【れんぞくぎり】カイロス無視すんのやめろ飴4【シザークロス】

ピカチュウ

あしたのカイロス

バタフリー
「カイロスくんはさみしくないの？
他のポケモンは進化だったり最強技はどれだろう？なんて、ポケモンであることを謳歌してるというのに・・・
カイロスくんときたら、来る日も来る日も出現したかと思えば
無視されたり、評価もしてもらえず飴にされたり、10km卵から出てきて絶望されたり・・・

たまに明るいところへ出るかと思えば、そこは眩しいほどの照明に照らされたジムのリングという檻の中・・・
カビゴンやカイリューが華やかな戦いを繰り広げる試合場で
リア充はおろか、オタク勢にもヤジられ
闘鶏や闘犬のように血だらけになって殴り合うだけの生活・・・
しかも他のポケモンはどんどん伸びようとしているのに
進化もせず、複合タイプも持たず、これといって高いステータスもなく
むしタイプなのにメガホーンも覚えず、むしのさざめきさえ覚えず、はさむ始末・・・
惨めだわ！悲惨だわ！ポケモンと呼ぶにはあまりにも暗すぎる！」

カイロス
「バタフリーちゃんの言う青春を謳歌するって事とはちょいと違うかもしれねえが・・・
俺は俺なりに今まで燃えるような充実感を何度も味わってきたよ・・・
血だらけのリングの上でな・・・

ぶすぶすとそこらにある見てくれだけの不完全燃焼とは訳が違う
ほんの瞬間にせよ、眩しいほどに真っ赤に燃え上がるんだ
そして後には真っ白な灰だけが残る・・・燃えカスなんか残りやしない、真っ白な灰だけだ･･･」