニャムニャ・・・zzz」
なんて眠気に負けて理佐ちゃんを無視する俺

他の理佐ちゃんシリーズの俺とは違い下町の理佐ちゃんの俺は38才だからな

小娘の理佐ちゃんには恋愛感情は無い!

従って他のシリーズの俺みたいには理佐ちゃんファーストにはならんのだ

てな訳で惰眠を貪る欅製作所社長の俺なのだ・・・zzz



「寝たふりしてんじゃねーよ」
なんて呑気にズボラかます俺の背中を踏みつけながらドス効かす理佐ちゃん

起きない俺に業を煮やし階段を駆け上がり部屋に押し入ってきた短気な理佐ちゃん


「理佐ちゃん・・・2階は俺の自宅て唯一のプライベート空間・・・」
理佐ちゃんに背中を踏まれながら抗議する俺に

「毎日夕飯作らして掃除させてるくせにプライベート空間なんて主張は認めません」
なんてすっかり欅製作所社長の俺より上の立場になってる事務員の理佐ちゃん

社員である理佐ちゃんに対しては公私混同は慎もうと気をつけていたのだが・・・

困ったことに女房と離婚した寂しさと不便さも手伝いすっかり理佐ちゃんに甘えてしまってる俺

「うーん、いかんな〜、理佐ちゃんの好意に甘えて家政婦扱いしちまってるよな」
なんてアクビしながら反省する眠気眼な俺に

「私が好きでやってるんだから気にしないで」
照れ隠しにつっけんどんな言い方する理佐ちゃん

「好き!?」
世界一美人の理佐ちゃんの口から飛び出た好きって言葉に一瞬で目が覚める俺

「ちょっと!?勘違いしないでくださいよ!好きなのは社長のことじゃなくてご飯作ったり掃除するのがですからね!」
俺の勘違いを顔を真っ赤にして怒りながら1階に降りてく理佐ちゃん

「なんだ・・・勘違いか・・・」
理佐ちゃんの言葉にちょっとほっとする変なとこだけマジメな俺

「理佐ちゃんみたいな若い娘が俺みたいなオッサンのこと好きなんて言う訳ないわな・・・zzz」
理佐ちゃんが去ったのを良いことに再びお昼寝な俺

そんな俺の耳に

「あっ!?すいません、すぐに起こしてきます」
なんて珍しく大きな理佐ちゃんの声

どうやら来客を待たせて俺を起こしに来たのを恥ずかしさで忘れてしまった理佐ちゃんだから好き

253 :下町の理佐ちゃん 第10話:2018/11/26(月) 22:58:32.63 ID:hjvLX6AOa.net
「もう、社長が変な勘違いするからですよ」

照れ隠しに不機嫌な振りしながら俺を連れて階段降りる事務員の理佐ちゃん

「すまない・・・」
多少理不尽さを感じながらも世界一可愛い理佐ちゃんが相手だけについつい下手に出てしまう俺

「しかしさ、社員である理佐ちゃんに家事してもらうのはやっぱりまずいと思うんだよな・・・」
訳が分からずまたも蒸し返す経営者としてのモラルはある俺を

「うるさい!黙って!」って封殺する理佐ちゃん

「ねぇ、私と社長の二人しか居ない会社なんだから世話焼くぐらい良いでしょ」
なんて俺を睨む可愛い理佐ちゃんに

「そっ、それもそうだな・・・」
あっさり転ぶ弱い俺




小娘とは言いながらもやはり世界一の美人理佐ちゃんには逆らえんなぁ・・・

頭掻き掻き理佐ちゃんの後を追って事務所に向かう俺


「こっち向いて」
事務所の手前で俺を振り返る照れ隠しの不機嫌な振りを続行中な理佐ちゃん


「なっ、なに・・・」って緊張する俺に

「動かないで」
なんて呟き作業着の乱れを直してくれる気の利く理佐ちゃん

「あっ、ありがとう・・・」
照れ隠しに怒ったり服の乱れを直してくれたり忙しい理佐ちゃんのツンデレに戸惑う38才オッサンな俺

「なんかめっちゃ仕事出来そうで格好いい紳士ですよ、お客さま」
声を潜めて来客の情報を俺に伝える理佐ちゃん

「マジで・・・」
早くも気後れするダメ社長な俺に

「ビビってんじゃねーよ」ってドス効かせて喝を入れる理佐ちゃん

「大丈夫、私には社長の方が格好良く見えてますから頑張って!」
なんて仕事のためならあからさまなウソついても俺を励ます仕事熱心な理佐ちゃんだから好き

254 :名無しって、書けない?:2018/11/27(火) 07:49:29.86 ID:eKH6qe3B0.net
何だかんだ言っても理佐ちゃんは俺くんのことが好きなんですねw
個人的にはもっとドライ理佐ちゃんでもいいかなぁなんて思いますけど、
照れを隠し切れていない表情も素敵ですな

255 :名無しって、書けない?:2018/11/27(火) 23:41:43.58 ID:x1XSOiyea.net
>>254
予定では理佐ちゃんが俺に好意を持つのはまだ先だったんですが妄想が暴走してしまいました(>_<)

256 :名無しって、書けない?:2018/11/28(水) 22:20:56.38 ID:CWfIKWCFa.net
ベストアーティスト見逃したショックがでかすぎて妄想が浮かばない・・・

257 :名無しって、書けない?:2018/11/30(金) 21:22:15.16 ID:NbSkHs0Ja.net
忙しい・・・

258 :名無しって、書けない?:2018/11/30(金) 21:50:04.04 ID:CSQv95mB0.net
http://i.imgur.com/8qIM2WU.jpg

259 :名無しって、書けない?:2018/12/01(土) 23:50:24.61 ID:+o4sCeFaa.net
>>258
ありがとうございますm(__)m

260 :下町の理佐ちゃん 第11話:2018/12/02(日) 17:37:17.19 ID:40tfr1FWa.net
「うちのネジをロケットに!?」

突然欅製作所を訪れた乃木重工の吉川部長の申し出にびっくり仰天な俺

「こんなネジぐらい天下の乃木重工さんなら自前で作れるんじゃないですか?」
吉川部長の言葉が信じられず戸惑いな俺に

「恥ずかしながらこれほどハイスペックなネジは我が乃木重工の技術をもってしても作れません、是非我が社の悲願である国産ロケット打ち上げに協力してください」
なんて頭を下げる吉川部長



「やった〜」
吉川部長をお見送りして事務所に戻るなり喜ぶ事務員の理佐ちゃん

「社長の夢だったロケットですよ〜」
なんて俺に抱きついてくる理佐ちゃん

「あっ、ありがとう・・・」
18才も年下の理佐ちゃんに抱きつかれてドキドキするオッサンな俺

「あっ!?すいません・・・あんまり嬉しかったから」
照れてる俺から慌てて離れる理佐ちゃん

「いや、理佐ちゃんが喜んでくれて俺も嬉しいよ、なんだか夢見てるみたいだけど・・・」
なんて頭掻き掻きいまだに実感湧かない俺

長年の夢であるロケット事業参画がひょんな拍子で叶ってしまい無邪気に喜ぶ理佐ちゃんとは対照的に戸惑ってるってわけだ

「何言ってんですか」
言うと同時に俺のほっぺをつねる理佐ちゃん

「いたたたた〜」って悲鳴あげる俺に

「ねっ、夢じゃないでしょ?」
なんて微笑みかける超美人な理佐ちゃん

「うん・・・夢じゃないみたいだけど・・・」って口ごもる俺

「まだ実感湧かないの?」
眉をひそめる表情が色っぽい理佐ちゃん

「いや、力加減がね・・・」
なんてほっぺをさする俺に

「うるさい!黙って!」
なんてキレてむくれる気性難な理佐ちゃん

「しかし、俺のネジで乃木重工の要求に応えられるかな・・・」
むくれる理佐ちゃんをスルーして不安を吐露する俺に

「何言ってんですか、ボロ工場にもめげずに毎日コツコツネジ作ってきた社長のネジですよ、自信持ってください」
なんて口は悪いけど俺を力づけてくれる理佐ちゃんだから好き

261 :下町の理佐ちゃん 第12話:2018/12/02(日) 18:40:44.42 ID:40tfr1FWa.net
「なんだって商店街の連中にまで拡がってんだ?」

定食屋でお昼ご飯を食べて首を傾げながら工場に帰ってきた欅製作所社長の俺

商店街を歩いてると何故か人々から乃木重工のロケット事業参画を祝されて不思議やら照れくさいやらで複雑な気分なのだ


「どうしたんですか首傾げて?」
そんな俺にさっそく質問してくる事務員の理佐ちゃん

「いやぁ、何か分からないんだけどさ商店街の連中がロケット事業のこと知っててさ・・・」
なんて頭を掻くもちょっと嬉しい名誉欲な俺

「あぁ・・・」って黙る理佐ちゃん

あからさまに怪しい反応の理佐ちゃん・・・

「何か知ってますね?」
理佐ちゃんを問い質す珍しく立場逆転な俺

「うちのお母さんが自慢して歩いてます・・・」
俺の方を見ないで白状する理佐ちゃん


「なんか私がボロ工場に勤めてるのが心配だったらしくて・・・」
ばつが悪そうに話す理佐ちゃん

「その反動で娘の勤めてる工場が超一流企業に製品供給してると自慢して歩いてると・・・」
理佐ちゃんのお母さんの親心に何も言えない俺

「すいません」って謝る理佐ちゃん

「いやいや、お母さんにも心配かけたけど欅製作所もこれからはロケット品質を売りにして一流企業の仲間入りだよ理佐ちゃん」
謝る理佐ちゃんの肩を叩き吹き上がる俺

「わっ!?めっちゃ張り切ってますね」
尊敬の眼差しで俺を見上げる理佐ちゃん

理佐ちゃんのような絶世の美女からの尊敬の眼差しほど男に自信をつける物もあるまい

「でもどうしたんですか急に・・・?」
突如欅製作所を一流企業にする野心を表明した俺を不思議がる可愛い理佐ちゃん

「理佐ちゃんに俺のネジ褒めてもらったからさ、なんか自信持っちゃったみたい、俺・・・」
なんて日頃からボロ工場とダメ社長な俺を支えてくれてる理佐ちゃんにさりげなく感謝を捧げる俺に

「そんなこと言ってくれたの初めてですよ・・・」ってちょっと戸惑いながらも

「嬉しいかも・・・」
なんて呟く理佐ちゃんだから好き

262 :下町の理佐ちゃん 第13話:2018/12/02(日) 19:30:38.48 ID:40tfr1FWa.net
「社長〜看板屋さんが来てますよ〜」

工場でネジ作りに余念の無い俺を小声で呼ばわる事務員の理佐ちゃん

「悪い、ちょっと待っててもらって」
作業やりかけでは手を止められない職人気質な俺

「え〜っ、私一人じゃ間が持たないから来てくださいよ」
なんて人見知りを発揮する情けない理佐ちゃん

でも、そんなとこすらストロングポイントに変える天地開闢以来の美人理佐ちゃん

「何言ってんだよ、俺のこだわりの仕事を支えるのが事務員の理佐ちゃんの役目だろ、時間稼ぎヨロシク」
なんてたまには理佐ちゃんにイジワルする俺 

「イジワルしてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん


38才の俺と20才の理佐ちゃん

18才も歳が離れてた超絶美人の理佐ちゃんとの擬似親子のような関係を楽しむ俺

その前に社長と従業員って関係なのではあるが社長一人社員一人の欅製作所ではそんなの関係無いのだ


「そんなだから奥さんに逃げられちゃうんですよ」
なかなかエグい嫌味を言いながら看板屋の待つ事務所に俺を連行する理佐ちゃん



「おぉっ、思った通りの出来映え!」
新装なった欅製作所の看板見上げて歓喜する俺

「いつの間に看板頼んでたんだ・・・」
借金でこしらえた看板にため息つく理佐ちゃん

「まぁまぁ、そんなに深刻にならないで、我が社も天下の乃木重工さんの協力会社になるんだから看板にも格が必要だろ」
理佐ちゃんを励ます俺

「はしゃぎすぎ・・・まだ本決まりにもなってないのに看板にロケット品質は気が早いですよ」
はしゃぐ俺を呆れた眼で見るクールな理佐ちゃんだから好き

263 :下町の理佐ちゃん 第14話 前編:2018/12/02(日) 20:00:34.06 ID:40tfr1FWa.net
「俺君ならいつか花を咲かすと思ってたよ」

「俺たちの商店街からロケット作る男が現れるなんて誇りだよな」

欅製作所の新しい看板を見上げながら俺を讃える商店街の人々


やはり超一流企業である乃木重工のロケット事業に参画してるってのは偉大なことなんだとしみじみ感じる俺

そんな俺と商店街の人々をちょっと離れたところで見守る理佐ちゃん

人見知りを発揮して地蔵と化してる理佐ちゃんってわけだ



「目の前の仕事にただ真剣に取り組んでただけなんだけどよ、やっぱり世界は見逃してくれねえんだよな」
なんて謙遜しきりに鼻高々な俺

「でもよ、理佐ちゃんには感謝しろよ、あの娘が来てからだろ俺君に運が向いてきたの?」
理佐ちゃんの方を見ながら驕る俺を諌める電気屋の土田

「確かに勝利の女神より美人な理佐ちゃんは俺君にとっては幸運の女神だな」
土田に同調する商店街会長の澤部

澤部の言葉が聞こえたらしく頬染めて首を振る奥ゆかしくも謙虚な理佐ちゃん

264 :下町の理佐ちゃん 第14話 後編:2018/12/02(日) 20:00:57.20 ID:40tfr1FWa.net
「確かに理佐ちゃん来てから毎日楽しいからな・・・」
澤部に言われて理佐ちゃん来てからの日々を振り返る俺

俺の言葉に聞き耳立てる理佐ちゃん

照れるくせに褒め言葉は聞き逃したくない複雑な理佐ちゃん

 
「案外運ってのは侮れないからな、大事にして工場辞められないようにしろよ」
なんて俺に忠告かます商店街会長の澤部

「いっそ嫁に来てもらえよ」
恐い巨顔に似合わずつまらない冗談を言う電気屋の土田

「バカ言うんじゃねえ、理佐ちゃんまだ20才だぞ、俺みたいなオッサンなんて相手にしてくれるわけねえだろ!」
なんて冗談が通じない理佐ちゃんに関しては何故か堅物な俺

お父さん気分なんやろか?



「ははは、冗談だよ、それより逃げた奥さんに戻って来てもらえよ、もう苦労かける心配ないだろ」
なんて笑う土田

「やめてくれよ〜、もう未練無いよ〜」
なんて照れながらも否定ポーズするけど満更でもない俺に

「何時までも浮かれてんじゃねーよ」
なんて人の目も構わずドス効かす理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・人見知りどうしたの・・・?」
地蔵から脱却した理佐ちゃんに驚く俺


「もう知らない」
なんて俺の言葉に我に返るなり事務所に閉じこもる理佐ちゃんだから好き

265 :下町の理佐ちゃん 第15話 前編:2018/12/03(月) 23:29:58.84 ID:boHKlAnCa.net
「何書いてんですか?」

看板も新しくなり欅製作所が一流企業への第一歩を歩み出して数日

お昼休みを利用して事務所の机で手紙を書く俺の手元を覗き込む超美人事務員の理佐ちゃん

「わっ!?プライベート案件だから見ないでくれ〜」
机に突っ伏して理佐ちゃんの視線から手紙を守る社長な俺


俺が必死になって隠せば隠すほど手紙を見たくなるつむじ曲がりの理佐ちゃんだけに

「怪しい・・・」
なんて呟き無理矢理俺から手紙を奪おうと手を伸ばしてくる


「恥ずかしいから止めてくれ」

「たった二人の社長と社員でしょ!見せてよ」
必死に懇願する俺にますますドSな笑い浮かべて手紙を引っ張る理佐ちゃん

そして破れてしまう手紙・・・


「ひぃ〜逃げた女房に復縁を懇願する手紙が破れてしもた〜不吉や〜」
破れてしまった手紙に思わず悲鳴あげる38才の俺

「復縁!?」
破れた手紙を拾おうとしてたけど俺の言葉に動き止める理佐ちゃん


「いやぁ、こないだの澤部や土田の話を本気にしたわけじゃないんだけどさ・・・」
若い理佐ちゃんに逃げた女房への手紙を書いてたのがバレて恥ずかしい俺

「奥さんには未練無いって言ってませんでしたっけ?」
なんとなく冷たい口調っぽい理佐ちゃん

「未練は無いよ、未練は無いんだけどね・・・今の俺なら苦労かけないんじゃないかなぁと思ってさ」
理佐ちゃんの冷たい視線に何故か言い訳してる俺

「社長、それが未練って言うんですよ」
今度ははっきり冷たい口調の理佐ちゃん


逃げた嫁に未練たらたらな俺にさすがにドン引きしたか?

なんてやっぱり嫁に戻って来て欲しい俺

266 :下町の理佐ちゃん 第15話 後編:2018/12/03(月) 23:30:45.19 ID:boHKlAnCa.net
「理佐ちゃんにドン引きされてしまったな・・・」
ため息こぼしながらもネジ作りに励む午後の俺

あんな気性難で嫁が帰ってきた時に上手くやれるかな?

まだ復縁出来たわけでもないのに嫁と気まぐれな理佐ちゃんの仲を心配する気が早い俺に

「社長、お菓子買ってきたから休憩しましょ」
なんて声かける理佐ちゃん

「は〜い」
おっ、普通の理佐ちゃんに戻ってるやん!なんてほっとして返事する事務員の理佐ちゃんの尻に敷かれてる俺

いくらオッサンとは言え理佐ちゃんみたいな人類史上最高の美人にキモがられたくないからね

なんて多少は理佐ちゃんにも気持ちが傾き始めてるみたいな俺に

「今日から夕飯作るの自粛しますね」
なんてお茶とお菓子出しながら通告してくる理佐ちゃんだから好き

267 :下町の理佐ちゃん 第16話 :2018/12/05(水) 01:34:03.07 ID:va4BSdXAa.net
「理佐ちゃんおはよう」

朝から事務所の掃除する綺麗好きの理佐ちゃんに挨拶する二日酔いの俺

「何時まで寝てんですか?社長じゃなったら遅刻ですよ」
俺が散らかした机の上を片づけながら呆れる理佐ちゃんに

「すまんね・・・」
なんて苦笑いしながら謝る俺

昨日までは俺が寝坊したら部屋まで上がりこんで起こしてくれてた理佐ちゃん・・・

逃げた元嫁に未練があるオッサンには冷たくなるもんやろか?

