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∴ξ∵ξ∴steam...part2293∵ξ∴ξ∵【本スレ】

43 :Anonymous:2018/10/29(月) 13:20:46.32 .net
 冬の寒空の下に、村人たちが集まっていた。
彼の目は怒りに燃えており、手には鎌や小野が握られていた。

「狸狩りじゃ! 狸狩りじゃ!」

 村人の長であるボスが叫ぶと、村人たちも叫んだ。
これから、年に一度の村祭りであるくうぺぇを荒らしていった化け狸を殺しに行くのである。
侍である力丸門吉の指揮の下、化け狸の暮らす浅草山を目指して出発したその時だった。

 遠くから一つの大きな光が見えたかと思うと、それは急速に距離を縮め、光は二つに割れた。
そして、それがタクシーであると気が付いた時には、もう手遅れだった。

 村人の中へと突っ込んだタクシーは、彼らをはね飛ばし、轢き倒し、すり潰してから、ようやく止まった。
あまりのことに叫ぶ者は一人もおらず、辺りは静寂に包まれていたが、すると今度は、運転席の窓から肛門が飛びだし、生き残った村人目掛けてキーマの嵐が襲った。

 侍は、キーマの弾丸が村人たちの肉をそぎ落とし、体にぽっかりと門を開き、悲鳴と血と激臭とが周囲を満たすのを、オカマのように、ただ呆然と眺めていた。
やがて全てが止み、辺りが再び静寂に戻ると、タクシーの中から一人の男が現れ、力丸の元へと近づいていく。
男は、モヒカン頭にサングラスをかけ、上にはM65ジャケットを羽織り、下は白のブリーフのみをまとっていた。

 男が力丸門吉の前に立つと、ゆっくりと下着を下ろす。

「やめろ! 勝久!」

 侍は、男の正体を知っていた。だが、男は何の反応も示さず、力丸に肛門を向ける。

「わ、わっかったよ!こくにぃに無断で計画したことは謝るっす!
 そうだ! 今からでも遅くない! 二人でビルを襲撃しましょうよ! 二人なら簡単だ!
 利益は山分けで・・・・・・いや、全てこくにぃが持っていっていい! だから撃たないでくれ! 頼む!」

 力丸の必死の命乞いも虚しく、勝久の肛門が開いた。中からキーマが顔を覗かせている。
もはや、何を言っても無駄なのだ。そう悟った力丸は、それまでの態度を崩し、獣のように叫び始めた。

「なにが王国だよ! この黒豚が! お前も大貫を利用してるだけだろう!
 それに、あの狸もプロ化したところで大したことねーじゃねーか。馬鹿じゃねーの。不愉快だ――」

 力丸が言い終えないうち、勝久の肛門から放たれたキーマが、力丸の顔を吹き飛ばし、首から心太のような鮮血を噴出させた。

「喘いでんじゃねーよ」勝久はそう呟きながら、ジャケットの内ポケットから煙草を取り出してから、こう続けた。「掃除はしておいてやったぞ。大貫、あとはお前次第だ」

 無数の村人たちの死体を残して、正義のタクシードライバーは、夜の名古屋へと消えていった・・・・・・

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