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【元欅坂46】長濱ねる応援スレ★62【ねるちゃん】

832 :名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ c025-3ezH):2023/07/17(月) 14:30:08.79 ID:aOGczeuW0.net
リスナーからの質問に関係して武満徹の名前をMCは出した。
また亡くなったとき坂本龍一にもMCは以前に触れたことがあった。
武満徹と坂本龍一という日本が世界に誇る二人の音楽家が最高の映画監督であるとそろって口にしているのがアンドレイ・タルコフスキーである。
また、雨音を聞くのが好きだともMCは言っていたが、タルコフスキー映画『ノスタルジア』の中での雨音に武満は言及している。
狂人として村人から疎まれている村外れにあるその家に主人公は訪れる。
その家で雨漏りした雨が土間に置かれている瓶を共鳴させる。
武満は次のように述べている。
(ロベール・ブレッソンの音の使い方の影響や比較もしているが、そこは割愛する。)

>ある一つの場所<空間>の中で時間が動く。時間がいろんな顔をして動くのがわかるんです。
>モンタージュとか切り返しのショットとかを取らずに、本当にそこに漂っている時間、動いている時間というものをモンタージュ以上の効果を上げて表現している。
>それを助けているのが音なんですね。で、あの廃屋のシーンでどういう録音の仕方をしたのかを不思議に思って二度ほど観たんです。どうも音を手前から奥へ。奥から手前へ移動させているんですね。

引用したのは『タルコフスキー、好きッ!』という本から。
神田の古本屋で手に入れたかなり古い本で、その上、ムック本なのでいま現在手に入れるのは難しいかもしれない。

個人的にも好きなシーンであるが、雨音に関してはそれほど興味はそそられなかった。
タルコフスキー映画において、現実と幻想のインターフェースの役割を犬はしているが、ジャーマンシェパードがその廃屋の中で歩いてきて伏せることで幻想に誘われるという感じが好きだ。

なお、一番好きなタルコフスキー映画として武満が『ノスタルジア』を挙げているのに対し、坂本龍一は『鏡』を挙げている。
『ノスタルジア』はバックグラウンドにあることまで理解しようとすれば難解だが、ストーリー自体は単純である。
『鏡』はバックグラウンドも難解な上に、主人公の母親と妻に、主人公の子供時代と主人公の息子に同じ俳優を使っていてミスリードされるだけでなく、ストーリーも入り組んでいるので、初心者には向かない。

『タルコフスキー、好きッ!』を手に入れた古本屋で立ち読みして知ったのだが、以前にこのスレで触れたロベール・ブレッソン『ラルジャン』と『ノスタルジア』は同じ年にカンヌに出品している。
出品するにあたってタルコフスキーはパルムドール(最高栄誉のグランプリ)の受賞をカンヌの委員会に確約させたが、すでにブレッソンも確約させていたという。
弱った委員会は二人に特別賞を与え、会場に来ていなかった深作欣二『楢山節考』にパルムドールを与えることになったらしい。
その年、大島渚も『戦場のメリークリスマス』で出品していたが、会場に来ていたので、与えられなかったという。
タルコフスキー作品やブレッソン作品のほうがパルムドール受賞作品よりも個人的には価値がはるかに高い。
世界映画史上に名前を残す二人の大監督がカンヌなんかにこだわったのもかなり意外な気がする。

そうそう柿崎芽実の父親が坂本龍一と交流があったというのには驚いたな。
しかも死の直前までメールを貰っていたというので、相当に親密な間柄だったんだな。

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