昨日から夕飯を作ってくれなくなったことも相俟って淋しい俺

「それにお酒臭いし、技術者なんだから体調管理ちゃんとしてくださいよ」
なんて仕事には手厳しい理佐ちゃん

どうやら口だけは大層な俺の話を聞いてるうちに影響受けてしまったみたいだな・・・

「誰かさんが夕飯作ってくんなくなっちゃったからさ、外で食べてたらそのまま飲んじゃったんだよね、朝も起こしてくんねえし」
冷たい理佐ちゃんに軽く嫌味を言ってみるチャレンジャーな俺に

「二日酔い私のせいにしてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん


「ねぇ、奥さんに帰ってきて欲しいんでしょう?」
めっちゃ真剣に聞いてくる事務員の理佐ちゃん

「うん・・・」
真剣な理佐ちゃんの美しさに気圧されながらうなずく俺

「だったら奥さんに誤解されちゃうから私に甘えないでください」
なんて俺と逃げた元嫁のことを考えて距離を取ってくれてた気配り理佐ちゃん

「そんな深い理由があったなんて・・・」
優しい理佐ちゃんの手を握りしめ感激する俺

「いちいち感激しないでください・・・」
俺の手を離しながら苦笑いする理佐ちゃん



「いやぁ、でも安心したよ、理佐ちゃんが急に冷たくなったからさ、元嫁に未練たらたらでキモわるがられてんのかと思ってさ」
理佐ちゃんがいれてくれたお茶を飲みながら笑う俺

「キモいぐらいで冷たくしませんよ」
またも苦笑いな理佐ちゃん

「そうだよな、理佐ちゃん心広いもんな」ってますます高笑いな俺に

「ヤキモチ妬いたの気づけよ、鈍感」
なんて聞こえないように小声で呟く理佐ちゃんだから好き

268 :おかみさんな理佐ちゃん 第1話 前編 :2018/12/05(水) 19:28:29.99 ID:7ZUFezRia.net
俺って奴はよほど前世の行いが良かったのか?

小5にして神様からのプレゼントと呼び声高い理佐ちゃんの隣の家に生まれ

同じ歳の幼なじみとして面倒見の良い理佐ちゃんに時に優しくされ時に厳しくされながらもすくすく育ちわんぱく相撲で横綱張るほど巨漢に育った小5の俺

ずっとこのまま世界一美人に育つであろう理佐ちゃんの傍で呑気な日々が続くかと思いきや・・・


「ちょっとは痩せなよ」
わんぱく相撲の横綱たる俺のお腹つまんで呟く理佐ちゃん

そんな無愛想な一言残しどこぞの町へと引っ越しちゃった幼なじみの理佐ちゃん・・・



「う〜ん、傍に居るのが当たり前だと思って軽く見てたけど居ないと悲しくて涙が止まら〜ん」
なんて理佐ちゃんを乗せて走り去る引っ越し屋さんのトラックに涙が溢れて五体投地で駄々こねる巨漢な俺

わんぱく相撲とはいえ天に選ばれし横綱たる俺の慟哭に天地も涙するってもんだぜ

てなわけで理佐ちゃんが去って初めて理佐ちゃんにマジで恋してたと気づく小5の俺

それからは理佐ちゃん居ない淋しさを埋めようとグレる俺

わんぱく相撲の横綱になるほどの巨漢に物言わせて茨城一のワルなんて呼ばれるまでに成り上がった俺

269 :おかみさんな理佐ちゃん 第1話 後編 :2018/12/05(水) 19:29:07.03 ID:7ZUFezRia.net
「風はひとりで吹いている〜♪月もひとりで照っている〜♪」
なんて鼻唄まじりに番長を半殺しにして高校入学を派手に飾る俺

「デブだからって甘く見るなよ」
番長とその取り巻きをビビらし高笑いで教室に参上な俺

「俺君またケンカしたと?」
俺を見るなり軽く注意してくる中3の夏休み明けから付き合ってる長濱ねるちゃん

女は生涯理佐ちゃん唯ひとりと決めてる俺ではあったが中3の1学期に転校してきたねるちゃんの可愛さに転んでしまったってわけだ


そんなこんなでねるちゃんとイチャイチャしたい一心で高校3年間を無事に過ごし高校チャンピオンの肩書きを手土産に名門貴乃華部屋への入門決める俺



「私も東京の大学行くね」
なんて言ってくれるねるちゃん

「ねるちゃんのために頑張るわ」
とは言ったものの・・・相撲の世界でブイブイ言わして幼なじみの理佐ちゃんと再会したいとゆう野心満々な俺

許せねるちゃん、やっぱり俺は理佐ちゃんじゃなきゃダメなんだ・・・

痛む良心を抑えながらもねるちゃんは可愛いので本心を隠し横綱を目指して上京する天に選ばれし将来の横綱な俺

引っ越し以来どこに居るかも分からないぐらい消息不明なくせに誠実な俺に二股かけさせちゃいそうな理佐ちゃんだから好き

270 :おかみさんな理佐ちゃん 第2話 前編 :2018/12/05(水) 20:14:42.21 ID:7ZUFezRia.net
「匿ってくれい」

鼻息荒く入門したわりに貴乃華部屋の厳しさにあっさり音をあげ彼女ねるちゃんの部屋に逃げ込む俺

「そんなに厳しいんだ」
俺のために夕飯作りながら同情してくれるねるちゃん

「うん、稽古は慣れちゃえばなんてことないんだげどさ、親方がちょっとね・・・頭が固いと言うか・・・」

現役時代は平成の大横綱と呼ばれた我が貴乃華親方ではあるがとにかく相撲に対する厳格さと一途さに生来チャランポランな俺は辟易していた

「とにかく真面目過ぎちゃってさ他所の部屋の人と遊びに行っちゃダメなんて言うんだよね」
ねるちゃんに向かって肩を竦める俺


「でもさお相撲辞めちゃったら俺君の両親ガッカリするんじゃないかな・・・それにお相撲さんじゃなかったらただのデブだよ」
俺を思い止まらせようと問題提起してくる頭の良いねるちゃん

「辞めないよ、ただたまに息抜きしたくなっちゃうんだよね」
なんてねるちゃんに笑いかける俺

なんたってまだ愛しの理佐ちゃんと再会果たしてないから相撲を辞める訳にはいかない俺

そんなこと考えながらねるちゃんの肩を抱く誠実さは一旦棚上げする器用な俺

「ちょっと・・・まだダメだよ・・・」
なんて言いながら俺にもたれ掛かってくるそこは分かってるねるちゃん

271 :おかみさんな理佐ちゃん 第2話 中編 :2018/12/05(水) 20:15:02.37 ID:7ZUFezRia.net
そんなこんなで一年が過ぎ



「ひぃ〜痛いっす」
新入りの澤部を無理矢理股割りさせて泣かす十両な俺

「おいおい俺乃華、やり過ぎんなよ」
竹刀で新入り澤部に気合い入れる俺に苦笑いする貴乃華親方

注意しながらも次の場所では幕内確実と噂されてる俺にご満悦だ

「最近はかわいがりも体罰だなんだと騒がれるからな、俺の出世にも響くから気をつけてくれ」
なんて俺を見る目も優しい親方

「へい、親方には1秒でも早く理事長になってもらい協会改革をして頂きたいので心得てます」
なんて心にも無いこと言って親方の機嫌を取る生き方上手な俺

272 :おかみさんな理佐ちゃん 第2話 後編 :2018/12/05(水) 20:16:24.67 ID:7ZUFezRia.net
「おい!ちゃんこ出来たら呼びに来い」
付き人の小宮と相原に命じて予約しといたソープへと赴く俺


「ねるちゃんに振られちゃったから風俗で金が消えるな・・・」
タクシー拾おうと大通りに歩きながら愚痴る俺

中3からの彼女だったねるちゃんが十両目前の俺に結婚をちらつかてきたのはもう半年前だ

以前の俺なら調子良いこと言って誤魔化す俺なのたが・・・

愚直なまでに一途な貴乃華親方に日々の稽古で感化されてしまったらしく

「ねるちゃんすまん、小5の頃から我が心には理佐ちゃんとゆう想い人が住んでいるのだよ」
なんて白状しちゃった俺なのだ

偏屈な親方ではあるが変にカリスマがあるから困ったもんです・・・


「私と付き合ってた5年間はなんだったと!」
なんて俺にビンタして去っていったねるちゃん

ねるちゃんは可愛いから良い男が現れるさ・・・

なんて東京の空を見上げながらねるちゃんに振られた日を思い出してセンチになってたら

「一段と太ってんじゃねーよ」
なんて懐かしくも恋しいドスの効いた声

離ればなれになってから9年

故郷茨城を離れた東京で俺と再会果たす幼なじみの理佐ちゃんだから好き

273 :おかみさんな理佐ちゃん 第3話 :2018/12/05(水) 23:42:42.16 ID:7ZUFezRia.net
「理佐ちゃ〜ん!?」 

9年振りに再会した理佐ちゃんの可愛さと美しさに我を忘れて泣きつく関取な俺

「はいはい、久しぶりだね」
感涙にむせぶ俺とは対照的にあっさりしてる理佐ちゃん

相変わらずクールとゆうか・・・反応薄いな

なんて変わらぬ魅力な俺の理佐ちゃん


「花束なんて持ってもしかしたらデートだった?」
ソープ嬢に贈るつもりの花束指差して無邪気に聞いてくる愛しの理佐ちゃん

「なんか予感がしたから・・・」
大嘘ついて花束を理佐ちゃんに手渡す機転な俺

9年想い続けてきた愛しの理佐ちゃんに今から花束持参でソープに行くとは言えまい


「えっ!?マジで・・・」
理佐ちゃんと再会するのを予見していたと言ってのける俺の予知能力に驚き隠せない理佐ちゃん

「やっぱりスピード出世するお相撲さんの直感力って凄いんだね」
俺から花束を受けとり無邪気に笑う理佐ちゃん

良かった昔のまま流されやすくあっさり信じてくれる理佐ちゃんで・・・

なんて胸を撫で下ろす俺


しかし可愛くなったもんだ

ガキの頃は幼なじみ故に贔屓目で見て世界一可愛いと決めていたけど20才の理佐ちゃんは可愛さに美しさとスタイルの良さを兼ね備えた文句無しに世界一の美人だろう

なんてガキの頃から理佐ちゃんのポテンシャルを見抜いていた自分の眼力にひとり頷く俺を

「ねぇ、なに頷いてんの?」って不思議そうに見てる理佐ちゃん

可愛い・・・


「いやぁ、こんな偶然本当に有るのかよ〜なんて驚いてんだ、理佐ちゃんにずっと会いたかったからさ」
理佐ちゃんに会うためだけに精進してきた俺に神様がご褒美くれたのか?なんて喜ぶ俺

「偶然なわけないじゃん」
浮かれる俺に呟く理佐ちゃん

「えっ、まさか理佐ちゃん俺に会いに来てくれたの?」
ますます感激な俺に

「うん、すっかり忘れてたんだけどさ、そういえば子供の時にこんな奴が居たな〜なんて思い出したから」
なんて宣うクールな理佐ちゃん

小5の時に離ればなれになってから片時も幼なじみの理佐ちゃんを忘れなかった俺

そんな俺をあっさり忘れてた理佐ちゃんだから好き

274 :名無しって、書けない?:2018/12/07(金) 00:49:02.31 ID:gCIcjRnwa.net
埋め立て出ちゃった

275 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第65話 前編:2018/12/07(金) 00:49:43.79 ID:gCIcjRnwa.net
「ヘイヘイヘイ〜張り切ってこうぜ〜!」

姉妹校である乃木坂学園との坂道学園対抗リレーに勝つために練習張り切る俺


「俺君よ、やる気なかったわりに張り切ってるね」
昨日とはうって変わってやる気満々な俺を訝しむ澤部

「ご褒美あるからな」
澤部にニヤリと笑いかけながら校庭の隅で土田先生と並んで立ってる理佐ちゃんに手を振る俺

土田先生の視線を気にしてそっぽ向いて俺をスルーする愛しの理佐ちゃん


対抗リレーなぞ興味も無いしやる気も無かった俺ではあったが・・・

幼なじみ兼彼女である理佐ちゃんからキスされたうえにキス以上のご褒美ちらつかされて張り切ってるってわけだ


「なあ澤部よ、キス以上のご褒美って言ったらいくら愚かなお前でも察しがつくよな?」
アキレス腱を入念に伸ばしてる澤部を勝ち誇った目で見下ろす俺

見た目と違ってウブな理佐ちゃんに足を引っ張られてこいつには経験値でちょっと先を越されてきたが・・・

さすがにまだゆいぽんとはキス止まりだろ・・・

なんて公式ライバルの澤部とゆいぽんカップルを対抗リレーで活躍して抜き去る気満々な俺

だいたいこんな三等兵クラスの澤部がゆいぽんと付き合ってるのが間違いなのだ

かって恋のキューピットとして澤部とゆいぽんの仲を取り持ってしまったことを深く後悔してる俺


「なんだよ!いきなり愚か者呼ばわりするなんて失礼だな、誰のせいで俺まで対抗リレーに出ると思ってんだよ」
土田先生に対抗リレーに出る交換条件として澤部の出場を強要した俺に不満たらたらな澤部

「リレーで良いとこ見せて理佐ちゃんと初体験に持ち込むためには引き立て役が必要だからな」
理佐ちゃんのキス以上のご褒美をエッチと想い定めてる健全男子な俺


「余計なこと喋ってんじゃねーよ」
ドス効かせながらそんな俺のホッペつねる理佐ちゃん

276 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第65話 後編:2018/12/07(金) 00:50:06.25 ID:gCIcjRnwa.net
「理佐ちゃん痛いよ・・・」
腫れたホッペをさする涙目な俺

「うるさい!あんた土田先生に私がマネージャーやらなきゃ対抗リレーに出ないって駄々こねたでしょ!」
なんて俺を詰める天地開闢以来の美人理佐ちゃん

怒ってても可愛い・・・


「なっ、なに言ってんだい・・・僕は知らないよ・・・」
詰める理佐ちゃんから目を逸らし答える俺

「とぼけないでよ!いい迷惑なんだからね」
俺には対抗リレーに出ろと強要したくせに自分がマネージャーさせられるのは迷惑と宣うチャーミングな理佐ちゃん

「それにさ・・・」
恥ずかしそうに俺の耳元に顔を近づけてくる理佐ちゃん

「うん・・・?」
そんな理佐ちゃんにドキドキする俺に

「ご褒美あげるのは私と俺君だけの秘密だよ・・・」
めっちゃ小声が逆にご褒美やっぱりエッチさせてくれんじゃん!?
なんて俺に確信させちゃう理佐ちゃんだから好き

277 :名無しって、書けない?:2018/12/07(金) 23:08:53.04 ID:TSKqNnAWa.net
そろそろ5ちゃんから撤退してブログに直接書こうかと何度か思ったんだけど何故かアメブロだと妄想が湧かないのでやはりこのスレは落とせん

それにつけてもうたコンと歌謡祭を続けて見逃すとは・・・

理佐ちゃんファースト時々滝沢カレンに浮気な俺にはかって無かったことで忙しさが恨めしい

という仕事の合間を縫っての独り語りな保守

278 :名無しって、書けない?:2018/12/09(日) 23:56:23.79 ID:sHP1IPZTa.net
フィギュアの紀平梨花ちゃんに浮気中〜

279 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第66話:2018/12/10(月) 22:10:14.40 ID:bUQExULQa.net
「あぁ〜体が痛い・・・明日は練習休むわ」

対抗リレーの練習が始まってまだ2日しか経ってないのに早くも音をあげる俺

理佐ちゃんの巧みなモチベーションコントロールにヤル気は出した俺てはあるが上がったものは下がるのが自然の摂理ってもんだろう

という訳で今は学校帰りの帰り道ってわけだ



「音をあげるの早くない?」
愚痴る俺と並んで歩きながら呆れる愛しの理佐ちゃん

「いや、早くないね、むしろ俺にしては頑張ったほうだよ、生まれた時から俺の後ろをくっついて歩いてたわりに分かってないね、俺って男が」
幼なじみのくせにいまだに俺を理解してない理佐ちゃんに逆に呆れる俺

「なに言ってんの?あんたこそいつも私にくっついて歩いてたくせに」
なんて目を剥く負けず嫌いな理佐ちゃん

「そっ、そうだったけ・・・」って苦笑いしながら頭掻く俺


負けず嫌いが発動した理佐ちゃんには逆らわないのが理佐ちゃんの幼なじみとして生きてきた俺の流儀だ

「そうだよ、いつもくっついて歩いてたよ」
勝ち誇ったように笑いながら歩き出す理佐ちゃん

「ちぇっ、理佐ちゃんを守ってたんだけどな・・・」
理佐ちゃんの背中にぼやく幼い頃から理佐ちゃんを守るために生まれた運命を自覚してた俺

こんなキツい性格した女を守る必要あんのかと時々疑問に思うのも事実ではあるが・・・

なんて己れの運命に疑いを抱く俺を

「ほら、早く帰るよ」
なんて急かす理佐ちゃん

やはり可愛い・・・


「理佐ちゃん待ってくれ〜」
理佐ちゃんの可愛さにやはり理佐ちゃんを守るために生まれたのが己れの運命と想いを新たにする俺に

「やだ」
なんてことさら早歩きになる天の邪鬼な理佐ちゃんだから好き

280 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第67話 前編:2018/12/10(月) 23:24:36.74 ID:bUQExULQa.net
「ほらぁ、やっぱり俺君がくっついて歩いてるじゃん」

俺の待ってくれにドSの性が目を覚ました理佐ちゃん

俺に追いつかれまいと家まで走ったせいで息切れしながら文句言う理佐ちゃんって訳だ!

