【元欅坂46】長濱ねる応援スレ★62【ねるちゃん】

名無しって、書けない？

昨日のラジオのキーワードは「クイッティングquitting」。
「やめる」という意味であるが、それはネガティブに取られる嫌いがある。
たしかに「継続は力なり」「石の上にも三年」「雨垂れ石を穿つ」などの諺があり、なにか一つのことを続けることが美徳とされてきた。

クイッティングの対義語として「グリットgrit」が挙げられる。
グリットというのは歯を食いしばるということであり、困難にもめげずやり抜くということである。
6、7年ほど前だったかな、グリットという言葉が新卒採用のニュートレンドになっているという話を聞いたことがあった。
学歴やIQやEQよりも重要視されていると一時はもてはやされたが、最近はあまり聞かれなくなった。
そのグリットがアメリカでは根付いており、クイッティングをネガティブに取らえる傾向はより強いとMCは言う。
そういえば、「ローマは一日にして成らず」という諺が欧米にもあるか。

何が何でも継続することは本当にいいことなのか？というのが今回の問題提起である。
ただし、「ある程度の時間をかけないと楽しくなるという境地には至らない」とMCも注釈するように、その場その場で本気になることは必要だろう。
「これは本来の自分がやる仕事ではない」と肥大化した自我を持った甘ったれはよく言う。
たいした力量もないくせに、その場を超越して見ていて、仕事のすべてを見下している。
仮の場であっても夢中になって打ち込まなければ、その仕事の楽しさもわからないし、次の仕事にそのスキルを生かすこともできない。

だが、熟練してしまって、それ以上が見込めず、飽きが来てしまっているときには、見切りをつけるというのもありである。
ただ、仕事に飽きが来ているときというのは、その反面、最も上達していて周りから安心して任せられているときでもあるとMCも言うように、生きがいか安定かの二者選択は悩ましいところではある。
やめることは必ずしも推奨されるというわけではなく、継続することが余りにも美徳とされているので、クイッティングという選択肢もあるんだぞというように捉えておけばいい。

日向坂一期生だった最年少の二人、柿崎芽実と影山優佳はその辞め方が対照的である。
影山は今後に胸を膨らませているといったところか。
日向坂の肩書があったから、サッカー番組にもクイズ番組にも出演できたが、いまや「影山優佳」の名前で通用する。
特に、おっさんばかりだと画面が汚くなるので、若くて可愛い女で花を添えたいサッカー番組では、対抗馬すら全く見当たらないから、その枠は影山の完全独占状態が間違いなく続く。
難聴が原因で辞めるというのは嘘ではないと思うが、日向坂の活動がソロ仕事の足枷になっていたのも確かだろう。
いずれにせよ卒業後の影山の活躍は目に見えているから、送り出すメンバー側も安心して祝福でき、幸福な終わり方だ。

一方で、柿崎はやめたことをいまだに引きずっていなければいいなと思っている。
「10年後もけやき坂を続けていると思います」とインタビューに答えていた半年後くらいで卒業を決めたのには驚いた。
自分の全存在をけやき坂＝日向坂に懸けていたが、その中心は自分でなければならないという強い欲求があったように見えた。
「リハのときにどのメンバーよりも早く芽実は乗り込んでいた」と潮紗理奈がラジオで語っていたが、おそらくセンターポジに陣取って、My Position!と心の中で叫んでいたのだと思う。
前にも貼り付けたが、柿崎が日向坂をやめるときの心情は↓でほぼあっていると思う、
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/hinatazaka46/1649175533/201
卒業時に柿崎のことを語るメンバーは柿崎の苦しみを共有していた。

舞台『マギアレコード』の千穐楽を観たとき、アニメコスプレがかくも似合う者がいたのかと驚嘆した。
同日の公演は円盤化されているが、あえて購入していない。
「記憶は主観的なものであり、現実のイメージよりも時に鮮烈なものとして存在している」とフェリーニ監督は語っていたが、生で見た柿崎の姿を上書きされたくないからである。
ただし、思い入れ過剰ではなく、誰が見てもあの公演での柿崎は輝いていたと思う。
「綺麗すぎて近寄るのも憚れた」と妹役の声優は言っていた。
何の修辞もなしに一言「美しい」とセブンティーンモデルでもある久保史央里は誉めていた。
『ザンビ』で共演した他の坂道メンバーを論評したときであるが、『マギアレコード』が頭に残っていたためだと踏んでいる。
共演した欅坂やけやき坂の他のエース級メンバーも論評していたが、単刀直入に賛美していたのは柿崎だけだったと記憶している。