人類最高峰の美人でありながら拗らせ気味な気性の理佐ちゃん

そんな理佐ちゃんの性格が堪らなく可愛いと感動する恋は盲目を地で行く俺


「お陰で疲れちゃったから責任取ってよ」
理佐ちゃんの欠点すら無条件な愛で包む俺にさらに絡んでくる悪ノリ理佐ちゃん

「俺に意地悪して走るからじゃ・・・」
遠慮気味に理佐ちゃんに疑義を呈する俺に

「うるさい!後で部屋行くから責任取ってよ」
なんて文句言いながら自分家に消えてく愛しの理佐ちゃん

281 :帰ってきた時をかける理佐ちゃん 第67話 後編:2018/12/10(月) 23:25:18.75 ID:bUQExULQa.net
「女が男に責任取れってのはアレしかないよな」
という訳で体で責任取るために夕飯食べてお風呂で身を浄める俺

そしてどこにコンドームを隠そうか思案する俺

「やっぱり枕の下が良いかな?」
なんてエッチな期待にワクワクしながらシュミレーションしてみる俺に

「何が枕の下なら良いの?」
なんて声かけてくる勝手に男子の部屋に侵入してくるおぼこい理佐ちゃん


「わっ!?あんた何やってんのよ」
おぼこいくせにコンドームには反応してドン引きする理佐ちゃん

「理佐ちゃんが責任取れって言うからさ・・・」
理佐ちゃんにドン引きされて俺の期待が無駄だとわかりへこむ俺


「なんで自分に都合のいい方向に責任の取り方考えるかな〜」って頭抱える理佐ちゃん


今日もエッチ出来ないか・・・

理佐ちゃんの反応に初エッチがまたも遠ざかったことを確信し肩を落とし落ち込む俺に

「勝手に勘違いして落ち込まないでよ〜」
なんて困る理佐ちゃん

「だって責任取れって怒ってたからさ・・・」
理佐ちゃんに甘えようといじけた振りする策士な俺に

「いじけてんじゃねーよ」ってドス効かす苦笑いな理佐ちゃん


「照れ隠しに怒った振りしただけだよ」
俺の机の上を片づけながら素っ気なく呟く理佐ちゃんに

「照れ隠し・・・」って問いかける俺

「うん・・・走ってるうちにさ、小さい頃の私が人見知り凄かったから友達出来ないの心配して俺君がいつも一緒に居てくれたの思い出してさ・・・」
なんてどうやら机の上を片づけてるのも照れ隠しらしい理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」
幼い頃から俺が理佐ちゃんを守る運命を全うしてたの思い出してくれた理佐ちゃんに感動な俺

「いつもありがとうね、お礼に湿布してあげるからこっち来て!」
どうやらリレーの練習で頑張ってる俺に湿布するために部屋に来たかった理佐ちゃん

「素直に湿布してあげるって言えばいいのに」
照れ隠しに責任取れとか面倒くさいこと言ってた理佐ちゃんを笑う俺に

「うるさい!黙って!」
なんてこれまた照れ隠しにキレた振りする理佐ちゃんだから好き

282 :名無しって、書けない?:2018/12/12(水) 23:34:05.30 ID:AToUJrT2a.net
理佐ちゃんは天地開闢以来の美人!

283 :保育園の理佐ちゃん 第59話 前編:2018/12/14(金) 22:02:25.48 ID:befUsM4wa.net
「ねぇ、早く起きないとご飯冷めちゃうよ」

甘い囁きで夢うつつの俺を揺り起こす世界一の美人理佐ちゃん

世界一美人に毎朝起こしてもらえる幸せを噛みしめる俺


「理佐ちゃん結婚して良かったよ〜」
叫びながら寝惚け眼で理佐ちゃんに抱きつく俺を

「いつ私があんたと結婚したのよ!」
なんて突き飛ばす朝から乱暴な理佐ちゃん


「夢だったのか〜」
理佐ちゃんに突き飛ばされた勢いで夢から覚め嘆く俺に

「毎朝毎朝同じ夢見て抱きついてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

284 :保育園の理佐ちゃん 第59話 中編:2018/12/14(金) 22:04:26.45 ID:befUsM4wa.net
「夢だったのか〜」
理佐ちゃんに突き飛ばされた勢いで夢から覚め嘆く俺に

「毎朝毎朝同じ夢見て抱きついてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん



「だいたいさ、もう復旧してんじゃないの?あんたのアパート」
布団を畳ながら鋭い質問してくる理佐ちゃん

285 :保育園の理佐ちゃん 第59話 後編:2018/12/14(金) 22:05:02.38 ID:befUsM4wa.net
俺と我が子俺助が住むアパートがボヤ騒ぎを起こし一時避難のために理佐ちゃんのお母さんの助け舟に乗りちゃっかり理佐ちゃん家に居候して早2週間


理佐ちゃんおわす楽園を出たくないばかりに大家さんからの連絡を無視してる俺ではあるが

男バレした志田ちゃんとの2ショットをブログに載せちゃう迂闊な理佐ちゃんでもさすがに怪しむか・・・



「まだ大家さんから連絡無いんだよね〜」
とりあえず理佐ちゃんの迂闊さを信じて嘘つく俺

「ふ〜ん、そうなんだ」
俺の言葉にちょっと機嫌良くなる分かりやすい理佐ちゃん


なんだかんだ文句言ってるけど毎朝寝惚ける俺との新婚ごっこを楽しみにしてる可愛い理佐ちゃんに笑顔になっちゃう俺

「なにニヤニヤしてんのよ?」
俺の笑顔に何かを悟り照れ隠しに不機嫌装う理佐ちゃん

「別に」
素っ気なく答えるもやはり幸せ過ぎる境遇に笑顔が止まらない俺に


「朝ご飯冷めちゃうから早く着替えなよ」
なんて逃げるように階段を降りてく照れ屋な理佐ちゃんだから好き

286 :保育園の理佐ちゃん 第60話:2018/12/15(土) 23:17:03.62 ID:vdP9s6B6a.net
「じゃあ、俺助のこと頼んます」

保育園と駅への別れ道で我が子俺助と手を繋ぐ理佐ちゃんに頭を下げる俺

「うん、俺君も仕事頑張ってね」
なんて俺助と手を振りながら保育園に歩いてく愛しの理佐ちゃん

「まるで本当の母子みたいだな・・・」
我が子と最愛の人の後ろ姿を見送りながら呟く俺

本来ならば理佐ちゃんと連れだって俺助を保育園に送りたいのだが・・・

朝から一緒に保育園に行ったら誤解されるとの理佐ちゃんの危惧から毎朝こんなとこで離ればなれの二人ってわけだ


「早いとこ結婚して気兼ね無く保育園に行きたいもんだよ」
なんてぼやきながら理佐ちゃんと俺助にまだ手を振ってる俺

その頭の中に去来する理佐ちゃんとの新婚生活

「将来的には理佐ちゃんのお義父さんお義母さんと同居するにしても最初は夫婦水入らずが良いな、俺助は居るけど」
なんて道端に座り込んで妄想が止まらない俺に

「早く会社行けよ!」
なんて戻って来て注意する理佐ちゃん

「わっ!?びっくりした」
理佐ちゃんに妄想破られて驚きの俺

「なに驚いてんの?」
俺助を小脇に抱えて怪しみの視線向ける愛しの理佐ちゃん

「理佐ちゃんと俺助の後ろ姿見てたら結婚したあとの展望が浮かんできてさ」
恥ずかしながら理佐ちゃんに答えるシャイな俺

「けっ、結婚〜!?」
俺の言葉に珍しく声が大きい理佐ちゃん

「理佐ちゃん声が大きいよ」
道行く人々が立ち止まりこちらを見ているのに気づき理佐ちゃんに注意する俺

「ごめん・・・」
俺の注意に正気に帰る理佐ちゃん

「理佐ちゃん見た目のわりに粗忽なとこあるから気をつけなよ」
珍しく素直な理佐ちゃんに忠告する亭主関白な俺に

「ちょっと!あんたがいきなり結婚とか言うからびっくりしちゃったんでしょ!」
持ち前の負けん気を発揮して食って掛かる理佐ちゃん

「でももう同棲してるし・・・」
負けず嫌いな理佐ちゃんにタジタジな俺に

「同棲とか言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんだから好き

287 :保育園の理佐ちゃん 第61話:2018/12/15(土) 23:32:11.46 ID:vdP9s6B6a.net
「同棲とか言ってんじゃねーよ」

なんてドス効かす理佐ちゃんの前にあわや形勢逆転いつものように理佐ちゃんの尻に敷かれそうになる俺

と、そこに

「何やってるの?朝から大声出して」
なんてチャリで通りかかる理佐ちゃんの先輩保育士齋藤のふーちゃん

「ふぁぁ〜何でもありません〜」
突然のふーちゃん登場に頭抱えてパニクる理佐ちゃん


「そうなの・・・?」
パニクる理佐ちゃんと俺を交互に見やり訝し気なふーちゃん

「全然何でも無いです」
隣に立つ俺から距離を取りながらふーちゃんに訴えるもかなりうろが来てる理佐ちゃん

「ふーん、何でも無いなら良いけど・・・」
うろが来てる理佐ちゃんに戸惑いながら呟く齋藤ふーちゃん

「私と俺君たまたま会っただけだよね」
なんて俺に念を押し姑息なウソつくワル理佐ちゃん

「まぁいいや、先行ってるよ」
理佐ちゃんのウソを信じたのかあっさり引き下がるふーちゃん

それ見てほっとため息の理佐ちゃんに

「仲良しなのは良いけど同棲してるのは大声で言わない方がいいよ」
なんてニヤニヤしながら忠告してチャリを漕ぎ出す齋藤ふーちゃん



「聞かれた・・・」
遠ざかるふーちゃんの背中見ながら頭抱える理佐ちゃん

「齋藤先生は喋ったりしないから大丈夫だよ」って理佐ちゃんを慰める俺

「ふーちゃんは喋らないけど私が恥ずかしいの!そもそも同棲なんてしてないし!」
恥ずかしさが怒りに変わりつつある理佐ちゃん

「えーん、あんたのせいで誤解されちゃったじゃん」
なんて怒りから泣きに移行し始める面倒くさい理佐ちゃん

「しまった、今日は朝から大事な会議が有ったんだ!」
愛しの理佐ちゃんの面倒くさい部分に巻き込まれてはならじとウソついて会社に逃走する俺

そんな俺の背中に

「バカ!帰ってくんな!」
なんて遠吠えする理佐ちゃんだから好き

288 :保育園の理佐ちゃん 第62話 前編:2018/12/17(月) 19:24:31.79 ID:+8eerzbra.net
「俺助迎えに来たぞ〜」

仕事を早目に済ませ保育園に俺助を迎えに来た俺

「理佐ちゃんはどこですかね?」
保育士齋藤ふーちゃんから俺助を受けとりながら保育園の中を物色する俺

どうせ帰る場所が同じなのだから一緒に帰りたい恋する俺の想い

「理佐ね・・・」
俺の問いかけに複雑な顔する齋藤のふーちゃん



「理佐ちゃんに保護者からクレームだと〜」
齋藤ふーちゃんから理佐ちゃんが園長先生から尋問されてると聞き怒り心頭に達する俺

「子供が好きで優しくて面倒見が良い理佐ちゃんにクレームなんてどこのモンスターペアレントなんだ!俺が説教してやるから相手の名前と住所教えてください」
我が心の主君理佐ちゃんのために討ち入り覚悟な忠臣な俺に

「そんなことしたら話がややこしくなるだけですよ、それに理佐にきたクレームに心当たりないですか?」
なんて俺の頭を冷そうと質問してくる齋藤ふーちゃん

「心当たりか・・・」って頭抱える有りまくりな俺

「やっぱり有りますよね」
頭抱える俺にうなずくふーちゃん

「愛情表現が暴力的だったり赤ちゃんとか潰したくなるとか言ってるからいつか犯罪者になるかもと思ったことはあるけど・・・」
討ち入る覚悟一転もしや理佐ちゃんが犯罪者になんて不安に頭抱えて震える俺

「俺さん、その心当たりは違うかも・・・」
頭抱えて震える俺に遠慮気味なツッコミ入れる齋藤ふーちゃん

「万が一理佐ちゃんが犯罪者になっても生涯支えるし一緒に被害者にも謝罪し続ける覚悟ですけぇ」
ふーちゃんのツッコミが遠慮し過ぎて聞こえずに気持ちだけが高まる理佐ちゃん命な俺に

「勝手に犯罪者にしないでよ!」
なんて文句言いながら登場の理佐ちゃん

289 :保育園の理佐ちゃん 第62話 後編:2018/12/17(月) 19:24:52.06 ID:+8eerzbra.net
「あんたのせいで注意されてたんだからね」
なんて俺を詰める理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」
理佐ちゃんの言葉でふーちゃんの言ってた心当たりに想い至る迂闊な俺

「だいたいね!俺君は・・・」

そこまで言って腹を抱えて笑うふーちゃんに気づき口をつぐむ愛しの理佐ちゃん

「笑わないでくださいよ!」
顔を赤くしながらふーちゃんに注文つける理佐ちゃん

「だって理佐が犯罪したと思い込んでめっちゃ悲壮感出してんだもんwww」
理佐ちゃんの願いも届かず笑いが止まらないふーちゃん

「もう、帰るよ!」
ふーちゃんの笑いを止めるの諦めて俺の手を掴んで逃亡する理佐ちゃんだから好き

290 :保育園の理佐ちゃん 第63話 後編:2018/12/19(水) 21:30:02.27 ID:mb+eVZZja.net
「なんで離れて歩いてんのよ?」

理佐ちゃんに握られてた手を離し町を歩く俺に不機嫌な理佐ちゃん

理佐ちゃんにきたクレームを気にして俺助と手を繋ぎ歩く理佐ちゃんから離れて歩くしおらしい俺ってわけだ

「保護者の目を気にしてまして・・・」
理佐ちゃんへの申し訳なさが滲み語尾が震える俺

「ふーちゃんに何か言われた?」って立ち止まり聞く理佐ちゃん

「いや・・・何も・・・」
齋藤ふーちゃんと言うか・・・あんたから俺のせいで注意されてるとキレられたから・・・
なんて言えずにうつむく俺


「別に俺君のせいじゃないからこっち来なよ」
言いながらおいでおいでしてくれる理佐ちゃん

罠か・・・

珍しく優しい理佐ちゃんに不穏なものを感じる俺

「俺のせいで園長先生に注意されたって言ってたけど・・・」
とりあえず聞いてみる俺

「あれは・・・俺君が私のこと犯罪者呼ばわりしてたから・・・つい文句言っただけだよ」
なんて困ったようにそっぽ向く理佐ちゃん



「いや〜良かった良かった」
理佐ちゃんからクレームが来たのは俺のせいじゃないって言ってもらい陽気を取り戻した現金な俺

「安心して陽気になってんじゃねーよ」
そんな俺に苦笑いしながらドス効かす理佐ちゃん

「まぁ、良いじゃないかw」
なんて陽気に紛れて理佐ちゃんと手を繋ごうと左手を差し出す俺に

「調子に乗り過ぎ」
イタズラっぽい表情で俺を睨む理佐ちゃん

「すいません」って落ち込みながら手を引っ込める俺に

「バ〜カ」
なんて笑いながら手を繋いでくれる理佐ちゃん

「いいの?」
戸惑いの色を隠せない俺に

「うん、私のこと生涯支えるって言ってくれたから」って呟く理佐ちゃん

「ありがとう」
理佐ちゃんと手を繋ぐ喜びに歓喜な俺に

「でもさ、私より俺君の方が犯罪者になりそうだよね、実際43話で捕まってたし・・・」
なんて照れ隠しに過去の話を蒸し返す理佐ちゃんだから好き

291 :名無しって、書けない?:2018/12/19(水) 21:31:08.65 ID:mb+eVZZja.net
>>290
タイトルに後編ってつけちゃった・・・

292 :保育園の理佐ちゃん 第64話 前編:2018/12/20(木) 02:25:26.76 ID:TCUYsgG5a.net
「今日も注意されてる!?」

我が子俺助と理佐ちゃんを迎えに来たわ良いものの・・・

昨日の今日でまたもクレームが来たとかで注意されてる愛しの理佐ちゃん

「とんでもないモンスターペアレントに目をつけられてるのか・・・」
愛しの理佐ちゃんの身を案じ心配で頭くらくらな俺

「お父ちゃん・・・」
心配そうに俺を覗き込む我が子俺助

「俺助心配すんな、たとえ相手が恐ろしいモンペであろうと理佐ちゃんはお父ちゃんが命を賭しても守ってみせるからな」
我が子に男の人生の筋がなんであるかを教える俺

そんな我ら親子を見てまたも腹を抱えて笑う理佐ちゃんの先輩保育士齋藤のふーちゃん

このアマ・・・我が子に男の生き様を語ってる父を笑うとわ・・・

下品に笑うふーちゃんに腸が煮えくり返る俺

293 :保育園の理佐ちゃん 第64話 後編:2018/12/20(木) 02:25:46.94 ID:TCUYsgG5a.net
「笑わなくてもいいじゃないですか・・・」
下手なことして理佐ちゃんがいじめられたらかなわんと怒りを隠し下手に出る理佐ちゃんファーストな俺

「あははは、だって俺さんのせいで今日もクレーム来たのに守るとか張り切ってるから」
笑いながら意外なこと宣う齋藤のふーちゃん

「えっ!?理佐ちゃんに聞いたら俺のせいじゃないって言ってましたよ・・・」って目が点な俺に

「俺さん、理佐から口止めされてたから黙ってようかと思ったけど俺さんと理佐が一緒に暮らしてるんじゃないかって疑惑が一部の保護者からもちあがってます」
なんてクールに告げるふーちゃん

理佐ちゃんの立場を考えたら非常にまずい事態やないかと立ち尽くす俺

「もっとも園長先生も皆も理佐に限ってそんな軽はずみなことは無いと思ってるんですけどね・・・私以外は」
なんてニヤニヤしながら俺を見るふーちゃん

まずい・・・

理佐ちゃんと俺が一緒に暮らしてるの知ってるんだよな・・・この人

「ちょっと先生!?誤解しないでくださいよ〜俺の部屋がボヤに捲き込まれて理佐ちゃん家に一時避難で下宿してるだけで同棲とは違いますからね〜」
慌てて同棲じゃなくて一時避難であることを主張する俺

「やっぱり一緒に暮らしてるんだ!?」
俺と理佐ちゃんが一緒に暮らしてることに確信が無かったらしく驚くふーちゃん

「あんたカマかけたんかい?」って憤る俺

「怒ってる場合じゃないですよ、私しか知らないから良いけど、理佐のこと大切に考えてるなら早く何とかしないと」
なんて理佐ちゃんを心配するふーちゃん

「ふーちゃんの心配はそれとして、何故に理佐ちゃんはクレームが俺のせいじゃないなんてウソついたんだろか?」
なんて細かいことが気になる悪い癖な俺

「自分のせいで理佐にクレーム来てるって知ったら俺さんが落ち込むからじゃないかな・・・」
鈍い俺に控え目に呟くふーちゃん

どこまでも俺思いな理佐ちゃんだから好き

294 :保育園の理佐ちゃん 第65話:2018/12/21(金) 19:41:17.85 ID:j3iEbJ1La.net
「星が綺麗だね」

黙って歩く俺にさっきから話しかけてくる理佐ちゃん

「うん・・・」
なんて返事するも心ここに在らずな俺

クレームのことには何も言ってくれない理佐ちゃんに戸惑ってる俺ってわけだ・・・

だったら聞けやって話なんだが気の小さい俺を気遣う理佐ちゃんの優しさにつけ込み知らんぷりしてようかと思いながら・・・
いやいやそれはダメだろうと葛藤中な俺


「ねぇ、俺君の部屋ってまだ復旧しないの?」
俺の葛藤を知ってか知らずか唐突に訊ねる愛しの理佐ちゃん

「大家さんに何回か電話してみたんだけどなかなか進まないみたいなんだよね」
葛藤してたわりにウソがペラペラ出てくる便利な俺

「そっか・・・」
なんてやや声が曇り勝ちな理佐ちゃん

ウソついたことを早くも後悔しながら遠ざかる理佐ちゃんと我が子俺助の背中を見送る俺



「ちょっと!二時間近くも何やってたの?」
理佐ちゃんと俺助に大幅に遅れて帰宅な俺を睨む玄関までお迎えの理佐ちゃん

どうやら俺助はすでに寝てしまったようだ


「一緒に歩いてたくせに家に着いたら居ないからびっくりしたじゃん!電話出ないし」
なんて心配が怒りに変わる理佐ちゃん

理佐ちゃんの優しさにつけ込む己が卑しさ気づいたら道端で気絶してた武士道な俺

「俺の中の武士が疼いてね・・・」
優し過ぎる理佐ちゃんを直視出来ずに横向いて呟く俺

「訳わかんないこと言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

しばらくぶりな哀愁な俺をスルーする理佐ちゃんにガックリな俺に

「そんなことより早く夕飯食べよう」
早く上がれと俺を急かす理佐ちゃん

「まだ食べてなかったの?」
もう8時半だぜ理佐ちゃんって驚く俺に

「俺君のこと待っててあげたんだからね」
なんてイタズラに笑う理佐ちゃんだから好き

295 :保育園の理佐ちゃん 第66話:2018/12/22(土) 23:06:40.21 ID:wySZyF+Ka.net
「ねぇ、明日俺助君のことどっか連れてってあげようよ」

遅い夕飯を食べ終わり食器を洗いながら提案してくる理佐ちゃん

「明日は休日出勤なんだよね・・・」
申し訳ない体を装う俺

「そうなんだぁ、なんだか俺君元気無いから気分転換になればと思ったんだけどな・・・」
俺を気遣うもすかされてガッカリする優しい理佐ちゃん

「ありがとう・・・」
優しい理佐ちゃんに胸がいっぱいな俺

休日出勤と偽り復旧されてるであろう我が部屋の様子を見に行くつもりの俺

この世の極楽理佐ちゃん家に下宿していたいのは山々ではあるがこれ以上理佐ちゃんに迷惑はかけらんないと部屋を見て踏ん切りつける決意の俺

「仕方ないからお母さん連れて出かけるか・・・」
気を取り直して呟く理佐ちゃん

「俺君に振られたからって誘われてもねぇ」
なんてテレビ見ながら理佐ちゃんをからかうお母さん

「うるさい!私が俺君に振られるわけないじゃん!」
自信満々にお母さんに文句言う愛しの理佐ちゃん

「ねっ」
なんて俺の方を振り返り小首傾げ同意求める理佐ちゃん

めっちゃ可愛いな・・・

理佐ちゃんの可愛さに我が部屋に戻る決意をぐらつかされて縁側に逃げる俺

その背中に「照れてんじゃねーよ」なんてドス飛ばす理佐ちゃん



「ひぃ〜やっぱり理佐ちゃん家から出て行きたくないよ〜」
小首傾げる理佐ちゃんの可愛さに庭を眺めながら駄々こねるしかない無力な俺

「八つ当たりじゃ!」
こじんまりとした理佐ちゃん家の庭を荒らす小物な俺

「ちょっと、なに騒いでんの?近所迷惑だよ」
なんて騒がしい俺の様子を見に来た理佐ちゃん


「わっ!?あんた何やってんのよ!」
哀しみが深きゆえに庭を荒らしてる俺見て悲鳴あげる理佐ちゃんだから好き

296 :サンタの理佐ちゃん 第1話 前編:2018/12/23(日) 20:36:49.84 ID:7bvQ56cma.net
「ちきしょ〜!」

なんの因果か知らないがトナカイなんかに生まれ変わってしまい日々不平不満が溜まる一方の俺

前世では江戸有数の豪商の若旦那としてなに不自由無い人生だっただけにトナカイみたいな動物の境遇には馴染めんのよね・・・

だいたいここ何処だよ?

年がら年中寒いしヒグマやらオオカミに襲われるし・・・

「ちっ、人からトナカイに生まれ変わるなら前世の記憶ちゃんと消しといてくれよな!境遇にギャップが有りすぎてついてけないじゃねぇか!」

なんて天に向かって文句言ってたら

「やあ俺君、相変わらず愚痴と文句が止まらないみたいだね」
真っ赤なお鼻のトナカイさんが俺を訪ねて来た

こいつは生まれつき鼻が赤かったせいで仲間のトナカイたちからイジメられてたんだけど

ある日転校してきた俺にチョッカイ出して来たイジメっ子がボコボコにされてからは俺に付きまとうようになっていた

「お前こそ何だか楽しそうじゃねぇか、痩せっぽっちのイソップのくせによw」
なんて真っ赤なお鼻のトナカイさんを愛情込めた愛称で呼ぶアラスカ一のワルなんて呼ばれてる俺

「中学生の頃のあだ名で呼ばないでくれよ、実は我が赤鼻一族は代々成人になると一晩限りの名誉あるお役目を仰せつかるんだけどさ、そのお迎えが今日やってくるんだ」
なんてアラスカトナカイの中でも名誉の一族出身だったイソップ

「そいつは凄いな!お前と友達だったのが自慢になるよ、お役目頑張れよ」

真っ赤なお鼻のトナカイことイソップを励まし村外れのデリヘルに向かう俺


「しかし、ガキの頃は俺に守ってもらってたイソップが名誉のお役目仰せつかってるってのに俺は昼間からデリヘルか・・・」
親友とのトナカイとしての格差にため息漏らすも嬢が部屋に来る前にお風呂に湯を張って待機するプレイタイムを無駄にしない俺

297 :サンタの理佐ちゃん 第1話 後編:2018/12/23(日) 20:37:16.09 ID:7bvQ56cma.net
「ちきしょ〜覚えてやがれ!」
嬢にしつこく本番せがんだのが災いして運転手さんを呼ばれてしまいボコられるはぐれトナカイの俺

「うるせー!てめえは出禁だクズ野郎!」
傷ついた俺に心無いこと宣うデリヘルの運転手

かようトナカイ界においても人間界同様本番強要野郎には厳しいのだ



「あぁ、粋でイナセな江戸が懐かしい・・・」
人間だった前世を懐かしむトナカイな俺


今から始まる物語の舞台が人と動物が垣根無く暮らすファンタジー世界であると説明してたら理佐ちゃんの出番が無くなってしまった・・・

298 :名無しって、書けない?:2018/12/23(日) 21:00:11.88
AKBの小説とか
http://story2.ichaos.me
体験談
http://lazoo.ichaos.me

299 :サンタの理佐ちゃん 第2話:2018/12/23(日) 21:13:37.27 ID:7bvQ56cma.net
「ちっ、有馬も負けてんじゃねえか!」

地べたに寝転がりスマホで競馬の結果チェックして駄々こねる俺

デリの運転手にはボコられるし有馬記念も負けて散々な俺

と、そこに

「ねぇ、ちょっと道教えて欲しいんだけど・・・」
小声で声かけて来た謎の女

「家帰って紀平梨花ちゃんの応援しなきゃいけないからパスで」
女の方を見ずに返事するクールな俺

「ちょっと、フィギュアは夜の7時からでしょ、まだ時間あるじゃん」
なんて抗議してくる時間管理確りしてそうな謎の女

「トナカイの俺が人間に関わってもろくなことないんでね」
なるべく関わり合いたくないので女の方に一瞥もせず立ち上がる俺

「人に関わり合いたくないって・・・あんたたった今デリヘルの人にボコられてたじゃん」
なんて一部始終を見ていたらしい女


「そっ、それは・・・前世で人間だった頃の名残りで・・・人にしか欲情しない性だから・・・」
トナカイとしての最大のコンプレックスを打ち明ける俺

不思議だ・・・

親友である赤鼻トナカイのイソップにさえ打ち明けたことがない秘密を話してしまった俺

何故かこの人の声は俺の心の鎧を容易く外してしまう

なんて謎の人影に畏敬の念を覚えはじめた俺

そんな俺に

「訳わかんないこと言ってんじゃねーよ」
なんて俺の捧げた畏敬の念に相応しく無いけど何だか愛おしいドス効かせる謎の女

なんやこいつ・・・

怖いもの見たさで女の方に目をやる俺

その瞬間イナズマのごときトキメキに射たれる俺

トナカイの俺をひとめ惚れさせちゃうサンタコスの理佐ちゃんだから好き

300 :名無しって、書けない?:2018/12/23(日) 22:36:23.57 ID:7bvQ56cma.net
紀平梨花ちゃん負けてしまった・・・

301 :サンタの理佐ちゃん 第3話 前編:2018/12/23(日) 22:37:00.06 ID:7bvQ56cma.net
「サンタ見習いでやんすか!?」

クリスマスに靴下に入ってて欲しい美人第1位間違いなしの理佐ちゃんから事情を説明されて頷く俺

「うん、だからこの格好もコスプレじゃないんだよね」
サンタコスと勘違いしてた俺に苦笑いする理佐ちゃん

「そうなんだ、めっちゃ似合ってるから逆にコスプレかと思ってしまいました」
なんて恥ずかしさから角を掻くトナカイの俺

「ジロジロ見ないでよ、私の師匠サンタの趣味でミニスカート履かされてんだから」
なんて照れながら抗議する愛しの理佐ちゃん

「それは大変ですね・・・」
理佐ちゃんに同情するふりしてミニスカートから覗く理佐ちゃんの太もも・・・いや、人類の至宝をガン見する俺

「わっ!?あんた喉仏んとこの毛がめっちゃ伸びてきてるよ」
俺の身体的変化に驚く理佐ちゃん

可愛い過ぎるやろ・・・

「気にしないでください我々トナカイは繁殖期に入ると咽頭部の毛が伸びるんです」
理佐ちゃんにトナカイの生態を説明する俺に

「発情してんじゃねーよ」
なんてドス効かせながら毛布で『人類の至宝理佐ちゃんの太もも』を隠す慎み深い理佐ちゃん

ますます愛おしい



「ほう、師匠の仰せで赤鼻一族のトナカイを迎えに来たと」
理佐ちゃんがアラスカのトナカイ村にやって来た理由を知り相槌打つトナカイのくせに聞き上手な俺

我が友イソップを迎えに来たのが世界一の美人理佐ちゃんと知り一計を案じる俺

302 :サンタの理佐ちゃん 第3話 後編:2018/12/23(日) 22:37:19.53 ID:7bvQ56cma.net
「その赤鼻のトナカイに心当たり有りますよ、ただ今日はもう暗いし理佐ちゃんような美人の独り歩きは危険なので今夜は僕の家で紀平梨花ちゃんの逆転優勝を応援しましょうよ」
などと言葉巧みに理佐ちゃんを誘い込む俺

「うーん?どうしようかな・・・」
夜道も怖いが知らないトナカイの家に泊まるのはもっと怖いと処女故の貞操観念に悩む理佐ちゃん

「ほら、タロットでも明日の方が吉と出てますよ」
悩む理佐ちゃんの背中を押そうと蹄で器用にタロットカード操る俺

「わっ、本当だ、じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔しようかな」
なんて占いを信じ容易く騙される純粋な理佐ちゃんに感謝



「ひぃ〜梨花ちゃん負けてしもうた」
宮原選手の猛攻は凌いだものの最終競技者の坂本花織ちゃんに逆転優勝かっさらわれた紀平梨花ちゃんに涙目な俺

「そんながっかりしなくてもいいじゃん、坂本花織ちゃんの演技が良すぎたから仕方ないよ」
なんて俺を慰めてくれる理佐ちゃんだから好き

303 :名無しって、書けない?:2018/12/23(日) 22:47:34.39 ID:7bvQ56cma.net
クリスマスが近いせいか心温まるファンタジーを書き始めてしまった・・・

304 :サンタの理佐ちゃん 第4話 前編:2018/12/24(月) 14:52:56.55 ID:2NZNcg4YaEVE.net
「お風呂沸かしましたんでごゆるりと温まってください」

フィギュアも終わりサンタ見習いの理佐ちゃんのためにお風呂の用意するトナカイの俺

「お風呂・・・」
警戒心MAXな視線で俺を睨む理佐ちゃん

「心配しないでください、僕が居たら落ち着いて温まれないと思うんでちょっくら友人宅に用を済ましてきやす」

「じゃあ・・・入ろうかな」
なんて遠慮気味に立ち上がる愛しの理佐ちゃん



「俺君どうしたんだい?こんな夜分に・・・」
突如現れた俺に浮かない顔で訊ねる真っ赤なお鼻のトナカイさんことイソップ

「お前こそどうした?浮かない顔して」
イソップの質問には答えず逆質問な俺

「実はさお迎えのサンタさんが迎えに来なくてさ・・・」
うつむき呟くイソップ

やはり理佐ちゃんはこいつを迎えに来たで間違いなしだな

今更ながら確信する俺

「そいつは妙だな、サンタからの招待状来てんだろ?ちゃんと日にち確認したのかよ」
しれっととぼけるワルな俺

「日にちは間違いないよ、ほら今日だろ」
俺の罠にかかり招待状とサンタが発行してくれた身分証明書を差し出す油断大敵なイソップ

「どれどれ?」
なんて招待状と証明書を受け取る俺


「なっ、間違いないだろ?」
聞いてくる呑気なイソップに

「ああ、間違い無いな」
答えざま殴りかかる武闘派トナカイの俺

「わぁ〜何するんだい!?」
あっという間にボコボコにされてしまう真っ赤なお鼻のトナカイさんイソップ

ボコボコのイソップを縛り家に放り込み招待状と証明書持ってドロン決め込む俺

そのままコンビニに寄ってMackeyの赤マジック買って幼馴染みのもんちゃん家に

305 :サンタの理佐ちゃん 第4話 後編:2018/12/24(月) 14:53:16.65 ID:2NZNcg4YaEVE.net
「俺君どうしたの!?」
これまた夜分の訪問に慌てるもんちゃん

「一生の頼みだこいつで俺の鼻を赤く塗ってくれい!」
幼馴染みのもんちゃんに土下座で頼む俺

「よく分かんないけど良いよ」
眠気で思考回路が鈍くなってるらしくあっさり塗ってくれるもんちゃん

「俺がトナカイじゃなかったらもんちゃんを嫁にしたかったよ、今までありがとう」
幼馴染みのもんちゃんに栗を差し出す俺

「ありがとう・・・でもどうしたの急に?」
今生の別れを告げる俺に戸惑うもんちゃん

「どんなに好きでも所詮トナカイの俺じゃ人間のもんちゃんを幸せに出来ないんだ、あばよ!」
叫ぶなり駆け出す俺

「ちょっと待って〜」
俺を呼ぶ幼馴染みのもんちゃんだから好き

306 :サンタの理佐ちゃん 第5話 前編:2018/12/24(月) 15:51:24.81 ID:2NZNcg4YaEVE.net
「Mステの余韻が残ってたのかな・・・」

第4話の終わりをうっかりもんちゃんがが好きで締めてしまい反省しながら帰宅する俺

「ちっ、やっぱ人の家じゃ早く上がるか・・・」
もしやと思いお風呂場の窓から覗くも空のお風呂場にこれまた反省する俺



「なんか良い匂いするな?」
なんて呟き家に入る前にマスクで赤く塗った鼻を隠すトナカイのわりに慎み深い俺

「理佐ちゃん大変だ〜」
理佐ちゃんのお風呂覗けなかったけど気を取り直して演技開始する役者な俺

村で革命騒ぎが勃発して大混乱が起きてるから捲き込まれる前に脱出するという絵図を書いた俺

これも赤鼻一族がイソップの異変に気づく前に理佐ちゃんと村から逃亡するためなのだ

307 :サンタの理佐ちゃん 第5話 中編:2018/12/24(月) 15:51:44.99 ID:2NZNcg4YaEVE.net
「どうしたのよ?慌てて」
なんてキッチンで料理中のサンタ見習いの理佐ちゃん

「理佐ちゃんこそ何やってんの・・・?」
理佐ちゃんが料理してるなんて意外な展開に戸惑う俺

「泊めてもらうからさ・・・お礼にご飯作ってんの」
照れ隠しに素っ気なく答える理佐ちゃん

良い事してる自分に照れるなんて・・・

なんて素晴らしい性格なんだと理佐ちゃんに惚れ直す俺

「冷蔵庫の中に有ったの勝手に使っちゃったよ」
俺の態度に安心したのかイタズラっぽく笑う理佐ちゃん



「こいつは美味いや!」
理佐ちゃんの手料理に村から逃亡する作戦忘れて大はしゃぎな俺に

「はしゃいでんじゃねーよ」ってドス効かすけど

「でも喜んでくれて嬉しいな・・・」
なんて微笑むやはり照れ隠しな理佐ちゃん

308 :サンタの理佐ちゃん 第5話 後編:2018/12/24(月) 15:52:07.47 ID:2NZNcg4YaEVE.net
「ああ美味しかった」
満腹になりソファーで寛ぐ俺

「俺君・・・その鼻・・・」

理佐ちゃんの手料理に夢中になりすぎてマスク外してた俺の鼻を指差し戸惑う理佐ちゃん

しまった!?

もっと劇的に赤鼻のトナカイをアピールする積もりだったのに〜

なんて後の祭りな俺

仕方なく本物の赤鼻のトナカイイソップから強奪したサンタからの招待状と身分証明書を差し出す俺

「俺君が真っ赤なお鼻のトナカイさんだったんだ・・・良かった」
なんて俺が赤鼻のトナカイであることを喜んでくれる理佐ちゃんだから好き

309 :サンタの理佐ちゃん 第6話:2018/12/25(火) 17:53:11.68 ID:IJI7us9xaXMAS.net
「ふ〜ん、前世で人間だった時の記憶が有るから人の言葉を話せるんだ」

夕飯食べ終えソファーに座りうなずくサンタ見習いの理佐ちゃん

トナカイのくせに人の言葉を話し人間の女に欲情する俺の秘密を打ち明け理佐ちゃんと打ち解けることに成功した俺

「前世の記憶に邪魔されてトナカイ社会に馴染めなくていつも独りぼっちだったんだ・・・」
なんて理佐ちゃんに孤独な寂しさアピールする俺

「辛かったんだね・・・」
早くも声がウルウルしちゃう優しい理佐ちゃん

「辛くはなかったけどさ・・・高校卒業して仲間たちが就職してあちこちでソリ引いてんのに俺はガキの頃からハグレ者だったからなかなか仕事が続かなくてね・・・」
なんてただの怠けトナカイだったくせに宣う俺

「そうなんだ・・・」
俺を慰めるためになんか言いたいけど良い言葉が浮かばない理佐ちゃん

「だから嬉しくてさ、コンプレックスだったこの赤い鼻のお陰でサンタ様のお供として働けるんだからさ」
赤マジックで塗った鼻を指差しながら理佐ちゃんに笑いかける俺

「俺君偉いね」
なんて涙ぐみながら洗面室に逃げ込む理佐ちゃん



「理佐ちゃんどうしたんやろ?」
思いの外化粧直しに時間かかってる理佐ちゃんに眠くなる俺

ザワザワザワ・・・

眠気にうとうとする俺の耳に何やら騒がしい音が

「しまった!?」
理佐ちゃんとの楽しい時間に本物の赤鼻トナカイイソップの事をすっかり忘れてた油断し過ぎる俺

「耳がよくて良かったぜ」
慌てて身繕いして脱出準備の俺

「理佐ちゃん大変だ!俺がサンタ様の専属トナカイになるのを反対してる赤鼻一族の皆さんが理佐ちゃんを襲いに来た!大至急出発しよう」
またも理佐ちゃんに大ウソつく俺に

「え〜っ!?まだお化粧終わんないんだけど」
なんて乙女心覗かせるnon・no専属モデルな理佐ちゃんだから好き

310 :りさぽんスレの理佐ちゃん:2018/12/26(水) 23:42:10.49 ID:VcdWZ7n7a.net
「クリスマスに理佐サンタがやって来た♪」
理佐ちゃんが家に遊びに来た喜びに珍しくテンション上がり替歌披露するゆいぽん

「ちょっと由依、恥ずかしいから変な歌歌わないでよ」
なんて照れ隠しに文句言うけどテンション高いゆいぽんにちょっと嬉しい理佐ちゃん

「ごめん、ごめん」
年上の理佐ちゃんに甘えた笑いみせるやはり妹気質なゆいぽん


そんな妹気質なゆいぽんと面倒見のいい姉さん気質(ややポンコツ)な理佐ちゃんで楽しいクリスマスになるかと思いきや・・・

二人の時間を引き裂くように鳴る理佐ちゃんのAiphone

「ごめん、地元の友達からだ」
そう言って廊下に出る理佐ちゃん


慌てて壁に耳当てて盗聴するゆいぽん

「うん、えっ、今から皆でクリスマスパーティ・・・」
そんなゆいぽんの耳に飛び込んでくる地元の友人からパーティに誘われてるゆいぽん

不味いやないかい・・・
理佐ちゃんが地元の友人LOVEなのを痛いほど知ってるゆいぽん

311 :りさぽんスレの理佐ちゃん 後編:2018/12/26(水) 23:42:43.11 ID:VcdWZ7n7a.net
「ごめん由依」
なんて謝りながら戻って来た理佐ちゃんに

「謝んなくていいよ、ぼっち慣れてるし・・・」
なんて早くも諦めモードで地元の友人たちとのパーティに行っちゃう理佐ちゃんを送り出す覚悟決める切ないゆいぽん

「えっ、なに言ってんの?」って様子のおかしいゆいぽんに怪訝な顔する理佐ちゃん

「だから、友達とパーティなんでしょ?」
なんて理佐ちゃんを促す哀しい性のゆいぽん

「うん?パーティなら断ったけど・・・」って戸惑う理佐ちゃん

「なんで?」
思わず聞き返しちゃう独りぼっちに慣れすぎなゆいぽんに

「由依とパーティする約束してたのにいきなり電話かけて来られたって断るに決まってんじゃん」当然のように答える理佐ちゃん

まぁ当たり前である

しかし、ぼっちに慣れすぎたゆいぽんには以外だったらしくただただ立ち尽くすゆいぽん

「ほら、早く準備するよ」
そんなゆいぽんに声かけて料理を並べ始める理佐ちゃん

「うん・・・」涙ぐみながら答えるゆいぽん

「泣いてんじゃねーよ」って苦笑いしながらドス効かす理佐ちゃん

「だって・・・」って下向くゆいぽん

「あんたのせいで友達に仕事だってウソついちゃったんだからね」
なんて照れ隠しに文句言う理佐ちゃんだから好き

312 :名無しって、書けない?:2018/12/26(水) 23:44:26.27 ID:VcdWZ7n7a.net
昨日しばらくぶりにりさぽんスレ覗いたら妄想が騒いでスレチで投稿してしまったやつを移植

313 :サンタの理佐ちゃん 第7話 前編:2018/12/28(金) 15:37:04.25 ID:rPFZn2mta.net
「この非常事態に化粧とは・・・」

赤鼻一族の追手が来る前に早く逃げたいのに理佐ちゃんの化粧が調わずに焦るトナカイの俺

やがて近づく赤鼻一族の足音


「理佐ちゃんほどの美人なら化粧なんていらないよ!」
堪らず洗面所に駆け込む俺

そうなのだ天地開闢以来の美人と呼び声高いサンタ見習いの理佐ちゃんに化粧なぞ必要ないのだ

「きゃ〜お化粧中に入って来ないでよ!」
洗面所に闖入した俺に慌てふためくスッピンの理佐ちゃん

う〜ん?

「もう少し待ってるからちゃんと化粧してください・・・」
ちょっと考えてから理佐ちゃんに告げる俺

「ちょっと!どうゆう意味よ!」
なんてキレる愛しの理佐ちゃん

314 :サンタの理佐ちゃん 第7話 後編:2018/12/28(金) 15:37:24.89 ID:rPFZn2mta.net
「なにもコップ投げなくてもいいのに・・・俺が人間だったら死んでたよ」
後頭部に出来たタンコブ押さえながら愚痴る俺

赤鼻一族がやって来る前にトナカイ村を抜け出し汽車に乗ることに成功した俺と理佐ちゃん

「ごめん・・・」
スッピンを見た俺の態度にキレてコップ投げつけたわいいけど俺のタンコブのでかさにビビりさっきから反省してる可愛い理佐ちゃん

「本当に気をつけなよ、いくら超絶美人でもサンタ様の御料ソリ引く由緒正しい赤鼻のトナカイに怪我させたら刑務所送りだよ」
反省する理佐ちゃんが可愛いので調子に乗る鼻を赤マジックで塗って赤鼻のトナカイに成りすましてる俺

呑気なものである



「俺君朝だよ、起きなよ」
汽車に揺られて寝てしまった俺を起こす理佐ちゃん

「う〜ん、理佐ちゃんそんなとこ触られたらぼっ、ぼくは・・・」
なんて夢の中で何故か理佐ちゃんにエッチなイタズラされて寝惚けな俺に

「変な寝言言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「うん?夢だったのか?」
眠りから覚めたことを後悔する俺

「美人だって崇拝するのはいいけどさ、トナカイのくせに私に変な邪心抱かないでよね」
なんて軽蔑の眼差し向ける理佐ちゃんだから好き

315 :サンタの理佐ちゃん 第8話 前編:2018/12/29(土) 23:26:52.26 ID:TeQ1ORHDaNIKU.net
「近所の綺麗なお姉さん理佐ちゃんが中1の俺を部屋に誘い込んでエッチなイタズラしてきてさ・・・」

理佐ちゃんの軽蔑の眼差しに耐えかねて夢の内容を話し弁解に勤しむ理佐ちゃんファーストな俺

トナカイだけど心は人間だからね、やっぱり可愛い理佐ちゃんに嫌われたくないじゃん



「うるさい!誤解されるからそんなこと大声で喋んないで」
恋する俺の気持ちに気づかずにダメ出ししてくる愛しの理佐ちゃん

「理佐ちゃんは怒っても美人だな・・・」
そんな理佐ちゃんの美しい横顔に思わず呟きが漏れる俺

「トナカイのくせになに言ってんのよ、ほら早く降りるよ」
なんて照れ隠しに俺を急かす理佐ちゃん

316 :サンタの理佐ちゃん 第8話 後編:2018/12/29(土) 23:27:28.76 ID:TeQ1ORHDaNIKU.net
「理佐ちゃんここは何処だい?」
見たこともない風景に戸惑い案内人の理佐ちゃんに訊ねる俺

「地球からサンタクロースの星まではまだ先が長いから今日はこの星で一泊だよ」
突然宇宙的なスケールの話を始める理佐ちゃん

「はい!?」
突然物語が宇宙を舞台にした話しになり驚く小物な俺

「ほら、あの小さい光が地球だよ」
そんな俺の戸惑いを他所に地球を指差す鈍感極まりない理佐ちゃん

宇宙一可愛いけど・・・

「どうゆうことでしょうか・・・?」
己の境遇になんだか理佐ちゃんが怖くなり丁寧語になる俺

「どうしたの急に?さっきまでウザイくらい馴れ馴れしかったのに」
突然他人行儀になる俺に戸惑う理佐ちゃん

「どうしたのじゃなくてですね・・・何故に私たちは宇宙に居るのでしょうか?」
当然の質問する俺

「だってサンタの星は銀河の果てだから宇宙に出なきゃ仕方ないじゃん」
なんて逆になに言ってんだ?こいつはってな表情で俺を見る理佐ちゃん

「サンタさんってフィンランド辺りの田舎に居るんじゃないんですか?」
虚しくても聞かずにはいられない俺に

「そんなとこに居るわけないじゃん」
なんて無情に宣う理佐ちゃんだから好き

317 :いつもの大阪府:2018/12/30(日) 16:50:14.85 ID:JZXq6Qw90.net
>>316
サンタシリーズは期間限定かと思いましたが年越ししそうですねw
結構好きな雰囲気なんで是非続けてほしいです

318 :サンタの理佐ちゃん 第8話 後編:2018/12/30(日) 17:26:50.47 ID:FIxQCPmRa.net
>>317
こちらにもお越しいただいてるとはまさにすれ違いw

クリスマス限定だったんですがクリスマスに書き終わらなくてズルズルになってます・・・

319 :名無しって、書けない?:2018/12/30(日) 18:17:58.69 ID:JZXq6Qw90.net
>>318
上手いw

レコ大理佐ちゃんセンター説がまことしやかに囁かれてますがどうでしょうね
いまの所こんな風になってるらしいんですけど(↓本スレから拝借)、いつも馬券外してるイメージしかない庭さんはやっぱ理佐ちゃんですわな
と、今やっとMステの録画見て驚愕中なので密かにもんちゃんビバ期待

395 名無しって、書けない?(玉音放送) (アウアウカー Sa4d-nqzs) 2018/12/30(日) 12:58:36.75 ID:77NiEXhTa
レコ大 オッズ
ぽんビバ 2.0
もんビバ 2.2
はぶビバ 4.7
その他ビバ 6.8

320 :名無しって、書けない?:2018/12/30(日) 18:38:52.80 ID:FIxQCPmRa.net
>>319
えっ!?理佐ちゃん当確なんじゃないんすか〜

理佐ちゃん大本命なのかと思って期待とそれより大きい不安抱えながらテレビの前で待機しとるんですが・・・

321 :サンタの理佐ちゃん 第9話 前編:2018/12/31(月) 15:55:21.54 ID:2vc1T9yLa.net
「ひぃ〜行先が銀河の果てなんて聞いてないよ〜」

見習いサンタ理佐ちゃんの美貌に目が眩み親友である赤鼻トナカイのイソップを騙し真っ赤なお鼻のトナカイさんに成りすました俺

しかし、事態は俺の予測を裏切り地球を遠く離れた星に連れてこられて泣きの俺なのだ・・・

「ちょっと、いつまで泣いてんのよ、早く行かないとホテルに迷惑でしょう」
泣き止まない俺にクールな理佐ちゃん

「ちきしょう、顔は美人だけど明らかに性格に問題有りだから怪しいと思ったんだよ!ただのトナカイ拐いじゃねえのかよ!」
今さらながら後悔する手遅れ半端ない俺に

「人聞き悪いこと言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、トナカイなんてわざわざ地球に誘拐に来るわけないから安心してよ」
なんてドス声から一転優しく俺をいい子いい子する理佐ちゃん

「本当に?俺惑星を支えるネジにされちゃうんじゃないの?」
初めての宇宙旅行にパニックお越し昨日ケーブルテレビで見た映画版銀河鉄道999とごっちゃになる粗忽な俺

「あんたなんて意志が弱いからネジにしても仕方ないでしょ」
苦笑い浮かべる理佐ちゃん

「ほら、早く行こう」
そう言うとまだ横隔膜に泣き癖が残る俺の蹄を掴み歩き出す理佐ちゃん

空を見上げたら小さな光を放つ地球がささやかな幸せを唱ってるようでちょっとセンチになった

322 :サンタの理佐ちゃん 第9話 後編:2018/12/31(月) 15:56:18.93 ID:2vc1T9yLa.net
「あ〜良く寝た」
パニックお越してたくせに朝までぐっすり寝てた図太い俺

「俺君、汽車の出発までまだ時間あるから街を見て回ろうよ」
朝食の用意しながら俺を誘う呑気な理佐ちゃん

まったく、一刻も早くサンタ様の元へと馳せ参じなければ行けないのに・・・

なんて案内役失格な理佐ちゃんに呆れてみた俺だけど

「地球とは違う星の街か、面白そうだね」
宇宙一の美人理佐ちゃんと並んで歩くの想像してニヤニヤが止まらない俺に

「寝てる間に雪が積もったからソリひいてね」
なんて笑いながらトナカイの身分思い出させる理佐ちゃんだから好き

323 :名無しって、書けない?:2019/01/01(火) 03:17:58.28 ID:vTamOha9a.net
CDTV のリサビバレントを見返してて妄想してる時間が無くなってしまった、、、

324 :拾う神の理佐ちゃん 第1話:2019/01/02(水) 20:30:08.45 ID:AVgbiPBQa.net
「そう言えば今日はクリスマスイブか・・・」

店の外から聞こえてくるクリスマスな音楽に顔をあげる俺

「作業に夢中になり過ぎて約束の時間過ぎてんじゃねえか!?」
視線に入った壁掛け時計に舌打ちしながら店を閉めるために作業机から立ち上がる俺

「せっかくクリスマスイブにプロポーズするつもりだったのにまた怒られちゃうよ・・・」
なんて嘆きながら買っといた指輪をポケットに突っ込む俺

「宝くじ当てたから好き勝手にさせろ」
なんて捨て台詞残して旅に出てしまった両親から時計店を引き継いで3年になる俺



「しかし、ビタ一文俺に回さないであちこちの競馬場やら競艇場で旅打ちしてるなんてとんだ極道夫婦だわな」
なんて不品行な両親を嘆きつつ嫁候補の待つ待ち合わせ場所に走る俺

325 :拾う神の理佐ちゃん 第1話 後編:2019/01/02(水) 20:30:33.39 ID:AVgbiPBQa.net
「あれ?何処にも居ないな」
待ち合わせから遅れること一時間近くになるってのに呑気に嫁候補を探す俺

「あのう・・・?」
そんな俺に遠慮気味に小さな声をかけて来たのが一瞬で俺の中の美人ランキング一位に推挙されるほどの可愛い美人だ

「なっ、何でしょうか?」
あまりにも可愛い美人に声かけられて動揺する俺

「・・・」
俺の動揺が伝わったのか無言でモジモジする可愛い美人

こんな美人が逆ナンか?逆ナンなのか?

「あなたのような超絶美人に声かけられて嬉しいんですけど彼女と待ち合わせしてますんで」
逆ナンされてると思ったら超絶美人相手でもちょっと落ち着いて断れる身持ちの固い俺

「いや・・・違うん・・・」
なんか反論するも断られたショックからか語尾が聞こえない美人

美人だけどオドオドしててなんか面倒くさそうだな・・・

「違くないんです、彼女と待ち合わせしてるから逆ナンされてるとこ見られたら不味いんで離れてください」
ここはキッパリ断るべきと判断した結婚間近で慎重になってる俺

「だから・・・」
キッパリ断る俺になおも小声で食い下がる美人

「ちょっと、マジで勘弁してください、僕今夜彼女にプロポーズするんで逆ナンされても無理なんです!」
美人の言葉を遮りポケットから指輪出して見せる俺に

「勘違いしてんじゃねーよ」
なんてドス効かす超絶美人

「えっ!?」
ドスの効いた声が目の前の美人の口から出たのが信じられずキョロキョロする俺

「私の声です・・・」
なんて恥ずかしそうに小声に戻る理佐ちゃんだから好き

326 :拾う神の理佐ちゃん 第2話 前編 :2019/01/02(水) 22:17:27.10 ID:AVgbiPBQa.net
「勘違いでしたかすいません」

冷静になったらこんな凄い美人が俺ごとき路傍の石を逆ナンするわけ無いわな・・・
と非常に恥ずかしい勘違い野郎な俺

「じゃあ、彼女待ってますんで」
そう言って美人の前からほうほいの体で逃亡開始な俺を

「待ってないですよ!」
なんて俺を引き留める超絶美人

「はい・・・」って振り返る俺

「私、そこのドラッグストアでバイトしてるんですけど伝言頼まれてます」
なんか決意みたいなの秘めた瞳で俺を見据える美人

なんだこれ・・・

「あんた1回も待ち合わせ時間守ったことないじゃん!だいぶ前から別れようと思ってたから!」

ザワザワザワ・・・

超絶美人さんの思いがけない大声にざわつく街角

「大声出ますやん・・・」
訳の分からない状況と人々の視線に戸惑う俺

「すいません・・・」
なんて自分の大声で街の視線を集めたくせに今さら照れて小声にもどる超絶美人

しかし・・・照れてる姿もめっちゃ可愛いな

327 :拾う神の理佐ちゃん 第2話 後編 :2019/01/02(水) 22:18:44.73 ID:AVgbiPBQa.net
「ちょっと事態が飲み込めないんですけど・・・とりあえず名前教えてもらっていいですか?」
話も2話まできてそろそろ理佐ちゃんを連呼したくなってきた堪え性皆無な俺

「あっ、すいません」
なんて名乗らない無礼を詫びる礼儀正しい理佐ちゃん

「渡邉・・・」
そこまで言って人々の好奇の眼差しに気づき俺の手を掴んで自分のバイトしてるドラッグストアに駆け込む理佐ちゃん

なんて理佐ちゃんが名乗る前からさりげなく理佐ちゃんと記述始めてる理佐ちゃんって音の響きも字面も好きな俺

まぁそこまで好きじゃなったら勝手に妄想湧いてきたりせんわな・・・



「恥ずかしがりかと思ったら意外と大胆なんですね」
ドラッグストアの控室に逃げ込み俺に名前教えたあとも手を握ったままの理佐ちゃんに照れる俺

「えっ!?」
なんて俺に指摘されて慌てて手を離す理佐ちゃん

恥ずかしさを隠すためにこっち見ずにお茶をいれてくれる後ろ姿も美人な理佐ちゃん

「詳しい事情話すから落ち着いて聞いてよ」
なんて俺を見つめる理佐ちゃんだから好き

328 :名無しって、書けない?:2019/01/02(水) 23:01:02.42 ID:btWGxl850.net
やっぱり物語の始まりはワクワクしますな
シチュエーションは「ザ・妄想」って感じですけど、理佐ちゃんに進化を感じます
まだ謎が多いためか人物像に深みがあり、うっすらお洒落ですね
あと、時計店ってのが何かしみじみしててリアルです

329 :名無しって、書けない?:2019/01/02(水) 23:08:25.25 ID:btWGxl850.net
あと、理佐ちゃんスレで僕がピックアップした画像に庭さんらしき方が反応しておられるんですが、
別スレですれ違いなんて少々気持ち悪い年始ですなw
今年の2月で、最初にレス貰ってから早2年になりますんで、何か変な糸で繫がっちゃてるんすかね(ブルブル…)

330 :拾う神の理佐ちゃん 第3話 前編:2019/01/02(水) 23:18:38.94 ID:AVgbiPBQa.net
「振られた?・・・俺が」

天地開闢以来の美人理佐ちゃんに連れ込まれたドラッグストアの控室

理佐ちゃんの話しが信じられずに自分の顔を指差す俺

「うん・・・」
そんな俺を同情するかのように控え目に頷く理佐ちゃん

「ウソだろ!?なんで俺が振られんの?何したってんだよ!」
なぞと理佐ちゃんに喰ってかかる見苦しい俺

「知らない、私伝言頼まれただけだもん」
他人事のように呟く美人の理佐ちゃん

ちっ、他人事だと思って涼しい顔しやがって!

それにつけても・・・なんで俺が振られなきゃいけないんだ!

振ることがあっても振られることがあるなんて受け入れ難い曹操イズム溢れる俺

「ひぃ〜結婚指輪まで作らしといてなんてひでえ女なんだ〜」
床を叩き女々しくも悔しがる俺に

「ねぇ、私そろそろバイトに戻らなきゃならないんだけど」
なんて感情無いんかワレ!とか言われても仕方ない仕打ちの理佐ちゃん

「なんで理由聞いてくんなかったの?」
冷たい仕打ちの理佐ちゃんに絡む俺

「えっ!?そんなこと聞けるわけないじゃん」ってドン引きの理佐ちゃん

「最後まで責任取ってくれ」
嫁候補に電話かけながら理佐ちゃんにスマホ渡す俺

「なんで私が聞かなきゃいけないのよ、自分で聞きなさいよ」
なんてスマホを押し返してくる意外と力強い理佐ちゃん

「怖くて聞けるか」
負けじと理佐ちゃんにスマホ押しつける俺

「情けないこと言わないでよ!」
なんて無理矢理俺の耳にスマホ押しつける理佐ちゃん

なんだかんだ美人の理佐ちゃんには逆らえずドキドキしながら嫁候補が出るの待つ俺

331 :拾う神の理佐ちゃん 第3話 後編:2019/01/02(水) 23:19:39.65 ID:AVgbiPBQa.net
そして数10分・・・

「出ないね」って呟く理佐ちゃん

「マジで振られたのか・・・」
ようやく事態を飲み込み立ち上がる俺

「ねぇ、大丈夫?」
控室を出てく俺に声かけてくれる理佐ちゃん

「プロポーズしようと思った女に振られて大丈夫なわけねえだろ・・・」
理佐ちゃんの方を見ずに片手あげて力なく答える俺に

「ちょっと、関係ない私に心配かけないように平気って言ってよ〜」
なんて頭抱える優しい理佐ちゃん

一見冷たく聞こえるけど俺のこと心配してくれてるみたいな気がする理佐ちゃんだから好き

332 :名無しって、書けない?:2019/01/02(水) 23:28:27.37 ID:AVgbiPBQa.net
>>328
すぐに深みもお洒落感もないいつもの理佐ちゃんと俺君になりそうですw

>>329
俺を見抜くとは流石ですな

もう2年になりますかぁ
移り気な俺がこんなに推し変しなかったのは初めてですな

333 :拾う神の理佐ちゃん 第4話 前編:2019/01/05(土) 00:33:27.41 ID:snjIFyDsa.net
「ちきしょ〜!クリスマスなんて大嫌いや!」

理佐ちゃんと別れ居酒屋でヤケ酒飲んでる嫁候補に振られた俺

「お客さん、他のお客さんの迷惑になるから大きい声は勘弁してください」
やさぐれる俺に注意する店のオヤジ

ジジイのくせに俺に注意しやがって・・・

「お前この野郎、クリスマスイブにヤケ酒飲んでる俺に絡んでくるとはいい度胸してるじゃねえか?」
店のオヤジを睨み据える俺

俺の凄む声に楽しそうだったカップルたちが一斉に黙りこむ

「表出ましょうか?」
黙りこむカップルたちとは対照的に俺を睨み返すオヤジ

「きょ、今日はクリスマスだから大目に見てやる・・・」
オヤジの迫力にビビり静かに飲み出す俺

あかん・・・カップルどもの笑い声が俺を笑ってるような気がしてミジメや・・・

事実クリスマスプロポーズを決めようとしてたのにプロポーズ前に振られたのだからミジメで間違いない俺

しかし、今帰ったらオヤジに位負けして逃げ帰ったと店のオヤジやカップルたちに思われやしないか・・・?

なんてチマチマしたこと考えてしまい
ミジメさから逃げたい気持ちとささやかなプライドを守りたい気持ちのせめぎあいで苦い酒を飲み続ける俺

334 :拾う神の理佐ちゃん 第4話 後編:2019/01/05(土) 00:34:26.69 ID:snjIFyDsa.net
「お客さん無銭飲食ってやつですか?」

店の客も入れ替わり俺がオヤジに位負けしたのを見てたカップルたちが居なくなったのを確認して帰ることにした俺に冷たい声のオヤジ

「無銭飲食なんてするわけねえだろ!どっかに財布落としただけだよ!」
店のオヤジに詰められ怒鳴り返すケンカに持ち込んでドサクサ紛れで逃走する算段のやさぐれな俺

「おい、警察呼べ」
泥仕合に持ち込みたい俺の誘いに乗らずに店員に警察呼ばす店のオヤジ

「ちょっと待ってくれ!金は無いけど金目の物がある」
慌ててポケットをまさぐる警察って響きに滅法弱い俺

背に腹は代えられんとばかりに逃げた嫁候補に送るはずの結婚指輪を金に変えることにした俺


それから数分

「まだですか?」
なかなか指輪を出さない俺に苛立つ店のオヤジ

「ひぃ〜指輪まで落としちまった、許してください」
探せども探せども出て来ない結婚指輪に泣きが入り謝罪する臨機応変な俺に

「うるせえ、ブタ箱で反省しやがれ」
なんて笑う店のオヤジ

絶体絶命大ピンチと思われたその時!


「やっと見つけた」
なんて低めなテンションで現れる理佐ちゃんだから好き

335 :拾う神の理佐ちゃん 第5話 前編:2019/01/05(土) 01:41:14.33 ID:snjIFyDsa.net
「俺のこと探してくれてたの・・・」

クリスマスイブに天地開闢以来の美人理佐ちゃんが俺を探して街をさ迷ってことに感動する俺

「うん、落とし物したみたいだからさ」
俺の感動にちょっと恥ずかしそうに目を逸らす理佐ちゃん

可愛い・・・

今さっき嫁候補に逃げられたの忘れて理佐ちゃんの可愛さに打たれる俺

「わざわざ財布届けに探してくれるなんてありがとう」
無銭飲食の罪でブタ箱に放り込まれるピンチを回避出来てホッとする俺

捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったものである

もっとも財布は捨てたんじゃなくて落としたんだけどね

「理佐ちゃんみたに親切な娘に拾ってもらえて助かったよ、普通は金だけ抜いて捨てちゃうからね」
なんて心優しき理佐ちゃんにお礼を言う俺に

「なに言ってんの?」
美しくも怪訝な顔する理佐ちゃん

「うん?わざわざ財布届けてくれたからさ」
怪訝な顔も可愛い理佐ちゃんに照れる俺

「あんたお財布落としたの!?」って驚く理佐ちゃん

「うん?理佐ちゃん拾ってくれたんじゃないの?」
理佐ちゃんの驚く顔の可愛さに見惚れる俺

「私が拾ったのこれだよ」
なんて結婚指輪見せる理佐ちゃん

336 :拾う神の理佐ちゃん 第5話 後編:2019/01/05(土) 01:41:37.05 ID:snjIFyDsa.net
「おいオヤジ、釣りはいらねえからこいつで手を打てや」
理佐ちゃんが届けてくれた結婚指輪を居酒屋のオヤジに渡す俺

「本当にいいんですかい?」
豪華に包装された結婚指輪に目尻を下げる損得勘定が早い店のオヤジ

「かまわねえよ、俺にはもう関係ねえ物だ」
なんて気っ風のいい俺に

「ちょっと、それ彼女に送る結婚指輪でしょ」
慌てて店のオヤジと俺に割って入る理佐ちゃん

「財布落として金無いし・・・持ってても虚しいからさ・・・」
逃げた嫁候補への未練を断ち切りたい俺

「まだ完全に振られたわけじゃないんだからダメだよ」
なんて俺に希望持たせながらお金貸してくれる理佐ちゃんだから好き

337 :拾う神の理佐ちゃん 第6話 前編:2019/01/06(日) 22:04:30.33 ID:kt1PtRGoa.net
「居酒屋だけじゃなくて帰りの電車賃まで貸してくれてありがとう」

理佐ちゃんのお陰で無銭飲食の罪を免れてペコペコ頭下げてお礼を言う俺

「別に・・・」
道行く人々の視線を気にして素っ気ない理佐ちゃん

「じゃあ・・・」
素っ気ない理佐ちゃんに背を向け歩き出す俺の背中に

「ちょっと、大丈夫?ちゃんと交番に届け出しなよ」
慌てて声かける理佐ちゃん

理佐ちゃんの方を振り向かずに軽く右手あげる俺

ジングルベルで賑わう街の喧騒が虚しいぜ

338 :拾う神の理佐ちゃん 第6話 後編:2019/01/06(日) 22:04:49.50 ID:kt1PtRGoa.net
そして数分後



「バカ野郎〜とっととラブホ行きやがれ!」
理佐ちゃんから借りたお金を酒に変えて公園でカップルに悪態つく俺

「理佐ちゃんから余計にお金借りといて良かったぜ」
ワンカップをグビグビ行きながら理佐ちゃんへの感謝が募る俺に

「電車賃でお酒飲んでんじゃねーよ」
なんて再びドス効かせに現れる理佐ちゃん

「もう何やってんのよ」
酔っ払いな俺に呆れ果てる理佐ちゃん

「まっ、まさか俺を心配して追ってきたとか・・・」
だとしたら優し過ぎるぜ理佐ちゃん・・・
なんて感動な俺に

「そんな訳ないじゃん、たまたま通りがかっただけ」
なんて冷や水浴びせるクールな理佐ちゃん

「そりゃぁそうですよね・・・」っていじける俺

「ねぇ、ちゃんと交番行ったの?」
心配して聞いてくれる理佐ちゃん

「うっ・・・」
嫁候補に逃げられクリスマスで賑わう街に惨めさ感じてたせいか理佐ちゃんの優しさに思わず嗚咽な俺

「えっ!?ちょっと、なに泣いてんのよ」
なんて慌てる理佐ちゃん

そんな理佐ちゃんに癒され始める簡単な俺

と、そこに


「理佐〜早く行くよ〜」
なんて理佐ちゃんを呼ばわる友達の声

なんだよ理佐ちゃん・・・友達と遊びに行く途中だったのかよ・・・

所詮独りぼっちのクリスマスさなんて自分を慰めてたら

「先に行ってて〜」
なんて友達に返事してくれる理佐ちゃんだから好き

339 :拾う神の理佐ちゃん 第7話 前編 :2019/01/06(日) 23:53:35.81 ID:kt1PtRGoa.net
「ありがとうございます」

俺を心配する理佐ちゃんに付き添われ交番にやって来たら親切なヒトに届けられてた我が財布

お巡りさんの見てる前で親切な理佐ちゃんにお金を返し感謝の意を伝える俺

「どういたしまして」
俺にお礼を言われて照れたのかよそよそしく返事する理佐ちゃん

「友達の待ってるお店まで送ってくよ」
なんて理佐ちゃんに申し出る俺


「いいよ悪いから」
あっさり断る奥ゆかしい理佐ちゃん

「悪くないよ、クリスマスなのに迷惑かけちゃったからせめてこれくらいさせてください」
大袈裟に頭を下げる誠意溢れる俺

理佐ちゃんみたいな美人とこれきりなんて名残惜しいじゃないか・・・

「仕方ないな・・・」
俺の誠意とお巡りさんの好奇の視線に負けて承諾する押しに弱い理佐ちゃん

340 :拾う神の理佐ちゃん 第7話 後編 :2019/01/06(日) 23:54:48.88 ID:kt1PtRGoa.net
「ねぇ、スマホ出して」
交番を出るとすぐに俺にスマホ渡せと積極的な理佐ちゃん

「り、理佐ちゃん・・・」
積極的な理佐ちゃんにビビる俺

「ねぇ、どうしたの?」
なかなかスマホ出さない俺に戸惑う理佐ちゃん

「LINE交換ぐらいなら良いか・・・」
自分に言い聞かすように呟きながらスマホ出す俺に

「勘違いしてんじゃねーよ」
なんて呆れ顔でドス効かす理佐ちゃん 

「違うの?」ってがっかりな俺

「当たり前でしょ、なんで私があんたとLINEすんのよ」
俺に馴れてかたせいか口調がだんだん乱暴になる理佐ちゃん

「それもそうだよね・・・」
出会ってからの短時間ですっかり俺より立場が上になってるかかあ天下気質な理佐ちゃんに苦笑いな俺

「そんなことより彼女の電話番号教えてよ」
苦笑いの俺を急かす理佐ちゃん

「何故に?」
理佐ちゃんの真意を計りかねて疑問符の俺

「鈍いな、そんなだからクリスマスに彼女のこと怒らせちゃうんだよ」
なんてドサクサ紛れに説教かます理佐ちゃんだから好き

341 :名無しって、書けない?:2019/01/06(日) 23:55:35.37 ID:kt1PtRGoa.net
文字数制限がうざい・・・

342 :拾う神の理佐ちゃん 第8話 前編 :2019/01/07(月) 19:14:33.76 ID:LDrooEoWa.net
「電話番号なんてどうすんの・・・」

逃げた嫁候補の電話番号を教えろなんて理佐ちゃんに戸惑う俺

「あんたからの電話じゃ出ないから私のiPhoneでかけてみるよ」
意外なこと言う理佐ちゃん

「なんで・・・」ってますます戸惑う俺

「うーん、なんだろ?このままじゃ私が別れの使者みたいで後味悪いからかな」
なんて苦笑いする理佐ちゃん

「嫁候補が伝言なんて頼んですんません、しかし今さら振られた理由聞いたところで・・・」
散々ヤケ酒飲んでやさぐれたのでどうでもよくなってしまった切り替え早い俺

「そんな簡単に諦めないでよ、彼女の雰囲気的にまだ振られてないと思うんだ」
俺とは反対に希望的観測を述べる理佐ちゃん

「マジで?」
理佐ちゃんの言葉に嫁候補への愛が復活する俺

「うん、たぶん拗ねちゃっただけだからさ、私がちゃんと話してあげるからちゃんと仲直りしなね」
なんて俺の嫁候補に電話する優しい理佐ちゃん

「うん、ありがとう」
理佐ちゃんの言葉に嫁候補との明るい未来を確信しながらポケットの中の結婚指輪を握りしめる俺

さっきはあんなに拒否ってたのに俺と嫁候補のために電話してくれる理佐ちゃんに感謝と感動な俺

343 :拾う神の理佐ちゃん 第8話 後編 :2019/01/07(月) 19:15:14.46 ID:LDrooEoWa.net
しかし美人やな〜

嫁候補が電話に出るのを待つ理佐ちゃんの美しい横顔に見惚れる俺


「あっ、突然電話してすみません」
電話が繋がったらしくやや緊張しながら話始める理佐ちゃん

理佐ちゃんの横顔に見惚れながらもドキドキが止まらない俺


しかし次の瞬間

「あっ!」
理佐ちゃんの横顔の向こうに男と腕組んで歩く嫁候補発見して驚愕する俺

口から出かかった悲鳴を抑えて理佐ちゃんを見たら・・・


「あのですね・・・私は・・・先ほどドラッグストアーでですね」
なんて呑気に口下手な挨拶してる理佐ちゃんだから好き

344 :拾う神の理佐ちゃん 第9話 前編:2019/01/08(火) 20:07:38.08 ID:BOKHcQ+5a.net
「理佐ちゃん!そこまでや!」

車道を隔てて嫁候補が男と歩いてるのに気づかず電話越しに呑気な挨拶してる理佐ちゃんからiPhoneひったくる俺

「ちょっと!何すんのよ」

なんて文句言う理佐ちゃんの頭抑えて植え込みに隠れる俺

「嫁候補が歩いてる・・・」
理佐ちゃんに負けないぐらい小声でスマホ持って首を傾げる嫁候補を指差す俺

「え〜っ!?」
こんな時だけ声が大きい困った理佐ちゃん・・・

スマホから聞こえる声と直に耳に届いた理佐ちゃんの声がリンクしたらしくキョロキョロしてる嫁候補

事態を察知したらしく慌てて電話切る理佐ちゃん

「あのアマ・・・二股かけてやがったのか・・・コノウラミハラサジ・・・」
男と腕を組み遠ざかる嫁候補、いや、元嫁候補の背中に呪詛の言葉投げかける負け犬な俺

345 :拾う神の理佐ちゃん 第9話 中編:2019/01/08(火) 20:11:49.70 ID:BOKHcQ+5a.net
「ひぃ〜最悪のクリスマスや!」
半べそかきながら公園の池に向かって石を投げる俺

「ねぇ、気持ちは分かるけどさ、こんなことしててもしょうがないから帰んなよ」
なんて腕時計チラ見しながら声かける理佐ちゃん

心配してついて来てくれたわりに友達の待つ店に早く行きたいのがバレバレな理佐ちゃん

「理佐ちゃんこそ友達待ってんだろ、早く行きなよ」
行きたいのバレバレな理佐ちゃんに手を振る俺

「行きたいけどさ・・・」って口ごもる理佐ちゃん

やっぱり行きたかったのかよ・・・

346 :拾う神の理佐ちゃん 第9話 後編:2019/01/08(火) 20:12:49.10 ID:BOKHcQ+5a.net
「とっくに諦めてたのに誰かさんが期待持たす様なこと言うから2度振られた気分で2倍ショックや!」
やっぱり行きたかった理佐ちゃんに当てつけがましい台詞叫びながら池に石を投げる俺

「だから心配してあげてんじゃない・・・」
ますます口ごもるけど時計チラ見する行きたい気持ちを隠さない理佐ちゃん

このアマ・・・片手間に心配してやがる・・・
なんて行き場の無い怒りが理佐ちゃんに向いてしまうクズな俺

「俺のことなんかほっといてくれよ!とっとと友達とクリスマス合コンにでも行きやがれ」
恐れ多くも天地開闢以来の美人理佐ちゃんに憎まれ口叩くヤサグレな俺

「ちょっと!プロポーズするつもりだった彼女に二股かけられてたからって私に八つ当たりしないでよ!」
なんて売り言葉に買い言葉の喩えじゃないが、俺の憎まれ口に噛みついてくる負けず嫌いな理佐ちゃん

「うっ・・・」
理佐ちゃんの優しさに八つ当たりしてみたものの衣着せぬ理佐ちゃんの言葉に傷口に塩を塗られてあっさり瀕死な俺

「だいたい女の子だけの飲み会だから合コンじゃないんだからね!そんなだからクリスマスイブに振られんのよ」
なんて変なとこに怒る潔癖な理佐ちゃん

「すいません・・・ライフ0です勘弁してください」
あっさり白旗あげて理佐ちゃんの軍門に降る俺に

「もう知らない!バカ!」
なんてスタスタと歩き去る理佐ちゃんだから好き

347 :名無しって、書けない?:2019/01/10(木) 02:52:56.24 ID:VDiLOSIIa.net
密かに天地開闢以来2番目の美人と思ってる新潟の山口真帆さんが大変なことになってて眠れん・・・

348 :保育園の理佐ちゃん 第67話 前編:2019/01/10(木) 21:36:19.08 ID:cZQFQJbUa.net
「めっちゃ綺麗になってますな」

愛しの理佐ちゃんにこれ以上迷惑をかけてはならじと大家のオバチャンと自分の部屋を見に来た俺

「たいしたボヤじゃなかったからね、それよりあんたが戻って来ないから借り手探してたんだよ」
なんて笑う大家のオバチャンに

さすがは旦那に先立たれてからも女手一つでアパートや駐車場経営で財を増やし続けてきたババア・・・やることが素早い
なんて感心する俺


「世話になってる女にずっと一緒に居たいなんて泣かれやしてね」
理佐ちゃんが居ないのを良いことに大家のオバチャンに見栄を張る俺

「ありゃ!?この前連れてた凄い別嬪さんがあんたにそこまで惚れてんのかい」
理佐ちゃんほどの美人が俺にベタ惚れと聞いて驚く大家のオバチャン

「そうなんだよオバチャン、世界一の美人理佐ちゃんが俺にベタ惚れでまいちゃってんだよ〜www」
なんて理佐ちゃんを褒められて浮かれる俺

「美人ってのは物好きだからね、あんたみたいな男に惚れて苦労しなきゃ良いけどね」
浮かれる俺に冷や水浴びせる大家のオバチャン

さすがに道楽者の旦那に苦労させられてないな・・・

男を浮かれさせたままではろくなことにならないのを熟知してる大家のオバチャンに唸る俺

「まぁそんな訳で2、3日したら戻ってくるから俺助共々またヨロシクです」
大家のオバチャンに挨拶して競馬に赴く俺

349 :保育園の理佐ちゃん 第67話 後編:2019/01/10(木) 21:37:10.99 ID:cZQFQJbUa.net
「それでね、俺助君が私のことお嫁さんにしてくれるってさw」

もう夜の10時過ぎだというのに先ほどから部屋の片づけをしながら同じ話を繰り返す理佐ちゃん

めっちゃ楽しそうやな・・・

こっちは理佐ちゃんにこの楽園を出てくって話を切り出すタイミングを見計らってるってのに・・・

「ねぇ、聞いてんの?」
なんて切り出そうか思案し過ぎて心ここにあらずな俺に苛立つ理佐ちゃん

「あっ、ごめん、さっきから同じ話の繰り返しだから」
うっかり適当に聞いてたのを漏らしちゃう俺

「なにそれ?」って不機嫌になる理佐ちゃん

「ごめん、ごめん、ちょっと考えごとしてたからさ!?」
慌てて理佐ちゃんの機嫌をとる俺

「もう知らない」

なんてホッペ膨らまして横向く理佐ちゃんに俺が困り果ててたら

「今日は一緒に出かけられなかったらしっこく甘えてるわね」
なんてぼそりと呟き部屋に消えてく理佐ちゃんのお母さん

「うるさい!」
真っ赤な顔してお母さんにキレる照れ隠しな理佐ちゃんだから好き

350 :保育園の理佐ちゃん 第68話 前編:2019/01/12(土) 18:04:42.01 ID:xkizE6oUa.net
「理佐ちゃん、ちょっと話があるから座りなさい」

俺に甘えてることをお義母さんにからかわれて拗ねる理佐ちゃんに威厳を出す俺

お義母さんが寝た今こそ我が部屋に帰ることを告げねば

今や俺へのラブラブを隠さない理佐ちゃんだけに悲しむとは思うが・・・
大事な理佐ちゃんを保育園の保護者からのクレームから守るために非情な決心する俺


「ねぇ、どうしたの?」
いつもとは一転真面目な雰囲気の俺に戸惑いながら座る素直な理佐ちゃん

こうゆうとこが本当に可愛い・・・

などとデレデレしてる場合ではないと自分に喝入れ話し出す俺


「そろそろ部屋に戻ろうかと思うんだけど・・・どうかな?」
喝入れたわりに理佐ちゃんにちょっと委ねる気の弱い俺

「え〜っ!?」
俺の予想通りに悲嘆の悲鳴あげる愛しの理佐ちゃん

「すまない、色々考えたんだけどそれが一番だと思うんだ・・・」
悲しんでいるであろう理佐ちゃんの顔を見れずに横を向き話す俺

つらいぜ・・・

351 :保育園の理佐ちゃん 第68話 後編:2019/01/12(土) 18:05:53.65 ID:xkizE6oUa.net
「うん・・・分かった」
理佐ちゃんをクレームから守りたい俺の真心が伝わったのか意外とあっさり納得する理佐ちゃん

泣いたりするタイプじゃないもんな・・・

低温気質な理佐ちゃんの性格を自分に言い聞かす本当は泣いて引き留めて欲しかった複雑な俺

「休日出勤で疲れてるもんね」
笑いながら立ち上がる理佐ちゃん

「はい・・・?」って戸惑う俺

「すぐ布団敷いてくるから待ってて」
なんて居間を出て行こうとする理佐ちゃん

伝わってねぇ・・・

部屋に戻ろうかと思うって俺の言葉を勘違いしたポンコツ理佐ちゃんの背中見ながら愕然としてたら

「もう少し二人だけで話したかったんだけどな・・・」
なんて呟きながら廊下に消えてく理佐ちゃんだから好き

352 :保育園の理佐ちゃん 第69話 前編 :2019/01/14(月) 01:11:30.79 ID:4+Ild4rla.net
「理佐ちゃん早く戻って来ないかな」

印つけた競馬新聞見ながら本日の敗因分析に余念がない勝負師な俺

「お布団敷けたよ」
笑顔で居間に戻ってくる理佐ちゃん

「はい!?」
慌てて競馬新聞をポケットにねじ込む俺

「うん?なにやってんの」
俺のポケットを覗き込もうとする理佐ちゃん

「なんでもないよ」ってとぼける俺

「ふ〜ん」
なんて疑わし気な視線になりながらもファッション誌見始める愛しの理佐ちゃん



「ねぇ、どうしたの?」
なかなか寝に行かない俺にファッション誌から顔を上げ訊ねる理佐ちゃん

どうしたのも何も俺全然眠くないし・・・

むしろ二人だけで話したかったなんて残念そうな理佐ちゃんの呟き聞いて恋心が高まってる俺なわけで・・・


「なんだか眠くなくなっちゃった・・・」
最初から眠くなかったけど理佐ちゃんの勘違いに合わせる優しい俺

「何それ?人にお布団敷かせといて」
喜ぶかと思いきや怒る短気な理佐ちゃん

353 :保育園の理佐ちゃん 第69話 後編 :2019/01/14(月) 01:12:00.37 ID:4+Ild4rla.net
うーん?掴めねえ・・・

ついさっき残念そうに呟いてたはずの理佐ちゃんの切り替えの早さに唸る俺

「理佐ちゃんがもっと二人だけで話したかったって言うからさ・・・」
ためしにちょっと拗ねてみる俺

「そんなの気にしないで早く寝なよ、仕事で疲れてんだから」
なんて俺に気を使ってくれる優しい理佐ちゃん

「あっ、ありがとう・・・」
休日出勤なんてウソつかなければ理佐ちゃんともっと話が出来たのにと後悔しながらもお礼な俺に

「うん、せっかく怒ったふりしてあげたんだから早く寝て」
なんてこっち見ないで応える理佐ちゃん

「怒ったふり?」
名残惜しくて怒ったふりって部分に食いつく粘りの俺

俺の問いに返事しない理佐ちゃん

どうしたんや?

何も答えずファッション誌から顔を上げない理佐ちゃんをガン見する俺

みるみる顔が赤くなる理佐ちゃん

「ずっと見てんじゃねーよ」
俺の視線に耐えきれずに照れ隠しにドス効かす理佐ちゃん

「私に気を使って眠くないなんて言い出すから・・・」
真っ赤な顔で呟く小声の理佐ちゃん

どうやら俺を早く寝かせてあげたくて怒ったふりしてた理佐ちゃんだから好き

354 :保育園の理佐ちゃん 第70話 前編 :2019/01/14(月) 22:15:32.64 ID:MF1dl/Iaa.net
「ヤバ!?もう1時過ぎてるじゃん、早く寝ないと」

時計見て慌てる理佐ちゃん

俺を早く寝かせてあげようと怒る演技してたわりに話に夢中で時を忘れてしまっていた理佐ちゃん

「もうそんな時間!?」
理佐ちゃん家を出て行くことを告げようと思いながらも楽しそうな理佐ちゃんにこれまた時を忘れてしまっていた俺

両想い率がどんどん上がってきてるから似てくんのかな?
なんて理佐ちゃんとのシンクロときめきに頬が弛む幸せ野郎な俺

「ほら、ニヤニヤしてないで早く寝るよ」
俺を急かす姉さん気質な理佐ちゃん

355 :保育園の理佐ちゃん 第70話 後編 :2019/01/14(月) 22:28:34.02 ID:MF1dl/Iaa.net
「ちょっと待ってくれ」
理佐ちゃんの手を掴み呼び止める俺

あわくって理佐ちゃん家を出て行くことを告げる決心したってわけだ!

「えっ・・・なに?」
急に手を掴まれ何を勘違いしたのか女の顔になっちゃう愛しの理佐ちゃん

めっちゃ可愛い・・・

乙女な理佐ちゃんにドキドキが止まらない俺

「ねぇ、どうしたの?」
可愛く小首傾げながら訊いてくる理佐ちゃん


「りっ、理佐ちゃん・・・聞いて欲しいことがあるんだ」
理佐ちゃんに促されて話出すもドキドキのせいで声も上ずるってもんだぜ!な俺

「うん・・・」
いつになく素直にうなずき俺の横に座る理佐ちゃん


近い・・・

やはり何かを勘違いしているらしくめっちゃ近くに座る理佐ちゃんにドキドキMAXな俺

「理佐ちゃん大好きだ〜!」
理佐ちゃんの甘い匂いに理性を失い理佐ちゃんに子持ち男ならではのタックルかます俺

もう完全に理佐ちゃん家を出て行くことを告げる決心忘れてます

「きゃっ!?」 
なんて突然の俺のタックルに小声で叫びながらも身を任せてくれる覚悟な理佐ちゃん

「絶対浮気もしないし生涯を理佐ちゃんに捧げる覚悟だから」
なんて理佐ちゃんの覚悟に応える俺



ガチャ!?

その瞬間、お義母さんの部屋のドアが鳴る音が

ヤベエ!?

興奮し過ぎて声がでかくなってしまった事を後悔する俺に

「大きい声出してんじゃねーよ」
なんて俺の腕の中で小声で呟く理佐ちゃんだから好き

356 :名無しって、書けない?:2019/01/16(水) 18:26:31.51 ID:RoEepRZfa.net
稀勢の里が引退してしまった・・・

357 :保育園の理佐ちゃん 第71話 前編  :2019/01/16(水) 22:39:44.04 ID:RoEepRZfa.net
「お義母さんまた寝たかな?」

珍しく女出してきた愛しの理佐ちゃんに発情してしまい理佐ちゃんにタックルかましたオオカミな俺

怒るかと思ったら俺に身を任せる理佐ちゃんに今宵こそ契ろうぞ

なんて感動のフィナーレに加速する保育園の理佐ちゃん!

ところが興奮した俺のでかい声にお義母さんの部屋のドアが開き・・・

息を潜めてた俺と理佐ちゃんってわけだ


「ねぇ、離れてよ・・・」
俺の呟きに答えず俺を押し退ける理佐ちゃん

ババア邪魔しやがって〜!

なんて日頃お世話になってるお義母さんを心の中で罵るほど無念な俺

奥手でおぼこい理佐ちゃんが珍しくその気になってくれたってのに・・・

理佐ちゃん家出たらますますチャンスが遠ざかると思わず床をエアー叩きする音が出ないよう配慮する俺に

「悔しがってんじゃねーよ」
なんて小声でドス効かす理佐ちゃん

エッチ寸前まで行きそうになった照れ隠しだろうか?


「だってさ、理佐ちゃん家2、3日中に出てかなきゃいけないからさ・・・」
こっちはこっちで有頂天からがっかりの急速落下で気が動転していたらしくぽろっと喋っちゃう俺

「出てく?」
いつもはレスポンス悪いくせにこんな時は聞き逃さない理佐ちゃん

358 :保育園の理佐ちゃん 第71話 後編  :2019/01/16(水) 22:40:09.62 ID:RoEepRZfa.net
「ねぇ、どういう事?ちゃんと話してよ」
またお義母さんが出て来てはならじと声を潜め訊いてくる理佐ちゃん

「あまり長居するのも悪いかと思いまして」
瓢箪から駒で理佐ちゃんに事情説明始める俺

「だからってなんで急に帰るのよ?」
あからさまに拗ねる俺への恋心を隠さない理佐ちゃん

「はあ、現状回復済んだので帰って来いって大家のオバチャンに言われまして・・・」
拗ねる理佐ちゃんに困りながらも説明続ける俺

「そんなのずっと無視してたくせに・・・」
なんてそっぽ向く理佐ちゃん

俺が大家のオバチャンの帰って来い要請を無視してたのを知ってた理佐ちゃん

流石や・・・

「ごめん・・・理佐ちゃん家にもう少し居たくて知らんぷりしてた」
お恥ずかしい・・・なんて頭かきかき謝る俺に

「じゃあ、出てかなきゃいいじゃん」
なんて膨れっ面で我が儘言い出す理佐ちゃんだから好き

359 :保育園の理佐ちゃん 第72話 前編   :2019/01/17(木) 21:11:20.25 ID:kaC10h4Ua.net
「出てかなきゃいいじゃん」

なんて理佐ちゃんの言葉に立ち尽くす俺

愛しの理佐ちゃんにこんなこと言われて嬉し過ぎる俺ではあるが・・・

「いつまでも迷惑かけらんないよ」
これ以上理佐ちゃんに保護者からクレーム来たらヤバイのでありがたくも辞退する俺

「迷惑かけたくないわりには長いこと居ついてたような・・・」
遠慮気味に呟く理佐ちゃん

「理佐ちゃんもお義母さんも良くしてくれるから居心地の良過ぎてついつい時を忘れてしまいまして」
なんて浦島太郎みたいな俺

「じゃあもう少し居なよ、私もお母さんも迷惑なんてしてないからさ」
俺を引き留めてくれる理佐ちゃん

そりゃ俺だって出て行きたくはないけどさ・・・
聞き分けの悪い理佐ちゃんに困る俺

360 :保育園の理佐ちゃん 第72話 後編   :2019/01/17(木) 21:15:13.93 ID:kaC10h4Ua.net
やや沈黙・・・

理佐ちゃんが俺を気遣って黙っていてくれたけど仕方ないかって決意固める俺

「迷惑してないわけねぇじゃん」 
決意ととも沈黙を破る俺

「えっ?」
突然沈黙破る俺に驚く理佐ちゃん

「保護者からクレーム来てんだろ?」
驚く理佐ちゃんに畳み掛ける俺

「クレームは俺君とは関係無いよ」
まだ俺を気遣うも棒読みでウソが丸わかりの理佐ちゃん

優しい・・・


「齊藤ふーちゃんから聞いちゃったんだ・・・」
優しい理佐ちゃんに後ろ髪引かれるもきっちり引導渡す俺

愛する女のために身を引く俺カッコイイ・・・
なんて自分に酔うことで理佐ちゃん家を出て行く悲しみを誤魔化す俺


「やっぱり私のためだったんだ・・・」
横向いてため息つく理佐ちゃん

「家賃払ってるから住まないともったいないしね」
俺を気遣ってくれた理佐ちゃんの気持ちを軽くするためにおどける俺に

「いつも優しすぎなんだよ、俺君は」
なんて照れ隠しに拗ねたふりする理佐ちゃん

「またお母さん起きて来ちゃうから寝ようかな」
なんだか照れくさい雰囲気なので部屋に退散決め込む俺に

「ねぇ・・・私の部屋・・・来る?」
なんて超小声のくせに大胆な誘いかます理佐ちゃんだから好き

361 :保育園の理佐ちゃん 第73話:2019/01/18(金) 22:44:24.95 ID:EWTMa/SBa.net
「のど渇いたからお水飲んでくる」

俺を部屋に誘ったはいいけど緊張に耐えきれずに逃亡する理佐ちゃん

理佐ちゃんの部屋にひとり残される理佐ちゃん以上に緊張してる俺

「落ち着け、落ち着け、亡き妻と子供作った俺じゃねえか、大丈夫だ」
なんて自分に言い聞かせる俺

なにしろ妻を亡くして数年・・・

心底好きな女とのエッチは絶えて久しい俺

「ヤバイな・・・こんなに緊張するもんだったっけかな・・・」
風俗では超リラックスで楽しめるのに肝心な時に緊張してしまうダメな俺

「やっぱり好きになり過ぎちゃダメなんだよ・・・」
理佐ちゃんとの初エッチとゆう大一番を前に快楽よりも理佐ちゃんを大事にしたい気持ちが優先されちゃう自分に頭抱えて嘆く俺に

「なにブツブツ言ってんの?」
なんていつの間にか戻ってきてたのか?冷たい眼差し向ける理佐ちゃん

362 :保育園の理佐ちゃん 第73話 後編:2019/01/18(金) 22:45:21.71 ID:EWTMa/SBa.net
「なんか緊張しちゃて・・・」
この心理状態で世界一可愛い理佐ちゃんを見たら気絶しかねんとばかりに床を見つめて答える俺

「そんなこと言わないでよ・・・私の方がもっと緊張してんだから・・>」
恥ずかしそうに言いながら俺の横に座る理佐ちゃん

めっちゃ良い匂いや・・・

「理佐ちゃんの部屋に入れてもらうの初めてだからさ」
理佐ちゃんの甘い香りに呆けそうになりながらも言い訳する俺

「そう言えばそうか・・・」
小さい声で呟く理佐ちゃん

「うん、いつも鍵かかってたから・・・」
うっかり口を滑らせる俺

やはり理佐ちゃんの甘い香りに呆けてしまっているようだ・・・

「やっぱり鍵かけといて正解だったな」
油断も隙もない俺に苦笑いする理佐ちゃん

「ごめんなさい」
理佐ちゃんの甘い香りに素直に謝る俺

「謝ってんじゃねーよ」
呟きながら身を寄せてくる理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」
理佐ちゃんの肩を抱き寄せる俺

もう言葉はいらない理佐ちゃんだから好き

363 :保育園の理佐ちゃん 第74話 前編:2019/01/19(土) 00:05:29.48 ID:Gj0GjRt8a.net
「えっ・・・なに?」

キスの途中で漏れる理佐ちゃんの呟き

「うん?どうしたの?」
ムード壊されながらも処女だから仕方あるまいと寛大な気持ちで理佐ちゃんに優しくささやく俺

「こんな・・・なの・・・?」
自分の腰辺りに当たってる物を目で指し示す理佐ちゃん

「うん・・・何が?」
理佐ちゃんの言ってるこんななのって意味が分からずに訊ねる俺

「思ってたのと違うような・・・」
訊ね返されて恥ずかしそうに答える理佐ちゃん

ここでようやく理佐ちゃんの言ってるこんなのの意味に気づく俺

「俺のでは無いな・・・」
まだ理佐ちゃんに当たってる手応え無いまま理佐ちゃんの腰の辺りを見る俺

「ぎゃっははは〜w」
理佐ちゃんが俺のチンチンとポケットに入れた競馬新聞を間違えたの知って思わず大爆笑の俺

理佐ちゃんとの大一番を前に大緊張してたせいか一気に弛緩したが故の大爆笑であろう・・・

「笑わなくてもいいじゃん」
勘違いした恥ずかしさから毛布で顔を隠す理佐ちゃん

364 :保育園の理佐ちゃん 第74話 後編:2019/01/19(土) 00:06:07.67 ID:Gj0GjRt8a.net
うっ、なんて可愛いんだ・・・

毛布で顔を隠す理佐ちゃんの可愛さに時が止まる俺

「だってさ、競馬新聞と間違うからさw」
なんて笑いながら競馬新聞をポケットから出し理佐ちゃんを安心させる時を動かす俺

「なんで競馬新聞なんて持ってんのよ」
恥ずかしさを誤魔化すためにぶっきらぼうに呟く理佐ちゃん

「今日は自分の部屋見たあと暇だったからさ」
毛布から半分だけ出てる理佐ちゃんの可愛い顔を見ながら答える油断な俺

「今日・・・暇?」
宙を見上げて思案顔な理佐ちゃん

「あっ・・・」
理佐ちゃんの呟きに失言に気づく俺

「ウソついてたんだ」
びっくりするぐらい冷たい声の理佐ちゃん

「いや、違うんだ」
言い訳にもならない全然違くない俺に

「出てって!」
冷たく退去命じる愛しの理佐ちゃん

「そんな殺生なこと言わないで言い訳ぐらい聞いてくれ」
理佐ちゃんに土下座かまして勝負に出る俺

「うるさい!謝って!」
怒りが過ぎて既に土下座してる俺に謝ってとか言っちゃううっかり理佐ちゃん

「もう謝ってます」
食い気味に差し出がましい不届きな俺に

「うるさい!出てってよ」
なんて枕投げつけマジでお怒りみたいな理佐ちゃんだから好き

365 :保育園の理佐ちゃん 第75話 前編:2019/01/19(土) 07:56:01.47 ID:Gj0GjRt8a.net
「何かの誤解だよ理佐ちゃん、機嫌を直してくれよ〜」

理佐ちゃんに部屋を追い出されたものの諦めきれずにドアの前で遠吠えの俺

もう空も白み始めるってのに何やってんだな話である

「誤解なんてしてません」
ドアの向こうからキッパリした返事してくる理佐ちゃん

「そんなこと言わないでさ、まだ時間あるから続きしようよ」
夜明けが迫り焦りだしたら大事にしたいはずの理佐ちゃん相手にも結局はソレしかない俺

「バカ言ってんじゃねーよ」
あまりにも愚かな俺の失言に堪らずドア開けてドス効かす理佐ちゃん

「理佐ちゃん大好きだ〜」
なんとかドロ試合に持ち込もうと必死に好意を伝えながらドアの隙間から潜り込もうとする俺に

「そんなの今さら言われなくたって知ってる」
慌ててドアを閉める愛しの理佐ちゃん

なんて女だ・・・

天岩戸に隠れる天照大御神様並みに強情な理佐ちゃんに匙を投げる俺ではあるが・・・

天照御大神様より俺の理佐ちゃんの方が美人なのは言うまでも無い

366 :保育園の理佐ちゃん 第75話 後編:2019/01/19(土) 07:58:00.71 ID:Gj0GjRt8a.net
「理佐ちゃんの玉子焼き美味しいね」
理佐ちゃんの機嫌を取ろうと媚びうる俺

そんな俺を無視する愛しの理佐ちゃん

気まずいまま朝ごはん食べる俺と理佐ちゃん

「あんたたち何かあったの?」
寒々しい二人を訝しむお義母さん

「はぁ・・・」
「別に何にもないよ」

二人同時に答えるも対照的な返事が何かあったのを物語ってるわけで・・・

「お義母さん!今までお世話になりましたが今日で出て行きます、本当にありがとうございました」
怒る理佐ちゃんに許してもらうにはこれしかないだろうと今日中に理佐ちゃん家を出て行く覚悟決める俺

一瞬箸を止める理佐ちゃん

「ずいぶん急ね」
さすがに驚きを隠せないお義母さん

「はあ、大家のオバチャンに早く戻って来いなんてせっつかれまして・・・」
理佐ちゃんの反応を盗み見しながらたどたどしい説明な俺

「それで朝からご機嫌斜めなのね」
なんて理佐ちゃんに軽くジャブ入れるお茶目なお義母さん

「別に機嫌悪くないよ」
なんてお義母さんの悪ふざけに乗らない理佐ちゃん

なんだか遠くに感じる理佐ちゃんだから好き

367 :保育園の理佐ちゃん 第76話 前編:2019/01/20(日) 01:11:35.80 ID:NvX66s/aa.net
「お義母さん色々ありがとうございました、名残り惜しいけど行きます」

リヤカーに少ない荷物を積み込みお義母さんに頭下げ感謝の意を捧げる俺

理佐ちゃんが保育園から帰ってくる前に消えようと会社早引きした健気な俺


「もう行っちゃうの?もう少ししたら理佐も帰ってくるわよ」

保育園から理佐ちゃんが帰って来ないかと背伸びして通りを眺めるお義母さん

さすが理佐ちゃんのお母さんだけあって可愛い・・・

なんて愛しの理佐ちゃんを怒らせたまま理佐ちゃん家を出て行く事態に多少錯乱してる俺



「神が迷える人類にしばしの平安と眼福を与えるためにプレゼントしてくれた理佐ちゃんにとって俺なぞは目に映る資格も無い穢れ・・・理佐ちゃんが帰ってくる前に消えます」
兎に角理佐ちゃんの怒りを解くためにはしおらしく反省するしかないと諦めの俺に

「我が娘ながら随分祭り上げられてるわね・・・」
苦笑いしながら去り行く俺に手を振るお義母さん

何度も立ち止まりはお義母さんに再三再四お辞儀する甲斐甲斐しい俺

「15分もかからない近所なんだからいつでもご飯食べにいらっしゃい!」

なんて優しい声かけてくれるお義母に感謝しかない俺なのであった

368 :保育園の理佐ちゃん 第76話 中編:2019/01/20(日) 01:13:21.56 ID:NvX66s/aa.net
「もしかしてこのまま理佐ちゃんとも終わっちゃうのかな?」
たった15分足らずの距離なのに公園にリヤカー停めて休憩の俺

「順調なら来年にも理佐ちゃんと俺助の母子が砂場で遊んでるの見れたのかもな・・・」
公園で遊ぶ幸せそうな母子に物悲しさ覚える俺

昨日競馬で負けた3万円より遥かに大事なものを失ったことに気づき涙が溢れ出す俺

「起きたら理佐ちゃんが優しい世界に戻ってますように・・・」
願いながら泣き寝入りして辛い現実からしばし逃避する俺




「ちきしょう!どこの馬鹿だ俺のリヤカーにゴミ捨てやがって!」
泣き寝入りして起きたら優しい理佐ちゃんが居る世界じゃなくてゴミか増えた世界に居る俺

「舐めんなバカ野郎」
リヤカーからゴミを蹴り落とす俺に

「やい!てめえ!子供のための公園にゴミ捨てるんじゃねえ!」
なんて怒鳴り声あげながら俺に詰め寄る公園管理人の皆さん

多勢に無勢であっと言う間にボコられる威勢の割りに鬼弱い俺

369 :保育園の理佐ちゃん 第76話 後編:2019/01/20(日) 01:13:52.61 ID:NvX66s/aa.net
「踏んだり蹴ったりとはこのことだよ・・・」

なんだかんだ災難に遭いながらも我が家に帰りつく俺

「あれ?なんで灯りついてんだ・・・」
部屋にともる灯りに戸惑う俺

「お父ちゃん!」
戸惑う俺に窓から顔出し俺の名を呼ぶ我が子俺助

「俺助〜!?」
今の今まですっかり我が子を忘れてた薄情な俺

「お前いつの間に独りで帰ってきたり電気つけたり出来るようになったんだよ・・・」
我が子の急成長に嬉しさ通り越してびっくらな俺に

「そんなわけないでしょ」
なんて俺助の後ろから窓の外の俺に声かける理呆れ顔の理佐ちゃんだから好き

370 :保育園の理佐ちゃん 第77話 前編:2019/01/20(日) 02:40:20.66 ID:NvX66s/aa.net
「お父ちゃんどうしたの?」

思いもしない理佐ちゃんの登場に言葉失う俺を心配する我が子俺助

「俺助君心配しなくても平気だよ、お父ちゃんは嬉しいと時間止まっちゃうだけだから」
なんて時が止まってる俺をイタズラな笑顔で見ながら俺助の頭撫でる愛しの理佐ちゃん

「お父ちゃん・・・」
理佐ちゃんの言ってる意味が分からず俺を心配そうに見る俺助に

「もうご飯出来るからお父ちゃんのこと連れて来てくれる?」
なんて俺助に優しく命じる理佐ちゃん

完璧に俺助のママや!

完璧に俺の嫁や!!

「俺助よ〜」
なんて俺を連れに外に出てきた俺助を抱き上げる超ハッピーな俺

そんな俺見て

「単細胞」
なんて呟き微笑む理佐ちゃん

371 :保育園の理佐ちゃん 第77話 中編:2019/01/20(日) 02:40:38.37 ID:NvX66s/aa.net
「めっちゃ落ち込んでリヤカー引いてるから許してやれってLINEしてきたからさ」
笑いながらリヤカー引いてる俺の後ろ姿写メを見せる理佐ちゃん


我ながら惨めな姿や・・・

つい数時間前に味わった理佐ちゃんに捨てられる恐怖を思い出す若干被害妄想過多な俺

「お母さんに言われなくても反省したら許してあげるつもりだったんだけどね」
青ざめた俺の顔見て苦笑いする理佐ちゃん

「うん、もうウソつかない」
理佐ちゃんに誓う俺

「は〜い、じゃあ指切りしよう」
なんて小指出す理佐ちゃん

さすが保育士、ガキみたいな男を操るのはお手のものだ・・・

理佐ちゃんと指切りげんまんしながら理佐ちゃんに操られる幸せを感じる俺

「今度ウソついたら絶交だからね」
なんて一瞬眼光が鋭くなる理佐ちゃんに

うーん、亭主関白の夢遠ざかる

なんて俺が理佐ちゃんの尻に敷かれる予感覚えると同時に

372 :保育園の理佐ちゃん 第77話 後編:2019/01/20(日) 02:41:08.03 ID:NvX66s/aa.net
「俺助君お帰り〜」
なんて大家のオバチャン来訪

「さっきはありがとうございます」
俺に対するとは一転よそゆきの顔して部屋の鍵を開けてもらったお礼をのべる理佐ちゃん

「お礼なんていいのいいの!あんたの惚れた男と一緒に居たいって気持ちは俺君に聞いて分かってるから」
なんて余計なこと言いながら理佐ちゃんの背中をバシバシ叩く大家のオバチャン

くっ、せっかく許してもらえたのに余計なことを・・・
必死に怒りの歯軋り堪える俺



「すんません、大家のオバチャンに世界一の美人にベタ惚れされてるって見栄を張りました」

大家のオバチャンが帰るなり速攻ウソついたことを謝罪する俺

「私にベタ惚れされてるって言ってたんだ・・・」
思案顔で呟き俺をビビらす理佐ちゃんに

「ごめんなさい」って食い気味に謝る俺

「う〜ん?それはウソじゃないんだよね・・・」
ちょっと小声になる理佐ちゃん

「えっ!?」
意外な理佐ちゃんの言葉に希望抱く俺に

「うん、ウソじゃないからセーフ」
なんて言ってくれる理佐ちゃんだから好き

373 :名無しって、書けない?:2019/01/20(日) 16:18:46.28 ID:NvX66s/aa.net
文字数制限がうざいので新スレ立てたいと思います

今までありがとうございますm(__)m

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